小生田淵がよく喋る2019年12月 2019.12.25 UP
Bee-side Sea-sideツアー、無事終了。
15周年の最後の目玉が終わったので、年末もちょこっとあるけど大きな催し事は以上である。
よくこの球数でセットリスト組めたな、と思ったし正直序盤は危ない予感も多分にあったけど
この曲目で、この曲数でワンマンライブを満足いくものに仕上げられるようになったのはとても実りがあったと思う。
兼ねてから思っている「バンドのワンマン長くない?問題」に一つ実例でもって投げかけができたのではないかなとも思っている。まだ短くできるはずなんだけど。
ツアーが終わるのはいつも寂しい。やることが続いているのに全然忙しくないというのもツアー中のいいところだなあとも思う。
今回はもう2度とやらないであろう曲も沢山あったから名残惜しくもあったけど、いつものラインナップでライブやりたいという想いもずっと持ち続けていたので、早くも来年が楽しみである。
全然関係ない話になるんだけどツアーには指定席の公演も多くあった。
僕は細かくライブハウス回るつもりでいたので地味なツアーになんてチャレンジングなことするんだと思ったんだけど、いやはやなんとかなったし楽しかった。そしてツアーをしながら元々指定席の公演を初めてやった2011年か2012年くらい?のことをふと思い出した。
そのころは客同士の一体感至上主義のはしりみたいなころでステージも一緒になって「イェー!」って言い合ったりステージを見ずにWAになって踊ろう(V6)みたいなのがいっぱいあった。まあそれはそれで流行りなんだろうし別にいいんだけど、「一人で体揺らせないとかはしゃげないとかふざけんなよ」という今よりも気性の荒い僕がいて、指定席でも周りを気にせず体を揺らしたりはしゃげるロックバンドシーンであれみたいな願いをこめて指定席公演をはじめた記憶がある。
それだけでなくテレビやバンド系映画やミュージックビデオでだって一律に手をあげさせるとか手拍子させるとか、それがロックですよと言わんばかりにムーブメントの片棒を担いでいたような気がする。おかげで音楽好きになった人もいただろうし良いところも沢山あったと思う。けどそれが教科書みたいになっちゃったら一人一人の自由はどこへいくんだよと今より気性の荒い僕はとても悲しい想いをしていた。
指定席だったらちょっと気をつければ一人一人のスペースは守られるんだよ。だから
手なんかあげなくたっていいし座ってたっていい。双眼鏡持ってたって人と違う踊り方したっていいんだよ。バラバラの方がいいじゃん。周りなんか気にしてんじゃねえよ。そんなことを思っていたことを今一度思い出した。気性はそれほど荒くないけど今も思ってる。というなんでもない自分語り。
まあスタンディングでも同じだから、結局ライブ活動を通してそういうこと
が伝えられるロックバンドでありたいと、改めて思った。
そりゃ自由だと言っても誰かは誰かを不快に思うだろうしそんなにうまくはいかないだろうけど、一人一人が自分の楽しみ方でロックを聴く世の中は守っていきたいと思っている。
君はどうすんだよ。自分で考えろよ。
話が長くなった。
こうして15周年の浮かれたモードも終わる。終わらなきゃいけない。
ロックバンドはただライブをやって、君はただライブを観て、終わり。
単純な様に見えるけど本当に本当に大事なことだ。そんな1年がまた始まる。
去年から思っている「これ以上目立ちたくない」という気持ちと葛藤しながら続くバンド人生も、多分また始まる。
バンドを続ける尊さを証明したかった1年だったし、同時にバンドを続ける難しさや孤独も深く知る1年でもあった(自身のバンド以外を見渡して思うことも多分にあった)。
それらを受け入れてこの道を進むには、やはりセンスがいる。
15年だとまだまだすぎて笑えてくるけど、なんにせよ気は引き締めないとね。
でも今年いろんなご褒美をもらえたことは、これからも続くバンド人生にとってとても大きな財産になった。
これだけの催しをできたから、新たに湧いてくるアイデアも沢山あった。
いい思いができたよ。
今年は楽しかった。
締めくくりに7月の大きなライブの映像作品と、今年を振り返るアーティストブックがもう発売されるよ。我々のしでかした事をよく見とけ。
最後の甘えということでどうかひとつ。
ぜひ買ってくださ~い。
新曲Phantom Jokeも忘れないでね。
さて来年もライブを沢山できたらと思っているがまずもって4月に自主企画fun time HOLIDAY8をやることを発表した。(そこまでにもライブはなんかしらあるよ)
対バンライブというものの意義を、君に思い知ってもらうことを僕ら発信側は長年にわたって少し怠ってきた様に思っている。
具体的なことを言うけど、対バンライブは来る客が減る。
僕も若いころ客としてバンドを追いかける時にはまずワンマンを調べた。対バンイベントに行くことなんか確かに少なかったと思う。客の人生の時間は音楽だけに割かれているわけじゃない。
最近は大型イベントが年中通して沢山できたことで、対バンライブ”みたいなもの”をお得な値段で、心地良く楽しめる環境が整った。ユーザーの音楽人生にとって実に便利で素敵な世の中になって、おかげでロックバンドの認知は広がったと思っている。
ただ、違うのだ。対バンライブにはそこにしかない魅力があるのだ。
それを思い知らせることを、少しサボっていたように思う。だから客に届かない。
どうすれば伝えられるのか、というのは偉そうなことを言っておきながら完璧な回答が用意できてない。
とりあえずこうして言葉を書くしか無い自分がなかなかにみじめだ。
長くない時間の中で多くないバンドが自分たちの音楽をステージに残す。続くバンドも同じように自分だけの音楽をする。
たまにバンド同士の連携が上手くはまった瞬間、そのステージは表現しがたい特別な熱量がこもるのだ。
これを見てもらえないなんて、ロックバンドは全く損しているよ。
「ライブに行くバンドはしっかり予習しよう」という空気が昔より多くある気がするけど、別にそういうのなくていいし、初めてステージで目撃するぐらいのほうが良かったりすることもある。
「知ってる曲やってくれた」じゃなくて「何だったんだ今の」ということだって君の音楽人生を何倍にも幸せにしてくれる。
「見つけちゃったよ」という事件が起こる。これも対バンライブの魅力だ。
ということで自主企画fun time HOLIDAYをやるのは、君にとって発見をしてもらいたいからだ。
同時に、自分たちも発見ができる。それはゲストバンドの中にだったり、自分たちの中にだったり。
だからロックバンドはもっと楽しくなる。
2020年はfun time HOLIDAYから仕掛けていく(それまでにもライブはなんかしらあるよ)
気が向いたら来るといい。
ロックバンドをやるぞ。
それではまた。小生田淵がよく喋る2019年9月 2019.09.26 UP
※微妙に語弊があったので少し修正。
想像のヒントをあげる形になってしまった。ウェーイ。
ツアーの準備してるうちに9月も終わりね。
10月11日ニューシングル「Phantom Joke」でるよ。
発売日には配信もサブスクもでる。サブスクはこれまでのシングル表題曲とアルバムリードもろもろ、つまり我々のいいとこ取りの上澄みね、入り口には充分じゃろ。
なのでニューシングルのカップリングはサブスクないからね。世の中的には普通あるだろと思うから出してもいいけど、カップリングは別に無理して聴かなくてもいいものだから、今回はこの方式で。
入り口良かったらアルバム掘って聴いてくれよ。
んで、CDが欲しい物好きのためにCD屋には3日早い10月8日に置いてあるようにしておいた。
webで頼んでもそうなるんじゃないですかね。恐らく。
今回もパッケージは一生懸命作ったから、楽しみにしておいてくれ。
カップリング2曲も、俺は好きだよ。いいよねカップリング。音楽の発信の仕方をどうするかって、業界全体のテーマだと思うけど。
聴くやつのことをちゃんと考えたら、あとは面白い方を取るのが楽しく生きる工夫だと思うけどね。
いろいろ試せて面白いね。
さて明日、9月27日からカップリングのみしかやらないツアーが始まる。
