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  • 小生田淵がよく喋る2019年7月  2019.07.09 UP

    まず、先日発売した「Bee side Sea side」のブックレット、誤植が数カ所あった。しまった。
    なかなか発売前バタバタしてて僕に歌詞チェック来ないな~と思ってたらデータ的に一つ古い「プログラムcontinued(15 th style)」の歌詞が載ってしまった。斎藤君の歌入れの最中に最後書き換えたんだけど、その前のやつね。行替えとか表記とかきちんと整えないものが製品になってしまった。他にもちょろちょろ。
    うーん恥ずかしい。そして悲しい。
    まあ起きたことはしょうがないので「うわ~詰めの甘い田淵発見☆」ぐらいに思って指さして笑うがいいわ。
    せっかく買ってくれたのにごめんね。
     
    さて本題。
    我々のトリビュートアルバム「Thank you, ROCK BANDS!」が7月24日にCD発売される。
    7月24日は我々の結成日で、結成15周年の記念作品として5年前からずっと温めていた企画だ。
    たくさんの愛すべきミュージシャンに快く協力してもらって、本当に素晴らしい作品ができた。
    CDショップで2曲がランダムで試聴できる企画も始まっている。興味あれば行ってみてちょ。
     
    僕らが愛したロックバンドたちはすごい、君もそれを知るべきだ。
    今回はさらにCDの初回限定盤として音楽以外のクリエイターの作品も収録している
    イラスト、マンガ、ドキュメンタリー、MVなど様々だ。
    さらに我々本家がトリビュートされた楽曲を普段どう演奏しているかが分かるように、スタジオライブの音源も通常盤からつけた(初回限定盤は映像もついてる)。
    個人的にも未だかつて見たことないトリビュートアルバムだ。
    是非CD商品で買ってくれたらうれしく思う。
    さてそんな中、報告が遅くなってしまったことがある。
     
    今回トリビュートアルバムの配信での販売は1か月後の8月28日(水)になる。
     
    君を騙すみたいで申し訳なかった。特にこのブログを読むはずも無い参加アーティストのファンの人からしたら発売日にwebに無いし情報も無いしで混乱させてしまうかもしれない。
    なんとか伝えにいかなくては。きちんと発売まで何度でも言って伝える。
    今回の配信販売スタートは8月28日。
     
    これについては「今回CDで買ってもらえるようにスタッフ総出で並々ならぬ準備をしたので」という想いが第一に来るが、
    個人的にまた別の大きな構想計画があり、その第一歩である。
    先に言った方が話がしやすいと思うので
    「我々の音楽を今の世の中的に一番便利な形で聴けるようにしたい」
    ということであり、あくまで現時点の話にはなるが
    「いつかサブスクリプションストリーミングサービス(以下サブスク)でも我々の音源を聴いてもらうため」
    これがもう一つの目的である。
    これには内々でも様々な意見があるので実現するためには多少時間をかけてステップを踏んで進めて行くことがベターだと判断したので、その第一歩なのだ。
     
    というわざわざ言わないでもいい様な説明をしたいなと思ったのも、あまりにも今現在の状況がユーザーにわかりにくすぎないかと思ったからだ。
    市場が色々渾沌としているのに、説明もされないから特に若いユーザーはわかりようがない。
    少しでも音楽シーンの現状、発信側・ユーザー側双方の捉え方についてのあくまで個人的な考えではあるが、わかってもらえるように説明をしていく。
    かなり長くなる。難しい内容なので興味なかったら読まなくていいけど、知らないより知っていた方がいいと思っていることだ。
    よく考えないで誰かを崇拝したり、誰かを批判したりするのはあまり好ましく思ってない。
    何回かに分けて読んでもいい。音楽シーンの現状について思っていることをできるだけ話す。あくまで個人的な意見なので参考にならないかもしれないけど、知ってくれたら嬉しい。
    長いので下記目次書いたら論文みたい。ウケる。ミュージシャンウケる。
     
     
     
    【1.何故これまでも配信スタート日をずらして来たのか】
    【2.CDが売れた方が嬉しい理由はある】
    【3.ユーザーにとってデータ購入は「便利」ということを忘れてはいけない】
    【4.便利と使命の両立を考える】
    【5.CDを買う楽しみを作り出す努力をする】
    【6.再びCDとデータ販売の発売日について考える】 
    【7.CDランキングには興味が無い】
    【8.「CD買ってね」って言いたい】
     
     
     
    【1.何故これまでも配信スタート日をずらして来たのか】
    まず、CD発売日と配信スタート日をこれまでもずらして来た経緯について。
    我々は確かシングル「シュガーソングとビターステップ」から配信スタートを1週間遅らせるという手法を取ってきた。
    レコード会社からの要望で、やはりCDを愛を込めて作っているので、まずCDを買ってもらえるのが嬉しいからという理由だった。良い音楽なんだからより良い作品としてユーザーに届けたい、と。
    僕は最初反対した。発売日に配信サイトに行って売ってないとユーザーが混乱する。それは音楽ユーザーのためにならないと思ったからだ。
    とはいえCDというものを大事に作っているのは同意見なので、配信スタート日を告知文言に入れてほしい、ポスターにも同じフォントサイズで入れてユーザーに混乱のないようにしてもらいたい、という要望を出して着地した。
    それを期に今まで同様の形を取って配信リリースをしているのだが、どうしても宣伝ではCDの発売日ばかりが目立ってしまい、理想とするところまではまだ来れてない。
    これには別の語り口があるので、後で話す。
     
    【2.CDが売れた方が嬉しい理由はある】
    まず強調しておくとこれからする「CDを作る意味」の話はユーザーに「CDを買うこと=お金で応援すること」と思わせてしまうと本意ではないのであらかじめ否定しておく。君自身が欲しいか、欲しくないか、それだけに関わる話と思って欲しい。
    そしてこれまた大事な前提なので確認しておくが我々とレコード会社であるトイズファクトリーは強い信頼で繋がっているので、いろんな意見を尊重した上で裏切らない形で最善策を作り出す、というのが僕の信念だ。
     
    先ほど話した様なレコード会社が「丹精込めて作ったCDが売れるのが一番嬉しいのでそのために努力をする」というのは会社の方針として批判するようなことではない。アーティストのためにも会社のためにもなるという熱意とこだわりによるところなので、その努力内容に対する良し悪しの判断は個々によるのである。
    「音楽のためとか言って結局金のためか!」と文句を言うユーザーがいるだろうが、利益を上げるというのは会社というものの絶対命題で、あんまり考えずに否定するのはセンスがないと思っている。実際に金のことうんぬんではなく、本当にいい音楽をいい商品としてユーザーに届けたいという気持ちで大体の人は動いているのを僕は近くで見てきている。
    世の中は色々な仕組みと構造があるのだ、わかっておこう。
     
    何故レコード会社がCDにこだわりたいのかは先にも言ったように「いい音楽をいい作品で」というのが第一ではあるけど、少し生々しい話も付け加えると1枚売れて得られる利益が配信・サブスクと比べて段違いだからだ。というか配信・サブスクリプションの1DL、1再生における利益は嘘みたいに少ない。
    なのでCDが売れないと会社は困ってしまう。その利益のおかげで音楽制作のクオリティと環境がしっかり守られ、ひいては我々だけでなく未来の才能をサポートできるということは確かにあるし、色々困る事が起きかねないというのは筋が通っている。
    サブスクにあることで認知が広がるからCDは売れる様になるよ!という人がいると思う。僕もどちらかというとそちら側ではある。
    だがそれも確証がないので、色々な会社的な事情やそれまでのルールのようなものがあって(ここは伏せる。自分で考えて)、それを選択するエネルギーを払うよりこれまでのやり方を続ける方が良いという判断をするのも頷けない話ではないのだ。
    ところでそんなことを考えているうちに我々の所属レコード会社の先輩アーティストも続々サブスクを解禁してるので君にはハテナが浮かんでるかもしれないのだが、国民の大多数に受け入れられているアーティストに対して僕らは大して流行ってない音楽家なので、色々事情が違うのだ。(自分で考えて)
     
    【3.ユーザーにとってデータ購入は「便利」ということを忘れてはいけない】
    では次にユーザーの目線から話をする。
    配信やサブスクなどのデータ販売がユーザーにとってどういうものなのか、だ。これが今回一番大事な話。
    ずばり一言、便利なのだ。
    家に居ながらにして買える。すぐ聴ける。スマートフォンでも楽々。安い。
    CDより、ずっと便利。
    音楽を聴くのに、便利なのだ。
     
    つまりCDは比べて「音楽を聴くのに便利ではない」のだ。僕がCDを「時代遅れ」と言い続けているのもここに論拠がある。
    これは発信側も、CDを愛してくれるユーザー側も理解していないと話にならない。
    物で買った方が思い入れがー、とか、音質がー、とか、ミュージシャンへの評価がー、みたいなのを言いたいのもわかるけど、全く別の話である。
    ユーザーの消費行動は便利な方に流れる。これは大体の場合真理だと思う。
     
    音楽は聴かれるため、それだけのためにあると個人的に思っている。
    そして聴かれるためには便利であることはとても有利である。
    サブスクというものは入ってきたころはあまり興味なかったし日本の人口数だと明らかに利益にならないので面白そうなサービスっぽいけど別に今はいいやと様子見していたけど
    今中学生や高校生などの若い人の音楽の聴き方をリサーチしていくにつれて、youtubeはじめそういったサービスを第一に音楽を聴いていて、無ければ聴かない=バンドは気づいてもらえないという様なことも多々あることがわかった。
     
