UNISON SQUARE GARDEN 20th
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UNISON SQUARE GARDEN 20th

Revival Tour
"Catcher In The Spy"
ライブレポート

4月24日・25日 東京NHKホール公演
Writer:蜂須賀ちなみ Photographer:Viola Kam (V'z Twinkle)
20周年プロジェクト第2弾企画は『Revival Tour "Catcher In The Spy"』。2014年9~12月に行われた『UNISON SQUARE GARDEN TOUR 2014 「Catcher In The Spy」』と同じセットリストで全国をまわるという趣旨のツアーで、2024年4月3日の大阪・フェスティバルホール公演から4月25日の東京・NHKホール公演まで、全国10公演にわたって開催された。

『Catcher In The Spy』は、UNISON SQUARE GARDENが2014年8月にリリースした5thアルバムだ。このリリースツアーのリバイバル公演のため、長くなるが、『Catcher In The Spy』に至るまでのバンドの歩みを振り返ることから始めたい。

2004年7月24日に結成されたUNISON SQUARE GARDENは、インディーズでの活動を経て2008年にメジャーデビューし、2009年に1stアルバム『UNISON SQUARE GARDEN』をリリースした。1stアルバムに名作が多いと言われるのは、インディーズ時代に磨き続けた曲も含む、それまでの人生の集大成作品になるからで、同じ理屈で、1stアルバム完成後からの短い期間でのアウトプットが求められる2ndアルバム制作期に壁に突き当たるアーティストも少なくない。また、「メジャーデビューしたからと言って突然ドカンと売れるわけではない」という現実に直面し、身の振り方に迷ってしまうアーティストも中にはいるだろう。ユニゾンも最初から順調だったわけではない。悩みや模索の季節を経て、今がある。

2ndアルバム『JET CO.』リリースの翌年、2011年には「オリオンをなぞる」が誕生。気持ちよく制作できたという3rdアルバム『Populus Populus』を経て、2013年にリリースした4thアルバム『CIDER ROAD』では、ストリングスやピアノ、ブラスのサウンドも取り入れながら、自分たちの脳内で鳴っていた音楽を際限なく具現化することで、ユニゾン流のポップスを追求した。同作は、各人の個性や才能を踏まえた上での曲の作り方、UNISON SQUARE GARDENならではのサウンド、グルーヴ、バンド哲学を彼ら自身がより明確に理解するとともに明示できるようになったからこそ生まれたアルバムと言えるだろう。

『CIDER ROAD』は満足の行く仕上がりになったが、これがユニゾンの完成形かというとそうではない。次は他の楽器を入れずに3人だけで、3人だからこそできることを突き詰めようと制作されたのがロックアルバム『Catcher In The Spy』だ。暗闇でも夜目を効かせ、見えなくても音で知覚し、静かに仕留めたら最後、掴んだ獲物は離さない。アルバムアートワークに用いたフクロウは、研ぎ澄まされた現在のUNISON SQUARE GARDENに似合いのシンボルだが、10年前の彼らが目指したロックバンド像とはそういうものだったのではないだろうか。今回のリバイバルツアーのMCで、斎藤は『Catcher In The Spy』期を「ロックバンドとしての攻め方を確立した時期」と表現。また、バンドの生き方の転換点もこの時期にあったように思う。「世の中をどう変えるか」よりも「自分たちが何をどう楽しみたいのか」「どんなバンド人生を送りたいのか」の方が大事だと――充実感を外に求めずとも「ユニゾンの曲はやっぱり最高だよね」と言いながら楽しさを自家発電していけるタイプのバンドだと気づけたのは大きな収穫だった。UNISON SQUARE GARDENが最も輝く瞬間とは、3人自身が最も音楽を楽しんでいる瞬間である。目撃者がいようがいまいが、事件ならとっくに起きてる。『Catcher In The Spy』期に確立されたユニゾンの理念は今日に至るまで貫かれており、ライブのやり方からリスナーとの距離のとり方まで、バンド活動に関わる全ての要素に影響を与えている。