我々の結成15周年の企画の中の大事な部分にして集大成の企画である。このツアーが終われば今年が終わることになる。
カップリング曲だけという地味な曲だけで全国をまわるのさ、という企画を思いついた。そりゃ物好きは喜ぶだろうのはバカじゃないから想像ができる。ただ初めてユニゾン観るよ~という人には全くおすすめできない。
けど、長年続けたご褒美にふさわしいからやる。面白いからやる。
この選択をし続けられるのが僕がロックバンドたるゆえんだ。
そうそう、B面総選挙1位記念で作ったスノウリバースのMVがyoutubeに公開されてるよ。
https://www.youtube.com/watch?v=e64D3m68dV4
ツアーがはじまるので来るやつ全員がアクセスできるところにおいておくというのが筋だろうと思うので、15年前に作った曲ゆえ恥ずかしい思いもあるけどまあ1位だから良い曲なんだと思うよ。
あ、期間限定なのか。いそいで。
他にもB面曲ライブバージョンだったりちょこちょこ出してるからツアーのお供にチャンネル見て見て。
さていくら喜ぶやつはいるだろうと思ってもそんなに数多いわけじゃないだろうからなんにせよ細かく街まわれればオッケーと言ってたらなかなかにでかい会場もラインナップにあったりで「そんな・・・」とひるんじゃう様な行程になった(ひるんじゃう)。
とはいえ物好きに何カ所も来てもらってめでたく即日ソールドアウトでーすとなっても嬉しくない。
それで観れない地元のやつがいたら不本意だからだ。
だから別に複数来るのは止めないけどでかい顔すんなよとはずっと言い続けてる。
なかなか無謀な会場行程だが、まあ埋まってなくても僕は全く気にならないし(そりゃ埋まらなすぎだと色んな意味で焦るけど)。
11月14日以降の公演の一般発売は10月6日ね。お忘れなきよう。
一般発売が落ち着いて余ってるところがあれば、それはそのエリアの観たい奴は全員観れますよということだ。
なのでそっから先は任せるので好きにして。
地味なツアーだから小さい会場でもやろうという想いもあった。
しかしファンクラブのやつには絶対応募すれば当てるんだよと息巻いてる手前、どうやったら両立できるかと悩んでスタッフが組んでくれたのがファンクラブ限定公演だ。
これはなかなか未来あるなー。ロックバンドはライブハウスとか、でかくても2000くらいのホールで観て欲しいから、色々参考になった。
同じツアーの中のたまたまファンクラブ公演ってだけだから、一般公演で違う曲やるかも~みたいな気持ちで一般公演に前のめりになられるのは快くないので、セットリスト差し替えはしたくない。
とはいえなー、せっかくの物好きだからなー。
とまあ、何かしらは考えたよ。
さて、地味だ地味だと言ってはいるけどロックバンドがライブツアーをやるという、至極あたりまえのことが今年もあるというのは同じだ。
だから君の街で派手にやるの。いつもどおり。
地味なのに派手。
矛盾があるようで、ないんだよ。
わかんないなら観なくていいライブツアーだけど、わかんなくても観たらわかるライブツアーになるよ。
あと、もう二度と観れないようなツアーになる。
ロックバンドの15周年は最後まですごいぞ。
じゃあ会場で。
またね。小生田淵がよく喋る2019年8月その2 2019.08.29 UP
人生で一番忙しい2ヶ月が終わったよ。
もうやだよこんなの笑
でも、楽しい事には準備が必要なの。
あとセンスね。
ということでトリビュートライブが終わった。
見れなかった人は申し訳なかった。なんとかおすそ分けできるようがんばるね。
UNISON SQUARE GARDENトリビュートアルバム「Thank you, ROCK BANDS!」
配信販売開始されました。
すごいロックバンドばっかだから聴いた方がいいよ。
パスピエ
a flood of circle
THE BACK HORN
the pillows
東京スカパラダイスオーケストラ
LiSA
イズミカワソラ
BIGMAMA
クリープハイプ
SKY-HI
9mm Parabellum Bullet
堂島孝平
検索しろバカ。
ライブいけばーーーーーーーーか
じゃあまたね。小生田淵がよく喋る2019年8月 2019.08.09 UP
10月11日(金)にニューシングルがでる。
CDも配信も同日解禁で、同日には今シングル表題曲を含む全シングル表題曲+αがサブスク解禁される。
CD先行発売として、10月8日(火)から買える。
という話をします。その前に脱線。
先月もちょいちょい新しい情報が出たのでブログを書こうかなと思っていたのだけど、
15周年記念ライブの前だしなんかあんまり話す気にならないなと思って書いてはみたけど公開はやめた。
ライブが終わったらライブの事も踏まえつつ書こうかなと思っていたんだけど、なんかあのライブの後は余計な言葉を紡ぐのも野暮だなと思ってしまって、これまたブログを書く気にしばらくならなかった。
ライブに関してはこうやって書いている今も特に言うことは無い。来たやつ来なかったやつ、それぞれが勝手に思いをめぐらせればよかろう。
さて先月の情報というのは、プログラムcontinuedの15周年バージョンのMVがyoutubeで公開されたのが一つ。
https://www.youtube.com/watch?v=e9mkPCO1rxk
15周年の記念曲っぽい感じで作って15周年ライブに来るやつには聞いておいてもらいたいから誰でも聴ける形にしてほしいという懇願を叶えてもらった。
僕的にはずっとyoutubeに置いておきたいんだけどある日突然消えるかもだから今のうち聴いておいてちょ。
発売されたトリビュートアルバムの初回限定盤には野田竜司さんの作品で完全版として同曲が入っているのでそちらは更に素晴らしいものになっているので興味があればどうぞ。
あとトリビュートアルバムの配信開始は8月28日なのでもう少しお待ちを。詳しくは一つ前のブログを読んで。
そしてもう一つ、アルバム発売の時にやってるんだけど全MVをフルサイズyoutube公開というのを期間限定で7月23日から今回は1ヶ月間放出している
https://www.youtube.com/playlist?list=PLTl9zdYMTd9muHoGhqfQTmhAeTo9XOQ3b
これも最初は15周年の1年中ずっと公開してたら面白くないですかと提案していたのだけど、あれこれあってこんな感じの着地になったですね。
15周年のライブはシングル曲めっちゃやるという構成だったから来るやつが気軽に聴ける状態にしておいてそのセットリストの伏線になればいいなという狙いもあったが、なんにせよ楽しんでくれていたらと思う。
プログラムcontinued(15th style)とシングルリード曲MV、とりあえず今タダだから聴いとけ聴いとけ。
我々の入り口としてお友達に紹介するのも、大いに使ってもらえたらと思う。
その先にロックバンドが待ってるよ。
あとベースマガジンでなにやら大きく取り上げてもらった。
https://www.rittor-music.co.jp/magazine/detail/3119118004/
写真照れちゃう。
僕はベースの話がさっぱりできないので、荷が重いし目立つの嫌なので最初断ったのだけど、あちら方の重ねての熱意も嬉しかったので「じゃあ自分が喋れないから人に褒めてもらおう」と思って沢山の友達を呼んでしまった。照れちゃう。
こちらも思えば15周年のお祝いをもらった感じがしている。たまにはこういうのもいいね。
取材の翌日に新しいファズに代わったんでこちらの写真は最新ではないデ~ス。
さて本題。このタイミングでまた大きなニュースが飛び出たね。
10月11日(金)新しいシングルがでる。
情報の少なさはこちらの事情によるところなので、君は勝手にあれこれ憶測してればいいよ。
知ってる人は知ってる(知らない人は誰かに聞いて)「mouth to mouse(sent you)」をカップリングに入れたのでそれぐらいは情報出してもいいよねということで、それを楽しみにするやつはしてればいいよ。
