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  • 小生田淵がよく喋る2022年8月  2022.08.14 UP

    とても楽しいkaleido proud fiestaツアーである。
    とかヘラヘラやってる間に新しい情報が出たのでこんにちはである。
     
    2022年10月19日にニューシングル「カオスが極まる」をリリースする。
    そして7月からやってるツアーの追加公演的な位置づけになる「fiesta in chaos」ツアーをやりながら年末まで進んでいく。
     
    またなんかすごい良い曲作れたなあという感覚で、いよいよもって先行シングルも貯まってきたしアルバムの骨子も自動的に固まってきた様な。
    まあ「カオスが極まる」に対するあれこれはこの後ちょこちょこやっていくインタビューとかで話してまとめていくと思うので多くは語らないとして(取材は頭が整理できるので良い)
    本日のトピックは下記。
     
    ●「カオスが極まる」をCDで買った方がいい理由
    ・カップリング「放課後マリアージュ」も普通に良い曲なので 他
     
    ●ツアー「fiesta in chaos」に来た方がいい理由
    ・ロックバンドのライブは生で観ておいた方がいいので 他
     
    ●ツアー「fiesta in chaos」に別に来なくてもいい理由
    ・今回のツアーはFC一人一公演の確約はしないのだが 他
     
    この辺りを話していく。
    ではこんにちは。
     
     
     
     
     
    ●「カオスが極まる」をCDで買った方が良い理由
    サブスクリプションで音楽をリリースするということは当たり前になり、我々もいつぞやから流れに乗っかっている。
    CDというものはすっかり時代遅れのものになり、音楽を聴くための行動とはかけ離れたものであってみんなそれは認知すべきだと思う。
     
    しかしCDは買ってもらった方が良い。喜ぶ人が多いからだ。(一応私も)
     
    シングルにはカップリング曲というものが存在する。我々は前作「kaleido proud fiesta」からカップリング曲をサブスクリプションでは公開しないということを決めた。
    これは別にどっちでも良かったんだが、サブスクに置いたってどうせ聴かれないし、別に聴かれなくてもバンドの歴史には影響ないし、じゃあこれをCDという物体を彩る道具として考える事にした。
    これがやってみると不思議と発見があるもので、「ナノサイズスカイウォーク」という前作のカップリングをライブで演奏したりすると
    「ああ良い曲だな、けどこれ誰も知らないんだよな」という気持ちになって、ライブでやってるとすごい楽しい。
     
    そういうよくわかんない思考を振り切るとCDを買われたい理由になる。面白い。
    ということでまあ今回もCDを買うといい理由の中に「全然知られそうにないんだけどすごい良い曲」を入れておいたよ。
     
    +++
    ”放課後マリアージュ”
     
    思い出たちのライブラリ いつでも見つけられるように
    手間暇かけてるんだから とやかく言わないで
    朝までまだ時間がある 大事なやりとり重ねて
    長電話もありにしよう 離れてもマリアージュ?
    +++
     
    良い歌詞~~~
    そんでもってそれにMVがついたら更に買った方が良い理由になるんじゃないのと思って、MVも作ってみた。全然知られないのに。ウケる。
    撮影はもう終えてるんだけど、とても面白そう。
    もちろん「カオスが極まる」のMVも付く。なんとかyoutubeに出す前に物好きが先に見れる権利を与えてやりたいもんだね。
    あとはめちゃくちゃいいセットリストだったfun time HOLIDAY8のライブCDか。
     
    まあ多く聴かれた方がいいものはちゃんとインターネットに配置しておくから。それだけ聴くも良し。
    ただお金を出して物を買うとよりいい思いができそうだね。
     
    はっは。
    CD買え。
     
    10月19日発売。
     
    ●ツアー「fiesta in chaos」に来た方がいい理由
    併せて10月から始まる全国ツアー「fiesta in chaos」が発表された。
    全国11本という普段から考えたらだいぶ少ない本数なんだがそのカラクリを話すと、元々2022年のツアーは年内ずっとやってようやということで組み始めたツアーだったように記憶している。
    つまり7月からやってる「kaleido proud fiesta」ツアーが年内いっぱい続いて全国を回るのかなというイメージだった。
     
    しかし10月にシングルが出るということになった。
    あれツアー中に出ることになるの?そしたらどうする?7月から新曲としてセットリストに組んでおく?(脳内喧々)
    いやそれはないだろ。そしたらリリースを挟む感じでツアーを2つにわける?(脳内諤々)
    これを採用することにした。
     
    しかしそうなるとこの後半のツアーに切れる本数が結構限られてくるので年内で終わらせるとなると全国を回るぜというほど大層なツアーにならない。というか大々的な全国ツアーを立て続けに2本というのはちょっと我々のキャリア的なことを考えると追いつかない何かがある(何とは言わないが)
     
    じゃあ追加公演的に捉え直してシングルリリース挟むタイミングでツアーの様相を少し変える感じにするかと思い構想を進めていった。
     
    なのでまあ2022年のシングルツアーが続くよという感じなので我々の心持ちはそんな感じ。ただステージに行ってでかい音で好きな曲を演奏するだけ。
    君に対して言えることと言えば、ライブがあるからには来た方がいい。
    ロックバンドの2022年最新系が聴ける。サブスクやyoutubeや大型イベントなどでは味わえない体験ができるのだ。
    我々のバンドも良い感じに時代に遅れてきたので、念押ししてどこかの物好きがちょっとでも来ようと思うのであればこれは言い続けていくつもりだ。
    体験しないで知った気になるのはもったいない。ロックバンドのライブは思いついたら行っておいた方がいい。
     
    特に今やってるkaleido proud fiestaにツアーに日程的に来れなかったり、近くまで来てくれないから行かなかったというやつは来た方がいい。
    ロックバンドの2022年最新系が(以下同文)
     
    そう。今回はkaleidoツアーに来れなかったやつのための公演でもある。
    よってファンクラブ先行に関して「1人1公演はなるべく当てる」というルールは適用しない。
    次の話に進む。
     
    ●ツアー「fiesta in chaos」に別に来なくてもいい理由
    ちょっと物騒な言い回しで見出しをつけたのは上に書いたファンクラブ先行における今回の決めごとに対する説明をつけるためでもある。
    毎度ファンクラブのことなんて知らんわというやつには関係ない話で申し訳ないが(気にせずライブに来てくれ)、自分の責任としても設定している大事なルールに関わるところなので丁寧に咀嚼して折り合いをつけないと自分で納得ができないので説明できるところまでは持って行っておきたいものなのだ。
     
    我々の全国ツアーにおける決まりごと(?)みたいなものとして
    ・FC会員は1年のうちの1ツアー1公演、家の近くのところに応募すればチケットをなるべく確約する
    ・セットリストは全公演変えない
     
    というものがある。一つ目についてはバンドとして年会費もらって提供できる最大のことといえばそれを置いて他に無いからである。
    各土地の会員数を把握して適切な会場設定をすることが可能になった。
    そしてなるべく細かく回ることを目指している。でかすぎる会場は音楽にあまり向かないので大都市でパッとやって終わりというのは個人的に反対だ。
    大都市においても適切な会場規模を優先するためにその土地に住む会員の人数を把握することはとても参考になる。
     
    そして二つ目、我々が一つのツアーを同じセットリストでまわるのは理由がいくつかあって、その中の一つが「土地ごとに日替わり曲みたいなもので差をつけたくない」というものである。
    「私もいかなきゃ!」と遠くから何回も訪れる可能性があがってチケットの倍率があがる恐れがあるからだ。
    ある都市での公演というのはその土地の近くに住んでる人に会いに行くからいくのであって、そいつがチケットが買えなくなる可能性があがるのは本末転倒だ。
    もちろん日程的に行きやすいからということで遠出をしたり、同じセットリストだけど何回でも楽しいという人もいるだろうと思う。人生を彩るには素敵な心がけだ。僕もよくやる。
    だから行きたくて応募したら当たったとか、チケット余ってたから旅行の計画立てて行ったとか、そういうのは大いに賛同するし、止めないので気後れせずgoである(goである)
     
    とはいえこちらとしての心構えはいつも一緒である。
    特に今回のツアーでkaleidoツアーで訪れていない青森、熊本、沖縄に関してはその県に住んでる会員が応募すればほぼ確実に当たる様に設計する。
    kaleidoツアーに参加をしていない該当県在住者に関しては確実に当てる。
    できればその隣の県でまだライブをやってない土地に住んでるやつもなるべく当ててあげたいが、数字を見つつ。
     
