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  • 小生田淵がよく喋る2020年3月その2  2020.03.26 UP

    UNISON SQUARE GARDEN自主企画fun time HOLIDAY8は全公演開催を見送ることにした。

    単純に今の現状を見て「やるべきではない」という判断をしただけであって、世の中の動きに対して冷静に考えた結果ポンと出てきた答えである。
    3日前くらいに決めてたんだけど色々整えてたら遅くなってしまった。
    そりゃ準備もしていたし、実際見送りを決めたあともスタジオでセットリストの曲は演奏してたけど(バンドって楽しい)、決断に至る過程は簡潔だ。
     
    これは別にただ悲しいこと、だとは思っていない。
    前回も話したけど今君は大変な世の中に生きてしまっている。
    そして前回も話したけど、きちんと心の準備さえすれば、あとは世の中はなるようにしかならない。
    僕も正しく恐れた上で、相変わらずノーテンキである。
    浅い知識で誰かに怒ったり批判したりそういった人に同調したりするのは、個人的にはあまりよく思ってない。大人しくしてなさい。
     
    現時点での危機的状況を踏まえた上で、人を集めてただ楽しくロックバンドのライブをやるというのは全く現実的ではない。
    それは楽観的視点や悲観的視点など人それぞれある価値観のどこか1点から説明しようというつもりはなくて「もうそういうことにしようね」という方が近い。
    解決に向けて頑張っているすごい人たちが日本中世界中に沢山いるのだから、ただロックバンドをやり続けてきた我々は状況を見て一番ベストなワクワクごとを考えて実行していくべきなのである。
     
    延期公演があるとか、正直そういうことじゃなくて、未来にロックバンドはちゃんと生きてる。
    普通に曲作って、普通に大きい音で演奏してる。
    それは間違いないのだ。

    今この状況下で人を集めてただ楽しくやる、というのが難しいならそれとは違う形のワクワクごとを考えればいいだけだ。
    今現在やることだっていいし、未来にやろうとしていることだっていい。
    もちろん今失っているものはある。苦しい想いをしている人も沢山いると思う。
    ただどうすることもできない世の中の動きに必要以上に後ろ向きになるのははっきり言って良いことない。
     
    出口の無い不安ごときで落ち込んでまどろんでるなら目を覚まして欲しい。君は生きてるのだ。
    生きてる限り楽しい事は探せばいくらだってある。
    探しても見つかんなくなった時が死ぬ時だけど(禅問答みたい)、探せば大体あるのよ。
     
    だからどんなときでも、楽しむ準備をするのだ。
    働ける人はしっかり働いて、
    お金を使える人はしっかり使って、
    しんどい人はしっかりそこから逃げて、
    困っている身近な人はしっかり助けて、
     
    そして楽しめる人は、しっかり楽しんで。
    それがロックバンドなら、引き受けようじゃないか。
    とりあえず今日は適当に好きな音楽の再生ボタン押して大きな音で聴いてろ。
     
    ちゃんと生きてたらいいことは起きるよ。それは間違い無いの。
    ちゃんと生きろよ。
     
    楽しい事考えてたら今日も終わるね。
    それではまた。

  • 小生田淵がよく喋る2020年3月  2020.03.14 UP

    3月22日LIVE HOLIC extra,3月26日 Base Ball Bear企画、久しぶりのライブが延期になってしまった。
    とてもとても楽しみにしていたので悲しいし、ライブが空いてしまうのは体がなまるので本当に困っている。
     
    悲しいし、困っているが、別にどうってことはない。
    心が落ち込んで辛いなんてことは、まるでない。
     
    君は大変な世の中に生きてしまっている。それは受け入れるべきだ。
    ただ、付け焼き刃の知識ごときで怖がって悲しんで怒って落ち込んでいくのは、実にもったいない。
    怒りの矛先を間違えてしまうと誰も得しないので、やはり安易に怒るのはおすすめしない。
    きちんと調べて、正しく恐れて(この言葉受け売りだけどとてもしっくり来ている)、あとはなるようにしかならない。
    なるようにしかならないのであれば、できるだけ笑っていればいいのだ。
     
    どんな事態に巻き込まれようが世の中は必ず面白くなる。生きているからだ。
    こう言うと不快に思う人もいると思うが、このあたりには自信がある。
    正直僕はかなりノーテンキに捉えているので反論がある人もいるかもしれないが人並みには勉強して情勢は理解したので、誰かに説かれるような筋合いはない。
    絶対に面白くなる。
     
    生きているならできるだけ楽しまなければもったいない。
    楽しんで生きた方が絶対人生は面白い。
     
    ということで今日もUNISON SQUARE GARDENは派手にやる準備をしている。
    4月のfun time HOLIDAYもそうだし、半年後も1年後も、大体見えてきた。
    何が起きても楽しいは作れるのだ。
    だから今日もめちゃくちゃ楽しい。
     
    では、せいぜい生きてくれ。
    どっかで会えたら、派手にやろう。
    またね。

  • STORAMA×SUZUKI TAKAO全服紹介  2020.02.28 UP

    まずバンドのファンの皆さんへ。
    今回のプロジェクトは、ファッションブランドSTOF/STORAMAの谷田さんと僕とで1シーズンの服を作ろうという、「今度一緒に遊ぼうぜ〜」みたいな約束からスタートしました。そしてそのままゴールしました。
    詳しい話は、近日公開のファッションサイトQUIでの対談をご覧ください。

    そしてここが大事です。
    バンドグッズと違って原価に際限を設けず作るため高価なものになっています(品質からすると充分安いブランドだと思ってますしそこも好きなポイントですが)
    なのでお気持ちはありがたいのですが、ファンアイテムとしてのご購入はオススメしませんし、俺も嬉しくありません。
    ユニゾンはユニゾンだけで充分楽しめるものになっているので、メンバーの課外活動各種、追わなければいけないものではありません。
    見て頂けるだけで嬉しいですが、魂を込めて作ったので本当に気に入ったものがあった場合は、ぜひ購入して下さい。それもまた嬉しいです。
    今後とも、それぞれのちょうどいい距離感でお付き合い頂けると嬉しいです。

    +++

    全服紹介をします。
    STOFやSTORAMAを手がける谷田さんの服が好きな理由の一つに、物語性がある事が挙げられます。
    それは語られずこちらが勝手に想像したり、商品名から滲んできたり、形やデザインの持つ歴史からこちらが勝手にDNAレベルで反応してしまう(例えばチェックにはヨーロッパのロマンを感じたり)
    漏れなく俺もそういうものを作りたかったので、出来るだけ全ての服を物語から考えました。生まれてしまったものの後付けも楽しみながら。

    +++

    Big holeシリーズ
    「胸にぽっかりと大きな穴が空いた」なんて表現がありますが、自分にも大小様々な穴が空いている。好きなゲームでも詰め込んどきゃ埋まる小さな穴もあれば、若い時に空けたピアスの穴の様に周りに薄い皮膚が出来ているもののうっすら空いていて少し突つこうものなら出血してしまうような、一生付き合っていかなければいけない穴まで。
    今も生きているのは結果論でしかなくifの世界には不幸な物語もあったと思うけど何とか折り合いを付けながら生きていて、その穴に可愛らしいチェックがおさまってくれたことで今の自分もこれはこれで愛せるなと、愛していこうと思う。

    Big hole cable sweater
    どうやら並の技術では出来ないらしい編みパターン。

    Big hole wool coat
    穴の隙間にポケットがあるので、些細な穴ならお菓子でも詰めておくと良いね。

    Big hole wool wide pants
    穴の生地は薄く頼りなくも見えるけど、そこが愛せる理由かも。

    Fleece MODS wool coat
    香港デモを見て俺も何かしたいとずっと思っていた。
    俺は香港を心配、応援しているんだけど、いつも撮ってくれてるカメラマンのViolaが香港生まれなので、会う度に現地の状況を聞いていた。
    彼女自身ツアーの合間に香港へ飛び、写真を撮って記事を書いてNewsweekの表紙に使われ読ませてもらったり。
    その為の動きやすい服になれば良いと思った。結果かわいらしいポンチョになったけど、服や音楽に思想がこもりすぎると胃もたれするのは重々承知した上で、言うべきことは言わなければ子供たち世代に顔向け出来ない。
    催涙弾を投げてくる相手にガスマスクは必須の装備だろう。