さて、普通日本は水曜日に発売日を設定することが多い。そのおかげで発売日といえば水曜だよねと行動パターンを決めるユーザーも多いと思うので紛らわしくしてしまう形になっているのだが、今回は10月11日(金)の発売になる。
その意図を説明しておく。
前回のブログで説明したようなこともあって僕にはサブスクリプション公開も普通にやってCDの楽しみも別に作ろうやという大きな構想があるのだけれども
今回念願の一部を叶える形で表題曲はサブスクリプションでも公開する。併せてこれまでの全シングル表題曲+αをサブスクアルバムのようなものとして公開スタートする予定だ。
つまり10月11日(金)を公式発売日としてCDも配信もサブスクもスタート。これが今回の情報の大枠。
サブスクアルバムの件については後でもうちょっと話すが、CD買ったやつがいい思いをするような努力は同時にしまっせという約束のもと、個人的に一つ試したいことを実現するチャンスが来た。
前回のブログで触れたかもだが「発売日より早くCDが買えたら良い思いするやついませんかね」というアイデアを今回盛り込んでいる。
CDは10月8日(火)からCD屋各店店頭に並ぶようにした。通販サイトでも多分買える。
ここについての説明をしたい。
以前も言ったとおり「公式発売日は配信サブスクの日とするべきだ」という思いがある。
理由はそっちの方がユーザーにとって便利だからだ。(一つ前のブログ読んでね)
そこで「じゃあCDは公式発売日より早く買えるっていうのは面白いんじゃないの」というアイデアが出てきた。
今回シングル発売日を決める際、公式発売日を決めてCD先行発売日を決めるという流れを取るつもりだった。
僕的には1週間とか2週間とか早くてもいいから「発売日前にCDが買える」という旨みがどれくらいユーザーの興味を引くのかを見てみたかった。
ところがちょっとシステム的な問題があって水曜日に公式発売日としてしまうと前日の火曜日以外の日に店に納品というのが実現困難ということがわかった(詳しくは話さない)。
となると今一般的になっている同日発売&データ解禁となんら変わりないことになる。
それはそれで全然アリだし世の中的にも我々的にもそうなっていくだろうと思うのだが、僕的に一つの実験として面白い方を取りたいと思った。
スタッフの人も僕の「発売日サブスク解禁やろうぜ圧」にあきれ果てて「もう同日でいいよ・・・」とすらなっていたのだが、
そうなると前回のブログで流れが一気に変わったみたいに君には映るだろうからあまり本意ではなかった。
そういう評価は別に欲しくない。面白い方を取りたいのだ。
CDを買ったやつが一番いい思いをする。そのために発売日前にCDが買えるという状況を今回は作ってみたかった。
ということでもう一粘りしたところ今回のプランが出てきた。
10月11日(金)が発売日。発売日だからもちろんCDだろうが配信だろうがサブスクだろうが君の好ましい形で聴けるようになる。
ただCDを買いたいという愛すべき物好きには10月8日(火)から買えるようにした。
CDなんてものは音楽を聴くにはすっかり時代遅れだよ。
けど、それを買うのが楽しいっていう物好きだっているんだよ。我々の客にそういうやつが多いのも知ってる。
つまりはこれが今回の発売形態だ。早く聴きたければ3日前に買える。気楽に選んでくれ。
もちろん11日にも店頭には並んでいるからね。初回欲しい人は予約してして。
そして今回この形態を取ったのは全国のCD屋の方々へのエールでもある。
CDを買って欲しいなら、がんばらなきゃいかんのよということを我々発信側(CD屋も含むよ)はちゃんとわかって最大限努力するべきなのだ。
もちろん沢山の人が当たり前のようにそうしているのは知ってるけどね。
僕らの方で半分はやった。あと半分はあなた方CD屋の仕事だ。
音楽CDは音楽好きに魔法をかけてくれる素晴らしいアイテムだと僕も思っているよ。
一つのレビューポップが、一つの試聴機に込めた想いが、一つの棚の並べ方が、一人の音楽好きの人生を変えることだってある。
だから音楽を売るお店は大事だよ。これからも無いよりはあった方がいいと思ってる。
今回は発売日より3日早くCDが手に入る。その喜びを一人でも多く知る機会を与えるために僕らは考えて考えて考えなきゃいけない。
あなた方の力が必要なんです。
愛してたいならがんばろうぜ。
最後に、サブスクストリーミングサービス一部解禁のいきさつも。
詳細を説明すると10月11日(金)よりサブスクがスタートするのは今回のシングル表題曲を含む歴代全シングル表題曲(計16曲)+αである。
+αというのは「我々の上澄みとして、導入としてふさわしい様にもうちょっと足したいっすよね」という意図から来るもので、調整中だ。
そう、我々の上澄みの紹介と導入として機能すればいいなと思っている。なので全部では無くこの曲数なのだ。
アルバムを曲順通りに聴くとこんなにかっこいいんだぜというのも導入として紹介したいというのもロックバンドの矜持だが、今回はニューシングルを聴いてもらうことが目的なのでまたの機会でいいや。
そして今回のシングルのカップリング曲は解禁しません。これまでのカップリングもしません。
理由は「別に導入として聴かなくていいから」です。
(急にですます調になった)
我々にとってカップリングがどういうものかはいろんなところで喋ってるので改めて書かないけど、これはよほどの物好きが聴けばそれでいいの。
「ラッキー!良い曲1曲みっけ~」ぐらいのものとして捉えてもらって結構。
普通のライブではやることはまずないから、安心して聴かないで結構。
(DUGOUT ACCIDENTの収録曲は別だからね。その辺はちゃんと想像して)
「サブスク全部出すor一部出す」の2択に関しては正直「どっちでもいいわ」と思っている。
何を導入として出すべきかをちゃんと考えればいいだけだから。ということで面白い方を取るの。
ところで上澄みを紹介したいならサブスクアルバムをユーザーからアンケート募ったりしながら公式で作るのも面白そうだね。
1再生の値段が少ないって嘆くならアルバム10周再生したら行けるライブがあるみたいなのも仕組み整えれば面白そうだね。
あんのかな。
誰か便利なシステム考えて作って。
とにかく聴かれて欲しいのは10月11日発売のシングルの表題曲だ。だからサブスクに出す。
ユーザーそれぞれが一番望ましい形を選んで聴いて欲しいのだ。
最後になったけど15周年でだらけるっつってんのに新曲を出すことになったのはいきさつがあるので、それは別の機会に話すね。
これは15周年のイベントには含まない。秋はカップリングツアーで全国を駆け回るのがメインの活動だ。
まあすげー曲なんだけど。
どちらも楽しみにしておくといいよ。
それではまた。小生田淵がよく喋る2019年7月 2019.07.09 UP
まず、先日発売した「Bee side Sea side」のブックレット、誤植が数カ所あった。しまった。
なかなか発売前バタバタしてて僕に歌詞チェック来ないな~と思ってたらデータ的に一つ古い「プログラムcontinued(15 th style)」の歌詞が載ってしまった。斎藤君の歌入れの最中に最後書き換えたんだけど、その前のやつね。行替えとか表記とかきちんと整えないものが製品になってしまった。他にもちょろちょろ。
うーん恥ずかしい。そして悲しい。
まあ起きたことはしょうがないので「うわ~詰めの甘い田淵発見☆」ぐらいに思って指さして笑うがいいわ。
せっかく買ってくれたのにごめんね。
さて本題。
我々のトリビュートアルバム「Thank you, ROCK BANDS!」が7月24日にCD発売される。
7月24日は我々の結成日で、結成15周年の記念作品として5年前からずっと温めていた企画だ。
たくさんの愛すべきミュージシャンに快く協力してもらって、本当に素晴らしい作品ができた。
CDショップで2曲がランダムで試聴できる企画も始まっている。興味あれば行ってみてちょ。
僕らが愛したロックバンドたちはすごい、君もそれを知るべきだ。
今回はさらにCDの初回限定盤として音楽以外のクリエイターの作品も収録している
イラスト、マンガ、ドキュメンタリー、MVなど様々だ。
