小生田淵がよく喋る2019年4月 2019.04.17 UP
ブログは書き出さないとずるずる後ろ倒しにしてしまうのでよくない。
というわけで書き出している。
毎度慌ただしくやることがずっと途絶えないがバンドなので楽しい。
7月3日発売のカップリング曲ベスト「Bee-Side Sea-Side」の話をする。
カップリング曲、というのはシングルの2曲目3曲目に入っている曲たちのことだ。
今配信サブスクyoutube全盛の時代になって「カップリングってMVがあるならまだしも音源だけなら要らなくない?」っていうド正論ミュージシャンがそろそろ出てきてくれないかなと思っているのだが
我々に関してだと、この時代遅れな制度を喜んで待ちわびる物好きが数多くいるので、アルバムを待たずにシングルを買ってくれたやつへのご褒美みたいな感じで今は捉えていて、アルバム曲とは全く違う認識でいる。
カップリングというものをどう捉えるかはミュージシャンによってスタンスが結構違うので、面白い。
で、カップリング曲にも気を抜かない、という感じの意地を張っているわけではないのだが先に言ったご褒美としてふさわしいものを積み重ねてきたつもりだ。
それをどこかのタイミングでまとめて出そうと思っていた。
我々は10周年の時には「ノーシングルベストを出したい」と企画したり15周年には「B面ベストだ」と抜かしたり、普通のベストアルバムを未だ出さず寄り道をしてきていて、レーベルの人的にはあまり快く思われていないかもな、と思っている。
おまけに「MODE MOOD MODEからはとにかく空けたい」だの「みんながみんな早いスパンで新曲を聴きたがってるわけではない」だのと偉そうに主張しているさなかにあんまり売れなさそうなB面ベストを出したいと言い出したもんだから、そろそろ靴を隠されたり食事に下剤を入れられたりするかもしれない。
ということもあって最初企画したときはあんまりいい顔をされなかった記憶がある。
そしてそもそもシングルベストやカップリングベストなどは、元から持っているやつからしたら全く不要なものであるだろうと思う。
今からシングル買い集めるのもめんどくさいからこれを期に買っちゃえというやつが沢山いたらいいなとは思っているが
単曲で配信でも買えるのだから、CDでわざわざ出す意味などないのかもしれない。
我々は特に広い大衆など見向きもしておらず物好きが飽きないようにぐらいしか考えていないのでベストアルバムというものはわざわざ出さなくてもいいのだろうという気持ちもある。
しかしアニバーサリーの企画として「なんか面白そう」とひらめいてしまったからには物好きが「しょうがねえな~」となるレベルまで企画を研ぎ澄ませていくのが我々の癖である。
先だって行ったMV総選挙もその一貫である。どうせ君が好きそうなことだが楽しんでくれていたら僕も同じ意見だ。
なんで結成初期に作った曲が人気あんだよと結構前からじわじわ評判を体感していたが、そんな曲を結構な金をかけてMVを撮った。
これは物好きな君に一早く見てもらいたい。
ということでこれはyoutubeには公開予定をとりあえず立てず、発売日にCDの初回限定盤を買ったやつが一番先に見れる様にさせてもらう。
我々からのせめてものご褒美だ。
そしてカップリングベストを出したからにはカップリングツアーもしてしまえというのを思いついた。
大して動員も盛り上がりも期待できないので、なかなかに博打だなーというのを他人事のように思っている。
このチャンスにあそこでもここでもやりたい!と最低限の希望を出したのだが
おさえた会場規模を見たときにところによっては「ええ・・・これ無謀すぎない・・・」と思った。スタッフが一緒になって博打を打つのもこのチームの面白いところである。
今年中にやるから覚悟しておいてね。
で、そのツアーでやることも通常通りのワンマンライブとさして変わらないので今回カップリングに収録される31曲は全部はできない。
