小生田淵がよく喋る2019年7月 2019.07.09 UP
まず、先日発売した「Bee side Sea side」のブックレット、誤植が数カ所あった。しまった。
なかなか発売前バタバタしてて僕に歌詞チェック来ないな~と思ってたらデータ的に一つ古い「プログラムcontinued(15 th style)」の歌詞が載ってしまった。斎藤君の歌入れの最中に最後書き換えたんだけど、その前のやつね。行替えとか表記とかきちんと整えないものが製品になってしまった。他にもちょろちょろ。
うーん恥ずかしい。そして悲しい。
まあ起きたことはしょうがないので「うわ~詰めの甘い田淵発見☆」ぐらいに思って指さして笑うがいいわ。
せっかく買ってくれたのにごめんね。
さて本題。
我々のトリビュートアルバム「Thank you, ROCK BANDS!」が7月24日にCD発売される。
7月24日は我々の結成日で、結成15周年の記念作品として5年前からずっと温めていた企画だ。
たくさんの愛すべきミュージシャンに快く協力してもらって、本当に素晴らしい作品ができた。
CDショップで2曲がランダムで試聴できる企画も始まっている。興味あれば行ってみてちょ。
僕らが愛したロックバンドたちはすごい、君もそれを知るべきだ。
今回はさらにCDの初回限定盤として音楽以外のクリエイターの作品も収録している
イラスト、マンガ、ドキュメンタリー、MVなど様々だ。
さらに我々本家がトリビュートされた楽曲を普段どう演奏しているかが分かるように、スタジオライブの音源も通常盤からつけた(初回限定盤は映像もついてる)。
個人的にも未だかつて見たことないトリビュートアルバムだ。
是非CD商品で買ってくれたらうれしく思う。
さてそんな中、報告が遅くなってしまったことがある。
今回トリビュートアルバムの配信での販売は1か月後の8月28日(水)になる。
君を騙すみたいで申し訳なかった。特にこのブログを読むはずも無い参加アーティストのファンの人からしたら発売日にwebに無いし情報も無いしで混乱させてしまうかもしれない。
なんとか伝えにいかなくては。きちんと発売まで何度でも言って伝える。
今回の配信販売スタートは8月28日。
これについては「今回CDで買ってもらえるようにスタッフ総出で並々ならぬ準備をしたので」という想いが第一に来るが、
個人的にまた別の大きな構想計画があり、その第一歩である。
先に言った方が話がしやすいと思うので
「我々の音楽を今の世の中的に一番便利な形で聴けるようにしたい」
ということであり、あくまで現時点の話にはなるが
「いつかサブスクリプションストリーミングサービス(以下サブスク)でも我々の音源を聴いてもらうため」
これがもう一つの目的である。
これには内々でも様々な意見があるので実現するためには多少時間をかけてステップを踏んで進めて行くことがベターだと判断したので、その第一歩なのだ。
というわざわざ言わないでもいい様な説明をしたいなと思ったのも、あまりにも今現在の状況がユーザーにわかりにくすぎないかと思ったからだ。
市場が色々渾沌としているのに、説明もされないから特に若いユーザーはわかりようがない。
少しでも音楽シーンの現状、発信側・ユーザー側双方の捉え方についてのあくまで個人的な考えではあるが、わかってもらえるように説明をしていく。
かなり長くなる。難しい内容なので興味なかったら読まなくていいけど、知らないより知っていた方がいいと思っていることだ。
よく考えないで誰かを崇拝したり、誰かを批判したりするのはあまり好ましく思ってない。
何回かに分けて読んでもいい。音楽シーンの現状について思っていることをできるだけ話す。あくまで個人的な意見なので参考にならないかもしれないけど、知ってくれたら嬉しい。
長いので下記目次書いたら論文みたい。ウケる。ミュージシャンウケる。
【1.何故これまでも配信スタート日をずらして来たのか】
【2.CDが売れた方が嬉しい理由はある】
【3.ユーザーにとってデータ購入は「便利」ということを忘れてはいけない】
【4.便利と使命の両立を考える】
【5.CDを買う楽しみを作り出す努力をする】