さらに我々本家がトリビュートされた楽曲を普段どう演奏しているかが分かるように、スタジオライブの音源も通常盤からつけた(初回限定盤は映像もついてる)。
個人的にも未だかつて見たことないトリビュートアルバムだ。
是非CD商品で買ってくれたらうれしく思う。
さてそんな中、報告が遅くなってしまったことがある。
今回トリビュートアルバムの配信での販売は1か月後の8月28日(水)になる。
君を騙すみたいで申し訳なかった。特にこのブログを読むはずも無い参加アーティストのファンの人からしたら発売日にwebに無いし情報も無いしで混乱させてしまうかもしれない。
なんとか伝えにいかなくては。きちんと発売まで何度でも言って伝える。
今回の配信販売スタートは8月28日。
これについては「今回CDで買ってもらえるようにスタッフ総出で並々ならぬ準備をしたので」という想いが第一に来るが、
個人的にまた別の大きな構想計画があり、その第一歩である。
先に言った方が話がしやすいと思うので
「我々の音楽を今の世の中的に一番便利な形で聴けるようにしたい」
ということであり、あくまで現時点の話にはなるが
「いつかサブスクリプションストリーミングサービス(以下サブスク)でも我々の音源を聴いてもらうため」
これがもう一つの目的である。
これには内々でも様々な意見があるので実現するためには多少時間をかけてステップを踏んで進めて行くことがベターだと判断したので、その第一歩なのだ。
というわざわざ言わないでもいい様な説明をしたいなと思ったのも、あまりにも今現在の状況がユーザーにわかりにくすぎないかと思ったからだ。
市場が色々渾沌としているのに、説明もされないから特に若いユーザーはわかりようがない。
少しでも音楽シーンの現状、発信側・ユーザー側双方の捉え方についてのあくまで個人的な考えではあるが、わかってもらえるように説明をしていく。
かなり長くなる。難しい内容なので興味なかったら読まなくていいけど、知らないより知っていた方がいいと思っていることだ。
よく考えないで誰かを崇拝したり、誰かを批判したりするのはあまり好ましく思ってない。
何回かに分けて読んでもいい。音楽シーンの現状について思っていることをできるだけ話す。あくまで個人的な意見なので参考にならないかもしれないけど、知ってくれたら嬉しい。
長いので下記目次書いたら論文みたい。ウケる。ミュージシャンウケる。
【1.何故これまでも配信スタート日をずらして来たのか】
【2.CDが売れた方が嬉しい理由はある】
【3.ユーザーにとってデータ購入は「便利」ということを忘れてはいけない】
【4.便利と使命の両立を考える】
【5.CDを買う楽しみを作り出す努力をする】
【6.再びCDとデータ販売の発売日について考える】
【7.CDランキングには興味が無い】
【8.「CD買ってね」って言いたい】
【1.何故これまでも配信スタート日をずらして来たのか】
まず、CD発売日と配信スタート日をこれまでもずらして来た経緯について。
我々は確かシングル「シュガーソングとビターステップ」から配信スタートを1週間遅らせるという手法を取ってきた。
レコード会社からの要望で、やはりCDを愛を込めて作っているので、まずCDを買ってもらえるのが嬉しいからという理由だった。良い音楽なんだからより良い作品としてユーザーに届けたい、と。
僕は最初反対した。発売日に配信サイトに行って売ってないとユーザーが混乱する。それは音楽ユーザーのためにならないと思ったからだ。
とはいえCDというものを大事に作っているのは同意見なので、配信スタート日を告知文言に入れてほしい、ポスターにも同じフォントサイズで入れてユーザーに混乱のないようにしてもらいたい、という要望を出して着地した。
それを期に今まで同様の形を取って配信リリースをしているのだが、どうしても宣伝ではCDの発売日ばかりが目立ってしまい、理想とするところまではまだ来れてない。
これには別の語り口があるので、後で話す。
【2.CDが売れた方が嬉しい理由はある】
まず強調しておくとこれからする「CDを作る意味」の話はユーザーに「CDを買うこと=お金で応援すること」と思わせてしまうと本意ではないのであらかじめ否定しておく。君自身が欲しいか、欲しくないか、それだけに関わる話と思って欲しい。
そしてこれまた大事な前提なので確認しておくが我々とレコード会社であるトイズファクトリーは強い信頼で繋がっているので、いろんな意見を尊重した上で裏切らない形で最善策を作り出す、というのが僕の信念だ。
先ほど話した様なレコード会社が「丹精込めて作ったCDが売れるのが一番嬉しいのでそのために努力をする」というのは会社の方針として批判するようなことではない。アーティストのためにも会社のためにもなるという熱意とこだわりによるところなので、その努力内容に対する良し悪しの判断は個々によるのである。
「音楽のためとか言って結局金のためか!」と文句を言うユーザーがいるだろうが、利益を上げるというのは会社というものの絶対命題で、あんまり考えずに否定するのはセンスがないと思っている。実際に金のことうんぬんではなく、本当にいい音楽をいい商品としてユーザーに届けたいという気持ちで大体の人は動いているのを僕は近くで見てきている。
世の中は色々な仕組みと構造があるのだ、わかっておこう。
何故レコード会社がCDにこだわりたいのかは先にも言ったように「いい音楽をいい作品で」というのが第一ではあるけど、少し生々しい話も付け加えると1枚売れて得られる利益が配信・サブスクと比べて段違いだからだ。というか配信・サブスクリプションの1DL、1再生における利益は嘘みたいに少ない。
なのでCDが売れないと会社は困ってしまう。その利益のおかげで音楽制作のクオリティと環境がしっかり守られ、ひいては我々だけでなく未来の才能をサポートできるということは確かにあるし、色々困る事が起きかねないというのは筋が通っている。
サブスクにあることで認知が広がるからCDは売れる様になるよ!という人がいると思う。僕もどちらかというとそちら側ではある。
だがそれも確証がないので、色々な会社的な事情やそれまでのルールのようなものがあって(ここは伏せる。自分で考えて)、それを選択するエネルギーを払うよりこれまでのやり方を続ける方が良いという判断をするのも頷けない話ではないのだ。
ところでそんなことを考えているうちに我々の所属レコード会社の先輩アーティストも続々サブスクを解禁してるので君にはハテナが浮かんでるかもしれないのだが、国民の大多数に受け入れられているアーティストに対して僕らは大して流行ってない音楽家なので、色々事情が違うのだ。(自分で考えて)
【3.ユーザーにとってデータ購入は「便利」ということを忘れてはいけない】
では次にユーザーの目線から話をする。
配信やサブスクなどのデータ販売がユーザーにとってどういうものなのか、だ。これが今回一番大事な話。
ずばり一言、便利なのだ。
家に居ながらにして買える。すぐ聴ける。スマートフォンでも楽々。安い。
CDより、ずっと便利。
音楽を聴くのに、便利なのだ。
つまりCDは比べて「音楽を聴くのに便利ではない」のだ。僕がCDを「時代遅れ」と言い続けているのもここに論拠がある。
これは発信側も、CDを愛してくれるユーザー側も理解していないと話にならない。
物で買った方が思い入れがー、とか、音質がー、とか、ミュージシャンへの評価がー、みたいなのを言いたいのもわかるけど、全く別の話である。
ユーザーの消費行動は便利な方に流れる。これは大体の場合真理だと思う。
音楽は聴かれるため、それだけのためにあると個人的に思っている。
そして聴かれるためには便利であることはとても有利である。
サブスクというものは入ってきたころはあまり興味なかったし日本の人口数だと明らかに利益にならないので面白そうなサービスっぽいけど別に今はいいやと様子見していたけど
今中学生や高校生などの若い人の音楽の聴き方をリサーチしていくにつれて、youtubeはじめそういったサービスを第一に音楽を聴いていて、無ければ聴かない=バンドは気づいてもらえないという様なことも多々あることがわかった。