ユニゾンがリバイバルツアーを開催するのは、2021年4~5月の『Revival Tour “Spring Spring Spring”』、2021年8月の『Revival Tour “CIDER ROAD”』に続き3回目。そもそもリバイバルツアーはコロナ禍で新しく生まれた企画であり、彼らのアニバーサリー構想にどの段階で現れたかは定かでないが、上記性質を持ったアルバムのリバイバルツアーと20周年がちょうど重なったこと、その巡り合わせには大きな意義があったはずだ。

いつものようにSE「絵の具」をバックに、斎藤、田淵、鈴木がステージにやってきた。鈴木はツアーグッズとして販売されていた、10年前のアーティスト写真がプリントされたTシャツを着用。また、NHKホール公演2日間ではいつもとは違うドラムセットを使用していた。どうやら次のドラムセットを検討中とのこと。相変わらず音の追求に余念がない。
斎藤がギターを歪ませると、茜色の照明がついた。1曲目は「黄昏インザスパイ」。イントロは3人で、1番はまるっと斎藤の弾き語りというライブアレンジは、Aメロ前半はカッティングせずコードを鳴らすのみというのも含めて10年前を踏襲したもの。一方、歌声の深みやフレージング、間のとり方などは当時とかなり違う。いずれも自然な呼吸の中で行われる操作であり、自分本位ではなく歌本位の、気持ちを込めつつも音楽的な歌唱に斎藤の人間性が表れている。2番からは田淵&鈴木も歌うようなフレージングで合流。温かいアンサンブルに、「2013年末、斎藤が“声帯ポリープがあると診断された”とメンバーに報告した際、2人の反応があまりにも温かくて帰り道に一人で泣いた」というエピソードをふと思い出した。
ところで、『Catcher In The Spy』というタイトルには深い意味がないとされているが、J・D・サリンジャーの小説『ライ麦畑でつかまえて』(原題:The Catcher in the Rye)を連想する人も少なくないだろう。社会のシステムや暗黙の空気、大きな流れに取り込まれたくないと抗う少年・ホールデンの繊細な心、葛藤に満たない混乱を描いた20世紀を代表する青春文学。ホールデンは「純粋なものは純粋なままであってほしい」「信じられるものを信じながら生きたい」といった願いとそれがなかなか叶わない現実とのギャップに苛立ち、世間に馴染めない感覚を抱えながらも、この世界にも美しいものはあるとやがて気づいていく。

では、UNISON SQUARE GARDENはどうだろう。2014年頃のバンド内部の充実については先ほど書いたが、一方、外に目を転ずるとフェスの存在感が増し、 ロックバンドのクリエイションにまで影響を及ぼしていた。形骸化したCDチャートの代わりに、フェスで大きなステージに立ったり、タイムテーブルのいい位置を任せられたりすることが一つのステータスに。ユニゾン自身フェスに出演しつつも、一体感を煽るようなライブパフォーマンスが多く見られたシーンに対して懐疑的な目を向けていたことは、『Catcher In The Spy』収録曲の歌詞からも読み取れるだろう。「だってシーンがそうだから」と順応することや、鹿爪らしい“大人”になることにNOを突きつけるように、この3人での究極を目指すロックサウンドが激しく鳴らされている一方、心の中でずっと握り締めている純粋性、あるいは過去の自分自身を見つめる眼差しを感じられるのが『Catcher In The Spy』と『ライ麦畑でつかまえて』の共通点だろうか。『ライ麦畑でつかまえて』はホールデンが過去を振り返りながら語る形式が採られているが、音楽もまた、ミュージシャンの現在のパッケージングであり、過去から未来へ伝わるタイムカプセルだ。時計仕掛けのフレーズは、10年後の世界を生きる彼らにどう作用するのか。そのロマンをよりダイレクトに感じられるのがリバイバルツアーの醍醐味だろう。