【6.再びCDとデータ販売の発売日について考える】
【7.CDランキングには興味が無い】
【8.「CD買ってね」って言いたい】
【1.何故これまでも配信スタート日をずらして来たのか】
まず、CD発売日と配信スタート日をこれまでもずらして来た経緯について。
我々は確かシングル「シュガーソングとビターステップ」から配信スタートを1週間遅らせるという手法を取ってきた。
レコード会社からの要望で、やはりCDを愛を込めて作っているので、まずCDを買ってもらえるのが嬉しいからという理由だった。良い音楽なんだからより良い作品としてユーザーに届けたい、と。
僕は最初反対した。発売日に配信サイトに行って売ってないとユーザーが混乱する。それは音楽ユーザーのためにならないと思ったからだ。
とはいえCDというものを大事に作っているのは同意見なので、配信スタート日を告知文言に入れてほしい、ポスターにも同じフォントサイズで入れてユーザーに混乱のないようにしてもらいたい、という要望を出して着地した。
それを期に今まで同様の形を取って配信リリースをしているのだが、どうしても宣伝ではCDの発売日ばかりが目立ってしまい、理想とするところまではまだ来れてない。
これには別の語り口があるので、後で話す。
【2.CDが売れた方が嬉しい理由はある】
まず強調しておくとこれからする「CDを作る意味」の話はユーザーに「CDを買うこと=お金で応援すること」と思わせてしまうと本意ではないのであらかじめ否定しておく。君自身が欲しいか、欲しくないか、それだけに関わる話と思って欲しい。
そしてこれまた大事な前提なので確認しておくが我々とレコード会社であるトイズファクトリーは強い信頼で繋がっているので、いろんな意見を尊重した上で裏切らない形で最善策を作り出す、というのが僕の信念だ。
先ほど話した様なレコード会社が「丹精込めて作ったCDが売れるのが一番嬉しいのでそのために努力をする」というのは会社の方針として批判するようなことではない。アーティストのためにも会社のためにもなるという熱意とこだわりによるところなので、その努力内容に対する良し悪しの判断は個々によるのである。
「音楽のためとか言って結局金のためか!」と文句を言うユーザーがいるだろうが、利益を上げるというのは会社というものの絶対命題で、あんまり考えずに否定するのはセンスがないと思っている。実際に金のことうんぬんではなく、本当にいい音楽をいい商品としてユーザーに届けたいという気持ちで大体の人は動いているのを僕は近くで見てきている。
世の中は色々な仕組みと構造があるのだ、わかっておこう。
何故レコード会社がCDにこだわりたいのかは先にも言ったように「いい音楽をいい作品で」というのが第一ではあるけど、少し生々しい話も付け加えると1枚売れて得られる利益が配信・サブスクと比べて段違いだからだ。というか配信・サブスクリプションの1DL、1再生における利益は嘘みたいに少ない。
なのでCDが売れないと会社は困ってしまう。その利益のおかげで音楽制作のクオリティと環境がしっかり守られ、ひいては我々だけでなく未来の才能をサポートできるということは確かにあるし、色々困る事が起きかねないというのは筋が通っている。
サブスクにあることで認知が広がるからCDは売れる様になるよ!という人がいると思う。僕もどちらかというとそちら側ではある。
だがそれも確証がないので、色々な会社的な事情やそれまでのルールのようなものがあって(ここは伏せる。自分で考えて)、それを選択するエネルギーを払うよりこれまでのやり方を続ける方が良いという判断をするのも頷けない話ではないのだ。
ところでそんなことを考えているうちに我々の所属レコード会社の先輩アーティストも続々サブスクを解禁してるので君にはハテナが浮かんでるかもしれないのだが、国民の大多数に受け入れられているアーティストに対して僕らは大して流行ってない音楽家なので、色々事情が違うのだ。(自分で考えて)
【3.ユーザーにとってデータ購入は「便利」ということを忘れてはいけない】
では次にユーザーの目線から話をする。
配信やサブスクなどのデータ販売がユーザーにとってどういうものなのか、だ。これが今回一番大事な話。