それぐらい便利が世の中の流れを変えたということなので、それを無視するのはあまり性に合わない。
便利な世の中に合わせないというのはそれ相応の理由と覚悟がいる。
理由と覚悟が無いなら、それははっきりと「ダサい」と思っている。
少なくとも僕は音楽を聴くのは絶対CDが一番、とは思ってないので、世の中に合せるのは望ましいという考えだ。
だから我々の音楽もサブスクで聴ける未来が来てほしい、そう思っている。
【4.便利と使命の両立を考える】
しかしそれでは話は解決しない。我々は今のレコード会社と強い信頼で繋がっているので近しい周りの人間を幸せにする使命がある。CD売れないと困るんだよ~と言われるとそこは課題として対策考えましょう、となるのは当然なのだ。
CDが売れなくても利益を出す、ということは今後時代的にそうなっていくだろうし、やり方もそんなに難しくないけど(これは話さなくていい話なので伏せる)、現時点では少なくともCDを買ってもらいたいと会社は思っていて、なにより僕もCDを選んで買った人がいるのであれば、それはとてもうれしい。
つまりCDが売れることを諦めてはいけない。
便利と使命を両立する必要がある。
そのためには努力をしなければいけないのだ。
発信側はただ鼻くそほじって適当にCD作って酒飲んで遊んで終わり、でうまくいくような世の中ではとっくにないのだ。
便利な世の中に合わせるなら、それだけがんばらなきゃいけない。
がんばらないなら「CD買わないやつバカ」だの「違法DL許さない」だの偉そうにする権利なんかない。
ちなみに違法DLというのも無視できない議題かと思うのでちょっとだけ。
違法DLの根本にあるのは同じく「ユーザーにとって便利」ということなのだ。
そりゃいけないことなので取り締まらなきゃいけないのはわかる。
けどいかんせんよく見るのはユーザーにとっての便利さを無視して「金払え」やら「音楽への裏切りだ」と言う人。個人的にはそうやって説教して満足しても根本は解決しないはずだし、対策を考えるのは少なくとも僕以外の人間の仕事だと思っている。
違法DL環境が実際に消滅したとして、じゃあその人が急にCD買いますとはならないでしょ。じゃあサブスクに金払おう、となる可能性も必ずしも高くない。みんながみんな十分に金持ってるわけじゃ無いの。何が言いたいかと言うと悪を取り払う事と状況の回復は別問題なのだ。
僕は違法DLがなくなることより、その人がどうやったらお金を払いたくなるのか、そっちを考える方が楽しい。
これはチケット転売問題も一緒である(ちゃんと法整備も進んでいるので、それ自体はいいと思うけど)。
音源をお金で買ってもらうためにどうするか、チケットがほしい人に行きわたるために何をがんばったらいいのか、そっちを考えて努力する方が楽しくないすか。
法律と道徳振りかざして安心、ってのはあんまり同意できないんですよね。
まあ、法律犯したらダメだよ。それだけ。
【5.CDを買う楽しみを作り出す努力をする】
さて、データで音楽を聴くのは「便利」、CDが売れたら嬉しいというのは「使命」であり、一応個人的には「ロマン」だ。
では「便利」と「使命≒ロマン」を両立するためにどうするのか。
サブスクでも聴けて、CDが欲しい人もちゃんと作り続けるようにがんばる。
これが現時点の僕の答えだ。
序盤でも言ったがくれぐれも「CDを買う=お金で応援」ということを訴えているわけではない。君自身が欲しければ買う、欲しくなければ買わない、その前提で話すね。
僕自身CDで自分の音楽が買われるのはとてもうれしい。僕がCDを買って手元に持ってとてもうっとりしていた経験をしているからというのも大きいが
やはり発売を楽しみに待ってくれるやつがいるというのはこの上無い評価だ。
しかしこれから世の中の基準はサブスクであって(あくまで現時点ではね)、便利な世の中はそこにあるのであれば、音楽はそこでも聴かれるべきである。
なのでサブスクを公開するかわりに我々の音楽を深く知ってくれる物好きにはCDを買ってもらえるよう、一層の努力をする。
CDを買う体験、物として手元に置くこと、その楽しみを作り出す努力をするのだ。特典だったり発売日のわくわく感を作るだったりというのもその努力のうちの一つである。
特典に関しては人それぞれ意見があると思うけど、それぞれのダサいだろボーダーラインは違うので意見は違っていいと思っている。特典入るとケースでかくなるから通常版の方買う、みたいな人もいると思うので要は買う楽しみがユーザーにあればいいという話。
なので僕が発信側に立つときの話をするとこだわれるところまではこだわる。関わる人間が多いのもあっていろんな提案をしてもらうのだが、こちらのコントロールがほぼ不可能というのも実際あるので、こだわったところ以外はネガティブな意味で無く無の気持ちで受け入れるという塩梅で付き合っているつもりだ。
あと、複数買いは推奨してないよ、あしからず。
で、CD作りの努力の根っこは大体「CDで買ったやつが一番いい思いをする」というつもりで今までやってきている。
それはシングルだったら発売当日に初めてフルバージョンが聴けるという状況をなるべくつくるために、オフィシャルでyoutubeはMV事前公開はshortにとどめるということだったりした。
発売後しばらく経ったらフルMV出してもいい派ではあるしアルバムリードとかに関してはフルのほうがなんならいいと思ってるんだけど、これも各々是非について意見があるので僕の独断では決定できない。
その過程で再び話題にしたいのが「発売日」の話である。
【6.再びCDとデータ販売の発売日について考える】
先にも言ったとおり現状我々の音源はCD発売から配信スタートまで1週間遅らせていて、当初僕は反対派だったということは話した。ただCDで買ってもらえる方が嬉しいからという理由がそこの根本にあることもわかったので、やるなら配信発売日も絶対に明記して欲しいと思っていることも話した。ここまでがさっきの話。
で、今になって思うのはその発売日がしっかり明記されるのであれば「CDを買って欲しいから配信はずらす」という理由での差別化は昔ほど反対派ではなくなった。
尊敬している友達に「映画だったら劇場公開からパッケージ化とかサブスク公開まで時間は普通に空くよね」と言われてなるほどと思ったのがきっかけである。確かに僕も映画館で見た方が楽しいから映画館行くし、CD買う人も早く手に入るというアドバンテージは喜ばれるかもしれない。
もちろんそれだけがCDを買う理由じゃないという人もいっぱいいるとは思うけど、
CDの発売日とデータ販売日を一定期間空けることでCDの売り上げがしっかりと保たれる可能性があがるのであれば最初に話した「サブスク解禁」の夢の実現に近づくかも知れない。
そこで今回配信スタート日をいつもの1週間ではなく1ヶ月空ける、という形を提案するに至った。
報告が遅れてしまったのでここからきちんと告知していこうと思う。
【7.CDランキングには興味が無い】
さて以降はCDとサブスクについての考えの補足になるが
発売日をずらす、という事を思いついたときに気になったのが「何故CDの発売日を公式の発売日としなければいけないのか」という話。
世の中にとって便利な方を公式発売日として、CDを物好きが先に手に入る様にしちゃダメなのかと思ったのである。
CDを買いたい人は先に買えて、公式発売日にも告知はできるからそこでCDに気づいて買ってくれる人間もいる。そういう形でもいいのではないか。
もちろんこれが個人的な最終回答ではなくまだ考察中ではあるのだが、その疑問についてわりとすぐ思い当たったのが
「CD売り上げランキング(特に週間のような一時的なもの)を人気の指標にしているので、そこに不利になるようなことをわざわざ選ばない」からなのではないかなということ。
これに関しては個人的にははっきり異を唱える。怒ってるわけではないのだが「僕そういうの全く気にしてませ~ん」という心持ちなのである。
世の中的にはまだそれを指標にしているユーザーは日本中にいると思うので、確かにあって助かる人がいるのであれば存在意義はある。
ただ僕に関しては無の気持ちである。