    そして追加公演というのは「来れなかったやつのための公演」ということでもある。
    ファンクラブに入っていないやつに対してもこれはもちろん言えることだ。
    今のキャパ設定で地方公演が売り切れることはそう無いだろうが、主要都市となるとまだ少し倍率は高いのかも知れない。
    適切に数字を見ながらであるがなんとかまだ来れてないやつになるべく当たる様には考えておきたい。
     
    となると、どうしても既にkaleidoツアーに来ているファンクラブの人間が割りを食うことになってしまうかもしれない。
    特に謝るとかそんなわけでもなく「そういうことなんで、一つ頼むわ」という心持ちである。
    もちろん応募はしたらいいし、当たったら来たらいいと思う。
    「田淵がこう言ったので」という拡大解釈をして無理して見送る必要もなければ、それぞれの正義を気取って他人を監視したり文句を言うのもセンスが無い。
    来たかったら行こうとする、それでいいじゃない。売り切れてないから行っちゃおみたいなのもいいじゃない(いいじゃない)。
    ロックバンドはいつだって楽しいので余計な気後れは要らないじゃない(要らないじゃない)。
     
    本当はセットリストを変えない方が筋なのかなと思いもするんだが、まあここは自分の好き勝手に振る舞わせてもらう。ロックバンドなので。
    とはいえなんか構想ごと変えまくって「新しい俺たちだ~~!」というつもりはそんなにないので、良い塩梅に着地するよう結構頭をフル回転させている。
    だってfiesta in chaosだから。ツアー名似てるのよ。
     
    なので来れなくてムキーとなんなくていいよ。どうせ来年もツアーやるんだから。
    お互いちゃんと生きてりゃロックバンドは当然の様に君の前に現れるのよ。
     
    まわりくどい言い方になってしまったが「行った方がいい理由」も「行けなくてもいい理由」を君なりにかみ砕いて判断してくれ。
    2022年の我々は頭から最後までずっと強い。
     
     
     
    ということで新作も出るし、ライブも続く。
     
    最後にまた余計なこと言うけど、相変わらず物騒な感染症の世の中である。何が物騒って人それぞれ色んなこと言い出すから物騒だよね。
    まあ色んな人が色んなこと言うのはこの際しょうがないから、君が何だろうが別段興味が無い。
     
    とはいえライブとなれば一定の人数が集まって一つのことをしなければいけなくなる。となれば「まあこういうルールにしたからよろしく頼むよ」という指針が必要になってくる。
    国とか役所のガイドラインがどうとかそういうことじゃなく、この指針に向かってやりましょうやということを言わなければいけない立場なのである。
    そりゃ赤の他人に一々言うのはこちらも骨が折れる。しかしこちらも責任をもってやる覚悟があるので骨くらい折らないといけないのだ。
     
    この新規感染症対策の基本は「喋らない」ことだとは再三言っていて、僕のスタンスはここ2年半ほぼ変わっていない。
    咳だくしゃみだは置いておいて、ウイルスを持っている人が喋るからうつる、喋らなければリスクは下がる。ここが基本事項と思っている。
    とはいえ喋らないというのは生き物的に難しすぎるのでここに換気だ距離だマスクだがくっついてきてリスクをおさえたり下げたりしていきましょうねと、そうやって段階的に考えることができればそんなに窮屈に感じすぎなくても外に出れるし、楽しく生活はできる。
    色んな形でみんなトライしたりなんなりしていて選択肢も増えてきたが、我々のライブに関しては「まあ、でかい声でしゃべんないでよ」という指針に基づいて引き続き進めるつもりだ。
    会場に入ったらね。あとは自分で考えて。
     
    もちろん絶対なんてことはない(おまけに手強い)ので病に倒れる時は倒れる。そしたら責任など感じずに素直に休む。
    生きて帰れたらまた元気に生きる。実に単純ではないか。
    楽しく生きれる気がしてこないかね。
    まあ私も流石に逃げ切れなくないかこれと思いながら生活しているけど、楽しいことを考える思考は1ミリもぶれてない。
    そろそろ来年の計画も見えてきたよ。
     
    それではまた。

  • 小生田淵がよく喋る2022年7月  2022.07.06 UP

    kaleido proud fiestaツアーが始まる。
     
    ロックバンドはアルバムを作って全国ツアーをやって、飽きたらアルバムを作って、というサイクルで回っていくのだと思っているのだが、全国ツアーのタイミングの直近のリリースがシングルだということが時にある。
    ということで今回は「kaleido proud fiesta」のシングルCDツアーに結果的になりそうである。
    そのカップリングである「ナノサイズスカイウォーク」もサブスクにないので全然聴かれてないだろうがとてもいい曲なので多分やる(CDに入ってるよ)。新しい曲をやるのは楽しいからね。
     
    となると、それ以外のセットリストに関しては全くもって自由度が高い。
    人気曲を上から順に、みたいなバンドもいるかもしれないが我々はそんなもん知ったこっちゃなく、その時に一番楽しめるセットリストを磨き上げてやる。
    幸いキャリアにおける大体の曲が今も古びることなく演奏できる。(これまで度々話している”新曲本当に要るのか問題”にも関連する)
    そして我々にはセットリストの才能がある。
     
    いつからか我々の強みはそこにあると思って突き詰めてきたつもりだ。
    まあライブで何の曲をどうやるかなんてのはそんなもん考え方は人それぞれだろうし、正解なんかなくていいんだけど
    そこに時間と命をかけてる自分は結構好きなので、そこには自信を持って今日までやってきている。
    このキャリアになるともう多くの人に認められたいとか思ってないし(昔からだけど)、自分たちの楽しいことを最大限やっていくための残りの人生なので
    誰かから見て不思議に見えようが、滑稽に見えようが、時代に遅れていようが楽しいセットリストを考え続けるのが飽きない工夫の一つだと思う。
     
    そう。時代に遅れている、という話をする。
    今回のツアーのセットリストも実に楽しいものができたことに紐付けて。
     
     
     
    セットリストを先に知ってからライブに行きたい、という人がいることをこの間耳にした。
    あらかじめどの曲をやるのかを予習しておいて、全部知ってる音楽が流れる時間を過ごしたいと、そういうことなんだと思う。
    なるほどとても合理的。今は情報もコンテンツも溢れまくってて消化したい情報が昔より段違いに多いだろうし、ハマるものの出会い方もきっと変わっているんだと思う。
    そういう人が確かにいて、もしかしたら結構多いのかもしれないし、今後多くなってくるかもしれないというのが今の時代というやつなんだろう。
    時代が変わればいろんな人も出てくるよねというのは思考に織り込んでいるので、どんな人がいてもいいと思ってはいる。
    しかしこれに関しては耳にした時正直結構ショックだった。
    ロックバンドのライブを知ってる曲確認大会と捉えられるのであれば、僕の音楽へのこだわりは半分くらい消滅する。
     
    誤解の無いように強調しておくけど、別にそういう人がいたって良い。きっと昔だってそういう人は沢山いただろうし、人は自分の気持ちいい方を選択して豊かになっていくのだから、自分が楽しいと思えるのならそれでオッケー。とても素晴らしいことである。
    ただ選択肢も同時に沢山あるのだということも忘れられないためにはあえて喋るしかないと、最近特に思っている。
    そんなことを強引に一人の目線から喋ってみるべくこれを書いている。
     
    1から10まで知ってる曲が聴けて嬉しい。それだけがライブの醍醐味か?
    それだけではない楽しさがロックバンドのライブにはあると思っているからこれを書いている。
    よく言われるライブに向けての予習とか、再三言い続けて来たことだけどライブの楽しみ方ってなんなのかみたいなことを引き合いに出しながら話を進める。
     
     
     
    そもそも皆が何を持って予習と言っているのかは人それぞれあるだろうが、その中にライブのお約束を知っておきたいとか手拍子やかけ声を合わせたいみたいなのがあるというのは知っているつもりだ。
    みんなで一緒のことをする楽しさに喜びを感じる人がいる。それはよくわかった。
     
    ただそうじゃない人もいる。
    全然知らない曲だけどずっと踊れたとか、凄すぎて身動きできなかったとか、元々知ってた曲がライブで良く聴くと意外なほどにハマッたとか、終わった後何にも覚えてないんだけど楽しかった記憶だけはあって帰り道ずっと興奮してるとか。
    どんなことだって最高なんだから、正しさなんかどうだっていい。
    ライブの楽しさに「曲をめちゃくちゃ聞き込んで熟知してる」かどうかは別にあんま関係ないんじゃないの、という話を今しています(唐突な指さし確認)。
     
    初めてライブに来たよ、という人が「ライブとはこういうものなのか」と思いながら周りの空気に混ざっていくこともあったかもしれない。
    本当はその音楽体験が自分にとって楽しければ形はなんだっていいわけで、自分に合うものを見つけてもらうことがとても重要だ。
    だから隣の人や会場の空気なんか教科書にならない、大事なものは自分で見つけてほしいと思っている。
    となると先ほど話した現代における合理性の話で「知ってる曲をできるだけ確認したい」というのが仮に時代の流行りだとしても
    「知らない曲があった=損をした」という様なマインドは別に無くたってよくない?という問いかけをしたい気持ちにもなる。
     