    それぐらい便利が世の中の流れを変えたということなので、それを無視するのはあまり性に合わない。
    便利な世の中に合わせないというのはそれ相応の理由と覚悟がいる。
    理由と覚悟が無いなら、それははっきりと「ダサい」と思っている。
    少なくとも僕は音楽を聴くのは絶対CDが一番、とは思ってないので、世の中に合せるのは望ましいという考えだ。
    だから我々の音楽もサブスクで聴ける未来が来てほしい、そう思っている。
     
    【4.便利と使命の両立を考える】
    しかしそれでは話は解決しない。我々は今のレコード会社と強い信頼で繋がっているので近しい周りの人間を幸せにする使命がある。CD売れないと困るんだよ~と言われるとそこは課題として対策考えましょう、となるのは当然なのだ。
    CDが売れなくても利益を出す、ということは今後時代的にそうなっていくだろうし、やり方もそんなに難しくないけど(これは話さなくていい話なので伏せる)、現時点では少なくともCDを買ってもらいたいと会社は思っていて、なにより僕もCDを選んで買った人がいるのであれば、それはとてもうれしい。
    つまりCDが売れることを諦めてはいけない。
     
    便利と使命を両立する必要がある。
    そのためには努力をしなければいけないのだ。
    発信側はただ鼻くそほじって適当にCD作って酒飲んで遊んで終わり、でうまくいくような世の中ではとっくにないのだ。
    便利な世の中に合わせるなら、それだけがんばらなきゃいけない。
    がんばらないなら「CD買わないやつバカ」だの「違法DL許さない」だの偉そうにする権利なんかない。
     
    ちなみに違法DLというのも無視できない議題かと思うのでちょっとだけ。
    違法DLの根本にあるのは同じく「ユーザーにとって便利」ということなのだ。
    そりゃいけないことなので取り締まらなきゃいけないのはわかる。
    けどいかんせんよく見るのはユーザーにとっての便利さを無視して「金払え」やら「音楽への裏切りだ」と言う人。個人的にはそうやって説教して満足しても根本は解決しないはずだし、対策を考えるのは少なくとも僕以外の人間の仕事だと思っている。
    違法DL環境が実際に消滅したとして、じゃあその人が急にCD買いますとはならないでしょ。じゃあサブスクに金払おう、となる可能性も必ずしも高くない。みんながみんな十分に金持ってるわけじゃ無いの。何が言いたいかと言うと悪を取り払う事と状況の回復は別問題なのだ。
    僕は違法DLがなくなることより、その人がどうやったらお金を払いたくなるのか、そっちを考える方が楽しい。
    これはチケット転売問題も一緒である(ちゃんと法整備も進んでいるので、それ自体はいいと思うけど)。
    音源をお金で買ってもらうためにどうするか、チケットがほしい人に行きわたるために何をがんばったらいいのか、そっちを考えて努力する方が楽しくないすか。
    法律と道徳振りかざして安心、ってのはあんまり同意できないんですよね。
    まあ、法律犯したらダメだよ。それだけ。
     
    【5.CDを買う楽しみを作り出す努力をする】
    さて、データで音楽を聴くのは「便利」、CDが売れたら嬉しいというのは「使命」であり、一応個人的には「ロマン」だ。
    では「便利」と「使命≒ロマン」を両立するためにどうするのか。
     
    サブスクでも聴けて、CDが欲しい人もちゃんと作り続けるようにがんばる。
     
    これが現時点の僕の答えだ。
    序盤でも言ったがくれぐれも「CDを買う=お金で応援」ということを訴えているわけではない。君自身が欲しければ買う、欲しくなければ買わない、その前提で話すね。
     
    僕自身CDで自分の音楽が買われるのはとてもうれしい。僕がCDを買って手元に持ってとてもうっとりしていた経験をしているからというのも大きいが
    やはり発売を楽しみに待ってくれるやつがいるというのはこの上無い評価だ。
    しかしこれから世の中の基準はサブスクであって(あくまで現時点ではね)、便利な世の中はそこにあるのであれば、音楽はそこでも聴かれるべきである。
     
    なのでサブスクを公開するかわりに我々の音楽を深く知ってくれる物好きにはCDを買ってもらえるよう、一層の努力をする。
    CDを買う体験、物として手元に置くこと、その楽しみを作り出す努力をするのだ。特典だったり発売日のわくわく感を作るだったりというのもその努力のうちの一つである。
    特典に関しては人それぞれ意見があると思うけど、それぞれのダサいだろボーダーラインは違うので意見は違っていいと思っている。特典入るとケースでかくなるから通常版の方買う、みたいな人もいると思うので要は買う楽しみがユーザーにあればいいという話。
     
    なので僕が発信側に立つときの話をするとこだわれるところまではこだわる。関わる人間が多いのもあっていろんな提案をしてもらうのだが、こちらのコントロールがほぼ不可能というのも実際あるので、こだわったところ以外はネガティブな意味で無く無の気持ちで受け入れるという塩梅で付き合っているつもりだ。
    あと、複数買いは推奨してないよ、あしからず。
     
    で、CD作りの努力の根っこは大体「CDで買ったやつが一番いい思いをする」というつもりで今までやってきている。
    それはシングルだったら発売当日に初めてフルバージョンが聴けるという状況をなるべくつくるために、オフィシャルでyoutubeはMV事前公開はshortにとどめるということだったりした。
    発売後しばらく経ったらフルMV出してもいい派ではあるしアルバムリードとかに関してはフルのほうがなんならいいと思ってるんだけど、これも各々是非について意見があるので僕の独断では決定できない。
    その過程で再び話題にしたいのが「発売日」の話である。
     
    【6.再びCDとデータ販売の発売日について考える】 
    先にも言ったとおり現状我々の音源はCD発売から配信スタートまで1週間遅らせていて、当初僕は反対派だったということは話した。ただCDで買ってもらえる方が嬉しいからという理由がそこの根本にあることもわかったので、やるなら配信発売日も絶対に明記して欲しいと思っていることも話した。ここまでがさっきの話。
    で、今になって思うのはその発売日がしっかり明記されるのであれば「CDを買って欲しいから配信はずらす」という理由での差別化は昔ほど反対派ではなくなった。
    尊敬している友達に「映画だったら劇場公開からパッケージ化とかサブスク公開まで時間は普通に空くよね」と言われてなるほどと思ったのがきっかけである。確かに僕も映画館で見た方が楽しいから映画館行くし、CD買う人も早く手に入るというアドバンテージは喜ばれるかもしれない。
     
    もちろんそれだけがCDを買う理由じゃないという人もいっぱいいるとは思うけど、
    CDの発売日とデータ販売日を一定期間空けることでCDの売り上げがしっかりと保たれる可能性があがるのであれば最初に話した「サブスク解禁」の夢の実現に近づくかも知れない。
    そこで今回配信スタート日をいつもの1週間ではなく1ヶ月空ける、という形を提案するに至った。
    報告が遅れてしまったのでここからきちんと告知していこうと思う。
     
    【7.CDランキングには興味が無い】
    さて以降はCDとサブスクについての考えの補足になるが
    発売日をずらす、という事を思いついたときに気になったのが「何故CDの発売日を公式の発売日としなければいけないのか」という話。
    世の中にとって便利な方を公式発売日として、CDを物好きが先に手に入る様にしちゃダメなのかと思ったのである。
    CDを買いたい人は先に買えて、公式発売日にも告知はできるからそこでCDに気づいて買ってくれる人間もいる。そういう形でもいいのではないか。
    もちろんこれが個人的な最終回答ではなくまだ考察中ではあるのだが、その疑問についてわりとすぐ思い当たったのが
    「CD売り上げランキング(特に週間のような一時的なもの)を人気の指標にしているので、そこに不利になるようなことをわざわざ選ばない」からなのではないかなということ。
     
    これに関しては個人的にははっきり異を唱える。怒ってるわけではないのだが「僕そういうの全く気にしてませ~ん」という心持ちなのである。
    世の中的にはまだそれを指標にしているユーザーは日本中にいると思うので、確かにあって助かる人がいるのであれば存在意義はある。
    ただ僕に関しては無の気持ちである。
     
    CDは買いたいと思ってくれる人がいたら嬉しい、物でCDを買うのはとても素敵な体験というのは本心中の本心。
    CDランキングが上だと嬉しい。これは全く中の全く思ってない。誤解されたくないし全くの無の気持ちである。
    サブスクの再生回数ランキングとか配信ランキングとか、カラオケランキングとかならまだ興味ある方だけど。
    あと作曲家やプロデューサーなどのクリエイターを加味したランキングとかも海外で始まったらしいね。とてもとても素晴らしいことだと思います。
    あまり乱暴な言葉は使いたくないのでこのあたりにとどめるけど、ランキングと共にCDを宣伝するのであればそういうのも加味したらどうかなあと、要はそういう心持ちなのである。
     
    なのでCDを買ったやつが一番いい思いをするなら、公式発売日より先に手に入る様にすればいいのでは?と思ったのである。
    検討してみると発生しそうな問題は確かにあるので全然完璧な回答ではないのだが、少し自分の考えは整理できた。
    別に我々の楽曲全部が全部サブスクになきゃというこだわりは無いのでそういう差別化の仕方もいいかと思うけど。
     
    【8.「CD買ってね」って言いたい】
    あともう少し個人的な話で、サブスクを解禁したい理由だけど
    「CDめっちゃいいんで買ってくれよな」ということを大きい声で言いたいからというのがある。
    今は便利なところに音楽が無い。その状況で「CD買ってね」と言うのは気が引けるのが正直なところだ。
    念を押して説明するけどCDしか出さないことに明確な理由と覚悟があるならそれでいいと思っているよ。
    けどそれだと「CD買って」と偉そうに言えないと個人的には思っている。
     