じゃあ映像とツアー本編で31曲全部回収できるようにしよう。
そう思って来週あたりにやるライブをまるっと初回限定盤に映像で収録する。2日あるけど両方全く同じライブをするよ。
その映像とツアーに来てもらえれば31曲の中で聴けない曲というのはないようにした。
2度とやんない曲も多分あるだろうから、まあ聴きたいやつは捕まえておいてくれ。
そんなこんなで7月3日に発売する。これを買えば我々の側面のこれまでの歴史を網羅できる。
オリジナルアルバムだと勘違いして買われると我々の株が意図せず下がるので気をつけてね。
でもまあ、結構あなどれないよ。
よしカップリングベストの話は終わった。この「面白そう」に乗っかってくれるなら、買ってくれるといいよ。
次はトリビュートアルバムの話ね。
他なんかあったかな。そうそう
a flood of circleの新しいアルバムがとても良かったよ。
僕がプロデュースした曲も2曲あるけど、そんなの関係なくても仲間が今日も楽しそうにロックバンドやってるのは嬉しいね。
THE KEBABSもガンガン暇を潰す企みを続けているのでよろしくね。
他なんかあったかな。そうそう
この間友達が死んでしまったよ。
実は人生で友達が死んだの初めてで、とても説明のつかない気持ちを味わっている。
友達じゃなくても同じくらい悼めよって怒られると思うけど、僕は性格が悪いので完全に同じ気持ちにはなれないよ。
そしてやっぱり性格が悪いから、これからも誰かにできることは変えることができない。
ただ、酒飲んでくれる人が一人いなくなったので困っているよ。
ロックバンドは続きます。飽きるか、死ぬまでね。
じゃあまたね。小生田淵がよく喋る2019年3月 その2 2019.03.30 UP
もたもたしてたら間が空いてしまった。これ今年マジ忙しいな。
15周年企画、それぞれ着々と進んでいる。
今日も今日とてライブだった。ステージがあるのは楽しい。
来週は来週で台湾と韓国で初めてのワンマンライブである。
誰が我々の音楽を聴いてくれているのかもわからないし、何人来ようとしてくれているのかもさっぱりわからない。
しかしまあ一人も来ないって事はないと思いたいので、それなら行くことには意義がある。
あまり頻繁に行けるわけでもないから、我々の言うロックバンドのライブがなんたるかがしっかり伝わるライブをしようと思う。
ただただステージで好きな曲を大きい音で演奏しているのが我々、それを観て勝手にそれぞれのやり方で受け取るのが君だ。
楽しみに待っててくれたら、それだけのものは見せるつもりだ。
youtubeで聴ける曲もいっぱいあるから、とりあえずそれ聴いておいてくれ。
https://www.youtube.com/channel/UC1uZYgOfncA-Gnk0GsLVK5A
短い尺しか公開してなくてサブスクリプションもないので申し訳ないが、興味があったら配信販売はあるから買って聴いてくれ。
これ誰か訳してそれぞれの国の人に伝えておいて。
さて前回から空いてしまっている間にちょうど新しいライブの発表もあったので、そこの説明をしてしまおう。
4月14日大阪BIG CAT「 ACCIDENT CODE “R” 」
4月15日大阪JANUS「YU-JI ROCK TOWN 2019 SPECIAL NIGHT~chaqq全開uniっとbus~」
この2本のライブが来月開催される。
実はこれ、両方とも我々の意図が一枚噛んでいる。
まず4月14日のBIG CATの方。
今年15周年ということで普段はツンケンしてる我々が、色々協力してくださ~いとメディアの人に軽口を叩いている(実に偉そうだ)
大阪ででかいライブの開催を決めた大きな理由でもあるラジオ局FM802からも快い協力表明をもらって、色々企画している最中にこの話が来た。
「ちょうどFM802が30周年でBIG CATも20周年やねん、802とBIG CATとユニゾンとでなんかやらへん?」(原文ママ)
ワンマン、トークショー、ビンゴ大会、用途は自由らしい。