ずばり一言、便利なのだ。
家に居ながらにして買える。すぐ聴ける。スマートフォンでも楽々。安い。
CDより、ずっと便利。
音楽を聴くのに、便利なのだ。
つまりCDは比べて「音楽を聴くのに便利ではない」のだ。僕がCDを「時代遅れ」と言い続けているのもここに論拠がある。
これは発信側も、CDを愛してくれるユーザー側も理解していないと話にならない。
物で買った方が思い入れがー、とか、音質がー、とか、ミュージシャンへの評価がー、みたいなのを言いたいのもわかるけど、全く別の話である。
ユーザーの消費行動は便利な方に流れる。これは大体の場合真理だと思う。
音楽は聴かれるため、それだけのためにあると個人的に思っている。
そして聴かれるためには便利であることはとても有利である。
サブスクというものは入ってきたころはあまり興味なかったし日本の人口数だと明らかに利益にならないので面白そうなサービスっぽいけど別に今はいいやと様子見していたけど
今中学生や高校生などの若い人の音楽の聴き方をリサーチしていくにつれて、youtubeはじめそういったサービスを第一に音楽を聴いていて、無ければ聴かない=バンドは気づいてもらえないという様なことも多々あることがわかった。
それぐらい便利が世の中の流れを変えたということなので、それを無視するのはあまり性に合わない。
便利な世の中に合わせないというのはそれ相応の理由と覚悟がいる。
理由と覚悟が無いなら、それははっきりと「ダサい」と思っている。
少なくとも僕は音楽を聴くのは絶対CDが一番、とは思ってないので、世の中に合せるのは望ましいという考えだ。
だから我々の音楽もサブスクで聴ける未来が来てほしい、そう思っている。
【4.便利と使命の両立を考える】
しかしそれでは話は解決しない。我々は今のレコード会社と強い信頼で繋がっているので近しい周りの人間を幸せにする使命がある。CD売れないと困るんだよ~と言われるとそこは課題として対策考えましょう、となるのは当然なのだ。
CDが売れなくても利益を出す、ということは今後時代的にそうなっていくだろうし、やり方もそんなに難しくないけど(これは話さなくていい話なので伏せる)、現時点では少なくともCDを買ってもらいたいと会社は思っていて、なにより僕もCDを選んで買った人がいるのであれば、それはとてもうれしい。
つまりCDが売れることを諦めてはいけない。
便利と使命を両立する必要がある。
そのためには努力をしなければいけないのだ。
発信側はただ鼻くそほじって適当にCD作って酒飲んで遊んで終わり、でうまくいくような世の中ではとっくにないのだ。
便利な世の中に合わせるなら、それだけがんばらなきゃいけない。
がんばらないなら「CD買わないやつバカ」だの「違法DL許さない」だの偉そうにする権利なんかない。
ちなみに違法DLというのも無視できない議題かと思うのでちょっとだけ。
違法DLの根本にあるのは同じく「ユーザーにとって便利」ということなのだ。
そりゃいけないことなので取り締まらなきゃいけないのはわかる。
けどいかんせんよく見るのはユーザーにとっての便利さを無視して「金払え」やら「音楽への裏切りだ」と言う人。個人的にはそうやって説教して満足しても根本は解決しないはずだし、対策を考えるのは少なくとも僕以外の人間の仕事だと思っている。
違法DL環境が実際に消滅したとして、じゃあその人が急にCD買いますとはならないでしょ。じゃあサブスクに金払おう、となる可能性も必ずしも高くない。みんながみんな十分に金持ってるわけじゃ無いの。何が言いたいかと言うと悪を取り払う事と状況の回復は別問題なのだ。
僕は違法DLがなくなることより、その人がどうやったらお金を払いたくなるのか、そっちを考える方が楽しい。
これはチケット転売問題も一緒である(ちゃんと法整備も進んでいるので、それ自体はいいと思うけど)。
音源をお金で買ってもらうためにどうするか、チケットがほしい人に行きわたるために何をがんばったらいいのか、そっちを考えて努力する方が楽しくないすか。
法律と道徳振りかざして安心、ってのはあんまり同意できないんですよね。
まあ、法律犯したらダメだよ。それだけ。