    僕はシングルにしてもアルバムにしても曲のバランスや並びに絶対的なロマンを持っているからできるだけその意図通りに聴いてもらいたいし、物でCDを買う体験に喜びを感じてくれる人間がいるならそれは最大限大事にしたい。そのために努力も一層していく。
    だけどユーザー的に便利な道を完全に封鎖する形では、大きい声で「CD買ってね」と言うのはどうしても気が引ける。
    なのでユーザーにとって便利なところにもちゃんとある、というところから始めたい。
     
    補足も長くなったが話は以上である。
    改めて告知をするが、7月24日にCD発売のトリビュートアルバム「Thank you, ROCK BANDS!」の配信発売日は8月28日(水)午前0時になる。告知が遅れてすまなかった。
    今回はいつも以上に真剣に商品を作る形になった。だって僕新曲書いてないからなんもしてないし笑
    CDを買ったやつが一番いい思いをするように、誠心誠意作ったのだ。
    もちろん1ヶ月待てば8月28日に配信でちゃんと買える。気分に合わせて選んで欲しい。
    とにかく聴いて欲しいのだ。我々は素晴らしいバンドたちに愛された幸せ者だ。
     
    併せて、これはユーザーにとっての「便利」と真剣に音楽作品を作り続ける我々の「ロマン」を両立するための大きな夢の第一歩だと思っている。
    サブスクを解禁できたときに晴れて大きな声で「CD買ってくれよな」と言える日が来る。
    その日を心待ちにしながら、奮闘しようと思う。
     
    それではまた。

  • 小生田淵がよく喋る2019年6月  2019.06.03 UP

    UNISON SQUARE GARDEN/ラディアルナイトチェイサー
    https://www.youtube.com/watch?v=OjJJjqkDkb4
     
    B面ベストの宣伝施策として過去のカップリング曲のライブ映像を今日から5週間連続youtubeに放出する。
     
    過去のカップリング曲は配信で売ってるので今現在でもそろえられる(サブスクリプションには現状無い、すまん)
    なのでベスト盤のCDに買わなければ聴けないような音楽は入ってない。
    それでも「しょうがねえな~買うか~」というところまでできるだけ持って行こうというのが今回の狙いである。
    そのためには我々を忘れかけているやつ含めできるだけ気づいてもらわなければ始まらない。
     
    所詮脇役、そのレベルの曲である。
    しかし意外とあなどれない、と思ってくれるやつもいるだろう。
    そう思ったやつがこのカップリングベストアルバムというのを面白がってくれるのであれば、本望である。
    この後初回限定盤に付いてくるライブDVDからも数曲放出するので、それにピンと来たら初回限定盤を買うといい。
    youtubeにいけばいつでも見れるから、秋から始まるB面縛りツアーの参考にもしてもらっていい。
     
    いつもは買いたいやつが買えば、くらいのノリなのだが
    今年はお祭りなので、乗っかってくれる奴には是非買ってもらいたいと思っている。
    なので発売が楽しみになる仕掛けはできるだけ用意したい。
     
    気づいてもらいたい。買ってもらいたい。
    が、
    僕は前に出て目立つのが嫌いだ。
    僕の好きなロックバンドは世の中に見つかってもろくなことがないと思っている。
    程よく物陰でブン回し続けるバンド人生であればと思っている。
    なのでどこへでも出て行ってCD買ってくださ~いというのは、極力避けたい。
     
    なので、
    ここからを君に託す。
    youtubeにいけばタダで聴ける音楽は沢山ある。
    (公式のやつね。法に触れてるのもあるんだろうけど、私は知りません)
    何でもかんでも金がかかる世の中だ。タダというのは人に勧めやすい。
     
    たまのお祝いだ。
    広めてくれ。

  • 小生田淵がよく喋る2019年4月その2  2019.04.27 UP

    また空いた間に新しい情報が公開されてしまった。
    本題はトリビュートの話なので、詳細は後で話すとして
    秋にカップリング曲縛りの全国ワンマンツアーをやる。
    シングル曲もアルバム曲も一切無し。間違ってもそういうのが聴けると思ってチケット取っても君幸せになんないから気をつけてね。
    今回発表されたのが前半で、これは物好き集団ことファンクラブしか入れないライブ。まだ発表されてない後半部分が一般の人にも開かれた仕様だ。
    ファンクラブの人は応募すれば必ず当てるように仕組みを考えている。万が一溢れれば追加する。
    前半も後半も大してセットリスト変わんないのでファンクラブに来れる人は一般の方はとりあえず最初の先行ぐらいは様子を見ていただいて、一般の人に譲ってあげて欲しい。
    でもそういう余裕のぶっこき方をすると確実に売れ残る会場が結構あると思うので、もし何回か見たいなどという珍しいやつはチケットサイトに○が付いてたら「残ってるな~しょうがねえな~」という気持ちで来てくれると大体の人が幸せになる。
    結構戦々恐々である。まあもうここでやって蔵に放り込む気満々の曲も沢山あるから、好きなとこ来てちょ。
    あと7月の大阪のでかいやつも忘れないでね。ここだけはでかいツラさせてくれ、今年だけだからさ。
    あれ大体喋ったか。
     
    あ、あと前回話忘れたけど、B面ベストアルバムのボーナストラックとしてプログラムcontinued(15th style.)というのが収録される。
    これは10周年の時に記念曲として作った楽曲だが、ノーシングルベストの新曲という形でしか収録されておらず知名度もそんなにないだろうので「いい曲だしここいらでもう一回聴いてもらおう」というつもりで歌詞を書き換えた。
    これは全員に聴いてもらいたいのでyoutubeにしっかり出せる様にするのが第一目的である。そこはまあがんばるとしても、7月3日にアルバムを買ったやつが一番最初に聴けるようにする。
    お待ちあれ。
    さて本題。
     
    7月24日、我々の結成日に15周年記念企画音源第2弾としてトリビュートアルバムがリリースされる。
    トリビュートアルバムというのは我々の音楽を他のバンドがカバーしてくれて、それを集めたアルバムである。
     
    この企画、10周年の頃から考えていたアイデアである。
    おそらく実現のハードルが高いのは肌で感じていたのでその頃から相談していた。
    「え、トリビュートアルバムって解散とか死んだりしてから出るやつじゃないの?」
    というやりとりから始まったので(確かに元々はそう)共通見解を時間をかけて丁寧に作ってきたつもりだ。
    おまけに僕は「15周年は絶対アルバム出さない。なんならMODE MOOD MODEから次まではめちゃくちゃ空けたい」とわがまま放題だったので、そんな僕のロマンと都合だけ言っててもみんなは楽しくならない。なので色々アイデアを考えた。
     
    そして出てきたアイデアがやはり物好きが面白がって「しょうがねえな~CD買ってやるか~」というものを作ることだった。
    音楽以外のトリビュート作品も入れる。
    幸いな事に我々には沢山のクリエイターに応援されてここまで来ている。
    その人たちにも協力してもらって前代未聞のトリビュートアルバムを作ろうとひらめいた。
    バンドと同じく我々の曲を1曲選んでもらい、そのタイトルをつけてくれたら後は自由。それぞれイラストだったり映像だったり漫画だったりを作ってもらう。
     
    数々のCDジャケットのデザインを手がけ続けてくれているいのうえよしひろさん。
    メジャーデビューシングルから1stアルバムまでのジャケットを作ってくれた切り絵師の鈴木ヒロキさん。
    アニメ「血界戦線」でお世話になった漫画原作者の内藤泰弘さん。
    「春が来てぼくら」のシングルのジャケットを黒板アートで描いてくれた中島玲菜さん。
    ライブ映像をメジャーデビューからたくさん作ってくれている野田竜司さん。
    「天国と地獄」から大体のMVを作ってくれているフカツマサカズさん。
    アニメ「夜桜四重奏」でお世話になった漫画原作者のヤスダスズヒトさん。
    (50音順ね)
     
    話し始めたらそれぞれ沢山のドラマがあってキリが無いのだが、どの面下げて「祝ってください」と言いに行ったか思い出すだに恥ずかしくなる相談を、皆快く引き受けてくれた。
    こんなん見たことなくないですか。あったら無知を恥じますけど。
     
    トリビュートアルバムというのはもちろん斎藤君が歌ってるわけじゃないので「え~斎ちゃんが歌ってないなら買わなくてよくない?」という人もいるだろう。
    その気持ちはもちろん尊重するので押しつけないけど、我々が大好きなバンドたちがカバーしてくれた楽曲たちは本当にいろんな顔を見せてくれるはずだ。
    その曲の解釈が変わったり、もっとその曲が好きになったり、そのバンドも好きになるかもしれない。
    祝われて浮かれてる我々が思い浮かぶことうけあいの、出会いに満ちた音源になる。
     
    おまけにこれも未だ聴いたことないんだけど、他のバンド目当てで聴いた人が我々の原曲もスタジオライブバージョンで聴けるという聴き比べ盤付きだ(これは通常版にも付いてくる)。
    トリビュートアルバムなので我々が出しゃばってしまうのはどうかなと少し思ったけど、せっかくの機会だから面白そうな方を選びまくろうと舵を切った。
    こんなん見たことなくないですか。
     
    スタッフは現在進行形でむちゃくちゃ頑張っているが僕は全く何もせずふっかふかのソファーに座ってワッハッハと高笑いして浮かれてるだけなので逆ブラック企業と石を投げられそうではあるが
    それもご愛嬌、かなりワクワクする作品になった。
    石投げてくれても結構。こんなん楽しんだもん勝ちだ。
     
    安い買い物じゃないからいつ買ってくれてもいいんだけど、初回限定版は数量限定なので早く買わないといけないかもしれない。
    予約したら引き換え期限とかあるのかしら、それとも前金?
    もしそうだとすると少しばかり申し訳ないが、いつでもいいから聴いて欲しい。
    この15年間、ロックバンドはよくやったのである。
    http://unison-s-g.com/15th/tribute/
    よく見て。
     