    個人的な話で言えば
    掛け声とか手拍子とか手を上げるタイミングとか、本当にどうだっていいんだよ。それはずっと言ってきたつもりだ。
    それがロックバンドのライブだと思われると、正直困る。
     
    でもこれはここ20年くらいの音楽文化が作り上げた歴史だとも思うので仕方がない。
    手拍子しようね、コールアンドレスポンスしようね、タオル回そうね。
    みんなで一つになるって、最高だよね。
    メディアもステージもそれだけが通過儀礼かのようにやり続けてきた(多分被害妄想もあるけど)
    そりゃみんなライブはそういうもんだと思って育つ。
    僕はメジャーデビューした頃に出演した大型イベントを見渡してそれに危機感をめちゃくちゃ感じた。そんな世の中になんなきゃいいなと思ってたけど、結果そうなった(これも被害妄想)。
     
    まあ元々世の中というものがそうだったんだろう。自分はそれに馴染めなかった人間なのだ。
    ただやっぱりこの業界にまだ残っているからには、流行りは流行りで結構なので、こっちはこっちで100人中1人でもいいから気が変わるような事になればいいのにと、心の根っこで思っている。
    性格がひん曲がってるのかもしれないけど、自分の信じる音楽があるならできるだけ試してから死にたい。
     
    誰かの気を変えるというのはもちろん強制的に命令しようだなんて思ってない。繰り返すけどどんな音楽の楽しみ方だっていいんだから、何も否定することはない。
    ただその分どんな楽しみ方も肯定できる準備をするために、またしても一人の目線から喋っている。
     
    好きな曲が生で聴けたらそりゃ嬉しいだろう。
    けどたまに来る知らない曲があったから何か困ることでもあんのか。
    ロックバンドなんてでかい音で聴く時間が楽しかったか楽しくなかったか、それだけでいいのよ。
    私なんかはライブを観に行ったらとりあえずずっと踊って楽しくなってきたら酒飲みに行って、終わったらあんまり詳しく覚えてないこともしばしば。
    自由でいいじゃん。人と違う踊りだって、棒立ちだって、目を瞑ってたって、なんだっていいんだよ。
     
    予習だかなんだか知らないけど、じゃあ今ツアーの試験範囲はバンドのキャリアとイコール。だから今1から必死に覚えても身体に悪いよ。
    生活に沿うように適度に好きなアルバム聴いたらあとはライブででかい音を浴びたらロックバンド体験は十分だよ。
     
     
     
    少し偏見も込みで話してしまっているが
    どうやらライブは知っている曲を確認するための催し、という考えが時代には合っているのかもしれない、という仮定からずっと思っていることを書いてみています(唐突な指さし確認)。
     
    なのであれば取るスタンスはより強固になってくる。
    SNSでもサブスクでもスマホでもキャッシュレス決済でも時代に合わせた方がいいものは合わせるけど
    これに関しては時代遅れで全く結構。流行りに乗れなくて全く結構。
    別に準備なんか適度でいいのよ。知ってるとか知らないとかどうだっていいから、でかい音聴いて楽しかったかどうかだけおみやげに帰るのもいいじゃんということを強調する。
     
    ということで、ロックバンドがいつもの様に好き勝手に沢山の曲をやるライブが間もなく始まる。
    9月までセットリストは全部一緒なんだが、何も知らないで90分過ごしてみてほしいよ、興味があれば。
    だからと言ってネットでネタバレやめろとか田淵がこう言ってたとか、しょうもないジャスティス合戦はしなくていいよ。適度な距離感で共存してろ(唐突な平和主義)。
     
    いつも以上にポジショントークが過ぎたが、今回のツアーのセットリストも実に楽しいものができたので最近思っていたことを書いてみた。
    kaleido proud fiestaツアーが始まる。なんにせよロックバンドのライブって本当に楽しいから、ちゃんと生で観ておきなよ。
     
    チケットあるぽん
    https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2207665
     
    それじゃあまた。

  • 小生田淵がよく喋る2022年6月  2022.06.14 UP

    自主企画ツアーfun time HOLIDAYが終わった。
    今回もとてもいい共演者に恵まれた。とても楽しかった。
     
    ツアー始まる前にしっかり書けなかったんだけど、対バンイベントの楽しさをどうにかして知ってもらいたかったし、何より自分たちが十分過ぎるほど楽しんでしまった。対バンサイコ~
    ちゃんと受け取って来てくれたやつが何かを発見してくれてたら、何よりの喜びだ。
     
    バンドという生き物の活動というのはユーザー感覚で考えうるものが大体真実であると自分でも思う。
    やはりワンマンツアーが確固たる軸としてあり、今の時代は流行り柄この季節は大型イベントにも出たりするよねみたいな感じまでは大体どのバンドにも当てはまるだろう。
    で、その先のライブハウスでのイベントとか、今回みたいな対バンイベントみたいなものがその後に付いてくるんだけど、これの認知というか需要というか供給というかが、先のものに比べて圧倒的に無い。これが個人的にもったいなく思うし、正直に言うと悔しい。
    ワンマンや流行の劣化版みたいなものとして捉えられている様な気が時々してしまうんだが、そんなことはないと声を大にして言いたい。
    音楽生活を彩る上でめちゃくちゃ良い1日の過ごし方だと個人的には思うのである。
     
    もちろん自分の考えはあんまり主流じゃないものだとは自覚しているし、時代が進化していっているのもわかっているつもりだ。
    だがこの感覚を無視して置いておけるほど僕はロックバンドを諦めてない。
    がんばって予習してきた曲が聴けて嬉しいとか、大型イベントで回収できたとか、そりゃ体験としては十二分に素晴らしい。
    ただその先に、そこだけじゃないすごい何かがライブにはあって、対バンイベントにももちろんある。そこでしか体験できない音楽生活の醍醐味だったりする。
     
    時代に合ってる合ってないということは様々なことで考えたりするが、これに関しては合ってなくてもムキになって言い続ける。
    言い続けてうっかり気が変わるやつとかが一人でもいるなら、言い続けて時代に合ってないまま僕という人間は終わっていこうかなと思ってきたよ。逆に燃えてくる。
    ライブイベント行った方がいいよ。せっかく君はロックバンドを知ってるんだ。
     
    とまあそんなことを思いながらまた先の事を色々考え出したりしたんだけど、まあ楽しくバンドが続けられればなんでもいいよ。
    fun time HOLIDAY8、良いイベントだった。また楽しみなライブが続いて、来月からはワンマンツアー”kaleido proud fiesta”に出る。
    ライブにしかない事件がある。心して来い。
    チケットあるの
    https://unison-s-g.com/2021-2022/tour-kaleido-proud-fiesta/
     
    女王蜂
    SUPER BEAVER
    sumika
    TK from 凜として時雨
    マカロニえんぴつ
    Base Ball Bear
    My Hair is Bad
     
    繰り返すけどみんなすごいライブしてるからちゃんと観に行った方がいいよ。
     
    我々のセットリストのプレイリストが出てる。こういうのいいね。
    https://TF.lnk.to/usg_holiday8
     
    1,23:25
    2,リニアブルーを聴きながら
    3,何かが変わりそう
    4,アトラクションがはじまる(they call it “NO.6″)
    5,メカトル時空探検隊
    6,Catch up, latency
    7,MR.アンディ
    8,夢が覚めたら(at that river)
    9,Nihil Pip Viper
    10,徹頭徹尾夜な夜なドライブ
    11,kid, I like quartet
    12,君の瞳に恋してない
     
    今回も天才的。
     
    それじゃあまた。

  • 小生田淵がよく喋る2022年3月  2022.03.13 UP

    もう3月か。筆が追っつかない。
    最近は自主企画fun time HOLIDAYのセットリストを考えていたが、なかなか面白いセットリストができたので今年も我々はセンスがあるなあと一安心である。4月お近くのところ来てね。対バンもめちゃくちゃ良いメンツで楽しみだ。
    さて今日は新曲「kaleido proud fiesta」についての話をする。我々のスタンス的な話にも繋がるので結構重要な話。
     
    まず概要から説明する。要点は「4月13日の発売日をどう楽しむか」という話。
    だいぶ長くなったので①〜③気になるとこだけ読んで。

     
    ①前回のPatrick Vegeeからそうした気がするが今回のシングル「kaleido proud fiesta」はCD発売日とサブスクリプションの公開日は同じ日になる。
    ②CD初回版に収録されるMusic Videoのyoutube公開はリリース日より前にはせず、少し後にする。
    ③カップリング曲は今作から1曲収録となり、今回の「ナノサイズスカイウォーク」のサブスクリプション公開はせず、配信販売もない。CDのみの収録にする。
     