「黄昏インザスパイ」終了後、「ようこそ!」と言う斎藤の背後で、鈴木が脱いだ上着を宙に投げ、気合いのライブを約束する。痺れるような瞬間の直後、田淵のベースラインから始まったのは、アルバムでは1曲目に収録されている「サイレンインザスパイ」。5thアルバム開幕を告げる斎藤のロングトーンを合図に、アルバムアートワークのドロップ幕がお目見えだ。2サビ前に斎藤が「こんばんは、東京!」と告げるのも、次の曲「オリオンをなぞる」の前にドラムのフィルが入るのもリバイバルポイントだが、斎藤の挨拶の裏のベース&ドラムのキレも、曲間を繋ぐドラムのフレーズも10年前とは違っている。ライブ映像に記録されている過去の自分のプレイや今も残っている記憶から、当時描いていたイメージや意図していたことを解釈、そして今の自分の技量で返していくのがリバイバルツアーか。だとすれば、時を経て生じた差分とはつまり愛d……とこちらがうっかりエモい気分になる前に、UNISON SQUARE GARDENはノスタルジーをぶっ飛ばしながら疾走する。今を、今を、今を、今を、と渇望し覚醒するバンドサウンドだ。

燃え残りなど自分が自分に許さないと言わんばかりにドラムを叩く鈴木。鈴木のプレイに反応し、そっちを向きながらギターを鳴らす斎藤。両手を広げて笑ったあと、弦をベーンとはじく田淵。そんな3人が五線譜上で合流。息を合わせて一発鳴らし、「オリオンをなぞる」を締め括った。斎藤が「こんばんは、UNISON SQUARE GARDENです」と挨拶すると、観客が長い拍手を送る。頷く斎藤。それでも止まない拍手。まだ3曲なのに観客はかなり興奮しているが、そうさせるほど演奏の熱量が高かったということだ。最初のMCでは斎藤がリバイバルツアーの趣旨を端的に説明するのみで、「どうか最後まで自由に楽しんでください。よろしく!」とすぐに演奏を再開。次の曲は「流れ星を撃ち落せ」で、弱拍にアクセントのつくイントロのキメをウエイトをかけて鳴らす3人だ。「自由に楽しんで」と言う彼ら自身が誰よりも自由なのが最高。続く「箱庭ロック・ショー」では、斎藤がセンターに出てきてギターソロを弾く一方、田淵は跳ねたり踊ったりしながら上手や下手へ行き、鈴木はステージ最後方から祝福の音を降らせている。バラバラの動きでノる観客の様子も含めて、ユニゾンのライブらしい光景だと感じた。
思えば客席の光景も10年でだいぶ変わった。ライブでは「音楽と3人の立ち姿だけで魅せる」ということを貫き、楽曲やメディアでのインタビュー、メンバーのブログなどでは「一体感などなくてもいい」「一人でも自由に好きなように楽しめるのが音楽だろ」というメッセージを発信し続けたUNISON SQUARE GARDEN。彼らの理念は2024年現在でこそファンに浸透しているが、10年前は今ほどではなく、「自分たちはどう在りたいか」「そのために何を貫くのか」「何を手放すのか」「適切な環境とは」といったポイントを都度確認しながら、緊張ととともに選択している感じがあった。今の環境があるのは、腐らずに、やるべきことを長く繰り返しやってきたからだろう。岡本太郎の言葉を引用すると、「相手に伝わらなくてもいいんだと思ってその純粋さをつらぬけば、逆にその純粋さは伝わるんだよ」1)の状態。10年前よりも観客が育ち、「楽しませなきゃ」という意識を持つ必要がなくなったからこそ、今回のリバイバルツアーでは「『instant EGOIST』間奏でメンバーがストップモーションするくだりを短くする」などエンタメ的要素を削る判断もできたそうだ。