     

     

     

     

     

    Game master hoodie jacket
    ずっと「プロゲーマーの体型は様々なのに、企業のロゴを背負って着る服がスポーツ選手のそれなので合っていない」と感じていました。e-sportsと名は付くもののスポーツウェアである必要はない。
    そして自分自身オフラインの大会に3度出た事があるのですが、会場がまあ寒い。
    その辺を考えた、ゲーマーがゲームを愛するための戦闘服です。
    (個人的にチームメンバーの分も含めて4着発注しました。)
    「プロゲーマーをカッコよく」はゲームも服も好きな自分に出来る事だと感じます。
    そんな思いを汲み取って、木のボタンに十字キーを掘るなんて発想は谷田さんならではで嬉しかった。
    刺繍は企業ロゴが並んでる様をイメージしています。
    「レベルカンストしてないやつ入場禁止」「playとpray(祈り)の類似性」など。

    Sacoche skinny pants
    戦いといえば剣や銃を想像しますが、現代の武器はスマホとも言える。それに加えペンと鍵と財布が入るスペースがあって、このパンツ一つで街に出れる。

    Belt skinny pants
    STOF2019AW、SSRコートの袖ベルトがまあ好きだったので自分でも何かやりたいと絵を描いたらくれたアイデア。ベルト2つがフェイクなのもなんからしい。

     

    Mural JQ(壁画織)シリーズ
    ファンタジーとか神話とか伝説の生き物好きです。創作物としては人間よりアンドロイドが好きだし、馬よりユニコーンが好き。架空を描こうとしたとき、より人間が浮き彫りになる気がするからです。
    「音楽と服が特別な力を持つ世界。奥さんが編んだ服を旦那が太鼓鳴らして客寄せして買ってもらう話の絵巻パーカー作りたい」と描いた絵の、絵柄と物語を次のレベルに上げて頂いた。
    どの作品もそうだし、普段のバンドグッズ製作もそうだけど、俺のアイデアは鼻歌でしかなくてそれをメロディにしてレコーディングして盤にしてくれるのは谷田さん含めたストフメンバーずずちゃん、ムロちゃんの力でしかない。バンドグッズならSMAスタッフとクリエイター。
    ところで今回のセッションは、もちろん喜びも大いにあるが、なんて自分はつまらない人間なんだという気付きが一番だ。
    製作の中で宗教や民族やファンタジーなどいくつかの見たこともない1流の創作に触れ、自分の世界の小ささを思い知った。
    だからこそいつかまた来るかもしれないこういう機会のために、少しずつストックしていこうと思っている。余談が続きますが、展示会に来て頂いた方にもあけすけにこういう話をしている。良くも悪くも。

    Mural JQ hoodie
    「異素材が組み込まれている」というのが性癖なので、積極的にやりたかった。

    Mural JQ skirt
    女性ものはとことん分からないので任せきりですがかわいい。

    Mural JQ mebius snood
    「鈴木君、メビウスの輪にしといたから」って、相談無しに自分のツボを突いてくるのが嬉しい。

    Gun belt T-shirts
    今回の服を考えるにあたり自分の好きなものや嫌いなものをたくさん洗い出した。
    大まかに分類すると好きなものは物語と研鑽で、許せないものは社会問題だった。
    そこに囚われてもつまらないとは思ったがやはり結果的に生まれてきたものは「物語」と「戦い」に集約されたと思っている。
    穴、ガスマスク、絵巻などと共にこれもまた分かりやすく戦いの服だ。カーキのやつなんてランボーそのもの。
    今は生きているだけで戦ってなきゃいけない人が多いと思う。
    もっと楽に生きれる世の中に近づく努力を、俺たち大人はしなきゃいけない。

    Tシャツ、パーカー各種

    キリスト教画、聖心、燃える心臓
    これに関してはノータッチで、用意して頂いた。

    民族
    戦いや祭事の時に着飾ったりメイクしたりするのにワクワクするのは何でなんだろう。
    MV撮影のために塗った爪、手に描いた絵、それだけでも戦いに行く前の様な背中に一本芯が通されたような気持ちになった。

    RESPAWN/リスポーン
    今回一番最初くらいにサクッと出てきたアイデアで、振り返っても一番くらいに大事な場所にある言葉。
    これもジャケットもゲーマー仲間からたくさんの「ナイス」を頂いて嬉しい。俺やその人たちの為でしかないものだったから。
    「re もう一度 spawn 産まれる、産卵する」
    ゲームの様に何度でも生まれ直せる。

    2way armor knit cap
    甲冑みたいなものを作りたかった。こんなアイデアがポンポンと出てくる谷田さんはつくづく天才だと思う。

     

    +++

     

    今や自分にとってSTOF/STORAMAの服は皮膚になっていて、初めて知った2015S/S POWERS OF TEN以降誇張でなく谷田服しか着ていない。ライブ衣装も作って頂いている。
    谷田さんが服作るのやめたら、今持っている50着ほどの服を一生着回さなければいけなくなるのかと少し暗くなる、ほんとに。
    そんな軽いストーカーとなって展示会に客としてお邪魔し谷田さんを紹介して頂き友達になり数年、2019年11月末に新宿ゴールデン街にて「服作らない?」と言われ「ええで」と答えてから3ヶ月でここまで連れてきてもらった。
    自分の好きな服しか並んでいない展示会場で、STOFが今まで信頼関係を築いて来たバイヤーさん達や家族友人達を迎え(展示会6日間始めから終わりまで居ました)、閉めてからも裏で服のパターン作りするムロちゃんを横目に、店舗へいそいそと出張していくずずちゃんを送り出し、遅くまで作業している谷田さんに挨拶をして事務所を出る。
    「あ、今幸せだな」って思う瞬間、人生に何回か訪れると思うんですけど、今回僕は展示会場でバイヤーさん達に商品を説明してくれてるスタッフの横顔を見ながら思いました。
    そう思えるプロジェクトというか、遊びですね。そういう遊びに出来て本当に良かった。
    個人的には、いつかあるかもしれないセッション2のためにもう少し世の中のことを面白がっていこうと思います。
    らしさ、に囚われず、好きだ、に忠実に生きていこうと改めて感じた製作でした。

    見て頂き、どうもありがとうございました。
    今後ともユニゾンとストフチームをどうぞよろしくお願いいたします。

    鈴木貴雄

  • 小生田淵がよく喋る2020年2月  2020.02.03 UP

    やっと動き出したー。
    何にも情報が無いと止まってるみたいになるから、意図的に活動を止めてるなら全然いいけど、中々もにょ〜んとした気持ちになってしまうね。1月もライブやりたかったなー
    ということでまあ物理的にも止まってはいたけど、頭はずっと動いていたので今年の構想は大体終わったよ。今年も派手にやる。
    とはいっても15周年を終えた我々は普通のロックバンドに戻りたいのだ。ただライブやってツアーやって終わり、みたいな。身の丈にあった極力目立たないようにもらった
    ステージを派手にやる。それを目指す。
     
    ということでfun time HOLIDAY8の日程と共演が確定となった。
    ライブをやるのは楽しい。おまけにそのステージですげぇやつがやっててくれたらロックバンドとして色々面白いことが起きるので、まあそんな醍醐味があるイベントだよ。
    ワンマンで、野外大型イベントで、まあそれで終わってもいいんだけど、対バンイベントの面白さは絶対あるんだよ。
    それにちゃんと導けてないのはそもそもこちらのせいも大きいし、世の中の全部が全部おもろい対バンイベントなわけでもないけど、なんにせよできるアピールはできるだけするよ。
     
    フレデリック
    フジファブリック
    SUPER BEAVER
    ヒトリエ
    キュウソネコカミ
    BIGMAMA
    TK from 凛として時雨
    go! go! vanillas
     
    1個ずつ喋ろうと思ったけど長くなるからやめとく、なんにせよ我々みたいなバンドをおもしろがってくれる貴重な人たちだ。
    そういう組み合わせだから、同じステージに立つ日に起きるのはおもろいもんになるんだよ。一緒には立たないけど。
    そういうことが起きるからロックバンドは楽しいの。
    だからこういうライブに馴染みがなくても、見た方がいいんだよ。
    ワンマンなくても大型イベントじゃなくてもバンドは生きてんだよ。見ろよ。
    ライブハウスには魔法があるぞ。