    以下各点について話していくが、タイアップという意味では2019年以来のシングルということで、十分空けてもらったのでしっかり気合いを入れて作れたと思っている。前回のブログをはじめ最近色々なところで話している「そんなに新曲って必要なのか?」というスタンスで長期計画を考えているので、シングルリリースが忙しなくないとアルバムの計画がしっかり立てられて良い。
    残りは色々な雑誌とかで読んでもらえたらと思う。雑誌は良い。
    それでは本題。
     
     
     
    ①CD発売日とサブスクリリース日が同じ
    この曲はCDリリース日と定額ストリーミングサービス・すなわちサブスクリリース日が同じになる。
    「そんなもん当たり前だろ」という人が多いと思うが、実は我々には配信販売期も含めて結構な歴史があり、要は「CDを買ってもらえるとやはり嬉しい」という事実に対してどういう形で発信していきましょうかというのをかなり紆余曲折トライしてきたのだ。
     
    その辺りは2019年7月のこちらのブログを読むと少し伝わるかもしれない。
    https://unison-s-g.com/blog/member/category/tabuchi/page/3/#978

     
    CDの存在意義みたいなのに関しては世の中的にも自分的にもだいぶ変わってきた思っているが、今読み返しても気持ち自体ははあんまり変わってない。
    音楽家として正しく届けるべきだという「純粋さ」を大切にする、ビジネス上の理屈として諦めてはいけない「使命」にこだわる、ユーザーにとっての「便利」をきちんと考える、あとランキングはマジでどうでもいい「マジでどうでもいい」。
    その一つ上の2019年8月のPhantom Joke発売に関するブログでもサブスクについての言及があるので興味があれば併せて読んでみて。
     
    そこにも書いてあるが何故紆余曲折あったかというと「CDが売れた方が喜ぶ人はいる」という事は確かにあって、じゃあそのCDを売る努力をしましょう、ということが根本にある。
    まあ音楽を売る手段として一時代主流だったもの、というのに過ぎないのだが今のところやはりCDが買われると喜ぶ人はいるという事実は圧倒的にある。
    もう市場的に正直先はあんま無いとは思うが(別のやり方を考えればいいだけなのだが)、その中でできる努力は全力でやるというのは意義があるというか、結構楽しめる。
    先述の通りユーザーの「便利」を考えれば入り口にする意味でも手軽なところに音楽はあった方がが良い。なのでサブスクだYouTubeだというのはなきゃ始まらないし、発売日と称される日に無いのはユーザーにとってよくない。
    これを両立するためにちゃんと考えましょうよというのが①そして②である。次の話。
     
     
     
    ②CD初回限定盤の話
    じゃあCDを買ってもらう努力はどうしたらいいの、という問題。
    既に発表があったと思うが今回も特典が色々入る。「買って良かった感」を出すことが今の時代CDの一番の使命だと今のところ思っている。
     
    今回新曲はアニメのタイアップがついているということで、「アニメの1話が出るまで楽曲はどこにも出さず、1話を見た瞬間にCDが買えて、そこでフルサイズが初めて聴けるということにできないか」ということからもろもろの施策協議はスタートした。
    つまりは「CD買った方が誰よりも早くフルサイズの楽曲を聴ける」という仕組み。これは昔から考えてたんだけど、youtubeでMVを先にフルで出すのが当たり前の世の中だし、先行サブスク公開とかラジオで「どこよりも早くフルサイズOAだ~!」みたいなのもまあいいんだけど、「発売日に誰よりも早く楽曲の全貌が知れるんだよ」という物好きの喜びを無にしちゃってるのは本当に見逃して良いのかなとはずっと思っている。
    実際に協議を進めていって、実現しないものも多々あったがそれは想定内として、いくつか考えた「買って良かった感」の中の一つが「Music VideoはCD買ったやつが先に見れる」というものだった。youtubeは入り口として必要なのでMVは追って公開するが、別に遅すぎなければいつでもいい。
    今回はネットユーザーへのアプローチもしたいのでアニメーションMVというのも作品サイドのご厚意で作らせてもらったのだが、凄まじくかっこよくなってあまりにチームスタッフの評判が良いのでこちらも作品に入れる運びとなった。
    プラスFC用のアコースティックライブでやった「お人好しカメレオン」もおまけでつけることになった。これは我々のセンスあるアレンジにいたく感動したマネージャーがなんとか形に残そうとデータを残していたというところから始まっているのだが、まあこれは喜ぶやついるし乗っかるしかないか~というほのぼのやりとりで着地となった。こんなの滅多にやらないから堪能しとけ。
    ということで、サブスクで聴くのが主流でしょうし全くもってそれで結構なんだけど、CD買うとまあ良いことあるよ、というのをこの内容に込めている。その流れで次の話になる。
     
     
     
    ③カップリング曲は今回から1曲のみ。今作「ナノサイズスカイウォーク」はCDのみの収録
    まず何故1曲にしたのかを説明すると前々から言っている「儀式的にいたずらに新曲を発表するのが果たして良いことなのか」というところにも起因している。
    曲を作って入れるということ自体は造作も無いのだが、それが儀式的になってしまうといけない。
    既に数多くのレパートリーを持っている我々が最新の渾身の楽曲である表題とセットでいたずらに2曲追加する(おまけにライブでやる優先度は低い)というのがデフォルトになるとユーザーの認知力もだいぶバリエーションでてくるので、知ってる人だけ盛り上がる内輪感と、曲の認知の相対的低さのバランスが悪くなる危険性がある(内輪感と低認知、もちろんどちらも必ずしも悪いことではない)。であれば1曲でバシッと良い曲かます方が意義はでるよねということでその形を提案した。
     
    次にサブスクの有無について。まずカップリングの歴史を遡る必要がある。
    シングルを出す度にカップリングが2曲、というのはそもそも業界のビジネス的な風習で形式的になっていった歴史がある、30年前くらいまでは1曲で、20年前くらいから2曲以上が主流になっていったような記憶。
    ここに我々の「アルバムに入んなかった曲いっぱいあるし入れよう」というのがマッチしていていたので特に異論無く乗っかっていた。
    またシングルCDはアルバムを待ちきれなかった物好きへのちっちゃな褒美みたいなもんだと思っているのでそれくらいの温度感におさまる曲をチョイスしていた。
     
    さて時代は流れ今。サブスクが主流になった現代、バンドも楽曲もただ増え続ける現代においてユーザーの音楽の聴き方は変わったのは否めないだろう。
    その中でシングルという作品においては「表題曲1曲しか聴かなくない?」というのは昔より(まあ昔もそうなんだけど)強くなっていると思う。
    アルバムでさえ適当に1曲だけ聴かれて終わり、ということが昔より更に増えているだろう。そこに関しては人それぞれだし「へー、気が合わないですね」で終わりでいいのだが、
    元々シングル買ってくれた物好きへのおまけだったカップリングに関しては「まあ確かにサブスクにあっても聴かれないよね」というのを思うところもある。
     
    前にも言った通り音楽は入り口に手軽にあった方がいい。聴かれた方が良いからだ。
    で、カップリングというカテゴリについてのこの命題に対するロックバンドミドルエイジの僕的な答えを
    「僕はめちゃ好きなんですけど、別に聴かれなくていいですし」
    としてみることにした。
     
    これは個人的に凄まじくこだわりがあるわけではないし、サブスクにあったらあったで聴きやすい管理しやすいというのもわかるのだが、表明するスタンスのロジック的に一番面白そうだからというのが決定に至るのに一番大きかった気がする。
    あと、ほとんどの曲を書いてるのが僕一人というバンドの構造があってこそやって良い施策だと思う。色んな作家の人が書くようなコンテンツであればカップリングだって一人のクリエイターが命を書けて書いた曲なんだから平等に扱ってあげて欲しいと思う。
     
    ①の話でkaleido proud fiestaは発売日にサブスクにある。
    ではカップリング曲はどうだろう。「別に聴かれなくていいですし」これで行くことにした。もちろん1曲の音楽としてちゃんと作るので、普通に良い曲になるのはセンスがある我々なら当たり前だし、そういうのこそ好きそな物好きがいるのも知っている。
    これもCDなんて時代遅れのものを買ったやつへのちっちゃなご褒美だ。それを最大限機能させることにする。
     