【5.CDを買う楽しみを作り出す努力をする】
さて、データで音楽を聴くのは「便利」、CDが売れたら嬉しいというのは「使命」であり、一応個人的には「ロマン」だ。
では「便利」と「使命≒ロマン」を両立するためにどうするのか。
サブスクでも聴けて、CDが欲しい人もちゃんと作り続けるようにがんばる。
これが現時点の僕の答えだ。
序盤でも言ったがくれぐれも「CDを買う=お金で応援」ということを訴えているわけではない。君自身が欲しければ買う、欲しくなければ買わない、その前提で話すね。
僕自身CDで自分の音楽が買われるのはとてもうれしい。僕がCDを買って手元に持ってとてもうっとりしていた経験をしているからというのも大きいが
やはり発売を楽しみに待ってくれるやつがいるというのはこの上無い評価だ。
しかしこれから世の中の基準はサブスクであって(あくまで現時点ではね)、便利な世の中はそこにあるのであれば、音楽はそこでも聴かれるべきである。
なのでサブスクを公開するかわりに我々の音楽を深く知ってくれる物好きにはCDを買ってもらえるよう、一層の努力をする。
CDを買う体験、物として手元に置くこと、その楽しみを作り出す努力をするのだ。特典だったり発売日のわくわく感を作るだったりというのもその努力のうちの一つである。
特典に関しては人それぞれ意見があると思うけど、それぞれのダサいだろボーダーラインは違うので意見は違っていいと思っている。特典入るとケースでかくなるから通常版の方買う、みたいな人もいると思うので要は買う楽しみがユーザーにあればいいという話。
なので僕が発信側に立つときの話をするとこだわれるところまではこだわる。関わる人間が多いのもあっていろんな提案をしてもらうのだが、こちらのコントロールがほぼ不可能というのも実際あるので、こだわったところ以外はネガティブな意味で無く無の気持ちで受け入れるという塩梅で付き合っているつもりだ。
あと、複数買いは推奨してないよ、あしからず。
で、CD作りの努力の根っこは大体「CDで買ったやつが一番いい思いをする」というつもりで今までやってきている。
それはシングルだったら発売当日に初めてフルバージョンが聴けるという状況をなるべくつくるために、オフィシャルでyoutubeはMV事前公開はshortにとどめるということだったりした。
発売後しばらく経ったらフルMV出してもいい派ではあるしアルバムリードとかに関してはフルのほうがなんならいいと思ってるんだけど、これも各々是非について意見があるので僕の独断では決定できない。
その過程で再び話題にしたいのが「発売日」の話である。
【6.再びCDとデータ販売の発売日について考える】
先にも言ったとおり現状我々の音源はCD発売から配信スタートまで1週間遅らせていて、当初僕は反対派だったということは話した。ただCDで買ってもらえる方が嬉しいからという理由がそこの根本にあることもわかったので、やるなら配信発売日も絶対に明記して欲しいと思っていることも話した。ここまでがさっきの話。
で、今になって思うのはその発売日がしっかり明記されるのであれば「CDを買って欲しいから配信はずらす」という理由での差別化は昔ほど反対派ではなくなった。
尊敬している友達に「映画だったら劇場公開からパッケージ化とかサブスク公開まで時間は普通に空くよね」と言われてなるほどと思ったのがきっかけである。確かに僕も映画館で見た方が楽しいから映画館行くし、CD買う人も早く手に入るというアドバンテージは喜ばれるかもしれない。
もちろんそれだけがCDを買う理由じゃないという人もいっぱいいるとは思うけど、
CDの発売日とデータ販売日を一定期間空けることでCDの売り上げがしっかりと保たれる可能性があがるのであれば最初に話した「サブスク解禁」の夢の実現に近づくかも知れない。
そこで今回配信スタート日をいつもの1週間ではなく1ヶ月空ける、という形を提案するに至った。
報告が遅れてしまったのでここからきちんと告知していこうと思う。
【7.CDランキングには興味が無い】
さて以降はCDとサブスクについての考えの補足になるが