    他にもイベントがあって嬉しいやね。ライブさせてくれてサンキュー。
    今年も大いにやるぞ。

  • 小生田淵がよく喋る2019年12月  2019.12.25 UP

    Bee-side Sea-sideツアー、無事終了。
    15周年の最後の目玉が終わったので、年末もちょこっとあるけど大きな催し事は以上である。
     
    よくこの球数でセットリスト組めたな、と思ったし正直序盤は危ない予感も多分にあったけど
    この曲目で、この曲数でワンマンライブを満足いくものに仕上げられるようになったのはとても実りがあったと思う。
    兼ねてから思っている「バンドのワンマン長くない?問題」に一つ実例でもって投げかけができたのではないかなとも思っている。まだ短くできるはずなんだけど。
     
    ツアーが終わるのはいつも寂しい。やることが続いているのに全然忙しくないというのもツアー中のいいところだなあとも思う。
    今回はもう2度とやらないであろう曲も沢山あったから名残惜しくもあったけど、いつものラインナップでライブやりたいという想いもずっと持ち続けていたので、早くも来年が楽しみである。
     
    全然関係ない話になるんだけどツアーには指定席の公演も多くあった。
    僕は細かくライブハウス回るつもりでいたので地味なツアーになんてチャレンジングなことするんだと思ったんだけど、いやはやなんとかなったし楽しかった。そしてツアーをしながら元々指定席の公演を初めてやった2011年か2012年くらい?のことをふと思い出した。
    そのころは客同士の一体感至上主義のはしりみたいなころでステージも一緒になって「イェー!」って言い合ったりステージを見ずにWAになって踊ろう(V6)みたいなのがいっぱいあった。まあそれはそれで流行りなんだろうし別にいいんだけど、「一人で体揺らせないとかはしゃげないとかふざけんなよ」という今よりも気性の荒い僕がいて、指定席でも周りを気にせず体を揺らしたりはしゃげるロックバンドシーンであれみたいな願いをこめて指定席公演をはじめた記憶がある。
    それだけでなくテレビやバンド系映画やミュージックビデオでだって一律に手をあげさせるとか手拍子させるとか、それがロックですよと言わんばかりにムーブメントの片棒を担いでいたような気がする。おかげで音楽好きになった人もいただろうし良いところも沢山あったと思う。けどそれが教科書みたいになっちゃったら一人一人の自由はどこへいくんだよと今より気性の荒い僕はとても悲しい想いをしていた。
    指定席だったらちょっと気をつければ一人一人のスペースは守られるんだよ。だから
    手なんかあげなくたっていいし座ってたっていい。双眼鏡持ってたって人と違う踊り方したっていいんだよ。バラバラの方がいいじゃん。周りなんか気にしてんじゃねえよ。そんなことを思っていたことを今一度思い出した。気性はそれほど荒くないけど今も思ってる。というなんでもない自分語り。
    まあスタンディングでも同じだから、結局ライブ活動を通してそういうこと
    が伝えられるロックバンドでありたいと、改めて思った。
    そりゃ自由だと言っても誰かは誰かを不快に思うだろうしそんなにうまくはいかないだろうけど、一人一人が自分の楽しみ方でロックを聴く世の中は守っていきたいと思っている。
    君はどうすんだよ。自分で考えろよ。
    話が長くなった。
     
    こうして15周年の浮かれたモードも終わる。終わらなきゃいけない。
    ロックバンドはただライブをやって、君はただライブを観て、終わり。
    単純な様に見えるけど本当に本当に大事なことだ。そんな1年がまた始まる。
    去年から思っている「これ以上目立ちたくない」という気持ちと葛藤しながら続くバンド人生も、多分また始まる。
     
    バンドを続ける尊さを証明したかった1年だったし、同時にバンドを続ける難しさや孤独も深く知る1年でもあった(自身のバンド以外を見渡して思うことも多分にあった)。
    それらを受け入れてこの道を進むには、やはりセンスがいる。
    15年だとまだまだすぎて笑えてくるけど、なんにせよ気は引き締めないとね。
     
    でも今年いろんなご褒美をもらえたことは、これからも続くバンド人生にとってとても大きな財産になった。
    これだけの催しをできたから、新たに湧いてくるアイデアも沢山あった。
    いい思いができたよ。
    今年は楽しかった。
     
    締めくくりに7月の大きなライブの映像作品と、今年を振り返るアーティストブックがもう発売されるよ。我々のしでかした事をよく見とけ。
    最後の甘えということでどうかひとつ。
    ぜひ買ってくださ~い。
    新曲Phantom Jokeも忘れないでね。
     
     
     
    さて来年もライブを沢山できたらと思っているがまずもって4月に自主企画fun time HOLIDAY8をやることを発表した。(そこまでにもライブはなんかしらあるよ)
     
    対バンライブというものの意義を、君に思い知ってもらうことを僕ら発信側は長年にわたって少し怠ってきた様に思っている。
    具体的なことを言うけど、対バンライブは来る客が減る。
     
    僕も若いころ客としてバンドを追いかける時にはまずワンマンを調べた。対バンイベントに行くことなんか確かに少なかったと思う。客の人生の時間は音楽だけに割かれているわけじゃない。
    最近は大型イベントが年中通して沢山できたことで、対バンライブ”みたいなもの”をお得な値段で、心地良く楽しめる環境が整った。ユーザーの音楽人生にとって実に便利で素敵な世の中になって、おかげでロックバンドの認知は広がったと思っている。
     
    ただ、違うのだ。対バンライブにはそこにしかない魅力があるのだ。
    それを思い知らせることを、少しサボっていたように思う。だから客に届かない。
    どうすれば伝えられるのか、というのは偉そうなことを言っておきながら完璧な回答が用意できてない。
    とりあえずこうして言葉を書くしか無い自分がなかなかにみじめだ。
     
    長くない時間の中で多くないバンドが自分たちの音楽をステージに残す。続くバンドも同じように自分だけの音楽をする。
    たまにバンド同士の連携が上手くはまった瞬間、そのステージは表現しがたい特別な熱量がこもるのだ。
    これを見てもらえないなんて、ロックバンドは全く損しているよ。
     
    「ライブに行くバンドはしっかり予習しよう」という空気が昔より多くある気がするけど、別にそういうのなくていいし、初めてステージで目撃するぐらいのほうが良かったりすることもある。
    「知ってる曲やってくれた」じゃなくて「何だったんだ今の」ということだって君の音楽人生を何倍にも幸せにしてくれる。
    「見つけちゃったよ」という事件が起こる。これも対バンライブの魅力だ。
     
    ということで自主企画fun time HOLIDAYをやるのは、君にとって発見をしてもらいたいからだ。
    同時に、自分たちも発見ができる。それはゲストバンドの中にだったり、自分たちの中にだったり。
    だからロックバンドはもっと楽しくなる。
     
    2020年はfun time HOLIDAYから仕掛けていく(それまでにもライブはなんかしらあるよ)
    気が向いたら来るといい。
    ロックバンドをやるぞ。
     
    それではまた。

  • 小生田淵がよく喋る2019年10月  2019.10.31 UP

    すごい、またブックレットに誤字があった。
    https://www.toysfactory.co.jp/artist/usg/news/detail/3766
     
    今回は普通に作詞の際に変換ミスった。そんで今回はチェックもしたのに普通に見落とした。というなんともしょうもない顛末でした、ちゃんちゃん。
    まあ耳で聴こえてそんな風な文字面になってればあとは各々の想像力でお察しということでなんとか頼むよ、と軽く思う気持ちもあるんだが、この世界はそうもいかないよね。これが正規の表記ですと嘘ついてもしょうがないし。
    個人的にはまあそんな感じなんだけど、間違ったままだと気になってしょうがないという類の人がいるのもとてもわかるので、各々1番収まりのよい手段を取ってくれ。
    あんま騒がないでもらえると助かるよ。
     