自由といっても客とチャラチャラ馴れ合うのはアニバーサリーにせよ断固不本意なのでやはりライブだろうと思ったのだが、
何をやろうか数日時間をもらい考えた結果
「世代の違うバンドのライブをライブハウスで体感してもらいたい」
という想いに至った。
よくあるイベントの形ではあるが、ここ最近思っている次の5年10年のテーマにも少しリンクしてくる。
やはりロックバンドをライブハウスで体感することの魔法に、僕は年甲斐もなくとりつかれている。
最近はすっかり野外での大型イベントというのがシーンの主流になってきて、youtubeでバンドを見つければ大型イベントで生で観るという形が一番効率がいいものになった。確かにあれだけ沢山バンド見れるのにリーズナブルだし、開放感もあって想い出にもなるし素敵な空間だ。
しかしそこからライブハウスへの導線があまり無いというのは個人的に大きな不満を持っている。というか用意できていない自分にとても歯がゆい想いをしている。
ロックバンドはライブハウスで体感して初めて完成する。
むちゃくちゃ意訳なので誤解があるかもしれないしうまい説明もできないのだが、そういうつもりでいたいと思っている。
大型イベントという素敵な空間のその先に、ちょっとした落とし穴を用意しておきたいのだ。
流行りはしなくてもいい。けれどそれでロックバンドをもっと好きになるやつがいるのなら、諦めたくはない。
話はそれたがせっかくもらったライブハウスの話だから、そこでロックバンドを見つけてもらうというイベントができたらと思った。
我々のキャリアではまだ全然表現しきれないロックバンドの魅力を伝えてもらうことを先輩のPOLYSICSに託した。
我々から抜け落ちてしまった純粋さ、それとばったり出くわしてしまうというアクシデントの可能性を後輩のズーカラデルに託した。
全てが違うバンドだ。ライブハウスはこんなに違うバンドが集まる場所なのかということも少し知ってくれたらと思う。
そしてきっと君にとってどのバンドの音楽も、聴き方や見方、体の動かし方がそれぞれ違うものであるはずだ。
周りの客なんか見てる場合じゃない。君だけのそのバンドの楽しみ方が、とある瞬間にうっかり見つかったりするのだ。その瞬間を逃して欲しくはない。
なんなら全てのバンドを事前に全く聴かず飛び込んでもいいぐらいなのかもしれない。
ロックバンドには魔法がある。ライブハウスには魔法があるのだ。
そして4月15日。
chaqq,そしてbus stop mouseというバンドとの3マンである。
これは我々がアマチュアの頃に多くの想いを共有したバンドで、言葉では説明できないストーリーが詰まっている。
メンバーそれぞれの中に並々ならぬストーリーがあるので、僕だけがあまり話してはいけない。特に鈴木君はこのイベントを雑味無く成り立たせるためにとてつもない情熱と執念を燃やしていたので、このイベントが雑味がなく開催できるのは彼によるところが大きい。
bus stop mouseは一度解散に近い活動休止をしている。その別れ際にも我々は立ち会っている。
その日のライブの打ち上げでトイレに行った際にふとサビの歌詞とメロディが思い浮かび作った「mouth to mouse(sent you)」という曲がある。(副題も大事)
実はライブで3回だけやったことがあり、音源化を打診する声もスタッフからあったのだが、「彼らが復活するまでは」と頑なに拒んできて今がある。
この曲にやっと魂が宿る。
当時を知る人たちにも少しだけ「あの3バンド相変わらずだな」ということが届けばいいと思っている。
というわけで今日はB面ベストアルバムの話だ。
とブログを書き始める際に書いたのだけど、さすがに長くなったから今日はやめとこう。
音源買ってくださ~いって言えば済む話なんだけど、書き出すとダメね。
それではまた。小生田淵がよく喋る2019年3月 2019.03.21 UP
ツアーが終わった。
楽しかった。ライブをするのは本当に楽しい。