    カラオケにせよSNSにせよ大型イベントにせよ、音楽が文化として盛り上がってくれるのはそれで楽しくなる人間が増えるということなので好ましいが、反面「道具として使われる」現象も発生しやすくなる。
    これは批判的意味でもなんでもなくて、そういうものだというだけの話。音楽で人が楽しくなってるなら概ね良いことだ。
    とはいえ音楽家は道具として使われるために作ってるわけではないので、その先に誰かの心に刺さるようなことがあれば、それが音楽家にとっての本望なんだろうと思う。
    ではユーザー側ではなくこちらが楽曲をあえて「道具として使って」みてはどうだろうか。自分が出すCDシングルの価値をより高める道具として。
     
    少し乱暴な物言いに聞こえるかもしれないが、そのための楽曲と捉えるとバンドとしてのカップリング曲の意義が少しアップデートされる感覚があって、制作意欲が上がることに気がついた。
    ロックバンド本来の「楽しい事やってるだけだよ」というアティチュードがなんでか鮮明になる。面白い。
     
    ということで我々にとっての新たな試みの一つ目としてリリースする楽曲は「ナノサイズスカイウォーク」という。
    「いやぁ~こういう曲、いいよなあ」としんみり思える様なミドルロックチューンである。
    歌詞の書き方が昔となんら変わってないのが良い。曲も含めて全然流行らなそうだけど、こういうの好きで結成当初からロックバンドやってたよなあ、みたいな曲。そういうのを用意していくのも今時のカップリング理論なものかもしれない。
     
    +++
    けど ナノサイズで飛び回ってく
    今をただ生きていく
    溢れ出す情報の大気圏を吸って吐いて
    ナノサイズで世界を描く 少し間違えてしまったら
    君が電子になる!?

    (”ナノサイズスカイウォーク”より)
    +++
     
    ライブでやるのも楽しそう。
    何か君が好きそうな気もしなくはないから、自信を持ってカップリング曲としてリリースするよ。
    サブスクにはないけど。
     
    はっは
     
    CD買え。
     
     
     
    あ、いやいや。まあ買ってくれたら嬉しいけど。
    なんにせよすげーシングルができたから、君の好きな方法で聴いてよ。
    あと、ライブ来て。
    かくして4月13日、「kaleido proud fiesta」を発売する。
     
    それではまた。

  • 小生田淵がよく喋る2022年2月  2022.02.13 UP

    Patrick Vegeeツアーが終わった。
    結構やったなあと思ってたけど20本しかやってないのか。行けてない土地も多くあったことになるのだが、時代が変わってしまったので今までの常識で比較ができないので特にネガティブな心持ちはないかもしれない。とはいえロックバンドが近くに来ないとつまんないよね。引き続き考えるしかない。
     
    なんにせよ2021年ライブツアーをやりまくって来た先で「なにボケッとしてんだよ。ライブやるぞ」という姿勢を示すための全国ツアーでもあったように思う。我々はすっかり通常営業なので後は君が乗っかるだけなのだ。
    ライブをやるんだよ。
     
    最新アルバムのツアーなのでそりゃあ最新アルバムの曲をやる。
    しかし元々作っている時に構想していたツアーとは違うものになったのでやり方も変えたというのは先に言ったとおりだ。
    以下セットリスト。
     
    1,Simple Simple Anecdote
    2, Hatch I need
    3, マーメイドスキャンダラス
    4, Invisible Sensation
    5, フライデイノベルス
    6, カラクリカルカレ
    7, Nihil Pip Viper
    8, Dizzy Trickster
    9, 摂食ビジランテ
    10, 夜が揺れている
    11, 夏影テールライト
    12, オーケストラを観にいこう
    13, Phantom Joke
    14, 世界はファンシー
    15, スロウカーヴは打てない(that made me crazy)
    16, 天国と地獄
    17, シュガーソングとビターステップ
    18, 101回目のプロローグ
     
    やり方を変えた、というのはツアー自体にもう一つ意義を持たせたという意味合いである。
    最初に話した「なにボケッとしてんだよ。ライブやるぞ」をでかい声で言いに行くというのも重要であった。
    となると我々の生存証明をするという事の方が意義として筋が通っていると思う。
    と考えるとバイオグラフィーの幅広い切り取りをきちんとやった方が美しいセットリストが作れるよねという塩梅で取りかかっていった。過去のシングル曲や必殺技みたいな曲も最新アルバム曲との組み合わせ方で全く新しい輝きを放つ。
    楽曲はセンスがあれば古くならない(我々にはセンスがある)。
    ということで作り上げられたこのセットリストからは最新アルバムPatrick Vegeeから数曲漏れているのは経緯と理由がある。
     
    「最新のツアー」というのは「最新の曲のためのツアー」では必ずしもなく、バンドが今一番やりたいこと、ふらっと来た音楽物好きがブチあがれること、これもを作る上では忘れてはならない。
    ライブ時間というのはなんとなく決まってて(理想的なライブ時間というものがある)最新アルバムの曲全部やったら他にできる曲は必然的に絞られてくる。
     
    そうなると最新アルバムの曲を全部やることが果たしてベストなのだろうか?
     
    実はこの話、キャリアが長くなる流れでずっと思っていたというか、今回のツアーに限った話ではないテーマであるし、正直全バンドちゃんと考えた方がいいんじゃないのと思っている。
    キャリアスタートから5~10年くらいはそういうことは別に考えなくて良いとして、キャリアが長くなるバンドはその問題が顕著になることを見逃さない方がいいと個人的には思っている。
    我々が最新アルバムツアーで全曲を演奏しなかったというのはCIDER ROADとMODE MOOD MODEがパッと思い浮かぶ。それはそれ以前のシングルツアーで結構切り出しているからということもあるんだが、全部をやらないおかげでセットリストのドラマの純度があがるという狙いがあったことも大きい。
    今回に関してももちろん最新アルバムの曲をどう配置するかから考えていったのだが、並べていくにつれて「ここはこう流れを作らないとブチあがれん」「これは今回はハマるところが無い」ということをあれやこれやと考えた結果他に必要な曲が先に決まったり、最終的に入れることを諦めた曲があったりした。
     
    多分物好きたちに「最新アルバムのツアーでは最新アルバムの曲を聴きたいですか?YES or NO」みたいなアンケートを取ったらそりゃ聴きたいという結果になるだろう。
    このブログを読んだあとも読み方によっては「いや最新アルバムの曲やれよ」という感想を持つ人間が多くいるとも思う。
    しかし我々や君がふらっと来てブチあがって「すごいライブだったな!」となるにはそれがベストアンサーとは必ずしもあんまり思ってないのだ。
     
    “最新アルバム沢山予習してから行く”みたいな言説がある。ある程度覚えた方が踊りやすかったりするだろうし、まあ知ってる曲はある程度多い方がいいよね、というのは僕も概ね同意見だ。
    ただロックバンドのライブでブチ上がりにいくだけなのに予習ってなんなんだよという気持ちもある。
    義務的に発生する能動的な吸収ではなく長い生活の中で身体に染みこんでいる音楽をでかい音でライブで聴くことだって醍醐味なのだ。
    特にそのバンドの長いファンだと余計にその傾向はあるのではと思うし、であればその気持ちを肯定してやりたい。
    100曲好きになった後の次の10曲がそんなすんなり大事なものになってくれるか?このあたり人間の脳の構造で解き明かす研究があったら知りたい。
     
    バンドというビジネスモデル目線で考えると新作を作るということがバンドの制作意欲と関わらず必要になることがある。
    極論を言うとともすれば作りたくないのに作らないとだめかーみたいなこともある(我々が、という意味ではない)。ある程度世の理なので誰もネガティブに考えてはならない。
    というのはあんまり関係ない話だが、音楽が古くなってないのであればそれはいつだって最高だし、ライブでやるやらないも曲の新旧は大して判断材料にならない。
    それでも最新作は作られ、最新作をひっさげたツアーも開催される。
    メディアは褒める、「今回も名作ですね!」と。バンドもリップサービスで言う、「毎回最新作が最高傑作だ」と。
    そうか?根拠のない定石は疑うべきだ。音楽ってそんなに最新が最高なのか?
     