    誰かに申し訳なく思うとかよりも、ただただ自分が情けないね。
     
    昔にも実は誤字は何回かあるしなあ(ここは察して収めてほしい)。細かい作業本当に苦手なんで今後は誰かに手伝ってもらおー。
    ま、ともあれ正規版が公になったところで、Phantom Joke引き続き楽しんでくれ。
     
     
     
    さて、スペシャルブックというのが出るよというニュースがでたね。
    https://www.shinko-music.co.jp/item/pid0648676/
    これ、一般的な呼称ってなんなんだろう?アーティストブック?
    でも自分でアーティストっていうのってなんかウエッってなるよね。それ以外いい呼称無いことが多いから使っちゃう時も多いけどさ。
    なんにせよ15周年の活動を締めくくる本である。
     
    8月に行ったトリビュートライブは長くロックバンドを信じてきたからこそできた感慨深いイベントだった。
    なので来れなかったやつにも自慢できるならしたかった。
    ただ、トリビュートアルバム企画当初から決めていたライブではなかったので映像を撮って残す、みたいな準備をするのはあまりに時間が足りなすぎた。
    じゃあライブレポートのすごい版みたいなやつで切り取っておすそ分けするのはどうだというのを思いついた。
    本当は付録でライブ音源もちょこっとつけたら過去に例の無いものになるなとわくわくしたのだが、これも準備が間に合わなかった。
    まああの日の音楽はあの日だけのものでよかった様な気もしているし、見せるキャパ感もあれぐらいがちょうどよかったと思っているので、落としどころとして悔いは無い。
     
    んでそのライブレポートにはステージで起きたことだけではなく我々が込めたそこに至るまでのドラマも備わってなければ面白くない。
    蜂須賀ちなみさんという方に声をかけた。
    彼女はライブに心情的なドラマを混ぜて切り取るという面で良い文章を書くなとずいぶん前から思っていた(偉そう)。
    彼女の感覚で切り取られるあの日は、我々の15年分の心が少なからず投影されているはずだ。
    文字読め。
     
    そしてバンドスコアやらGIGSやらでずいぶん世話になっているシンコーミュージックの人に相談させてもらって、大変な協力をしてもらった。いろいろなアイデアをもらって15周年の1年間をまとめる本にしましょうということになった、これが経緯だ。
    1年間の最後のお祝いに、我々から贈らせてくれ。
    映像や音楽で体験して満足、いや全然いいんだけど人によってはそれだけで満足するのはもったいないよ。
    映像や音楽がないから浮き出てくるロックバンドもあるんだよ。
    文字読め。
     
     
     
    あとあれか、7月のアニバーサリーライブの映像作品も出るね。
    ロックバンドの適正サイズを超えたキャパでやるライブを映像化するのは人気者に見られる感じがするから嫌なんだけど、今回は特別だもんね。
    いいライブだったから記念碑みたいなもんだよ。
    見れなかったやつも見た方が良い。
    まあ我々は15年よくやったんだよ。
     
     
     
    そして15周年最後の目玉。とても楽しくB面ツアーを回っている。
    不思議な曲目で作られたツアーである。初めて観にいってこれ見せられて次のライブも行きたくなるかっていうとちょっと疑問だけど笑
    僕は好きなバンドがおもろいことやってんなと思うので相変わらず楽しいよ。
     
    まあこんなツアー2度とないと思えば思いのほか楽しんでくれてるやつも多いんだろう。結構結構。
    そこかしこチケットまだあるみたいなんで、興味あったら怖いもの見たさで体感しに来てくれ。
    B面ベストアルバム、まだまだ聴いてね。
     
    そうやって今年も終わるね。
    色々考えてること多いので話したくなるけど、まあ年内はアニバーサリーモードってことにしておくよ。
     
    それじゃあまた。

  • 小生田淵がよく喋る2019年9月  2019.09.26 UP

    ※微妙に語弊があったので少し修正。
    想像のヒントをあげる形になってしまった。ウェーイ。
     
     
     
    ツアーの準備してるうちに9月も終わりね。
     
    10月11日ニューシングル「Phantom Joke」でるよ。
    発売日には配信もサブスクもでる。サブスクはこれまでのシングル表題曲とアルバムリードもろもろ、つまり我々のいいとこ取りの上澄みね、入り口には充分じゃろ。
    なのでニューシングルのカップリングはサブスクないからね。世の中的には普通あるだろと思うから出してもいいけど、カップリングは別に無理して聴かなくてもいいものだから、今回はこの方式で。
    入り口良かったらアルバム掘って聴いてくれよ。
     
    んで、CDが欲しい物好きのためにCD屋には3日早い10月8日に置いてあるようにしておいた。
    webで頼んでもそうなるんじゃないですかね。恐らく。
    今回もパッケージは一生懸命作ったから、楽しみにしておいてくれ。
    カップリング2曲も、俺は好きだよ。いいよねカップリング。

    音楽の発信の仕方をどうするかって、業界全体のテーマだと思うけど。
    聴くやつのことをちゃんと考えたら、あとは面白い方を取るのが楽しく生きる工夫だと思うけどね。
    いろいろ試せて面白いね。
     
     
     
    さて明日、9月27日からカップリングのみしかやらないツアーが始まる。
    我々の結成15周年の企画の中の大事な部分にして集大成の企画である。このツアーが終われば今年が終わることになる。
    カップリング曲だけという地味な曲だけで全国をまわるのさ、という企画を思いついた。そりゃ物好きは喜ぶだろうのはバカじゃないから想像ができる。ただ初めてユニゾン観るよ~という人には全くおすすめできない。
    けど、長年続けたご褒美にふさわしいからやる。面白いからやる。
    この選択をし続けられるのが僕がロックバンドたるゆえんだ。
     
    そうそう、B面総選挙1位記念で作ったスノウリバースのMVがyoutubeに公開されてるよ。
    https://www.youtube.com/watch?v=e64D3m68dV4
    ツアーがはじまるので来るやつ全員がアクセスできるところにおいておくというのが筋だろうと思うので、15年前に作った曲ゆえ恥ずかしい思いもあるけどまあ1位だから良い曲なんだと思うよ。
    あ、期間限定なのか。いそいで。
    他にもB面曲ライブバージョンだったりちょこちょこ出してるからツアーのお供にチャンネル見て見て。
     
    さていくら喜ぶやつはいるだろうと思ってもそんなに数多いわけじゃないだろうからなんにせよ細かく街まわれればオッケーと言ってたらなかなかにでかい会場もラインナップにあったりで「そんな・・・」とひるんじゃう様な行程になった(ひるんじゃう)。
    とはいえ物好きに何カ所も来てもらってめでたく即日ソールドアウトでーすとなっても嬉しくない。
    それで観れない地元のやつがいたら不本意だからだ。
    だから別に複数来るのは止めないけどでかい顔すんなよとはずっと言い続けてる。
    なかなか無謀な会場行程だが、まあ埋まってなくても僕は全く気にならないし(そりゃ埋まらなすぎだと色んな意味で焦るけど)。
     
    11月14日以降の公演の一般発売は10月6日ね。お忘れなきよう。
    一般発売が落ち着いて余ってるところがあれば、それはそのエリアの観たい奴は全員観れますよということだ。
    なのでそっから先は任せるので好きにして。
     
    地味なツアーだから小さい会場でもやろうという想いもあった。
    しかしファンクラブのやつには絶対応募すれば当てるんだよと息巻いてる手前、どうやったら両立できるかと悩んでスタッフが組んでくれたのがファンクラブ限定公演だ。
    これはなかなか未来あるなー。ロックバンドはライブハウスとか、でかくても2000くらいのホールで観て欲しいから、色々参考になった。
    同じツアーの中のたまたまファンクラブ公演ってだけだから、一般公演で違う曲やるかも~みたいな気持ちで一般公演に前のめりになられるのは快くないので、セットリスト差し替えはしたくない。
    とはいえなー、せっかくの物好きだからなー。
    とまあ、何かしらは考えたよ。
     
    さて、地味だ地味だと言ってはいるけどロックバンドがライブツアーをやるという、至極あたりまえのことが今年もあるというのは同じだ。
    だから君の街で派手にやるの。いつもどおり。
    地味なのに派手。
    矛盾があるようで、ないんだよ。
    わかんないなら観なくていいライブツアーだけど、わかんなくても観たらわかるライブツアーになるよ。
     