CDは買いたいと思ってくれる人がいたら嬉しい、物でCDを買うのはとても素敵な体験というのは本心中の本心。
CDランキングが上だと嬉しい。これは全く中の全く思ってない。誤解されたくないし全くの無の気持ちである。
サブスクの再生回数ランキングとか配信ランキングとか、カラオケランキングとかならまだ興味ある方だけど。
あと作曲家やプロデューサーなどのクリエイターを加味したランキングとかも海外で始まったらしいね。とてもとても素晴らしいことだと思います。
あまり乱暴な言葉は使いたくないのでこのあたりにとどめるけど、ランキングと共にCDを宣伝するのであればそういうのも加味したらどうかなあと、要はそういう心持ちなのである。
なのでCDを買ったやつが一番いい思いをするなら、公式発売日より先に手に入る様にすればいいのでは?と思ったのである。
検討してみると発生しそうな問題は確かにあるので全然完璧な回答ではないのだが、少し自分の考えは整理できた。
別に我々の楽曲全部が全部サブスクになきゃというこだわりは無いのでそういう差別化の仕方もいいかと思うけど。
【8.「CD買ってね」って言いたい】
あともう少し個人的な話で、サブスクを解禁したい理由だけど
「CDめっちゃいいんで買ってくれよな」ということを大きい声で言いたいからというのがある。
今は便利なところに音楽が無い。その状況で「CD買ってね」と言うのは気が引けるのが正直なところだ。
念を押して説明するけどCDしか出さないことに明確な理由と覚悟があるならそれでいいと思っているよ。
けどそれだと「CD買って」と偉そうに言えないと個人的には思っている。
僕はシングルにしてもアルバムにしても曲のバランスや並びに絶対的なロマンを持っているからできるだけその意図通りに聴いてもらいたいし、物でCDを買う体験に喜びを感じてくれる人間がいるならそれは最大限大事にしたい。そのために努力も一層していく。
だけどユーザー的に便利な道を完全に封鎖する形では、大きい声で「CD買ってね」と言うのはどうしても気が引ける。
なのでユーザーにとって便利なところにもちゃんとある、というところから始めたい。
補足も長くなったが話は以上である。
改めて告知をするが、7月24日にCD発売のトリビュートアルバム「Thank you, ROCK BANDS!」の配信発売日は8月28日(水)午前0時になる。告知が遅れてすまなかった。
今回はいつも以上に真剣に商品を作る形になった。だって僕新曲書いてないからなんもしてないし笑
CDを買ったやつが一番いい思いをするように、誠心誠意作ったのだ。
もちろん1ヶ月待てば8月28日に配信でちゃんと買える。気分に合わせて選んで欲しい。
とにかく聴いて欲しいのだ。我々は素晴らしいバンドたちに愛された幸せ者だ。
併せて、これはユーザーにとっての「便利」と真剣に音楽作品を作り続ける我々の「ロマン」を両立するための大きな夢の第一歩だと思っている。
サブスクを解禁できたときに晴れて大きな声で「CD買ってくれよな」と言える日が来る。
その日を心待ちにしながら、奮闘しようと思う。
それではまた。小生田淵がよく喋る2019年6月その2 2019.06.21 UP
7月27日の15周年記念ワンマンライブ「プログラム15th」のチケットが明日10時から一般発売である。
アニバーサリーである今年の目玉であるイベントだ。
大阪の舞洲スポーツアイランド、野外だ。年明けにも書いたけど、僕は野外のライブが嫌いで、大きいキャパシティでライブをするのが嫌いだ。
ロックバンドは適した場所でやるべきであって、それを超えると音楽体験として不十分だというのを強い哲学でもって意地を張っている。
その理念に反するこのライブ会場を選んだのはいろいろ理由があるが、とにかく記念日の催しとして一番面白いものを選んだつもりだ。
僕にとって今年はバンドを続けてきて初めて「アニバーサリーでーす」と言える年だ。
息を抜いている。油断している。腑抜けている。
その分催し事の準備が大変に大変なのだが、いつもと違って穏やかな気持ちでバンド活動をできている。
なので去年にも来年にも言わないようなことだって平気で言えるのだ。
我々はいつも好き勝手ライブをやって君の街に行くだけなので
別に来てくださいなんて思ってないし、ましてや県外からも来て~なんて思ってない。
来たいなら来ればいいし、飽きたんなら来なければいい。
ロックバンドが必要なら来ればいいし、文句があるなら来なければいい。
これが普段の我々だ。
それが今年はたった一回の記念日ライブなのだ。
君の街にも行けない。
これはなんとも体たらく、いつもの我々ならそうだ。
しかし我々は15年間、よくやったのだ。たまには祝ってもらうんだよ。
世の中から見たら本当にどうでもいい我々の大好きなロックミュージックを
物好きな君が選んでくれるのであれば、たまにはこんな形で記念碑にしたいと、今日も真剣に考えている。
その日までもうそんなに時間がなさそうだ。
バスある
https://jtb-entertainment.net/tour/2019/unison-s-g15th/
明日6月22日、チケット一般発売。
待ってるぞ。
来てくれ。小生田淵がよく喋る2019年6月 2019.06.03 UP
UNISON SQUARE GARDEN/ラディアルナイトチェイサー
https://www.youtube.com/watch?v=OjJJjqkDkb4
B面ベストの宣伝施策として過去のカップリング曲のライブ映像を今日から5週間連続youtubeに放出する。
過去のカップリング曲は配信で売ってるので今現在でもそろえられる(サブスクリプションには現状無い、すまん)
なのでベスト盤のCDに買わなければ聴けないような音楽は入ってない。
それでも「しょうがねえな~買うか~」というところまでできるだけ持って行こうというのが今回の狙いである。
そのためには我々を忘れかけているやつ含めできるだけ気づいてもらわなければ始まらない。
所詮脇役、そのレベルの曲である。
しかし意外とあなどれない、と思ってくれるやつもいるだろう。
そう思ったやつがこのカップリングベストアルバムというのを面白がってくれるのであれば、本望である。
この後初回限定盤に付いてくるライブDVDからも数曲放出するので、それにピンと来たら初回限定盤を買うといい。
youtubeにいけばいつでも見れるから、秋から始まるB面縛りツアーの参考にもしてもらっていい。
いつもは買いたいやつが買えば、くらいのノリなのだが
今年はお祭りなので、乗っかってくれる奴には是非買ってもらいたいと思っている。
なので発売が楽しみになる仕掛けはできるだけ用意したい。
気づいてもらいたい。買ってもらいたい。
が、
僕は前に出て目立つのが嫌いだ。
僕の好きなロックバンドは世の中に見つかってもろくなことがないと思っている。
程よく物陰でブン回し続けるバンド人生であればと思っている。
なのでどこへでも出て行ってCD買ってくださ~いというのは、極力避けたい。
なので、
ここからを君に託す。
youtubeにいけばタダで聴ける音楽は沢山ある。
(公式のやつね。法に触れてるのもあるんだろうけど、私は知りません)
何でもかんでも金がかかる世の中だ。タダというのは人に勧めやすい。
たまのお祝いだ。
広めてくれ。小生田淵がよく喋る2019年5月 2019.05.12 UP
UNISON SQUARE GARDENのライブの登場SEとして長く使用してきたイズミカワソラさんの「絵の具」が、5月13日のfun time HOLIDAY7から代わる。
といっても曲はおんなじ「絵の具」。
この度ソラさんがリリースする「ソラベスト2」に収録されている「絵の具(r-r ver.)」
こちらのバージョンに切り替えて今後は使っていく。
背景を説明しよう。
元々の「絵の具」が入っていたCD「Scene1」が発売されたのは2005年。
そのCDを購入していた僕がUNISON SQUARE GARDENのSEに提案、メンバー的にもしっくり来て使い始めたのそれからほどなくして。
使っていることがご本人の耳に届き、お会いさせてもらったのが2007年。