    「最新曲、みんなチェックしてくれてるよね~?」みたいな幻想にバンドもユーザーも囚われてライブ自体の意義が目減りしてしまうようなことはあるんじゃないのと思っている。
    それが常態化していくと余計なふるいにユーザーがどんどんかけられていく危険性もある。そうやって気づかないうちにライブにいかなくなったバンドってあったりしないだろうか。
    もちろんアルバムの作り方によって全部やらないとストーリー完成しないみたいなこともあるので常にケースバイケースだというのはわかるよね(よね)。
    あと我々はライブやるために組んだバンドだから曲作ったらライブでやるだろというのは根本には必ずあるというのもわかるよね(よね)。
     
    もう思い切って新アルバムからの曲は半分くらいにして日本2周して違うセットリストにするとかにしても楽しいんじゃないかなあと、最近は考えている。
    キャリアが長くなるということはライブでやりたい曲がその分多いということだ。ロックバンドなのだから。
    今回やらなかったPatrick Vegeeの曲も2021年のツアーから漏れただけで、今後のライブでも機会があれば普通にやる。
    とにかくPatrick Vegeeツアーが我々が一番楽しくブチ上がれる最新系だったという話。
    良い感じに新アルバムに飽きてきたのでツアー中新曲も沢山作ったよ。
    君の事は知らんが我々は今回も楽しかった。いいセットリストだったなー。
     
     
     
    しばらく書かないうちに色んな情報が出ているので、それについて話したいこともたまってるので、また書く。
    ・新曲”kaleido proud fiesta”の話
    ・新曲のカップリングの話
    ・自主企画「fun time HOLIDAY 8」の話
     
    それではまた。

  • お久し鈴木2022  2022.01.30 UP

    タイバニ曲カレイド〜の解禁がありましたね。
    アー写の舞台裏です
    撮影者は意外と田淵さん

    最近は音楽やライブから受ける刺激も慣れてきたというか、良いものも結構見てきてしまったり好みもハッキリしてるので新しく感動するのが難しい
    しかしふとした時に見た踊りのバレエ。画面越しにしか見たことがなく退屈なものだと思っていたら3回泣いてしまった。決して到達できないと分かりながら頂上に向かって飛び続けるような人間の美の限界への挑戦
    楽しむ踊りとは少し違う、美の格闘技だった

    という経験から見たこと無かった宝塚、相撲を見に行ったり、自然を見に行ったり、最近行けてなかった劇団四季も行ったし来週は久石譲のオーケストラ。次は落語を見たいと思う。
    テニスをやり始めても思うが、今は違う文化からの方がドラムに生きるものを吸収できる。バレエの指先や宝塚の佇まいは特に勉強になった

    相撲のかわいい広告

    ポケモンがほぼ全試合に懸賞金出してて、「この試合はフワンテから懸賞金が出ています」などとアナウンスされるたびに会場の空気がふわっとして良かった

    相撲もバレーと一緒で画面越しに見ると退屈だったが、直接見ないと分からない駆け引きとぶつかり合う音、力士の緊張や感情、怒りなども感じれてとても良かった。
    実際に体感せず「つまらないもの」としてしまっている事のいかに多いことか
    「自分は何も知らない」と常々思っていたいが、なかなか難しいと気付かされる

    androp伊藤と元パスピエやおと静岡の伝説のサウナしきじへ。
    この御時世、人1倍コロナに気を使ってはいるが、やるべき対処配慮をした上であれば人と会うべきだし外に行くべきだと思っている。つくづく生き物はコミュニケーションによって生きていると思わされる

    上に書いたような刺激も含め、心を充電するような意味で色んな人に最近会うようにしている
    伊藤、やお、ゆうまおやセキユウ君にも会った。ハライチの岩井君も久々、作曲家カルロス、オーラルのあきら
    スプラトゥーン友達、ラジオディレクター、幼馴染
    自分を好きで居てくれる友人たち
    「笑ってはいけないシリーズ」は制約により面白さが増すように、感染してはいけない24時が常時行われている世の中だからこそ改めて人の必要性に気付かされる

    モクレンのつぼみは見つけると触りたくなる。触った。もふ

    それではまた(Θωθ)

  • 小生田淵がよく喋る2021年12月  2021.12.30 UP

    なんか情報がいっぱい出てるけど、CIDER ROADリバイバルツアーのBDがリリースされたのでしっかりインフォメーションを。
    https://www.youtube.com/watch?v=W5z_6DSr6_o
     
    今年はとにかくずっとライブツアーをやる年だったから、その軌跡を見ておいてもらうのは結構楽しいかもしれない。今やってるPatrick Vegeeツアーも何かしらで映像になるでしょう、恐らく。
    リバイバルツアーというのはライブできりゃなんでもいいと思って立てた企画だったけど、やってみるとなかなか楽しかった。
    秋に出したSpring Spring Springリバイバルツアーもそうだけど、8,9年前の当時の映像もセットになって入ってるバージョンがあるのが面白い。恐ろしく恥ずかしいんだけど他のミュージシャンどうやってこういうの捉えてるんだろうか。
    あと今回出たCIDER ROADと併せて買うと付いてくるボックスがとても良かった。あれは物を買って家に置く体験として良い物になると思う。詳しくはどっかで調べてみて。
     
    さて今年最後のブログになるが大晦日のことを忘れてもらっちゃ困るのでそれだけ強調しておこうと思う。
     
    もうバンド的に大晦日にライブハウスでやり散らかすというのが無くなりそうな機運なので、往生際の悪いアイデアで配信でやっちまおうというのを去年今年とやっている。そうするそこでしか実現し得ないアイデアが出てくるから楽しい。
    大晦日に家にいる状態でロックバンドを見るという意義は、無くてもいいけど意外と大きい。
     
    しかも今回は女王蜂と2つのバンドでライブをやる。
    普通の2マンと考えると痛い目を見る。それぞれの存在意義と得も言われぬ混じり合いが発生して見たことのないライブになっている。
    アヴちゃんと僕の対談を見てもらえればその片鱗が少しわかってもらえると思う。
     
    (前編)https://www.youtube.com/watch?v=r0HJetb5wx0
    (後編)https://www.youtube.com/watch?v=mrLEm7qq5DY
     
    お互いライブのセットリストには異常なこだわりがあって、話しているとそこが嬉しい。
    女王蜂のライブのセットリストには必ず文脈がある。
    それにひっぱられてやったことないセットリストの組み方をしてしまったよ。
     
    そこにははじめた理由があって、
    そこには生きてく理由があった。
     
    ロックバンドなんてわかりやすいものにここまで執着するのはそういうことなの。
    それ見てる間に年越せるなんてすごいことだと思わないか。
    そして2022年も派手に進んで行く。それもすぐ話すよ。
    楽しいは尽きないね。
     
    https://stagecrowd.live/s/sc/group/detail/10140?ima=0038
    (チケットは買わないと見れない)
     
    新曲出るの決まったけど、話が長くなるのでまた別の機会に。
    そうやって今年も終わるよ。
    それじゃあね。

  • 小生田淵がよく喋る2021年11月  2021.11.30 UP

    Patrick Vegeeツアー、実に楽しく進んでいる。やはりアルバムツアーは良い。
    バンドにとってもとても大事な局面で、これがあるから次に行ける。
    ツアーは1月まで続く。まだ来てないやつも楽しみにしているといい。ロックバンドは楽しい。
     
    夏の新規感染症の大変な時期を乗り越え、幾分今は落ち着いた世の中である。
    我々の観劇に際してのインフォメーションは他のライブと比べるとやや強い注意喚起に意図的にしているが、これにはきちんと矜持があってやっている。
    落ち着いているこの時期に少し調整するというのもなくはなかったが、夏と同様「まあ、しゃべんないでよ」という形で進んで行くことにした。
    まだこの時代終わってないし、とかどうせまた大変になるだろうしというのもあるにはあるが、ちょっとだけ違う。
    しかるべき処置をした人も多くいるだろうし、科学的に考えれば落ち着いてる時には基本の字面上のルール共有くらいにして、今の我々の現場ほどの縛り付けはしなくてもいいんじゃないのという気持ちは一個人的にはある。
    しかしライブを作りあげている立場としては「まあそれで始めたし、変に区別せず共通でいきますかねえ」という想いが強いかもしれない。
    ただ喋らないだけで、でかい音を浴びて踊り狂うことは禁止されてないんだからそれで十分じゃんというポーズで今回も駆け抜けようと思っている。
    今の時代のこのやり方の中で自分がどこまで自由に楽しめるか。君が君を試してほしいのだ。
    ロックバンドはそこにいる。君の身体は動かせる。じゃあ自分で考えて好きにやってみてよ、という話。
    そう考えるとこの縛りの中で進むことがあんまり不思議なこととは思ってないのだ。なのでこのまま恐らく最後まで行く。
    Patrick Vegeeをしっかり受け取りに来て欲しい。良いライブができているよ。ひとまず休んでまた来年。
     
     
    さて、12月になるので年末の話だ。
    今年も年末年越しライブ「fun time COUNTDOWN 2021-2022」を開催する。
     
    配信ライブ形式で行われるので各自家で観るイベントになる。
    配信ライブという面白い時代が来たが、今年は普通のライブも戻ってきたしなかなか実行するタイミングに恵まれなかったが、ここでやる。
     