    あと、もう二度と観れないようなツアーになる。
    ロックバンドの15周年は最後まですごいぞ。
     
    じゃあ会場で。
     
    またね。

  • 小生田淵がよく喋る2019年8月その2  2019.08.29 UP

    人生で一番忙しい2ヶ月が終わったよ。
    もうやだよこんなの笑
     
    でも、楽しい事には準備が必要なの。
    あとセンスね。
     
    ということでトリビュートライブが終わった。
    見れなかった人は申し訳なかった。なんとかおすそ分けできるようがんばるね。
     
    UNISON SQUARE GARDENトリビュートアルバム「Thank you, ROCK BANDS!」
    配信販売開始されました。
    すごいロックバンドばっかだから聴いた方がいいよ。
     
    パスピエ
    a flood of circle
    THE BACK HORN
    the pillows
    東京スカパラダイスオーケストラ
    LiSA
    イズミカワソラ
    BIGMAMA
    クリープハイプ
    SKY-HI
    9mm Parabellum Bullet
    堂島孝平
     
    検索しろバカ。
    ライブいけばーーーーーーーーか
     
    じゃあまたね。

  • 小生田淵がよく喋る2019年8月  2019.08.09 UP

    10月11日(金)にニューシングルがでる。
    CDも配信も同日解禁で、同日には今シングル表題曲を含む全シングル表題曲+αがサブスク解禁される。
    CD先行発売として、10月8日(火)から買える。
    という話をします。その前に脱線。
     
     
     
    先月もちょいちょい新しい情報が出たのでブログを書こうかなと思っていたのだけど、
    15周年記念ライブの前だしなんかあんまり話す気にならないなと思って書いてはみたけど公開はやめた。
    ライブが終わったらライブの事も踏まえつつ書こうかなと思っていたんだけど、なんかあのライブの後は余計な言葉を紡ぐのも野暮だなと思ってしまって、これまたブログを書く気にしばらくならなかった。
    ライブに関してはこうやって書いている今も特に言うことは無い。来たやつ来なかったやつ、それぞれが勝手に思いをめぐらせればよかろう。
     
    さて先月の情報というのは、プログラムcontinuedの15周年バージョンのMVがyoutubeで公開されたのが一つ。
    https://www.youtube.com/watch?v=e9mkPCO1rxk
    15周年の記念曲っぽい感じで作って15周年ライブに来るやつには聞いておいてもらいたいから誰でも聴ける形にしてほしいという懇願を叶えてもらった。
    僕的にはずっとyoutubeに置いておきたいんだけどある日突然消えるかもだから今のうち聴いておいてちょ。
    発売されたトリビュートアルバムの初回限定盤には野田竜司さんの作品で完全版として同曲が入っているのでそちらは更に素晴らしいものになっているので興味があればどうぞ。
    あとトリビュートアルバムの配信開始は8月28日なのでもう少しお待ちを。詳しくは一つ前のブログを読んで。
     
    そしてもう一つ、アルバム発売の時にやってるんだけど全MVをフルサイズyoutube公開というのを期間限定で7月23日から今回は1ヶ月間放出している
    https://www.youtube.com/playlist?list=PLTl9zdYMTd9muHoGhqfQTmhAeTo9XOQ3b
    これも最初は15周年の1年中ずっと公開してたら面白くないですかと提案していたのだけど、あれこれあってこんな感じの着地になったですね。
    15周年のライブはシングル曲めっちゃやるという構成だったから来るやつが気軽に聴ける状態にしておいてそのセットリストの伏線になればいいなという狙いもあったが、なんにせよ楽しんでくれていたらと思う。
     
    プログラムcontinued(15th style)とシングルリード曲MV、とりあえず今タダだから聴いとけ聴いとけ。
    我々の入り口としてお友達に紹介するのも、大いに使ってもらえたらと思う。
    その先にロックバンドが待ってるよ。
     
    あとベースマガジンでなにやら大きく取り上げてもらった。
    https://www.rittor-music.co.jp/magazine/detail/3119118004/
    写真照れちゃう。
    僕はベースの話がさっぱりできないので、荷が重いし目立つの嫌なので最初断ったのだけど、あちら方の重ねての熱意も嬉しかったので「じゃあ自分が喋れないから人に褒めてもらおう」と思って沢山の友達を呼んでしまった。照れちゃう。
    こちらも思えば15周年のお祝いをもらった感じがしている。たまにはこういうのもいいね。
    取材の翌日に新しいファズに代わったんでこちらの写真は最新ではないデ~ス。
     
    さて本題。このタイミングでまた大きなニュースが飛び出たね。
     
     
     
    10月11日(金)新しいシングルがでる。
    情報の少なさはこちらの事情によるところなので、君は勝手にあれこれ憶測してればいいよ。
    知ってる人は知ってる(知らない人は誰かに聞いて)「mouth to mouse(sent you)」をカップリングに入れたのでそれぐらいは情報出してもいいよねということで、それを楽しみにするやつはしてればいいよ。
     
    さて、普通日本は水曜日に発売日を設定することが多い。そのおかげで発売日といえば水曜だよねと行動パターンを決めるユーザーも多いと思うので紛らわしくしてしまう形になっているのだが、今回は10月11日(金)の発売になる。
    その意図を説明しておく。
     
    前回のブログで説明したようなこともあって僕にはサブスクリプション公開も普通にやってCDの楽しみも別に作ろうやという大きな構想があるのだけれども
    今回念願の一部を叶える形で表題曲はサブスクリプションでも公開する。併せてこれまでの全シングル表題曲+αをサブスクアルバムのようなものとして公開スタートする予定だ。
    つまり10月11日(金)を公式発売日としてCDも配信もサブスクもスタート。これが今回の情報の大枠。
    サブスクアルバムの件については後でもうちょっと話すが、CD買ったやつがいい思いをするような努力は同時にしまっせという約束のもと、個人的に一つ試したいことを実現するチャンスが来た。
    前回のブログで触れたかもだが「発売日より早くCDが買えたら良い思いするやついませんかね」というアイデアを今回盛り込んでいる。
     
    CDは10月8日(火)からCD屋各店店頭に並ぶようにした。通販サイトでも多分買える。
    ここについての説明をしたい。
     
    以前も言ったとおり「公式発売日は配信サブスクの日とするべきだ」という思いがある。
    理由はそっちの方がユーザーにとって便利だからだ。(一つ前のブログ読んでね)
    そこで「じゃあCDは公式発売日より早く買えるっていうのは面白いんじゃないの」というアイデアが出てきた。
     
    今回シングル発売日を決める際、公式発売日を決めてCD先行発売日を決めるという流れを取るつもりだった。
    僕的には1週間とか2週間とか早くてもいいから「発売日前にCDが買える」という旨みがどれくらいユーザーの興味を引くのかを見てみたかった。
    ところがちょっとシステム的な問題があって水曜日に公式発売日としてしまうと前日の火曜日以外の日に店に納品というのが実現困難ということがわかった(詳しくは話さない)。
    となると今一般的になっている同日発売&データ解禁となんら変わりないことになる。
    それはそれで全然アリだし世の中的にも我々的にもそうなっていくだろうと思うのだが、僕的に一つの実験として面白い方を取りたいと思った。
    スタッフの人も僕の「発売日サブスク解禁やろうぜ圧」にあきれ果てて「もう同日でいいよ・・・」とすらなっていたのだが、
    そうなると前回のブログで流れが一気に変わったみたいに君には映るだろうからあまり本意ではなかった。
    そういう評価は別に欲しくない。面白い方を取りたいのだ。
    CDを買ったやつが一番いい思いをする。そのために発売日前にCDが買えるという状況を今回は作ってみたかった。
     
    ということでもう一粘りしたところ今回のプランが出てきた。
    10月11日(金)が発売日。発売日だからもちろんCDだろうが配信だろうがサブスクだろうが君の好ましい形で聴けるようになる。
    ただCDを買いたいという愛すべき物好きには10月8日(火)から買えるようにした。
     