やっと行けた街もあった。こういう形のアンコールツアーは実に有意義だ。
好きな街が増えてしまった。必ずまた行かなくては。
ここ数年ずっと考えていることだが
ロックバンドが生み出せる自由というものを、オーディエンスに向けてまだまだ体現していかないと、と思った。
自由っていっても限度はあるし人間的な最低限の礼儀は必要だけど、この辺りも人それぞれ解釈が違って迷宮入りするので説明はとりあえず省く。
ライブの体感の仕方は一人一人自由でいいのだということを、まだ全然伝えきれてない。
みんながしてても手をあげたくない人、手拍子をしたくない人
みんながしてない時にそういう事をしたい人
体を揺らしたい人、ジャンプしたい人、踊りたい人
後ろでぼーっと突っ立ってたい人、酒が切れたら買いに行きたい人
仕事や学校終わりでそのままの服装で来る人だってそうだ。
周りの人とあわせないといけないかもなんてふざけた空気が漂うのなら、ロックバンドはそれを壊さないといけない。(あわせるのが好きな人は、もちろんそれが一番だ)
その人がまだ見つけられてない自分だけの楽しみ方があるはずだと、まだ本気で思っている。
見つけるためのきっかけを作ることは、とても大切なのかもしれない。
言って済む話ではないから考え続けなければいけない。
5年10年かかるかもしれないけど、考え続けようと思う。
さてブログを書くのは新しい情報が発表されたからである。
しかし情報が多い。
●自主企画fun time HOLIDAYの共演者発表
●B面ベストアルバム詳細発表
●トリビュートアルバム発売決定
全部書くといつも以上に長くなってしまうので日を分けて書こうかなと思う。
15周年なのでブログの頻度も上げていこうかなと思っている。
今日はfun time HOLIDAYの話。
我々の自主企画ライブイベントである。
君に観てもらいたいバンドがいる。
今年は愛知県で3回という形になった。
まあ大阪ででかいのあんだから愛知もなんかやろうや、とそんないきさつからである。
(大都市ばっかりでごめんね)
今回は今までやってそうでやっていなかった3バンドを呼んだ。バンドじゃないじゃんという野暮なツッコミは許さないわよ。
この満を持して感、アニバーサリーにふさわしいと思わないかね。
・5月13日 イズミカワソラ
ソラさんとこれまでやらなかったのは理由がある。
活動スタンスがそもそも違うからというのもあるが、音楽家として強い影響を受けているからである。
そういう人と同じステージに立つには、とても覚悟がいる。
10数年前に何気なくライブのSE(出囃子)にソラさんの”絵の具”を提案して以来、しっくり来て今の今まで使い続けている。
彼女の曲作りのポップさと音楽に対する純粋さに、僕は子供の頃から大いに影響を受けてきた。
ちなみに彼女のデビュー曲は「等身大の地球儀」だ。(引用に深い意味は無いが)
そんな彼女のライブは説明のできない幸せに溢れている。幸せな音楽だ。
ライブをする度にスタイルもセットリストの方向も変わるので、どういうやり方で来るかわからない。それが本当に楽しみだ。
彼女の音楽を体感してもらって、その後に我々がどうライブを見せるのか、強い覚悟をする必要がある。
見逃してもらうわけにはいかない。
・5月14日 SKY-HI
SKY-HIとこれまでやらなかったのは理由がある。
「えっ中学高校の後輩の日高君がAAAやっててさらにソロもやってんの?」
⇒「いぇーい仲間じゃーん」
⇒共演
この流れが安直すぎて嫌だからである。
彼がこれまでやってきたことを考えれば、一緒に並び立ってライブをやるには自分たちがそれ相応のことをある程度やり遂げてからでないといけないと考えていた。
その間にも彼はすごいスピードで道を切り開いてきた。
HIP HOPが持つ可能性を信じて、エンターテインメントの魔力を血肉にして
壁を壊し多くの人を巻き込んできた、そんな男だ。
音楽とそれにかける想いはこんなことも可能にするのかと、舌を巻くばかりだ。