我が道を迷わず行った4thアルバムの象徴的楽曲「to the CIDER ROAD」を終えると、一旦暗転。ギター、ベース、ドラムの順に音が重なり始まったのは、セトリ中唯一のバラード「君が大人になってしまう前に」で、歳を重ねた今のユニゾンによって一音一音が重く、厚く、ダイナミックに鳴らされた。「10年前よりもBPMを下げる」という鈴木の采配もかなり効いている。残ったドラムのビートが曲間を繋ぎ、続くは、音遊びの楽しい「メカトル時空探検隊」。ラストの「ヘイ!」から間髪入れず、ドラム&ギターがスパークし、さらに続くは「何かが変わりそう」。眩い光を背負いながらパンキッシュに疾走、辿り着いたラスサビで3人で声を合わせる展開に胸を熱くさせられるが、まだまだ終わらない。馴染みのあるコード、そしてリフによるインタールードを経て、「シャンデリア・ワルツ」だ。無邪気な顔をして爆裂プレイをかます3人。ライブのたびにバンドや観客のテンションを引き上げてくれた曲ではあるが、この日の「シャンデリア・ワルツ」は一段とすごかった。斎藤と田淵が向き合って楽しそうにアウトロを鳴らしている。鈴木の発声を合図に曲を締め、同時に場内が暗転。その後、暗闇の中から聴こえてきたギターがきっかけとなりスタートしたのは「蒙昧termination」で、大きな窓を思わせる照明演出や斎藤が身を捧げながら鳴らすギターソロが印象的だった「WINDOW開ける」、さらに「シューゲイザースピーカー」によるディープなゾーンが待っていた。

13曲を終え、2度目のMCタイムへ。「ヤバい。せっかくカメラが入ってるのに濡れ鼠です。恐るべし、10年前の自分たち」とここまでの感想を述べた斎藤が「10年前のツアーに来てくれた方、いらっしゃいますか?」と観客に尋ねると、結構な数の手が挙がった。客席を見渡しながら「すげー。いっぱいいる。懐かしいグッズもあったりして」と呟く斎藤。そして「ずっと好きでいなくてもいい」「たまに離れたりまた戻ってきたりしてもいい」と前置きしつつ、「10年間好きなものが変わらないってカッコいいなと思います。同じ音楽好きとしてリスペクトします。どうもありがとうございます」と感謝を伝えた。また、10年前の自分たちについて「見ての通り、フィジカル頼りでした」と笑いつつ、「ロックバンドとしての攻め方を確立した時期」と振り返る。「(20周年を迎えるにあたって)すごく大事な気持ちを取り戻しました。昔の自分たちにケツを叩かれている感じもして、すごく有意義なツアーだったと思います」と語られたように、この日の彼らは、10年前の自分たちに根源的な情熱を引き出されている感じがあり、だからこそ素晴らしいライブになった。そんなMCからの流れもあり、直後の「harmonized finale」には感動的なムードが宿る。〈そんなに自慢できることはないけど/今日もそれなりに少しずつ歩いてる/猜疑心や羞恥心に縛られちゃったなら 描く景色に届きはしないだろう?〉、〈並行中の問題に悩んでみたり 偽善者を気取っては心を痛めたり/人間なんて皆目はそんなもんだろう 僕もその中で生きてるんだよ〉といった人生観を歌ったフレーズは、アニバーサリーのタイミングだとなおグッときた。

ここで斎藤が「オンドラムス、タカオ・スズキ!」と告げ、ドラムソロがスタート。10年前は6分あったソロを3分に縮めた分、短い時間に心血を注ぐ鈴木。“演奏する”とか“パフォーマンスする”というよりも“出す”という感じのプレイで、炎がボッと灯ったような照明演出も鈴木貴雄というドラマーを表しているようだった。最終的にはスティックを投げ、叫び、手でドラムを叩き、ソロを締める。さらにそのままドラムセットにダイブし、タムに手をつき腕立て伏せをし、自分の胸を叩いてみせる。その一連の流れに、一番近くで見ていた斎藤が笑いながら拍手していた。鈴木は照れ笑いしながらセッティングを直す。
そんな場面を経て3人によるセッション、斎藤によるクールなタイトルコールから始まったのは『Catcher In The Spy』のリード曲、「天国と地獄」だ。過去の自分に寄り添ったりコントロールしようとしたりせず、あくまでもstand up yourselfの精神で、今の自分たちとしてベストパフォーマンスを行う。それこそがリバイバルツアーにおけるユニゾンの基本姿勢だが、派手なレーザーを背負いながら派手な演奏を炸裂させる3人は、見ての通り未だロックにご執心。その上で、「ユニゾンは今が一番カッコいい」と誰にでも瞬時に理解させられるエネルギーに満ちていた。〈大人をなめるなよ〉という歌詞がこの上なく痛快に響く。そして3人の立ち姿に、