    CDなんてものは音楽を聴くにはすっかり時代遅れだよ。
    けど、それを買うのが楽しいっていう物好きだっているんだよ。我々の客にそういうやつが多いのも知ってる。
    つまりはこれが今回の発売形態だ。早く聴きたければ3日前に買える。気楽に選んでくれ。
    もちろん11日にも店頭には並んでいるからね。初回欲しい人は予約してして。
     
    そして今回この形態を取ったのは全国のCD屋の方々へのエールでもある。
    CDを買って欲しいなら、がんばらなきゃいかんのよということを我々発信側(CD屋も含むよ)はちゃんとわかって最大限努力するべきなのだ。
    もちろん沢山の人が当たり前のようにそうしているのは知ってるけどね。
    僕らの方で半分はやった。あと半分はあなた方CD屋の仕事だ。
    音楽CDは音楽好きに魔法をかけてくれる素晴らしいアイテムだと僕も思っているよ。
    一つのレビューポップが、一つの試聴機に込めた想いが、一つの棚の並べ方が、一人の音楽好きの人生を変えることだってある。
    だから音楽を売るお店は大事だよ。これからも無いよりはあった方がいいと思ってる。
    今回は発売日より3日早くCDが手に入る。その喜びを一人でも多く知る機会を与えるために僕らは考えて考えて考えなきゃいけない。
    あなた方の力が必要なんです。
    愛してたいならがんばろうぜ。
     
     
     
    最後に、サブスクストリーミングサービス一部解禁のいきさつも。
    詳細を説明すると10月11日(金)よりサブスクがスタートするのは今回のシングル表題曲を含む歴代全シングル表題曲(計16曲)+αである。
    +αというのは「我々の上澄みとして、導入としてふさわしい様にもうちょっと足したいっすよね」という意図から来るもので、調整中だ。
    そう、我々の上澄みの紹介と導入として機能すればいいなと思っている。なので全部では無くこの曲数なのだ。
    アルバムを曲順通りに聴くとこんなにかっこいいんだぜというのも導入として紹介したいというのもロックバンドの矜持だが、今回はニューシングルを聴いてもらうことが目的なのでまたの機会でいいや。
     
    そして今回のシングルのカップリング曲は解禁しません。これまでのカップリングもしません。
    理由は「別に導入として聴かなくていいから」です。
    (急にですます調になった)
     
    我々にとってカップリングがどういうものかはいろんなところで喋ってるので改めて書かないけど、これはよほどの物好きが聴けばそれでいいの。
    「ラッキー!良い曲1曲みっけ~」ぐらいのものとして捉えてもらって結構。
    普通のライブではやることはまずないから、安心して聴かないで結構。
    (DUGOUT ACCIDENTの収録曲は別だからね。その辺はちゃんと想像して)
     
    「サブスク全部出すor一部出す」の2択に関しては正直「どっちでもいいわ」と思っている。
    何を導入として出すべきかをちゃんと考えればいいだけだから。ということで面白い方を取るの。
    ところで上澄みを紹介したいならサブスクアルバムをユーザーからアンケート募ったりしながら公式で作るのも面白そうだね。
    1再生の値段が少ないって嘆くならアルバム10周再生したら行けるライブがあるみたいなのも仕組み整えれば面白そうだね。
    あんのかな。
    誰か便利なシステム考えて作って。
     
    とにかく聴かれて欲しいのは10月11日発売のシングルの表題曲だ。だからサブスクに出す。
    ユーザーそれぞれが一番望ましい形を選んで聴いて欲しいのだ。
     
    最後になったけど15周年でだらけるっつってんのに新曲を出すことになったのはいきさつがあるので、それは別の機会に話すね。
    これは15周年のイベントには含まない。秋はカップリングツアーで全国を駆け回るのがメインの活動だ。
    まあすげー曲なんだけど。
    どちらも楽しみにしておくといいよ。
     
    それではまた。

  • 小生田淵がよく喋る2019年7月  2019.07.09 UP

    まず、先日発売した「Bee side Sea side」のブックレット、誤植が数カ所あった。しまった。
    なかなか発売前バタバタしてて僕に歌詞チェック来ないな~と思ってたらデータ的に一つ古い「プログラムcontinued(15 th style)」の歌詞が載ってしまった。斎藤君の歌入れの最中に最後書き換えたんだけど、その前のやつね。行替えとか表記とかきちんと整えないものが製品になってしまった。他にもちょろちょろ。
    うーん恥ずかしい。そして悲しい。
    まあ起きたことはしょうがないので「うわ~詰めの甘い田淵発見☆」ぐらいに思って指さして笑うがいいわ。
    せっかく買ってくれたのにごめんね。
     
    さて本題。
    我々のトリビュートアルバム「Thank you, ROCK BANDS!」が7月24日にCD発売される。
    7月24日は我々の結成日で、結成15周年の記念作品として5年前からずっと温めていた企画だ。
    たくさんの愛すべきミュージシャンに快く協力してもらって、本当に素晴らしい作品ができた。
    CDショップで2曲がランダムで試聴できる企画も始まっている。興味あれば行ってみてちょ。
     
    僕らが愛したロックバンドたちはすごい、君もそれを知るべきだ。
    今回はさらにCDの初回限定盤として音楽以外のクリエイターの作品も収録している
    イラスト、マンガ、ドキュメンタリー、MVなど様々だ。
    さらに我々本家がトリビュートされた楽曲を普段どう演奏しているかが分かるように、スタジオライブの音源も通常盤からつけた(初回限定盤は映像もついてる)。
    個人的にも未だかつて見たことないトリビュートアルバムだ。
    是非CD商品で買ってくれたらうれしく思う。
    さてそんな中、報告が遅くなってしまったことがある。
     
    今回トリビュートアルバムの配信での販売は1か月後の8月28日(水)になる。
     
    君を騙すみたいで申し訳なかった。特にこのブログを読むはずも無い参加アーティストのファンの人からしたら発売日にwebに無いし情報も無いしで混乱させてしまうかもしれない。
    なんとか伝えにいかなくては。きちんと発売まで何度でも言って伝える。
    今回の配信販売スタートは8月28日。
     
    これについては「今回CDで買ってもらえるようにスタッフ総出で並々ならぬ準備をしたので」という想いが第一に来るが、
    個人的にまた別の大きな構想計画があり、その第一歩である。
    先に言った方が話がしやすいと思うので
    「我々の音楽を今の世の中的に一番便利な形で聴けるようにしたい」
    ということであり、あくまで現時点の話にはなるが
    「いつかサブスクリプションストリーミングサービス(以下サブスク)でも我々の音源を聴いてもらうため」
    これがもう一つの目的である。
    これには内々でも様々な意見があるので実現するためには多少時間をかけてステップを踏んで進めて行くことがベターだと判断したので、その第一歩なのだ。
     
    というわざわざ言わないでもいい様な説明をしたいなと思ったのも、あまりにも今現在の状況がユーザーにわかりにくすぎないかと思ったからだ。
    市場が色々渾沌としているのに、説明もされないから特に若いユーザーはわかりようがない。
    少しでも音楽シーンの現状、発信側・ユーザー側双方の捉え方についてのあくまで個人的な考えではあるが、わかってもらえるように説明をしていく。
    かなり長くなる。難しい内容なので興味なかったら読まなくていいけど、知らないより知っていた方がいいと思っていることだ。
    よく考えないで誰かを崇拝したり、誰かを批判したりするのはあまり好ましく思ってない。
    何回かに分けて読んでもいい。音楽シーンの現状について思っていることをできるだけ話す。あくまで個人的な意見なので参考にならないかもしれないけど、知ってくれたら嬉しい。
    長いので下記目次書いたら論文みたい。ウケる。ミュージシャンウケる。
     
     
     
    【1.何故これまでも配信スタート日をずらして来たのか】
    【2.CDが売れた方が嬉しい理由はある】
    【3.ユーザーにとってデータ購入は「便利」ということを忘れてはいけない】
    【4.便利と使命の両立を考える】
    【5.CDを買う楽しみを作り出す努力をする】
    【6.再びCDとデータ販売の発売日について考える】 
    【7.CDランキングには興味が無い】
    【8.「CD買ってね」って言いたい】
     
     
     