    沢山のご褒美をもらって今年は続いていく。
    せいぜい楽しんでくれ。
     
    それではまた。

  • 小生田淵がよく喋る2019年4月  2019.04.17 UP

    ブログは書き出さないとずるずる後ろ倒しにしてしまうのでよくない。
    というわけで書き出している。
    毎度慌ただしくやることがずっと途絶えないがバンドなので楽しい。
     
    7月3日発売のカップリング曲ベスト「Bee-Side Sea-Side」の話をする。
    カップリング曲、というのはシングルの2曲目3曲目に入っている曲たちのことだ。
    今配信サブスクyoutube全盛の時代になって「カップリングってMVがあるならまだしも音源だけなら要らなくない?」っていうド正論ミュージシャンがそろそろ出てきてくれないかなと思っているのだが
    我々に関してだと、この時代遅れな制度を喜んで待ちわびる物好きが数多くいるので、アルバムを待たずにシングルを買ってくれたやつへのご褒美みたいな感じで今は捉えていて、アルバム曲とは全く違う認識でいる。
    カップリングというものをどう捉えるかはミュージシャンによってスタンスが結構違うので、面白い。
     
    で、カップリング曲にも気を抜かない、という感じの意地を張っているわけではないのだが先に言ったご褒美としてふさわしいものを積み重ねてきたつもりだ。
    それをどこかのタイミングでまとめて出そうと思っていた。
    我々は10周年の時には「ノーシングルベストを出したい」と企画したり15周年には「B面ベストだ」と抜かしたり、普通のベストアルバムを未だ出さず寄り道をしてきていて、レーベルの人的にはあまり快く思われていないかもな、と思っている。
    おまけに「MODE MOOD MODEからはとにかく空けたい」だの「みんながみんな早いスパンで新曲を聴きたがってるわけではない」だのと偉そうに主張しているさなかにあんまり売れなさそうなB面ベストを出したいと言い出したもんだから、そろそろ靴を隠されたり食事に下剤を入れられたりするかもしれない。
     
    ということもあって最初企画したときはあんまりいい顔をされなかった記憶がある。
    そしてそもそもシングルベストやカップリングベストなどは、元から持っているやつからしたら全く不要なものであるだろうと思う。
    今からシングル買い集めるのもめんどくさいからこれを期に買っちゃえというやつが沢山いたらいいなとは思っているが
    単曲で配信でも買えるのだから、CDでわざわざ出す意味などないのかもしれない。
    我々は特に広い大衆など見向きもしておらず物好きが飽きないようにぐらいしか考えていないのでベストアルバムというものはわざわざ出さなくてもいいのだろうという気持ちもある。
    しかしアニバーサリーの企画として「なんか面白そう」とひらめいてしまったからには物好きが「しょうがねえな~」となるレベルまで企画を研ぎ澄ませていくのが我々の癖である。
     
    先だって行ったMV総選挙もその一貫である。どうせ君が好きそうなことだが楽しんでくれていたら僕も同じ意見だ。
    なんで結成初期に作った曲が人気あんだよと結構前からじわじわ評判を体感していたが、そんな曲を結構な金をかけてMVを撮った。
    これは物好きな君に一早く見てもらいたい。
    ということでこれはyoutubeには公開予定をとりあえず立てず、発売日にCDの初回限定盤を買ったやつが一番先に見れる様にさせてもらう。
    我々からのせめてものご褒美だ。
     
    そしてカップリングベストを出したからにはカップリングツアーもしてしまえというのを思いついた。
    大して動員も盛り上がりも期待できないので、なかなかに博打だなーというのを他人事のように思っている。
    このチャンスにあそこでもここでもやりたい!と最低限の希望を出したのだが
    おさえた会場規模を見たときにところによっては「ええ・・・これ無謀すぎない・・・」と思った。スタッフが一緒になって博打を打つのもこのチームの面白いところである。
    今年中にやるから覚悟しておいてね。
     
    で、そのツアーでやることも通常通りのワンマンライブとさして変わらないので今回カップリングに収録される31曲は全部はできない。
    じゃあ映像とツアー本編で31曲全部回収できるようにしよう。
    そう思って来週あたりにやるライブをまるっと初回限定盤に映像で収録する。2日あるけど両方全く同じライブをするよ。
    その映像とツアーに来てもらえれば31曲の中で聴けない曲というのはないようにした。
    2度とやんない曲も多分あるだろうから、まあ聴きたいやつは捕まえておいてくれ。
     
    そんなこんなで7月3日に発売する。これを買えば我々の側面のこれまでの歴史を網羅できる。
    オリジナルアルバムだと勘違いして買われると我々の株が意図せず下がるので気をつけてね。
    でもまあ、結構あなどれないよ。
     
    よしカップリングベストの話は終わった。この「面白そう」に乗っかってくれるなら、買ってくれるといいよ。
    次はトリビュートアルバムの話ね。
     
    他なんかあったかな。そうそう
    a flood of circleの新しいアルバムがとても良かったよ。
    僕がプロデュースした曲も2曲あるけど、そんなの関係なくても仲間が今日も楽しそうにロックバンドやってるのは嬉しいね。
    THE KEBABSもガンガン暇を潰す企みを続けているのでよろしくね。
     
    他なんかあったかな。そうそう
    この間友達が死んでしまったよ。
    実は人生で友達が死んだの初めてで、とても説明のつかない気持ちを味わっている。
    友達じゃなくても同じくらい悼めよって怒られると思うけど、僕は性格が悪いので完全に同じ気持ちにはなれないよ。
    そしてやっぱり性格が悪いから、これからも誰かにできることは変えることができない。
    ただ、酒飲んでくれる人が一人いなくなったので困っているよ。
     
    ロックバンドは続きます。飽きるか、死ぬまでね。
    じゃあまたね。

  • 小生田淵がよく喋る2019年3月  2019.03.21 UP

    ツアーが終わった。
    楽しかった。ライブをするのは本当に楽しい。
    やっと行けた街もあった。こういう形のアンコールツアーは実に有意義だ。
    好きな街が増えてしまった。必ずまた行かなくては。
     
    ここ数年ずっと考えていることだが
    ロックバンドが生み出せる自由というものを、オーディエンスに向けてまだまだ体現していかないと、と思った。
    自由っていっても限度はあるし人間的な最低限の礼儀は必要だけど、この辺りも人それぞれ解釈が違って迷宮入りするので説明はとりあえず省く。
     
    ライブの体感の仕方は一人一人自由でいいのだということを、まだ全然伝えきれてない。
    みんながしてても手をあげたくない人、手拍子をしたくない人
    みんながしてない時にそういう事をしたい人
    体を揺らしたい人、ジャンプしたい人、踊りたい人
    後ろでぼーっと突っ立ってたい人、酒が切れたら買いに行きたい人
    仕事や学校終わりでそのままの服装で来る人だってそうだ。
     
    周りの人とあわせないといけないかもなんてふざけた空気が漂うのなら、ロックバンドはそれを壊さないといけない。(あわせるのが好きな人は、もちろんそれが一番だ)
    その人がまだ見つけられてない自分だけの楽しみ方があるはずだと、まだ本気で思っている。
    見つけるためのきっかけを作ることは、とても大切なのかもしれない。
    言って済む話ではないから考え続けなければいけない。
    5年10年かかるかもしれないけど、考え続けようと思う。
     
    さてブログを書くのは新しい情報が発表されたからである。
    しかし情報が多い。
     
    ●自主企画fun time HOLIDAYの共演者発表
    ●B面ベストアルバム詳細発表
    ●トリビュートアルバム発売決定
     
    全部書くといつも以上に長くなってしまうので日を分けて書こうかなと思う。
    15周年なのでブログの頻度も上げていこうかなと思っている。
    今日はfun time HOLIDAYの話。
     
     
     
    我々の自主企画ライブイベントである。
    君に観てもらいたいバンドがいる。
     
    今年は愛知県で3回という形になった。
    まあ大阪ででかいのあんだから愛知もなんかやろうや、とそんないきさつからである。
    (大都市ばっかりでごめんね)
    今回は今までやってそうでやっていなかった3バンドを呼んだ。バンドじゃないじゃんという野暮なツッコミは許さないわよ。
    この満を持して感、アニバーサリーにふさわしいと思わないかね。
     
    ・5月13日 イズミカワソラ
    ソラさんとこれまでやらなかったのは理由がある。
    活動スタンスがそもそも違うからというのもあるが、音楽家として強い影響を受けているからである。
    そういう人と同じステージに立つには、とても覚悟がいる。
     
    10数年前に何気なくライブのSE(出囃子)にソラさんの”絵の具”を提案して以来、しっくり来て今の今まで使い続けている。
    彼女の曲作りのポップさと音楽に対する純粋さに、僕は子供の頃から大いに影響を受けてきた。
    ちなみに彼女のデビュー曲は「等身大の地球儀」だ。(引用に深い意味は無いが)
    そんな彼女のライブは説明のできない幸せに溢れている。幸せな音楽だ。
    ライブをする度にスタイルもセットリストの方向も変わるので、どういうやり方で来るかわからない。それが本当に楽しみだ。
     
    彼女の音楽を体感してもらって、その後に我々がどうライブを見せるのか、強い覚悟をする必要がある。
    見逃してもらうわけにはいかない。
     
     
     
    ・5月14日 SKY-HI
    SKY-HIとこれまでやらなかったのは理由がある。
    「えっ中学高校の後輩の日高君がAAAやっててさらにソロもやってんの?」
    ⇒「いぇーい仲間じゃーん」
    ⇒共演
    この流れが安直すぎて嫌だからである。
     