    配信ライブの時代は一回終わってしまった感じがあって、それは悲しいというか、もったいないと感じている。
    やはりお笑いや演劇と比べるといかんせんロックバンドと配信ライブの相性は悪いような気がしている。(お笑いも演劇ももちろん生が良いのだろうけど)
    でかい音で聴いて踊り狂うのがロックバンドの醍醐味だろう、というのは個人的にももちろんある。そうやって時代は進んできたから元に戻れるなら戻るよねというのは普通のことだ。
    しかし配信ライブだからできることもあるだろう。交通費もかからずどこに居たって受け取れる。君なりの楽しみ方も見つけたはずだ。くつろぎながら、酒を飲みながら部屋で踊り狂うことだってできるだろう。
    ロックバンドが生きてる証を残すためにその手法を取るのは十分意義があると思っている。
    新規感染症時代に突入する前の年末あたりで、なんとなくバンド内の空気的に年越しイベントに出るのは難しくなるだろうなというのを肌で感じていたので、何かしらの形で年末を派手にやれる機会ができて嬉しい。(ということで、録画ね)
     
    さて今年は我々だけでやるわけではない。この形式で一番面白い形を考えた。
    自分たちだけのやり方でステージを作り続けてきたバンドと相反するような、そして何故か調和するようなライブをぶつけ合いたかった。
    女王蜂がその相手になる。
    ロックバンドとして僕にとっての理想と言えるようなワンマンライブを作っているバンドだ。
    客に決して寄り添わない、その音楽的爆発を一瞬一瞬写真にするような芸術的パフォーマンスが、実に短い時間の中に凝縮されている。あれはすごい。みんな見るべきだ。
    去年中止になった幕張メッセのチケットがまだ4枚財布に眠っている。それから行く機会を逃していたがようやく見れる。
     
    配信ライブは生ライブの代替品だとは思っていない。ロックバンドがやるからにはまったくの別物として作り上げた方が意義があると思っている。
    生で見せるライブはまたいつでもやればいいよ。お互い生きてたらいつでもできる。
    12月31日はこの形式でしか味わえないようなものを作れたらと思っている。
     
    こうして2021年も派手に終わる準備が整った。リアルタイムで見てくれ。
     
    積もる話もまだありそうだが、それは追々色んなところで。
    それではまた。

  • 小生田淵がよく喋る2021年10月  2021.10.05 UP

    Patrick Vegeeツアーが始まる。全国19箇所20公演。
    ようやくのアルバムツアーだ。来た方が良いよという話を今日はする。
     
    ロックバンドはアルバムを作ってツアーをやる、ただそれだけの生き物だとずっと言って来ているので、当たり前中の当たり前の活動なのだが、それにしても待ちくたびれた。
    アルバムを出したのは昨年の9月。元々は2020年7月に出すつもりで作ってたので本当に時間が空いている。
    これは状況状況に合わせて割と早いタイミングでジャッジしていた。アルバムのツアーはバンドの歴史にとってとても大事なので時代を読んで一番適切なタイミングを選びたかったのだ。
     
    じゃあその間どうすんのということで、ツアーができれば何でもいいからという意図でその間に4つのツアーを開催した(4つもやったのか)。これが思わぬ手応えと発見があり、本当に刺激的な時間を過ごせたと思う。
    そのライブが今回のツアーにもたらすものは結構大きい。
    趣味であるツアーのセットリストの構想時間も半年近くかけたように思う。
     
    もともと世の中がなんともならなければPatrick Vegeeはいわゆる「同期曲」というものを排除して臨もうと思っていた。
    7枚目のアルバム「MODE MOOD MODE」を経た「Patrick Vegee」は3人の音だけで構築するアルバムにしようと思っていたので、ツアーでもそっちに振り切ったものにするのが面白いと思った。
    なのでシュガーソングも、夜な夜なドライブもなんもなし。
    MCもなし。要らないので。
    そんなセットリストにしようと思っていた。1曲目はマスターボリュームの予定だった。
     
    その構想も愛おしいなと振り返って思うが、時代が変わったのでやることも変わった。(なのでマスターボリュームは2回目の配信ライブの1曲目に使った)
    昨年秋にLIVE on the SEATツアーを開催した時に、やはり客の人数はかなり減ったと思った。
    もちろん時の事情や個人の事情はがあるのでそこは異論無く尊重するとして、個人的な肌感覚としてはこの事態はまだまだ続くだろうし(案の定続いている)、これに慣れると忘れてしまってもう戻ってこない客もそりゃいるだろうなと思った。
    人間にとってライブ音楽が別に必要なわけではない。こちらとしては減ったら減ったで合わせたことを考えればいいだけなのでネガティブ面のショックは特に無い。
    ただ前向きな目線で考えると、これ戻れる場所作っておいてあげた方がいいよという気持ちはあった。ただほうっておいたらもう会わなくなるであろう人間がいるならほうっておかないためにできることはあるんじゃないのと思った。
    これまでずっとツアーをやり続けてきたこともそうだが、今回のPatrick Vegeeツアーを早めに発表したのもその一貫だ。
     
    以前どこかで2020年春の状況を「止まった世界」と評した様な気がする。それに対して「動き出した世界」についてのことも考えていた。
    どこをもって動き出したのかは各々が勝手に決めりればいいが、我々自身はギアが整った状態で早々に動き出していた。
    それは戻れる場所を作っておくための礎作りであって、時間をかける必要があったが、もうその期間には区切りをつける。
    我々は動き出した世界を存分に楽しむ準備が整った。
    UNISON SQUARE GARDENがいつものライブツアーをやりに全国の物好きに会いに行くのだ。
    それを今回のアルバムツアーの構想に据えた。
     
    来てくれというのは柄じゃないんだが興味があんなら観てくれよと思っているのは正直なところだ。
    なるべく多くの街に行ける、我々にとってようやくの当たり前の全国ツアーなのだ。
    バンドにとってとても大事なバイオグラフィの1点だ。
    広い世間の目でものを見ると受け手も出し手も何故か大型イベントばかり取り沙汰するが、我々に限らずロックバンドのいる空間もそこかしこにちゃんと存在してるのだ。忘れてくれるな。ライブ行け。
     
    2020年初旬、世の中の様相がはっきりと変わった頃のブログにこんなことを書いている。
    「どんな事態に巻き込まれようが世の中は必ず面白くなる。」
    「生きているならできるだけ楽しまなければもったいない。」
    今思っても一字一句同じ気持ちだ。
    僕は常にわくわくを探すことを諦めることなくバンドの動かし方を考えてきた。おかげで沢山の面白いことが見つかったし、楽しいことばかりが起き続けている。
    だからこの気持ちでもってPatrick Vegeeツアーに挑めるのは実に意義があると思う。必ず面白くなるし、楽しくなる。
     
    そして「ちゃんと生きろよ」と言い続けてきたつもりだ。
    流石に時間もだいぶ経ったので君も自分がどうやったら楽しく生きれるかの見つけ方はわかったんじゃないの、と信じたい気持ちもある。
    我々は楽しく生き続けてきたよ。君は何をやってたんだよ。
     
    それを同じ空間で思う存分お互い証明してやろうじゃないかというライブツアーになる。
    ロックバンドの楽しい本筋はライブでしか味わえないのよ。そんなもん観に来た方が良いに決まってる。
     
    ツアースタートの10月6日には新曲「Nihil Pip Viper」もリリースされる。何の気なしに作っていた曲ではあるが、これもこの時代の動きを見て出すタイミングを決めた楽曲だ。
    ロックバンドが普通に生きてたらこんな風に新曲がポッとできるのよ。
    曲聴いて、ライブに行く。
    当たり前すぎて最高じゃないか。
     
    UNISON SQUARE GARDEN 8枚目のフルアルバム「Patrick Vegee」のツアー。
    埼玉。
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    札幌。
    神奈川。
    香川。
    岡山。
    大阪。
    愛知。
    兵庫。
    京都。
    福岡。
    広島。
    新潟。
    群馬。
    東京。
     
    全国20公演を駆け抜けながら2021年をまたいで来年に続いていく。
    待ちくたびれた分派手にやる。ライブはいいぞ。
    会場で会おう。
     
    それではまた。

  • 小生田淵がよく喋る2021年8月  2021.08.13 UP

    情報が多いので項目だてて書く。
    いつも見ない人が見るかもしれないので内輪向けのことは最後に書く。
     
    1,新曲「Nihil Pip Viper」の話
    2,自主企画”fun time ACCIDENT 3″の話
    3,現在やっているCIDER ROADリバイバルツアーを敢行するによせて
     
    どうぞ。
     
     
     