    【1.何故これまでも配信スタート日をずらして来たのか】
    まず、CD発売日と配信スタート日をこれまでもずらして来た経緯について。
    我々は確かシングル「シュガーソングとビターステップ」から配信スタートを1週間遅らせるという手法を取ってきた。
    レコード会社からの要望で、やはりCDを愛を込めて作っているので、まずCDを買ってもらえるのが嬉しいからという理由だった。良い音楽なんだからより良い作品としてユーザーに届けたい、と。
    僕は最初反対した。発売日に配信サイトに行って売ってないとユーザーが混乱する。それは音楽ユーザーのためにならないと思ったからだ。
    とはいえCDというものを大事に作っているのは同意見なので、配信スタート日を告知文言に入れてほしい、ポスターにも同じフォントサイズで入れてユーザーに混乱のないようにしてもらいたい、という要望を出して着地した。
    それを期に今まで同様の形を取って配信リリースをしているのだが、どうしても宣伝ではCDの発売日ばかりが目立ってしまい、理想とするところまではまだ来れてない。
    これには別の語り口があるので、後で話す。
     
    【2.CDが売れた方が嬉しい理由はある】
    まず強調しておくとこれからする「CDを作る意味」の話はユーザーに「CDを買うこと=お金で応援すること」と思わせてしまうと本意ではないのであらかじめ否定しておく。君自身が欲しいか、欲しくないか、それだけに関わる話と思って欲しい。
    そしてこれまた大事な前提なので確認しておくが我々とレコード会社であるトイズファクトリーは強い信頼で繋がっているので、いろんな意見を尊重した上で裏切らない形で最善策を作り出す、というのが僕の信念だ。
     
    先ほど話した様なレコード会社が「丹精込めて作ったCDが売れるのが一番嬉しいのでそのために努力をする」というのは会社の方針として批判するようなことではない。アーティストのためにも会社のためにもなるという熱意とこだわりによるところなので、その努力内容に対する良し悪しの判断は個々によるのである。
    「音楽のためとか言って結局金のためか!」と文句を言うユーザーがいるだろうが、利益を上げるというのは会社というものの絶対命題で、あんまり考えずに否定するのはセンスがないと思っている。実際に金のことうんぬんではなく、本当にいい音楽をいい商品としてユーザーに届けたいという気持ちで大体の人は動いているのを僕は近くで見てきている。
    世の中は色々な仕組みと構造があるのだ、わかっておこう。
     
    何故レコード会社がCDにこだわりたいのかは先にも言ったように「いい音楽をいい作品で」というのが第一ではあるけど、少し生々しい話も付け加えると1枚売れて得られる利益が配信・サブスクと比べて段違いだからだ。というか配信・サブスクリプションの1DL、1再生における利益は嘘みたいに少ない。
    なのでCDが売れないと会社は困ってしまう。その利益のおかげで音楽制作のクオリティと環境がしっかり守られ、ひいては我々だけでなく未来の才能をサポートできるということは確かにあるし、色々困る事が起きかねないというのは筋が通っている。
    サブスクにあることで認知が広がるからCDは売れる様になるよ!という人がいると思う。僕もどちらかというとそちら側ではある。
    だがそれも確証がないので、色々な会社的な事情やそれまでのルールのようなものがあって(ここは伏せる。自分で考えて)、それを選択するエネルギーを払うよりこれまでのやり方を続ける方が良いという判断をするのも頷けない話ではないのだ。
    ところでそんなことを考えているうちに我々の所属レコード会社の先輩アーティストも続々サブスクを解禁してるので君にはハテナが浮かんでるかもしれないのだが、国民の大多数に受け入れられているアーティストに対して僕らは大して流行ってない音楽家なので、色々事情が違うのだ。(自分で考えて)
     
    【3.ユーザーにとってデータ購入は「便利」ということを忘れてはいけない】
    では次にユーザーの目線から話をする。
    配信やサブスクなどのデータ販売がユーザーにとってどういうものなのか、だ。これが今回一番大事な話。
    ずばり一言、便利なのだ。
    家に居ながらにして買える。すぐ聴ける。スマートフォンでも楽々。安い。
    CDより、ずっと便利。
    音楽を聴くのに、便利なのだ。
     
    つまりCDは比べて「音楽を聴くのに便利ではない」のだ。僕がCDを「時代遅れ」と言い続けているのもここに論拠がある。
    これは発信側も、CDを愛してくれるユーザー側も理解していないと話にならない。
    物で買った方が思い入れがー、とか、音質がー、とか、ミュージシャンへの評価がー、みたいなのを言いたいのもわかるけど、全く別の話である。
    ユーザーの消費行動は便利な方に流れる。これは大体の場合真理だと思う。
     
    音楽は聴かれるため、それだけのためにあると個人的に思っている。
    そして聴かれるためには便利であることはとても有利である。
    サブスクというものは入ってきたころはあまり興味なかったし日本の人口数だと明らかに利益にならないので面白そうなサービスっぽいけど別に今はいいやと様子見していたけど
    今中学生や高校生などの若い人の音楽の聴き方をリサーチしていくにつれて、youtubeはじめそういったサービスを第一に音楽を聴いていて、無ければ聴かない=バンドは気づいてもらえないという様なことも多々あることがわかった。
     
    それぐらい便利が世の中の流れを変えたということなので、それを無視するのはあまり性に合わない。
    便利な世の中に合わせないというのはそれ相応の理由と覚悟がいる。
    理由と覚悟が無いなら、それははっきりと「ダサい」と思っている。
    少なくとも僕は音楽を聴くのは絶対CDが一番、とは思ってないので、世の中に合せるのは望ましいという考えだ。
    だから我々の音楽もサブスクで聴ける未来が来てほしい、そう思っている。
     
    【4.便利と使命の両立を考える】
    しかしそれでは話は解決しない。我々は今のレコード会社と強い信頼で繋がっているので近しい周りの人間を幸せにする使命がある。CD売れないと困るんだよ~と言われるとそこは課題として対策考えましょう、となるのは当然なのだ。
    CDが売れなくても利益を出す、ということは今後時代的にそうなっていくだろうし、やり方もそんなに難しくないけど(これは話さなくていい話なので伏せる)、現時点では少なくともCDを買ってもらいたいと会社は思っていて、なにより僕もCDを選んで買った人がいるのであれば、それはとてもうれしい。
    つまりCDが売れることを諦めてはいけない。
     
    便利と使命を両立する必要がある。
    そのためには努力をしなければいけないのだ。
    発信側はただ鼻くそほじって適当にCD作って酒飲んで遊んで終わり、でうまくいくような世の中ではとっくにないのだ。
    便利な世の中に合わせるなら、それだけがんばらなきゃいけない。
    がんばらないなら「CD買わないやつバカ」だの「違法DL許さない」だの偉そうにする権利なんかない。
     
    ちなみに違法DLというのも無視できない議題かと思うのでちょっとだけ。
    違法DLの根本にあるのは同じく「ユーザーにとって便利」ということなのだ。
    そりゃいけないことなので取り締まらなきゃいけないのはわかる。
    けどいかんせんよく見るのはユーザーにとっての便利さを無視して「金払え」やら「音楽への裏切りだ」と言う人。個人的にはそうやって説教して満足しても根本は解決しないはずだし、対策を考えるのは少なくとも僕以外の人間の仕事だと思っている。
    違法DL環境が実際に消滅したとして、じゃあその人が急にCD買いますとはならないでしょ。じゃあサブスクに金払おう、となる可能性も必ずしも高くない。みんながみんな十分に金持ってるわけじゃ無いの。何が言いたいかと言うと悪を取り払う事と状況の回復は別問題なのだ。
    僕は違法DLがなくなることより、その人がどうやったらお金を払いたくなるのか、そっちを考える方が楽しい。
    これはチケット転売問題も一緒である(ちゃんと法整備も進んでいるので、それ自体はいいと思うけど)。
    音源をお金で買ってもらうためにどうするか、チケットがほしい人に行きわたるために何をがんばったらいいのか、そっちを考えて努力する方が楽しくないすか。
    法律と道徳振りかざして安心、ってのはあんまり同意できないんですよね。
    まあ、法律犯したらダメだよ。それだけ。
     