    彼がこれまでやってきたことを考えれば、一緒に並び立ってライブをやるには自分たちがそれ相応のことをある程度やり遂げてからでないといけないと考えていた。
    その間にも彼はすごいスピードで道を切り開いてきた。
    HIP HOPが持つ可能性を信じて、エンターテインメントの魔力を血肉にして
    壁を壊し多くの人を巻き込んできた、そんな男だ。
    音楽とそれにかける想いはこんなことも可能にするのかと、舌を巻くばかりだ。
     
    しかし我々は我々で自分たちのやり方を強い自信でもって選んできたという自負がある。
    今ならできる。
    見逃してもらうわけにはいかない。
     
     
     
    ・6月19日 LiSA
    LiSAとこれまでやらなかったのは理由がある。
    ユニゾンがロックバンドだとするならば、LiSAはまるでロックバンドではない。
    逆にLiSAがロックスターだとするならば、ユニゾンはまるでロックスターではない。
    言葉の意味の話ではない、音楽でやろうとしていることが真逆だからだ。
    真逆なので、一緒にライブをやる歪さを僕があまり好ましくないと思っていたからだ。
      
    彼女は音楽で人を楽しませることを人の何倍も考えている。
    我々は音楽で自分たちが楽しむことばかり考えている。
    スタンスがまるで違うはずの彼女のライブは、いつも強い想いと挑戦心に溢れていて、いつも自分のプライドが揺らぎそうになる。
    「お客さんの事考えてライブやりたいとか言うならLiSAぐらいやってみろよ」
    と思ってるし
    「お客さんの事考えなくていいライブをやりたいって言うならユニゾンぐらいやってみろよ」
    と偉そうに言える日が来ればと思っている。
     
    真逆を行く二つのライブは、お互いに本気を尽くすことで初めて成立する。それを確かめにいく日だ。
    見逃してもらうわけにはいかない。
     
     
     
     
    という3日間。実現することが少し怖くもあったライブに、このタイミングでたどり着いてしまった。
    その先に何が見えるかで、ロックバンドはもっと楽しくなれるはずだと思っている。
    目撃して、体感して、思い知って欲しい。

    お祝いモードはまだまだ続く。
    浮かれてばっかりですまないが
    たまには祝ってくれ。
     
    では今日はこれで。

  • 小生田淵がよく喋る2019年1月  2019.01.01 UP

    僕は大きいところでやるライブが苦手だ。
     
    観たい奴が多くいる以上ある程度は仕方のないことと思い引き受けるようにはなったが、やはり程よい規模の会場で観てもらうに超したことはない。
    ニュースだったりメディアの人がどうしても大きいところでやることだけ注目して取り上げがちになるのも、少し寂しい。
     
     
     
    僕は野外でやるライブが苦手だ。
     
    野外音楽イベントというものにも沢山お世話になっていて楽しい事ももちろん沢山あるので、ヘイト的な意味は全くないが
    大体暑いし雨に濡れている人を見るのは昔から辛い。
     
     
     
    2019年7月27日、大阪でワンマンライブをやる。
    大阪府、舞洲スポーツアイランド。
    とても大きい会場
    で、
    野外
    だ。
     
    はて?
     
    この矛盾を回収しようとは思ってない。
    僕の好きなロックバンドの結成15周年イベントを派手にやろうと一番面白い仕掛けを考えた。
     
    去年も来年も、普段ならこんなことはしない。
    たまの特別営業だ。大いに油断して大いに祝われる覚悟であれこれ準備してきた。
     
    こういうことを言うともしかしたら「みんなでプレゼントを贈ろ~う」とか「みんなでHAPPY BIRTHDAYを歌お~う」と思う人間が出てくるかもしれないので、そういうこと言ってるんじゃ無いです、というのを一応強く言っておく。
    そういうのは気持ちよく思ってませ~ん。
     
    話が逸れたが。
    2019年。UNISON SQUARE GARDENが結成15周年だ。
    まだ道の途中だが、かっこいいロックバンドがこれだけ続いてくれた今を誇りに思う。
     
    物好きの君を待つ。
     
    祝ってくれ。

  • 小生田淵がよく喋る2018年4月  2018.04.10 UP

    始まる。
    我々の7枚目のアルバム「MODE MOOD MODE」のツアーである。
    先日シングル「春が来てぼくら」がリリースされたので紛らわしいのだが、一応アルバムを掲げたツアーなのである。
    アルバムというのはバンドの歴史を作り上げていくうえで何よりも大事なピースだ。
    アルバムの歴史が、そのままバンドの歴史なのだ。
    なかなかにシングルを連発してのアルバムだったが、そこに至るまでのあれこれも含めてとてもいい道のりだったと思う。
    どうか我々が重ねてきた楽曲たちを改めて噛みしめてもらえたらと思う。
    とはいえ君の街に行けるのは1年に1回くらいしか実現できてないかもしれない(それよりも低い頻度でしか行けてない街があるのは全くもってこちらの身勝手な都合であり、申し訳なく思う)
    君がそのたまの機会に派手にやれればと思い、今回も圧倒的なセンスでライブが準備できたと思う。
    バンドをやるのは本当に楽しい。大きな音を君の街で鳴らせるのが何より楽しみだ。
     
    そして今回もきっと、初めて我々を見る人もいるのだろう。
    当のこちらは誰が来ようが知ったこっちゃなく、毎回全ての人間が初めましてなのでまあ安心して君の好きな音楽を捕まえにくるといい。
    そのかわり君は他の誰も気にすることなく君だけのやり方で音楽を受け取って欲しいのだ。
    隣の人がだの、一体感がどうだの、手が挙がるかどうかだの、本当にどうでもいい。
    他のライブの常識だのお約束なんか知らない。
    他人への迷惑はまあ考えられた方が人として良いと思うので心がけてもらえたらと思うが、基本的に音楽は自由だ。
    好きにやるぞ。
    ロックバンドのライブはそれが許されるのだ。
     
    全国各地でその街の君を待つ。遊びにきてちょ
     
     
     
     
    さて、ここ最近というか数年というか、バンドの成長に併せて引き受けるべき立場というものがあり、信念が殺されない限りは流れに乗っかるというか、そうするしかないなと思うことがよくある。
    結果的な態度や所作に嘘はないように心がけてはいるが、僕は仮面をかぶるのが上手なので逆に言えば元から断固として持っている意地みたいなものも、消えずに持っている自覚はある。
    ある程度変わったこともあると思うが、変わってないものも多いはずだ。
    ということで、たまにはめんどくさいこといいまーす
     

     
     
    先日、アマチュア時代の楽曲が動画サイトにて全て公開されるということがあった。まあ無い方がいいのでしかるべき手段を取って削除させてもらった。
    我々が10年以上も前にいわゆるリハーサルスタジオで歌がきちんと聴こえるようにマイクを立てて一発録りをした、その時の持ち曲を全て放出するという趣旨の楽曲たちである。
     
    一応その音源を作ったいきさつをざっくり話すと「そこかしこで大人の人に誘われて流通音源を出すか出さないか迷ってたらめんどくさくなってきたのでタダで全部放出する」ということであった。「音楽は聴かれるべきものだ」だのという意識の高い様なことを言っていた様な気もする。
    HPのメールアドレスに希望する旨を送ってくれた人にダウンロードURLを教えるというシステム。
    デイライ協奏楽団とかクローバーとかあったよね。
     
    全然売れてなかった時代だったが、配布した当時も悪用する人間がいるかもしれないという事もきちんとの念頭に置いていたと思う。
    それでも配布に躊躇が無かったのは「まあこっちは信用してお前に送るから、何か悪いことには使わないでくれよな」という気概だったからだ。いわゆる性善説的な考え方だが今振り返ってもそれは間違いだとは思ってないし、今もマインドはそんなに変わってないと思う。
    今の気持ちで当時に戻っても同じことをすると思う。
    そして時は流れ、今回の事例が起きる。
     
     
     
    複雑な話になるので前置きを。
    まずこれからする話で僕の気持ちとして一貫しているのは「何かに対して憤ってるわけではない」ということなので、変に取りざたして「田淵が怒ってる」と称すのは甚だ困るですね。
    よく読んでから抜かせ。
     
    動画サイトにUPした当人については、当時こちらが直接音源を渡した人間ではないと思う。
    じゃあ誰から受け取ったのかというと友達にCD貸すノリで当時の音源もバンドの有名税の弊害で軽い気持ちで手渡され、徐々に広がっていったのだろう。一人先に渡ったら最初のこちらの気概なんか伝わってないも同然で、人間のそういうところは至る所で痛感しているので慣れている。
    なのでそこに関して「信じて渡した音源をUPするなんて最悪」なんて思ってもない。
     
    結論から先に言うと
    「うしろめたいことやってんだから堂々と偉そうにしても得しないと思うよ」
    と。
    そういう事を言いたいとは思っている。
     
    ただこれも、それを言って当人が見直すきっかけになるのであればラッキーという気持ちがちょっとあるぐらいで(こんなとこ見てないと思うけど)
    逆に、当人に言って特に響くことがないのであれば「この手の話は通じない人だったかー」と思って、終わり。なのである。
     
    じゃあ何故これを言うのか。今回の事例に関わる人たちに限るわけではない。
    今回の事例で勝手に悲しい想いをした人間や、特に無関心な人間に対し総じて「なるほど田淵はこういうスタンス・線の引き方なのだな」というのを知ってもらうのが目的でもあるのである。
     
    ここ10年20年の音楽市場の常識がめまぐるしく動きすぎたのもあって、世代によって価値観がかなり差があるのではと思っている。
    しかも発信側がかなり説明を怠っていると思っている。全部ユーザーのせいにして無責任が過ぎないかとすら、少し感じている。
    なので、言わぬが華かもしれないが言うことも必ずしも悪くないかと思い、今これを書いている。
     