初めてライブに来てもらったが恐らくメジャーデビューした2008年?(記憶が曖昧)
「Populus Populus」の発売の際にUストリームの番組でコメントをくれたのが2011年。
「mix juiceのいうとおり」でピアノコーラスに参加してくれたのが2016年。
そして今、2019年。
ずっとUNISON SQUARE GARDENのライブに大事な演出をほどこしてくれていた。
さて、その原曲が音源で欲しいという人間が沢山居たらしい。嬉しいことだ。
ただ一つ問題があった。
CDは既に廃盤しており、更に権利がソラさん本人の手元にないのだ。
この辺りは世の中の複雑な仕組みが絡み合っているので知らないでいいけれど、なんにせよ欲しい人に届けられない状況が今の今までずっと続いていた。
ソラさんにはもどかしい想いをさせてしまっていただろうと思う。
ソラさんは昨年歌手デビュー20周年を迎えた。
トリビュートアルバムもリリースされ、UNISON SQUARE GARDENも「サイボーグ99%」、斎藤君のソロで「絵の具」、僕の書き下ろし新曲「ソラまで」で参加させてもらった。
これね http://sorasora.com/wpwp/?page_id=29
その節目を超えた辺りで一区切りのベストアルバムを出すことにしたそうだ。
そこに改めて「絵の具」を再レコーディングして入ることになった。
テンポもアレンジも全く変わってないけれど、純粋に再録音なのでソラさんの「今」になっている。
そのソラさんの「今」を、僕らとしても全力で応援したい。
なので、5月13日のライブからSEを最新版の「絵の具(r-r ver.)」に切り替える。
CD「ソラベスト2」は7月24日発売、5月13日のライブ会場でも買えるんだそうだ。
https://store.toysfactory.co.jp/pc/syousai.asp?item=TFCC-86677
彼女は自分の信念に沿って好きな音楽を続けてきた。
僕はそれに心を躍らせ、僕たちのライブはそれに後押しされてきた。
彼女の音楽の歴史を少しでも知ってもらえたらと思う。
twitterはこちら https://twitter.com/sora_sora_sora
白い月、オレンジの花。
これからもよろしく頼む。
fun time HOLYDAYが始まるよ。
それではまた。小生田淵がよく喋る2019年4月その2 2019.04.27 UP
また空いた間に新しい情報が公開されてしまった。
本題はトリビュートの話なので、詳細は後で話すとして
秋にカップリング曲縛りの全国ワンマンツアーをやる。
シングル曲もアルバム曲も一切無し。間違ってもそういうのが聴けると思ってチケット取っても君幸せになんないから気をつけてね。
今回発表されたのが前半で、これは物好き集団ことファンクラブしか入れないライブ。まだ発表されてない後半部分が一般の人にも開かれた仕様だ。
ファンクラブの人は応募すれば必ず当てるように仕組みを考えている。万が一溢れれば追加する。
前半も後半も大してセットリスト変わんないのでファンクラブに来れる人は一般の方はとりあえず最初の先行ぐらいは様子を見ていただいて、一般の人に譲ってあげて欲しい。
でもそういう余裕のぶっこき方をすると確実に売れ残る会場が結構あると思うので、もし何回か見たいなどという珍しいやつはチケットサイトに○が付いてたら「残ってるな~しょうがねえな~」という気持ちで来てくれると大体の人が幸せになる。
結構戦々恐々である。まあもうここでやって蔵に放り込む気満々の曲も沢山あるから、好きなとこ来てちょ。
あと7月の大阪のでかいやつも忘れないでね。ここだけはでかいツラさせてくれ、今年だけだからさ。
あれ大体喋ったか。
あ、あと前回話忘れたけど、B面ベストアルバムのボーナストラックとしてプログラムcontinued(15th style.)というのが収録される。
これは10周年の時に記念曲として作った楽曲だが、ノーシングルベストの新曲という形でしか収録されておらず知名度もそんなにないだろうので「いい曲だしここいらでもう一回聴いてもらおう」というつもりで歌詞を書き換えた。
これは全員に聴いてもらいたいのでyoutubeにしっかり出せる様にするのが第一目的である。そこはまあがんばるとしても、7月3日にアルバムを買ったやつが一番最初に聴けるようにする。
お待ちあれ。
さて本題。
7月24日、我々の結成日に15周年記念企画音源第2弾としてトリビュートアルバムがリリースされる。
トリビュートアルバムというのは我々の音楽を他のバンドがカバーしてくれて、それを集めたアルバムである。
この企画、10周年の頃から考えていたアイデアである。
おそらく実現のハードルが高いのは肌で感じていたのでその頃から相談していた。
「え、トリビュートアルバムって解散とか死んだりしてから出るやつじゃないの?」
というやりとりから始まったので(確かに元々はそう)共通見解を時間をかけて丁寧に作ってきたつもりだ。
おまけに僕は「15周年は絶対アルバム出さない。なんならMODE MOOD MODEから次まではめちゃくちゃ空けたい」とわがまま放題だったので、そんな僕のロマンと都合だけ言っててもみんなは楽しくならない。なので色々アイデアを考えた。
そして出てきたアイデアがやはり物好きが面白がって「しょうがねえな~CD買ってやるか~」というものを作ることだった。
音楽以外のトリビュート作品も入れる。
幸いな事に我々には沢山のクリエイターに応援されてここまで来ている。
その人たちにも協力してもらって前代未聞のトリビュートアルバムを作ろうとひらめいた。
バンドと同じく我々の曲を1曲選んでもらい、そのタイトルをつけてくれたら後は自由。それぞれイラストだったり映像だったり漫画だったりを作ってもらう。
数々のCDジャケットのデザインを手がけ続けてくれているいのうえよしひろさん。
メジャーデビューシングルから1stアルバムまでのジャケットを作ってくれた切り絵師の鈴木ヒロキさん。
アニメ「血界戦線」でお世話になった漫画原作者の内藤泰弘さん。
「春が来てぼくら」のシングルのジャケットを黒板アートで描いてくれた中島玲菜さん。
ライブ映像をメジャーデビューからたくさん作ってくれている野田竜司さん。
「天国と地獄」から大体のMVを作ってくれているフカツマサカズさん。
アニメ「夜桜四重奏」でお世話になった漫画原作者のヤスダスズヒトさん。
(50音順ね)
話し始めたらそれぞれ沢山のドラマがあってキリが無いのだが、どの面下げて「祝ってください」と言いに行ったか思い出すだに恥ずかしくなる相談を、皆快く引き受けてくれた。
こんなん見たことなくないですか。あったら無知を恥じますけど。
トリビュートアルバムというのはもちろん斎藤君が歌ってるわけじゃないので「え~斎ちゃんが歌ってないなら買わなくてよくない?」という人もいるだろう。
その気持ちはもちろん尊重するので押しつけないけど、我々が大好きなバンドたちがカバーしてくれた楽曲たちは本当にいろんな顔を見せてくれるはずだ。
その曲の解釈が変わったり、もっとその曲が好きになったり、そのバンドも好きになるかもしれない。
祝われて浮かれてる我々が思い浮かぶことうけあいの、出会いに満ちた音源になる。
おまけにこれも未だ聴いたことないんだけど、他のバンド目当てで聴いた人が我々の原曲もスタジオライブバージョンで聴けるという聴き比べ盤付きだ(これは通常版にも付いてくる)。
トリビュートアルバムなので我々が出しゃばってしまうのはどうかなと少し思ったけど、せっかくの機会だから面白そうな方を選びまくろうと舵を切った。
こんなん見たことなくないですか。
スタッフは現在進行形でむちゃくちゃ頑張っているが僕は全く何もせずふっかふかのソファーに座ってワッハッハと高笑いして浮かれてるだけなので逆ブラック企業と石を投げられそうではあるが
それもご愛嬌、かなりワクワクする作品になった。
石投げてくれても結構。こんなん楽しんだもん勝ちだ。
安い買い物じゃないからいつ買ってくれてもいいんだけど、初回限定版は数量限定なので早く買わないといけないかもしれない。
予約したら引き換え期限とかあるのかしら、それとも前金?