    【5.CDを買う楽しみを作り出す努力をする】
    さて、データで音楽を聴くのは「便利」、CDが売れたら嬉しいというのは「使命」であり、一応個人的には「ロマン」だ。
    では「便利」と「使命≒ロマン」を両立するためにどうするのか。
     
    サブスクでも聴けて、CDが欲しい人もちゃんと作り続けるようにがんばる。
     
    これが現時点の僕の答えだ。
    序盤でも言ったがくれぐれも「CDを買う=お金で応援」ということを訴えているわけではない。君自身が欲しければ買う、欲しくなければ買わない、その前提で話すね。
     
    僕自身CDで自分の音楽が買われるのはとてもうれしい。僕がCDを買って手元に持ってとてもうっとりしていた経験をしているからというのも大きいが
    やはり発売を楽しみに待ってくれるやつがいるというのはこの上無い評価だ。
    しかしこれから世の中の基準はサブスクであって(あくまで現時点ではね)、便利な世の中はそこにあるのであれば、音楽はそこでも聴かれるべきである。
     
    なのでサブスクを公開するかわりに我々の音楽を深く知ってくれる物好きにはCDを買ってもらえるよう、一層の努力をする。
    CDを買う体験、物として手元に置くこと、その楽しみを作り出す努力をするのだ。特典だったり発売日のわくわく感を作るだったりというのもその努力のうちの一つである。
    特典に関しては人それぞれ意見があると思うけど、それぞれのダサいだろボーダーラインは違うので意見は違っていいと思っている。特典入るとケースでかくなるから通常版の方買う、みたいな人もいると思うので要は買う楽しみがユーザーにあればいいという話。
     
    なので僕が発信側に立つときの話をするとこだわれるところまではこだわる。関わる人間が多いのもあっていろんな提案をしてもらうのだが、こちらのコントロールがほぼ不可能というのも実際あるので、こだわったところ以外はネガティブな意味で無く無の気持ちで受け入れるという塩梅で付き合っているつもりだ。
    あと、複数買いは推奨してないよ、あしからず。
     
    で、CD作りの努力の根っこは大体「CDで買ったやつが一番いい思いをする」というつもりで今までやってきている。
    それはシングルだったら発売当日に初めてフルバージョンが聴けるという状況をなるべくつくるために、オフィシャルでyoutubeはMV事前公開はshortにとどめるということだったりした。
    発売後しばらく経ったらフルMV出してもいい派ではあるしアルバムリードとかに関してはフルのほうがなんならいいと思ってるんだけど、これも各々是非について意見があるので僕の独断では決定できない。
    その過程で再び話題にしたいのが「発売日」の話である。
     
    【6.再びCDとデータ販売の発売日について考える】 
    先にも言ったとおり現状我々の音源はCD発売から配信スタートまで1週間遅らせていて、当初僕は反対派だったということは話した。ただCDで買ってもらえる方が嬉しいからという理由がそこの根本にあることもわかったので、やるなら配信発売日も絶対に明記して欲しいと思っていることも話した。ここまでがさっきの話。
    で、今になって思うのはその発売日がしっかり明記されるのであれば「CDを買って欲しいから配信はずらす」という理由での差別化は昔ほど反対派ではなくなった。
    尊敬している友達に「映画だったら劇場公開からパッケージ化とかサブスク公開まで時間は普通に空くよね」と言われてなるほどと思ったのがきっかけである。確かに僕も映画館で見た方が楽しいから映画館行くし、CD買う人も早く手に入るというアドバンテージは喜ばれるかもしれない。
     
    もちろんそれだけがCDを買う理由じゃないという人もいっぱいいるとは思うけど、
    CDの発売日とデータ販売日を一定期間空けることでCDの売り上げがしっかりと保たれる可能性があがるのであれば最初に話した「サブスク解禁」の夢の実現に近づくかも知れない。
    そこで今回配信スタート日をいつもの1週間ではなく1ヶ月空ける、という形を提案するに至った。
    報告が遅れてしまったのでここからきちんと告知していこうと思う。
     
    【7.CDランキングには興味が無い】
    さて以降はCDとサブスクについての考えの補足になるが
    発売日をずらす、という事を思いついたときに気になったのが「何故CDの発売日を公式の発売日としなければいけないのか」という話。
    世の中にとって便利な方を公式発売日として、CDを物好きが先に手に入る様にしちゃダメなのかと思ったのである。
    CDを買いたい人は先に買えて、公式発売日にも告知はできるからそこでCDに気づいて買ってくれる人間もいる。そういう形でもいいのではないか。
    もちろんこれが個人的な最終回答ではなくまだ考察中ではあるのだが、その疑問についてわりとすぐ思い当たったのが
    「CD売り上げランキング(特に週間のような一時的なもの)を人気の指標にしているので、そこに不利になるようなことをわざわざ選ばない」からなのではないかなということ。
     
    これに関しては個人的にははっきり異を唱える。怒ってるわけではないのだが「僕そういうの全く気にしてませ~ん」という心持ちなのである。
    世の中的にはまだそれを指標にしているユーザーは日本中にいると思うので、確かにあって助かる人がいるのであれば存在意義はある。
    ただ僕に関しては無の気持ちである。
     
    CDは買いたいと思ってくれる人がいたら嬉しい、物でCDを買うのはとても素敵な体験というのは本心中の本心。
    CDランキングが上だと嬉しい。これは全く中の全く思ってない。誤解されたくないし全くの無の気持ちである。
    サブスクの再生回数ランキングとか配信ランキングとか、カラオケランキングとかならまだ興味ある方だけど。
    あと作曲家やプロデューサーなどのクリエイターを加味したランキングとかも海外で始まったらしいね。とてもとても素晴らしいことだと思います。
    あまり乱暴な言葉は使いたくないのでこのあたりにとどめるけど、ランキングと共にCDを宣伝するのであればそういうのも加味したらどうかなあと、要はそういう心持ちなのである。
     
    なのでCDを買ったやつが一番いい思いをするなら、公式発売日より先に手に入る様にすればいいのでは?と思ったのである。
    検討してみると発生しそうな問題は確かにあるので全然完璧な回答ではないのだが、少し自分の考えは整理できた。
    別に我々の楽曲全部が全部サブスクになきゃというこだわりは無いのでそういう差別化の仕方もいいかと思うけど。
     
    【8.「CD買ってね」って言いたい】
    あともう少し個人的な話で、サブスクを解禁したい理由だけど
    「CDめっちゃいいんで買ってくれよな」ということを大きい声で言いたいからというのがある。
    今は便利なところに音楽が無い。その状況で「CD買ってね」と言うのは気が引けるのが正直なところだ。
    念を押して説明するけどCDしか出さないことに明確な理由と覚悟があるならそれでいいと思っているよ。
    けどそれだと「CD買って」と偉そうに言えないと個人的には思っている。
     
    僕はシングルにしてもアルバムにしても曲のバランスや並びに絶対的なロマンを持っているからできるだけその意図通りに聴いてもらいたいし、物でCDを買う体験に喜びを感じてくれる人間がいるならそれは最大限大事にしたい。そのために努力も一層していく。
    だけどユーザー的に便利な道を完全に封鎖する形では、大きい声で「CD買ってね」と言うのはどうしても気が引ける。
    なのでユーザーにとって便利なところにもちゃんとある、というところから始めたい。
     
    補足も長くなったが話は以上である。
    改めて告知をするが、7月24日にCD発売のトリビュートアルバム「Thank you, ROCK BANDS!」の配信発売日は8月28日(水)午前0時になる。告知が遅れてすまなかった。
    今回はいつも以上に真剣に商品を作る形になった。だって僕新曲書いてないからなんもしてないし笑
    CDを買ったやつが一番いい思いをするように、誠心誠意作ったのだ。
    もちろん1ヶ月待てば8月28日に配信でちゃんと買える。気分に合わせて選んで欲しい。
    とにかく聴いて欲しいのだ。我々は素晴らしいバンドたちに愛された幸せ者だ。
     
    併せて、これはユーザーにとっての「便利」と真剣に音楽作品を作り続ける我々の「ロマン」を両立するための大きな夢の第一歩だと思っている。
    サブスクを解禁できたときに晴れて大きな声で「CD買ってくれよな」と言える日が来る。
    その日を心待ちにしながら、奮闘しようと思う。
     
    それではまた。

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