    今回の事例について
    「オフィシャルでyoutubeにフルサイズ上げたりしてるんだから何がいけないの?」
    そう思う人間がいても僕はあまり不思議じゃないと思っている。
    こちら側が説明しなさすぎたのだ。
    だからこちらのスタンスはしつこくても明確に示しておいた方がいいと、個人的には思っているのである。
     
    偉そうに言いつつ僕も確かに説明を怠っているなーと責任は感じている。
    「言わなくてもそんぐらいわかってくれよ」と高をくくっているのも否定できない。
     
    自身のバンドに関しての話をするが、例えばyoutubeに何を公開して何は途中までで何はフルサイズでというのは
    「こちらのタダで聴ける線引きはここまでだからわかっといてくれな」という意思表示だと思っていてほしい。「そっから先は金がかかるから、悪いけど興味あったら頼むな。」ということ。
    幸い我々にはCDなんて時代遅れなものを楽しみにしてくれる愛すべき物好きがいるので、そいつらが一番いい想いをするようにだったり、どこまでタダで見せたらその先に興味を持ってくれるかなだったり、たまにはサービスしようやとか、色々なタイミングで細かくジャッジをしている。
    なのでそこをはみ出す形でこちらの本意でない形でUPしたり取引されたり好き勝手にされてるのを見てしまうと、ちょっと困るなーということになるのは本音である。
     
    しかし、まあ話してもわかんない人がいたらいたでしょうがないかと思うしかないと思っている
    「他の曲は削除されてないのになんでユニゾンのは削除されるの?ケチじゃね?」だったり
    「アニメの曲とかフルバージョン誰かがyoutubeに上げたりしてくれてるし、僕もUPして感謝されたい!」と思う人がいたりするだろう。
    それを聞いて激しく怒る人もいると思う「犯罪だ!作者への冒涜だ!」と。
    ただ僕のスタンスとしては先に述べた「うしろめたいことやってんだからわきまえようね」という気持ちなのである(容認してるかと言われたら、まあしてないよ)
     
    似たような話でチケット転売問題とか違法DL問題みたいなのに関しても似たような意見でいる。
    もちろん社会的正論なのでそれは問題視した方がいいと思うし、転売や違法DLが本当に撲滅できたら「うおーまじかよすげー」となると思う。
    ただここに関しても「むかつく」とか「絶滅しろ」とかじゃなくて、同様に「うしろめたいことやってんだからそこんとこわかっとけな」という思いの方が強い(繰り返すけど容認はしてないのであしからず)。
    僕はチケットの高額転売より沢山当選して良い席だけ残して残りを余ってますだのと不特定多数に喧伝して定価で売ったり取引の手札にしてる人種の方が理解できないので(なんで引き換えるんだ)、まあ発信側として受け取り方も一種類じゃないのよというのはわかってもらえた方が個人的には楽。
     
    チケット転売問題はしっかりした会場を用意できない発信側の責任だし、売り切れなくなるまでやることができない発信側の責任だ。
    その責任を棚に上げてユーザー側のせいにするのは、あまりいい事だと思ってない。
    だからと言っても考えられる解決策にも限界があるから、頭を悩ませるばかりだ。
    そんなこともあるので、撲滅のためにあれこれやっている人がいるのは個人的にも心強いと思う。
    というぐらいの温度感で、それらの問題とは付き合っているつもりである。
     
    話を戻す。
    今回のネットにUPされた件も、別にネット上で著作権侵害されてたら申請出して消すことはできるし、チケット転売も発覚したらそいつ出禁みたいなのは簡単にできるよ。
    ただそういうことじゃなくて、その気持ちに対してちょっと待ってくれと言いたいのだ。
     
    「あのアルバムタダで落としたよ~!」
    「最新のあの曲をyoutubeにアップしたんで皆さん聴いてくださ~い!」
    「あのチケット20枚おさえたんで余ってます、だれかいりませんか~!」
    「あのバンドのレアアイテム持ってるんで、僕が取れなかったチケットと交換してくださ~い!」
     
    落ち着いてほしい。それは常識的にはあんまりでかい声で言っていいことじゃないんだ。
    人からありがたがられたりしていい気持になるんだと思う。自分が認められた気がするんだと思う。
    「ネットにUPするのと友達同士でCDの貸し借りと何が違うの?」と言われたら確かに僕は法律以外の手札では説得しきれないのかもしれない。
    「チケットの取引は別に正攻法で悪いことじゃなくない?」と言われても「うむ、一理ある」と答えると思う。
    ただ常識的に考えると100%敵を作らないわけじゃないんだから、そんなに自慢できることじゃないんだというのがわかってもらえたら、少し心持も変わってくれるのかなと思っている。
    性善説に基づく考え方なので甘いことをと言われると思うが、これが本音である。
     
     
     
    今回の件で勝手に悲しい想いをした人もいると思う。
    まあそういう人にとっては僕が怒り狂って注意喚起したら「やった!田淵は俺たちの味方!」と溜飲を下げるのかもしれないけど
    これまで話した通り僕はこのスタンスだ。君の味方ではない。
    まあ君は今まで通り好きな音楽を自分の基準で愛していってくれたらこちらは音楽で返すよということで、大人しくこっちを向いていればいいんじゃないですかということでどうか一つお納めいただけませんかね。
    こちらもアホではないので「常識の範囲だと解せないわな」と思えばやるべきことは誠意を持ってやるのでそこはまあ所作をもって意思表明とさせていただければと。
     
     
     
    話をまとめる。
    今回の件について関連する人間、悲しんだ人間、全く関心のない人間におしなべてこちらのスタンスが少しでも伝わっていればと思う。
     
    そして「音楽が作られて、君が音楽を受け取る」という、音楽にとって一番大事なことからしたらマジでどうでもいい話なので
    君は自分の好きな音楽を手に取って好き勝手やってるといいと思うのだよ。
     
    よし、ではツアーにでよう。
    ロックバンドが今年もやるぞ。
     
    それではまた。

  • 小生田淵がよく喋る2018年1月  2018.01.01 UP

    MODE MOOD MODE。
    モードムードモード。
    アルバムである。
    1月24日に発売する。配信スタートは1月31日。
     
    この情報の解禁をもって2018年をスタートすることとなる。
    少し変則な形での発表になる。発売はこのブログを書いてから3週間後だ。
    CDは普通発売の2カ月前くらいには販売店に通達が行くことになるので、それがすなわち世の中への解禁とイコールとなることが例として多い。
    それが今回このタイミングでの発表となったのは事情が色々ある。
    制作背景の詳細も併せてざっくりと列挙すると
     
    ・バンドは全国ツアー中であり、そのツアー中に更なる情報が出るとそっちに興味が行ってしまうやつがいるのが嫌なので、解禁は出来る限り送らせたかった。
    ・発売日があらかじめ1月24日に決まっており、なかなか動かせないらしい。ツアー中にリリースすることに関しては本意でなかったので何度か意見交換をしたが、これは色々は事情があるので納得し飲み込んで着地した。
    ・残ってるツアー公演の発売後のものに関してもセットリストは絶対に変えないという意向は汲んでもらった。
    ・3月リリースになる「春が来てぼくら」の話が来たのはアルバムイメージがほぼ固まったタイミングで、これ以上シングルを入れるとアルバムのロマンが崩れるのでこの楽曲はアルバムに収録しないという条件で引き受けさせてもらった。(これについては後で書く)
    ・初回限定盤に最新ツアーの映像がまるまる入ったらめちゃかっこいいだろうという理由からスタッフ全員の素晴らしい協力もあってツアー半ばである11月の公演を収録することができた(ファイナルみたいな大きい場所でのライブ映像を形に残すのは現時点はあんまり本意じゃないというのもある)
    ・発売日の事情によりライブ映像の曲順は事前には出さない事を決めた(CDのブックレットには記載しなければということになったので、買う人は気を付けて欲しい)
    ・じゃあアルバムの曲目も当日まで発表しないというのはどうだろうかとふと思いたった。
     
     
    ・総じてなんか楽しそう
     
     
    色々書いたが、すなわち「楽しそう」というのが結果的な理由である。
    その「楽しそう」のためにスタッフから各雑誌等の媒体、CD店、全てに協力をお願いしてこの解禁から発売までの流れを作り上げた。
    関わってくれた人たちには本当に感謝が尽きないし、ますます「楽しそう」が増す結果になっていれば嬉しい。
    先にも書いた通り曲目は事前に発表しないので発売当日CD屋各店で判明することになる。
    配信スタートの1月31日には公式で発表しようと思っているが、CD発売以降は各地で目撃することができるだろうと思う。
    発売日以降写真等での曲順web流出は特に止めないので各自の判断で勝手にやってくれ。
     
    アルバム成り立ちのあれこれについては各所インタビューでまとめてもらっているので細かくはそちらで確認してほしい。雑誌はとてもいい。
    我ながら絶妙な揺さぶりをかけにいくアルバムになったと思う。
    もうどれがユニゾンで、何がユニゾンなのか。わからなくさせるぐらいの作品になっていればと思うし
    結局これがユニゾンなんじゃないか、とわかってくれるような作品になっていればと思う。
    君がわかろうがわかるまいが、ロックバンドがロックバンドをやっている、その単純な答えだけは変えたつもりもないし、変わるつもりもない。
    なので君も変わることなく好きな音楽を聴いて、好きなライブに行ってほしい。
    どこかで交われば派手にやる。それだけでいいのだと、強く思う。
     