    ●新曲「Nihil Pip Viper」の話
     
    Patrick Vegee発売以降初めての新曲「Nihil Pip Viper」を配信でリリースすることにした。
    いつもアルバム出した後は何かしらのタイアップのお話があったりして(こんな光栄な立場もないが)にょ~と腰を上げることから始まる。新アルバムの構想はずっとしてるけど。
    そんなにバンドに新曲急ぐ必要なくない?というのは以前から言っているが、火がつくタイミングはいつも一瞬で訪れる。
     
    ようやくニューアルバムの全国ツアーができる。ロックバンドはアルバムを作って全国を回るだけの生き物なので待ちくたびれたよ。
    そこに向かうに連れてセットリストを考えるのはずっと前からチコチコやってたんだけど(チコチコ?)派手にやれる仕掛けが何か一個足りないなあと思っていた。
    去年から散々いろんな曲やったし、アルバムから先立って演奏してる曲も大分あるから、なんかね。
    じゃあ新曲やるかあと思って、作り貯めている曲を見渡してみた。さっき言ったタイアップ用みたいな目標が無いままいたずらに断片を作ってるだけなので、どれも無責任な乱暴さがある。楽しい。
    良いね。そのまま出しちまおう。
     
    最後の一瞬が全然説明ついてないが、そんな感じで選んだ曲がNihil Pip Viperだ。
    次のアルバムのコンセプトも持ってなければ作る対象があって書いた曲でもない。
    その全然無責任なものを新曲としてリリースできるなんて、ロックバンドとしては今となっては難しいシチュエーションであり、ご褒美みたいなものだ。
    ここ数年ご褒美ご褒美言いまくってる様な気がふとしたけど、長く生きるとこんな事がどんどん起こるぜ。はっは、長生きしろ。
    10月6日配信リリース。CD欲しい物好きのために同日発売の映像作品の特典につけたよ。好きな方選べ。
     
     
     
    ●自主企画fun time ACCIDENTの話
    とにかくライブをやらせろというのが2021年のUNISON SQUARE GARDENのテーマだ。
    骨子が決まっても隙があれば次々ワクワクごとを考える。
    昨年からずっと「ライブしろよこの野郎」という事を誰に向けるでもなく言いまくってるんだけど、「色んなバンドのライブ見ろよこの野郎」ということも同時に思っていた。
    どちらにせよ良い音楽が聴かれるためには沢山のミュージシャンが必要で、それを可能な限り手の届く人に見てもらえたらと思っている。
    だからステージがあるなら見せたいミュージシャンがいた。
    知ってるとか知らないとか本当にどうでも良くて「すげー!音楽いっぱいある!」という事件は目撃した方が良いと、僕の立場では思っているのだ。
    下記出演者メモ。
     
    9月6日 大阪公演
     
    ・カッパマイナス
    偶然見つけたバンドだが目がマジっぽいのできっと兼ね備えてる真心も鋭利だ。
    いつの時代もこういうでかい音出しそうなバンドがいてくれることをこの先も願う。
     
    https://www.youtube.com/watch?v=MlzFWni6b-A
     
    みんなが弾けるようになったら世界が幸せになるイントロ。
     
     
    ・崎山蒼志
    昔ライブを観たときに一人でステージに出てきてアコギ弾き倒してなんの前触れもなく曲が終わって思わず爆笑した。
    音楽で爆笑させられるミュージシャンは宝だ。
     
    https://www.youtube.com/watch?v=aFR7TjHtG7s
     
    みんな生まれ変わったら弾けるようにしたいギター。
     
     
     
    9月10日 東京公演
     
    ・黒子首
    いそうでいなかったバンド。
    というかバンドという執着があるっちゃあるけど無いっちゃ無いみたいな音楽だなと思って、バンドインタビューを読んでみて色々納得した。
    インタビューで言ってることがはっきりしている人は尊敬する。
     
    https://www.youtube.com/watch?v=jiqsaWaZ8-k
     
    全部が歌のためにアレンジされた様な曲たち。
     
     
    ・日食なつこ
    こういうメロディと言葉がポップと言われる世の中であって欲しいし、僕は思っている。
    ずっと昔からリスナーで、叶えば共演したい~と昔から思っていたらある日赤い公園に先を越された(2015年に共演している)
    見たか津野ちゃん。叶ったぞ。
     
    https://www.youtube.com/watch?v=cgawELIM3U0
     
    教育科目として合唱曲にしたら音楽好きな子供が沢山育つ1曲。
     
     
     
    来る来ないはしらないけど、音楽がいっぱいあることは知っておいてくれよ。
    9月も派手にやる。
     
     
     
    ●今やっているライブツアーの話
    リバイバルツアー”CIDER ROAD”がスタートしている。
    ライブをやり続けているのは楽しいからであって、やってないと心と身体が死ぬからである。
     
    この文章を書いている時はまただいぶ世の中が悲惨な状況になってきている。
    世の中が悲惨でも僕の心にそこまで影響は無く、常に未来のワクワクごとを考えているが、それにしても悲惨だ。
     
    今ライブを開催しているのは強大な権力で禁止をされていないからで、ここはラッキーな事だと思っている。明日禁止されたら「そっかそりゃそうだよな気持ちはわかる」と思うと思う。
    しかし禁止されてないから何やってもいいってわけじゃないし、字面上のルールを適当に守ってる雰囲気出して「私たちは守ってるんで文句つけないでくださ~い」みたいなツラしてる運営側も存在している肌感覚があって呆れる気持ちも正直ある。だからこんなに渾沌としてるんじゃねーのとも思ったりする。
    やるなら責任をもって自分で考えないといけないのだ。
     
    そう、考えるということ。これは我々だけでなく君もそう。
     
    昨年から続くこの非常事態に対しての基本の防衛策は「喋らないこと」だと僕は再三言って来た。専門家ではないのでツッコミはあると思うが、僕なりに勉強しつづけている上での持論だ。状況や事の性質も日々変わってきてはいるが、なんだかんだ基本はここだと思っている。
    人の近くで喋らないこと、喋っている人の近くに行かないこと、人が多く喋っていそうな環境(特に室内)を警戒すること。これが基本。
    ただ、人間は喋ることで意思疎通を図ってきたし、そうやって生き延びてきた。だからそれを完全に禁止することは不可能に近い。
    じゃあどこまで許容できるんですかということで様々なルールやマナーが作られてきた。正しいものからトンチンカンなものまで多種多様あるけど、基本原理はそういうことだと思っている。
    そういう時代が始まったのだ。文句を言っても何にもならない。
     
    なのでステージで歌う我々みたいな人間は原理的にはアウトなのだ。歌っているので。
    しかしこの生き方しか知らないし、歌わないと死ぬのであれば知恵をつけてそれに対応しないといけない。
    なのでここはメンバー各自だと思うが環境作りから生活に至るまで色々な対策を重ね合わせながら今を生きている。
    僕の話をすると仕事柄良く外にも出るし、喋らないと作れないものも多数ある。なので知識をつけた上でできる対策は講じているが全てを禁じて徹底するのは身体に悪い。
    危険と隣り合わせというのも自覚しながらできる対応策を重ね合わせながら日々生きているつもりだ。
    そもそも完璧なものなど無いというのも自覚している。
     
    話が逸れたが、この基本である「喋らないこと」を今一度徹底するべきだと考えて、先に発表したガイドラインに繋がる。
    https://twitter.com/USGinfo/status/1426008143729856514/photo/4
    ガイドラインなんてものもなんとなく長文が掲示してあるだけで、その時代が続きすぎたせいでもう読んでない人もいただろう。
    なんか項目がいっぱいあってどれが一番大事なのか学ばなかった人も沢山いるだろう。
    気持ちはわかるが今はそういう時期じゃない。
     
    会場に来る全員が行きも帰りもが全く喋らず、誰かが喋っている環境に近づきませんでしたということが達成できたのであれば(歌ってる我々はすまん)
    ライブに足を運ぶということについてリスクはそこまで上がらないのではと現時点では考えている。
    ただ現実的にそんなことあり得ないから後は自分で考えてね、と言う話。
     
    まあだから、会場に入ったら喋んないでよ。
    これは我々が真摯に考えて出した現時点での答えだ。
    こういう命令めいたものをしてしまうと他の人の所作に過剰に目くじら立てる人が出てきたりするけど、しなくていいよ。余程度を超してなければめちゃくちゃ神経質になることでもそんなにない。
    そもそも全員に届くと思って言ってない。全員が人の言うこと聞いてくれる世の中だったらとっくにこの惨事は終わってる。
    だから自分で考えて、自分で行動しろっていうのをずっと言ってる。
    守るもの守ったら、あとは自由にできるんだから、君は君のことを考えてくれ。
    来ないのだって自由だ。自分の身は自分で守れ。
     
    命があればどうせライブも音楽も続く。
    だってライブって楽しいじゃん。音楽最高だよな。
     
    それじゃあまた。

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