もしそうだとすると少しばかり申し訳ないが、いつでもいいから聴いて欲しい。
この15年間、ロックバンドはよくやったのである。
http://unison-s-g.com/15th/tribute/
よく見て。
沢山のご褒美をもらって今年は続いていく。
せいぜい楽しんでくれ。
それではまた。小生田淵がよく喋る2019年4月 2019.04.17 UP
ブログは書き出さないとずるずる後ろ倒しにしてしまうのでよくない。
というわけで書き出している。
毎度慌ただしくやることがずっと途絶えないがバンドなので楽しい。
7月3日発売のカップリング曲ベスト「Bee-Side Sea-Side」の話をする。
カップリング曲、というのはシングルの2曲目3曲目に入っている曲たちのことだ。
今配信サブスクyoutube全盛の時代になって「カップリングってMVがあるならまだしも音源だけなら要らなくない?」っていうド正論ミュージシャンがそろそろ出てきてくれないかなと思っているのだが
我々に関してだと、この時代遅れな制度を喜んで待ちわびる物好きが数多くいるので、アルバムを待たずにシングルを買ってくれたやつへのご褒美みたいな感じで今は捉えていて、アルバム曲とは全く違う認識でいる。
カップリングというものをどう捉えるかはミュージシャンによってスタンスが結構違うので、面白い。
で、カップリング曲にも気を抜かない、という感じの意地を張っているわけではないのだが先に言ったご褒美としてふさわしいものを積み重ねてきたつもりだ。
それをどこかのタイミングでまとめて出そうと思っていた。
我々は10周年の時には「ノーシングルベストを出したい」と企画したり15周年には「B面ベストだ」と抜かしたり、普通のベストアルバムを未だ出さず寄り道をしてきていて、レーベルの人的にはあまり快く思われていないかもな、と思っている。
おまけに「MODE MOOD MODEからはとにかく空けたい」だの「みんながみんな早いスパンで新曲を聴きたがってるわけではない」だのと偉そうに主張しているさなかにあんまり売れなさそうなB面ベストを出したいと言い出したもんだから、そろそろ靴を隠されたり食事に下剤を入れられたりするかもしれない。
ということもあって最初企画したときはあんまりいい顔をされなかった記憶がある。
そしてそもそもシングルベストやカップリングベストなどは、元から持っているやつからしたら全く不要なものであるだろうと思う。
今からシングル買い集めるのもめんどくさいからこれを期に買っちゃえというやつが沢山いたらいいなとは思っているが
単曲で配信でも買えるのだから、CDでわざわざ出す意味などないのかもしれない。
我々は特に広い大衆など見向きもしておらず物好きが飽きないようにぐらいしか考えていないのでベストアルバムというものはわざわざ出さなくてもいいのだろうという気持ちもある。
しかしアニバーサリーの企画として「なんか面白そう」とひらめいてしまったからには物好きが「しょうがねえな~」となるレベルまで企画を研ぎ澄ませていくのが我々の癖である。
先だって行ったMV総選挙もその一貫である。どうせ君が好きそうなことだが楽しんでくれていたら僕も同じ意見だ。
なんで結成初期に作った曲が人気あんだよと結構前からじわじわ評判を体感していたが、そんな曲を結構な金をかけてMVを撮った。
これは物好きな君に一早く見てもらいたい。
ということでこれはyoutubeには公開予定をとりあえず立てず、発売日にCDの初回限定盤を買ったやつが一番先に見れる様にさせてもらう。
我々からのせめてものご褒美だ。
そしてカップリングベストを出したからにはカップリングツアーもしてしまえというのを思いついた。
大して動員も盛り上がりも期待できないので、なかなかに博打だなーというのを他人事のように思っている。
このチャンスにあそこでもここでもやりたい!と最低限の希望を出したのだが
おさえた会場規模を見たときにところによっては「ええ・・・これ無謀すぎない・・・」と思った。スタッフが一緒になって博打を打つのもこのチームの面白いところである。
今年中にやるから覚悟しておいてね。
で、そのツアーでやることも通常通りのワンマンライブとさして変わらないので今回カップリングに収録される31曲は全部はできない。
じゃあ映像とツアー本編で31曲全部回収できるようにしよう。
そう思って来週あたりにやるライブをまるっと初回限定盤に映像で収録する。2日あるけど両方全く同じライブをするよ。
その映像とツアーに来てもらえれば31曲の中で聴けない曲というのはないようにした。
2度とやんない曲も多分あるだろうから、まあ聴きたいやつは捕まえておいてくれ。
そんなこんなで7月3日に発売する。これを買えば我々の側面のこれまでの歴史を網羅できる。
オリジナルアルバムだと勘違いして買われると我々の株が意図せず下がるので気をつけてね。
でもまあ、結構あなどれないよ。
よしカップリングベストの話は終わった。この「面白そう」に乗っかってくれるなら、買ってくれるといいよ。
次はトリビュートアルバムの話ね。
他なんかあったかな。そうそう
a flood of circleの新しいアルバムがとても良かったよ。
僕がプロデュースした曲も2曲あるけど、そんなの関係なくても仲間が今日も楽しそうにロックバンドやってるのは嬉しいね。
THE KEBABSもガンガン暇を潰す企みを続けているのでよろしくね。
他なんかあったかな。そうそう
この間友達が死んでしまったよ。
実は人生で友達が死んだの初めてで、とても説明のつかない気持ちを味わっている。
友達じゃなくても同じくらい悼めよって怒られると思うけど、僕は性格が悪いので完全に同じ気持ちにはなれないよ。
そしてやっぱり性格が悪いから、これからも誰かにできることは変えることができない。
ただ、酒飲んでくれる人が一人いなくなったので困っているよ。
ロックバンドは続きます。飽きるか、死ぬまでね。
じゃあまたね。
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