The mark of the immature man is that he wants to die nobly for a cause, while the mark of the mature man is that he wants to live humbly for one. 2)
(未熟な人間の特徴は、理想のために高貴な死を選ぼうとする点にある。これに反して成熟した人間の特徴は、理想のために卑小な生を選ぼうとする点にある)

という『ライ麦畑でつかまえて』の一節を思い出す。世界が敵意と理不尽に満ちているように思えても拒絶せず、梟の宵だくみで終わらせたりもせず、自分たちが最高だと思える音楽を追求し、信じられるものを信じながら紡いだ過去の自分にとっての未来、それこそが現在であり、このサウンド、佇まいなのだ。どんな時代のどんな経験も、現在のUNISON SQUARE GARDENの血肉となり、昇華され、過去のUNISON SQUARE GARDENが報われていくという構造。これがリバイバルツアーの醍醐味か。それとも、勝手に物語を見出したファンのエゴか。どちらでも構わない。いずれにせよロックバンドは美しく、個人の内にある純然たる感情は誰のどんな言葉にも侵されないと、ユニゾンは私たちに教えてくれた。
「天国と地獄」の強烈な余韻を潔くぶった切り、斎藤のギターリフから始まる「カラクリカルカレ」。曲間0秒で「桜のあと(all quartets lead to the?)」。前に出てきてベースを弾いては、コーラスのタイミングでダッシュして戻る田淵は、忙しそうだがすごくいい表情をしていた。後ろから飛んできた鈴木の声は、コーラスというよりもはや叫びだった。ギターソロを気持ちよさそうに響かせていた斎藤は、曲が終わると、一歩下がり、ふーっと息を吐く。「東京、またね!」と「crazy birthday」でエンディングを迎えると思いきや、「おしまい……は、この曲!」と本当のラスト、「場違いハミングバード」へ繋げる演出は10年前を踏襲したもので、「セットリストの天才」を自称する田淵のセンスは当時から確かに冴えていた。力強いサウンドとともに、本編は終了。

リバイバルツアーではアンコールをやることも何の曲をやるかも決まっているため、3人はすぐに再登場。斎藤が「疲れた!」と言い、田淵と鈴木も給水タイムに入っていた辺り、今回のツアーは本当にフィジカル勝負だったのだなと思わせられる。アンコールでは、歌詞に因んで曲中にメンバーがストップモーションするという、体幹の強さを試される演出を含んだ「instant EGOIST」、10年前はリリース前の新曲だった「徹頭徹尾夜な夜なドライブ」、「instant EGOIST」からの繋がりを感じさせる「23:25」と3曲が披露された。アンサンブルは最後の最後までスパークし、ステージを七色に染めたメンバーは弾ける笑顔。全曲演奏後、ステージ袖へ向かう3人の足取りはご機嫌で、今回のツアーや現在のバンドの状態に対する充実感が見て取れた。
なお、10年前のツアーでは、ファイナルの中野サンプラザ公演で、2015年7月24日の日本武道館公演が発表された。『Catcher In The Spy』から九段下へ、というのもまたリバイバルポイントである。

1)岡本太郎, 岡本敏子 (2003). 強く生きる言葉 イーストプレス
2) J.D. Salinger (1951). The Catcher in the Rye Little, Brown and Company