    ということで、4月からの全国ツアーについて。
    アルバムをだせばそりゃあ全国ライブツアーをやる。ふらっと物好きに会いに行く。
    なかなかすべての県を回ることができずに申し訳ない限りだが、出来る限りこれからも必死に考えていくしかない。
    そして今回も僕の想定の規模を超えた会場がある。観れないやつがいるなら観せる、という覚悟は前回言った通りだ。
    いいこともきっとある。それはもう信じるしかない。
    こちらからの希望で可能な限り選べる形は作った。何が好みかは僕の知るところではない。なので君は気の向くままに好きなところを選んでくれるといい。
     
     
     
    そして入ってない人には関係ないがファンクラブの話だ。
    前回のブログの際にきちんと反応してくれた人間がいたようで、色々なことを知ることができ、改めて対応を整え直すきっかけになった。
    1人ツアーに1公演、できるだけ家から近いところの公演の当選に努める。
    様々な人や会社の協力のおかげで、考えうる最大限の答えを導き出した。
    完璧な正解や解決策はないかもしれないが、今回はこうするということでこれからもぬかりなく取り組みたいと思う。
     
    色々調べてみると明らかに不正を働いている人間の存在もわかったし、個人的には「こんなやり方もあるのか…」と少々唖然とする様なアプローチをしている人間を見つけたのも隠さずに言っておきたい。
    公平と言っていいのかどうかは解釈の分かれるところなのでこちらとしても先行の状況を見つつ慎重に対応させてもらえたらと思う。
    当人(ほとんどの人は該当しないのでさほど気にせず)の捉え方によっては反感を覚える人もいると思うのだが、ここは一つ落ち着いて向き合ってもらいたい。
     
    固いことを言ってしまって気後れさせてしまったら申し訳ないが、君に我々のいつも通りのライブを今年も見てもらうためにファンクラブ会員であれそうでない人であれできることは全力で考える。
    前にも言ったが複数応募するのダメみたいなのは全くないので誤解しないでほしい。
    その辺は個人のさじ加減で勝手にやったらいいし、僕は徹頭徹尾知らなくていい話だ。
    奮って応募してしてー。
     
     
     
    3月リリースのシングル「春が来てぼくら」の話を少し。
    作品に対して何ができるか、を考えた結果「純粋以外のものは許されない」という縛りを自分に課した。
    それでも我々のシングルとして成立するものを、とこねくりまわした結果、音楽作り手的な意味でも意義深い楽曲に仕上がった。
    作詞も作曲も、人生の中でも奇跡のような輝きを放った一曲だ。楽曲の成り立ちについて誰か1冊本書いてほしい。
    一方、聞く人の感覚によってはいつもの我々とは違う空気を感じる人もいるのかもしれないと思う。
    そういう偏屈な物好きのために(僕はそういう人が嫌いじゃない)カップリングはいつにも増してボコボコ仕様に仕上げた。
    この3曲が強烈なバランスで君に迫る。楽しみにしていてほしい。
     
    3月リリースの3曲をもって、ユニゾンの制作は一呼吸つけるかなと思っている。さすがに曲を作りすぎて、君を混乱させすぎた。
    2017年に立て続けに出たシングルのカップリングの曲たちもしっかり愛してくれたら嬉しいと思う。いい曲だから聴かれたいのだ。
    全国を回っていればすぐ次のアルバムのイメージが湧いてくるだろうが、それはまた別のお話。
    なにはともあれ結成14年。僕の好きなロックバンドが好きなままでいてくれて本当によかった。
     
     
     
    最後に余談としてバンド以外の話も少し。新年なので饒舌が過ぎるのも許してほしい。
     
    2月14日にイズミカワソラさんというシンガーソングライターのトリビュートアルバムにバンド名義、自身名義、斎藤君名義で計3曲参加する。
    ライブに来てくれている人は知っているかと思うが始まる前に流れている楽曲を歌っている人だ。
    何気なく使い始めたが、アマチュアを卒業してからもずっと使い続けてきた。
    元はといえばただのヘビーリスナーであり、面識もなかったのだが不思議なご縁でお会いしたり、「mix juiceのいうとおり」では楽曲をご一緒させてもらった。
    彼女は20年間、どこにいても自分の好きな音楽を作り歌い続けてきた。長くやりつづける人というのは思いつく限り何人か思い浮かぶ。
    あまり尊敬とか憧れという言葉を普段使いたくないのだが、そういう人にそういう想いを抱いてしまうというのは隠すことではないだろう。
    自身が書き下ろした新曲も、花束を贈るつもりで書いた曲だ。
    彼女の20年間の活動を、少しでも感じてくれたらと思う。
     
    そして僕がプロデュースという形で関わらせてもらったa flood of circleの新しいアルバムの1曲「ミッドナイト・クローラー」がある。来月発売だったかな。
    彼らには本当に音楽をやり続けて欲しいし、何より僕が観続けたい。
    その想いで楽曲を作り上げられたらと思い、僕の好きなa flood of circleを改めて作り直すつもりで好き勝手にやらせてもらった。といっても口挟んでただけだけど。
    こちらも気が向いたら耳を傾けてくれたらと思う。
     
    所属するQ-MHzもいい曲だけを作り続けている。毎回毎回わくわくしている。ネットであれこれして調べてみてね。
    バンド含めてそうだが音楽に浸って生活ができるのは、長年自分を信じてきたご褒美の様で、とても幸せだ。
    そして、気を引き締めるきっかけにもなる。今年も粛々と向き合っていけたらと思う。
     
     
     
    というのを新年開幕に向けての言葉として、締める。
     
    では、1月24日発売の「MODE MOOD MODE」をよろしく頼む。
    それではまた。

  • 小生田淵がよく喋る2017年9月  2017.09.16 UP

    シングル「10% roll, 10% romance」が無事世の中に出すことができた、君の元にも届いていればと思う。
    そんな矢先に、という話を今日はするのだがまず10月からのワンマンツアーについての経過報告を兼ねて話をする。
     
    全24本のツアー、本数にしてさして多くなくて行けない県もある。申し訳ない気持ちが多分にあるのだが色々な都合で今回はこうなっている。
     
    ファンクラブの設立したはもう2年以上前になるかと思うが、設立の経緯については是非遡って読んでほしいと思うが(これリンク飛ばせなくて不便ね)
    今回のツアーも当時のこだわりに従って
    「ワンマンツアーはファンクラブの人間には1公演は漏れ無く当てること」
    というのは徹底したつもりだ。
    大前提として地元の人間をもちろん優遇する。そのためのシステムだ。
    今回はどの会場も2000人規模というのが確保できているわけではない。
    確か会場によっては応募がはみ出したところがあったような記憶がある。そういうところではもちろん先の前提に従いつつ選別したが、外れたその人が自分の地元に応募していてくれたらそちらはきちんと当てる。
    そんな風にして「1人1公演の当選」は守るように努め、今回もなんとか幸運なことに公約は果たせたはずだと思ってはいる。
    こちらから何度もスタッフに確認したし、スタッフも数字を見せてくれて丁寧に確認してくれた。(当てたけどクレジット決済のケース含めて引き取りがなかった人がいた、みたいなのはあったみたい)
    なのでもし万が一漏れがあった場合いくらでも苦情を入れてもらって構わない。約束を果たさなかったのなら我々に金を取る資格はない。

    応募の仕方で悪さをするとか(どういうやり方があるのかわからないけど)度を過ぎたことをするやつはファンクラブには恐らくいなかったと把握している。そりゃ抜け道は作ればあるだろうしそういうのはこちらの目に見えないところで行われるものなのだろうけど、この辺りは君たちを信じるしかない。
    あまり障害無く事が成せたのは君たちのおかげだ。嬉しい。
     
    というわけで今回は何とかなった、はずだ。
    だがこれが常に何とかし続けられるかどうかは正直怖い。観たいやつが過剰にいるのもまあ、今のうちだけだとは思うけど。
    どうなっても、その都度できるだけのことをやろうと思う。
    公約守れなかったら会員費いくらか返金とかできないんだろうか。って言い出すと怒られそうだし後々首が締まりそうだけど。
     
    さて、ファンクラブだけ大事にすれば許されるわけではない。
    次は入っていない人にどれだけ間口を作れるか。一般にもチケットをしっかり回したい。
    正直今回はそこが問題なく達成できたわけではないと思う。見たいやつには辛い思いをさせてしまっていると思う。
    まあ多分千葉公演は会場もでかいからそんな売り切れないと思うので、そこはさほど難無く取れるんじゃないかなとは思ってはいる。
    近くに住んでないやつにしたらどうでもいいことなんだけどね。
     
    ロックバンドはワンマンライブを見せてなんぼだ。
    野外大型イベントというやつで補完するのが最近の流行らしいが、悪いが全くの別物だ。
    観たいやつがいるなら見せる努力をしなければいけない
    君はどこまでいっても赤の他人だけど、それとこれとは話が違う。
    また考え甲斐のある事ができた。
    こうしてロックバンドは続いていく。
     
    さて次の話題。
     
    今朝発表された情報で今年の我々の活動予定の全てが世の中に出たことになると思う(もちろんひょいと決まるライブみたいなのはあるかもしれないが)。
     
    ・来年1月まで続く全国ツアー
    ・11月8日発売のシングル「Invisible Sensation」
    ・11月15日発売のシングル「fake town baby」
     
    ということである。
    ちなみにいつも通りDL販売は各シングルともCDより1週間遅れという事になる。毎度のことなのだけど、早く欲しいと思ってる配信派の君にはつまらない想いをさせてしまうことになり申し訳ないが、音楽は逃げないのでどうか待っていてほしい。
     
     
     
    「元々決まっている”10% roll, 10% romance”のシングルに加えて、もう2枚出すかもしれない」
     
    スタッフにそう相談されたのは今年の春ぐらいだろうか。あいまい。
    要は10月にタイアップが2つ決まった場合、諸般の事情もありそれらを別々にシングルとして出したい、ということだった。
    我々を信じてオファーをしてくれるという事実、何物にも替えがたい光栄なことである。
     