発売日をずらす、という事を思いついたときに気になったのが「何故CDの発売日を公式の発売日としなければいけないのか」という話。
世の中にとって便利な方を公式発売日として、CDを物好きが先に手に入る様にしちゃダメなのかと思ったのである。
CDを買いたい人は先に買えて、公式発売日にも告知はできるからそこでCDに気づいて買ってくれる人間もいる。そういう形でもいいのではないか。
もちろんこれが個人的な最終回答ではなくまだ考察中ではあるのだが、その疑問についてわりとすぐ思い当たったのが
「CD売り上げランキング(特に週間のような一時的なもの)を人気の指標にしているので、そこに不利になるようなことをわざわざ選ばない」からなのではないかなということ。
これに関しては個人的にははっきり異を唱える。怒ってるわけではないのだが「僕そういうの全く気にしてませ~ん」という心持ちなのである。
世の中的にはまだそれを指標にしているユーザーは日本中にいると思うので、確かにあって助かる人がいるのであれば存在意義はある。
ただ僕に関しては無の気持ちである。
CDは買いたいと思ってくれる人がいたら嬉しい、物でCDを買うのはとても素敵な体験というのは本心中の本心。
CDランキングが上だと嬉しい。これは全く中の全く思ってない。誤解されたくないし全くの無の気持ちである。
サブスクの再生回数ランキングとか配信ランキングとか、カラオケランキングとかならまだ興味ある方だけど。
あと作曲家やプロデューサーなどのクリエイターを加味したランキングとかも海外で始まったらしいね。とてもとても素晴らしいことだと思います。
あまり乱暴な言葉は使いたくないのでこのあたりにとどめるけど、ランキングと共にCDを宣伝するのであればそういうのも加味したらどうかなあと、要はそういう心持ちなのである。
なのでCDを買ったやつが一番いい思いをするなら、公式発売日より先に手に入る様にすればいいのでは?と思ったのである。
検討してみると発生しそうな問題は確かにあるので全然完璧な回答ではないのだが、少し自分の考えは整理できた。
別に我々の楽曲全部が全部サブスクになきゃというこだわりは無いのでそういう差別化の仕方もいいかと思うけど。
【8.「CD買ってね」って言いたい】
あともう少し個人的な話で、サブスクを解禁したい理由だけど
「CDめっちゃいいんで買ってくれよな」ということを大きい声で言いたいからというのがある。
今は便利なところに音楽が無い。その状況で「CD買ってね」と言うのは気が引けるのが正直なところだ。
念を押して説明するけどCDしか出さないことに明確な理由と覚悟があるならそれでいいと思っているよ。
けどそれだと「CD買って」と偉そうに言えないと個人的には思っている。
僕はシングルにしてもアルバムにしても曲のバランスや並びに絶対的なロマンを持っているからできるだけその意図通りに聴いてもらいたいし、物でCDを買う体験に喜びを感じてくれる人間がいるならそれは最大限大事にしたい。そのために努力も一層していく。
だけどユーザー的に便利な道を完全に封鎖する形では、大きい声で「CD買ってね」と言うのはどうしても気が引ける。
なのでユーザーにとって便利なところにもちゃんとある、というところから始めたい。
補足も長くなったが話は以上である。
改めて告知をするが、7月24日にCD発売のトリビュートアルバム「Thank you, ROCK BANDS!」の配信発売日は8月28日(水)午前0時になる。告知が遅れてすまなかった。
今回はいつも以上に真剣に商品を作る形になった。だって僕新曲書いてないからなんもしてないし笑
CDを買ったやつが一番いい思いをするように、誠心誠意作ったのだ。
もちろん1ヶ月待てば8月28日に配信でちゃんと買える。気分に合わせて選んで欲しい。
とにかく聴いて欲しいのだ。我々は素晴らしいバンドたちに愛された幸せ者だ。
併せて、これはユーザーにとっての「便利」と真剣に音楽作品を作り続ける我々の「ロマン」を両立するための大きな夢の第一歩だと思っている。
サブスクを解禁できたときに晴れて大きな声で「CD買ってくれよな」と言える日が来る。
その日を心待ちにしながら、奮闘しようと思う。
それではまた。
2019.07.09