    相談をされて「ああそうなんですか、作りますよいいですようぇいうぇい」くらいの返事をした気がするが
    そういうことってありえるのか、と少しばかり驚いたのも事実だ。
     
    個人的な話をするとこれに関しては全然悩むことなどなかった。
    自分の作曲ペースの身の丈は知っているので無理やり引き受けて良くない曲を出すくらいなら断るが、大丈夫だろうという予感はあった。
    なので出来上がった船に乗っかるだけだなと思っていた。
     
    ただ受け取り手には色んな見え方がするのだろうとは思う。
    目立ち方も目立ち方だし手放しでYEAH!と思える人ばかりでもないのかなとも思わなくもない。
    やっと出た新しい3曲を聴いてるうちにまた新しい3曲が出るとなると、聴く側としても印象に残す前に過ぎ去っていってしまうのかもしれない。
    払うお金だって大変なやつもいると思う。
    音楽好きにも色々あるだろう。
     
    それでも無理やり単純な話をすると、我々の新しい楽曲が6曲世の中にこんにちはすると。そういう事である。
    カップリングをその数入れなければ、というのは計画が少し狂うところあり少し頭を働かせることとなったが、昔にバンドで作ったまま放置していた曲だったり書き下ろしたものの出しどころを探しあぐねていた渋滞シリーズもありで、バリエーションは奇しくも出た。
    良い曲がまた6曲、君に届く。
    音楽は逃げないから、発売日に急いで聞かなくてもいい。
    2枚もCDを買えないやつは配信で買ってもいいだろう。
    君は好きな音楽を楽しみに聞く、それだけでいい。
    いつもの気楽な気持ちで迎え入れるといい。
     
    また趣深いのは、10月から始まるツアー中にこの2枚のシングルが出る、ということだ。
    これに関してはあまり迷うことはなく、CDが出る前と出た後でセットリストを替えるのはクソダサじゃない?と思うので、ツアーセットリストの哲学に関しては何も変えない。
    ということで新曲もやるかもしれない。やらないかもしれない。
    全くもっていつも通りのロックバンドのツアーになるのだ。
     
    曲を作る。
    レコーディングをする。
    ライブツアーをする。
     
    ロックバンドに必要なのは、それだけである。
     
    言葉にして繰り返してきた。
    だから何があっても、これからもやることは変わらない。
    たまに寄り道をすることもあるだろう。
    最近はとにかく目立ちたくないと言い続けているが、そりゃあ全てが叶うわけではない。世の中というものは何とも色々ある。わかっているつもりだ。
    あまり過度な寄り道が増えると困るが、何にせよそれでも一番に据えるものは変わらない。
    言ったことをきちんと形にして、受け取ってくれる物好きの目に映る所に届けていく。
    君は目に映ったロックバンドだけ見てればいい。
     
    かくして「One roll, One romance」は始まる。
    今回も自分たちで感動できるセットリストができた。君を派手に揺さぶって揺さぶったら帰る。
     
    楽しみにしているといい。
     
    ロックバンドをやろう。
    それしかないのだ。
    それではまた。

  • 小生田淵がよく喋る2017年6月  2017.06.07 UP

    fun time HOLIDAY6、全12公演無事終了と相成った。
    開催前にブログを書こうと思っていたのだが慌ただしく生きているうちに初日を迎えてしまったので言葉で言うのも無駄だと開き直りという名の言い訳を振りかざし今日まで音楽だけをやることにした。
     
    いいツアーだったと思う。
    同時にいい時期にできたと思った。
    三十路のロックバンドおじさんに突入してここしばらく、イベントや対バンライブに対しては明確なイメージと圧倒的なセットリストセンスで派手にやることなど朝飯前だと思っていたし、実感も自信もあった。
    だが今回は違った。自分の出番前に共演者のライブを見るとここ最近感じる事のなかった気持ちが生まれ、本番までにどう自分を持っていくか、言いたくないがとても焦った。しかも12本が12本とも違う感情だ。これはたちが悪い。
    今更振り返って言葉で説明するのも野暮なので想像したい人が勝手にすればいいやと思うが、ツーマンライブの魔力というものを改めて思い知った気がする。
    面白い。なんとも面白かった。同時にまだ余裕というものは生まれないなあと痛感した。三十路のロックバンドおじさんまだまだやっちゃうぞ。
     
    一緒にやるとそのバンドがもっと好きになる。
    全く、バンドってものはつくづくいいな。まあ知ってるか。
     
    ツアー終了と同時に次の事も発表された。
    ロックバンドは常に転がっているのだ。君みたいな物好きがそこそこ好きに生きれるように。
    同時にといいつつ少しフライングで新曲のことも発表された。もうどこかでは聞けるのだと思うが「Silent Libre Mirage」に続く今年の次の手札は「10% roll, 10% romance」という題名をつけた。
    そういえばどちらかというとこちらの方が先に作っていてリリースも決まっていたので後から作った「Silent Libre Mirage」はとりあえず配信ということにしたけれども、まあほっとけばアルバムに入るので、それまでは配信でどうか一つ。ネットで売ってま~す。
     
    「10%~」がどこかに最速BPMって書かれてたけど、そうだっけ?笑
    テンポをどうとるかで速いか遅いかは変わるから、まあ余計な詮索は野暮ってことで聴いた君が勝手に判断してくれ。
    まあ景気がいいことには変わりない。なんとも派手な1曲を作ってしまった。
    8月9日、奇しくも思い入れのある曲ばかりになった3曲で世の中にこんばんはですぞ。心して待ってるといい。
     
    そして発表されたのは今年から来年にかけての全国ツアーである。今年もロックバンドは君に会いに行く。
    ライブしかやることがないのだ。そしてそれを観たい物好きがいる。なんとも自然な理。
    何度も何度も繰り返し言っているが、君が勝手にふらっときて、絆も繋がりも一体感も何も背負うことなく勝手に音楽を浴びて、勝手に帰っていってねというなんとも単純な催しだ。君はステージの我々だけ見ていればいいのだ。それが僕の好きなロックバンドのライブである。
    例にもれず今回も各自自由にやってくれ。
     
    そして触れないわけにはどうしてもいかないことが一つある。黙っておけばいいものを。
     
    特別な理由がない限りやるつもりが到底なかった僕の想定を超えた規模の会場でのワンマンが行程に入っている。
    昨年それなりの数のワンマンをやった。個人的にはとても理想に近いツアーだった。本数にしたら大したことはないしきちんと全県に行ったわけでもないので偉そうに言える筋合いはないのだが、それでも実りあるツアーができた。体験してほしいロックバンド体験が少しくらいはできた実感があった。
    ただ同時に、できることとできないことの限界も見えてきてしまった。
    スタッフ含めて誰もが楽しくストレスなくできるように、それができないのなら無理してやるほど僕の好きなロックバンドはスポ魂精神で回っていない。理想だけで人は幸せにならない。
     
    誰もが、というのはオーディエンスに関しても同様である。あくまで君は僕にとって他人以外の何物でもないけど、それでも君が楽しくできないのはいいことではない。
    一時的なものだとは思うが、こんな流行りそうもない音楽を観たいという物好きが多くいることもなんとなく肌で感じてきた。
    観たい。
    観れない。
    困った。
    さあどうしよう。
     
    観てもらう方を、選ばないわけにいかなかった。
     
    会場規模が大きくなってしまうと僕の好きなロックバンドをきちんと体験してもらえるだろうか。無理だ。そう思っていた。(個人の感想です)
    おまけに大きなところでやるとなんか目立ってる風に世の中に映ってしまう恐怖もある。(個人の感想です)
    だからやる理由はなかった。
     
    今はどうか。
    できる。
    そんなことは、思ってない。
     
    「わからない」
     
    これが今の本心で、恐らく過ぎ去ったあとも一生僕はそれに気づかなくていいのだと思う。
    全て君に委ねる。
    ここから先は君が決めてくれ。僕にはわからなくていいことなのだ。
     
    別にでかいところでいいじゃんと思ってる人もいると思う。何故僕がそんなにこだわっているのかさっぱりわからん、という人もまたいると思う。
    それでも僕には大事なことなのだ。今この瞬間という面からもそうだが、人生における長い期間を音楽と生きていくという面からしても、ロックバンドを余すところなく体験してもらうことが僕にとってはとても大事だ。
    そう考えるとこの矜持は自分の中から取り去ることはできないのだ。
     
    ともあれ、理想の規模だのなんだのあれだけでかいことをこれまで好き勝手言っておいて今回のこれだ。自分が少し嫌になるし、本当にすまないと思っている。
    ただ誤解しないでほしいが、後ろ向きに事を決めたわけではないし、やる気がないわけでももちろんない。
    ステージがある、ロックバンドが大きい音を鳴らす。観る君がいる。そこに関しては変わらない。
    だから数あるライブと同じことをやる。それが今回のツアーを切る上で決めたことだ。
    近くにいるなら来てほしいと、これは本気で思っている。
     
    それで君にこれまで通りの形でライブを今回観てもらうことができないのがなんとも心苦しいので、色々考えた結果が今回のツアーだ。今回はこの形が限界だった。だから勘弁してくれというのは何ともかっこ悪いが、これも時間をかけて色んな形の答えを探していけたらと思う。
     
    何にせよ千葉県だろうがどこだろうが今回もロックバンドはいつも通りの音楽を鳴らしに君の近くまで行く。
    後は全て君に委ねる。君が決めてくれ。
     
    どうか音楽を手に取ってくれ。
    僕の好きなロックバンドはまだまだ生きてます。
     
    全国各地で待ってます。
    それでは。

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