しかし我々は我々で自分たちのやり方を強い自信でもって選んできたという自負がある。
今ならできる。
見逃してもらうわけにはいかない。
・6月19日 LiSA
LiSAとこれまでやらなかったのは理由がある。
ユニゾンがロックバンドだとするならば、LiSAはまるでロックバンドではない。
逆にLiSAがロックスターだとするならば、ユニゾンはまるでロックスターではない。
言葉の意味の話ではない、音楽でやろうとしていることが真逆だからだ。
真逆なので、一緒にライブをやる歪さを僕があまり好ましくないと思っていたからだ。
彼女は音楽で人を楽しませることを人の何倍も考えている。
我々は音楽で自分たちが楽しむことばかり考えている。
スタンスがまるで違うはずの彼女のライブは、いつも強い想いと挑戦心に溢れていて、いつも自分のプライドが揺らぎそうになる。
「お客さんの事考えてライブやりたいとか言うならLiSAぐらいやってみろよ」
と思ってるし
「お客さんの事考えなくていいライブをやりたいって言うならユニゾンぐらいやってみろよ」
と偉そうに言える日が来ればと思っている。
真逆を行く二つのライブは、お互いに本気を尽くすことで初めて成立する。それを確かめにいく日だ。
見逃してもらうわけにはいかない。
という3日間。実現することが少し怖くもあったライブに、このタイミングでたどり着いてしまった。
その先に何が見えるかで、ロックバンドはもっと楽しくなれるはずだと思っている。
目撃して、体感して、思い知って欲しい。お祝いモードはまだまだ続く。
浮かれてばっかりですまないが
たまには祝ってくれ。
では今日はこれで。小生田淵がよく喋る2019年1月 2019.01.01 UP
僕は大きいところでやるライブが苦手だ。
観たい奴が多くいる以上ある程度は仕方のないことと思い引き受けるようにはなったが、やはり程よい規模の会場で観てもらうに超したことはない。
ニュースだったりメディアの人がどうしても大きいところでやることだけ注目して取り上げがちになるのも、少し寂しい。
僕は野外でやるライブが苦手だ。
野外音楽イベントというものにも沢山お世話になっていて楽しい事ももちろん沢山あるので、ヘイト的な意味は全くないが
大体暑いし雨に濡れている人を見るのは昔から辛い。
2019年7月27日、大阪でワンマンライブをやる。
大阪府、舞洲スポーツアイランド。
とても大きい会場
で、
野外
だ。
はて?
この矛盾を回収しようとは思ってない。
僕の好きなロックバンドの結成15周年イベントを派手にやろうと一番面白い仕掛けを考えた。
去年も来年も、普段ならこんなことはしない。
たまの特別営業だ。大いに油断して大いに祝われる覚悟であれこれ準備してきた。
こういうことを言うともしかしたら「みんなでプレゼントを贈ろ~う」とか「みんなでHAPPY BIRTHDAYを歌お~う」と思う人間が出てくるかもしれないので、そういうこと言ってるんじゃ無いです、というのを一応強く言っておく。
そういうのは気持ちよく思ってませ~ん。
話が逸れたが。
2019年。UNISON SQUARE GARDENが結成15周年だ。
まだ道の途中だが、かっこいいロックバンドがこれだけ続いてくれた今を誇りに思う。
物好きの君を待つ。
祝ってくれ。小生田淵がよく喋る2018年11月その2 2018.11.26 UP
新しいバンドやりまーす
https://twitter.com/kebabs_band
https://www.youtube.com/embed/oNvTp_30jvY
a flood of circle佐々木、元serial TV drama新井君、元ART-SCHOOLだったりU&DESIGNだったりの浩之さんと。盟友揃い。
ワクワクするよね。
バンドが趣味だから、ユニゾンができない暇な時があるならバンドやるのが一番なのよ。
音楽が好きでい続けられたご褒美がまた一つ。おいしくいただきます。
この発表から遡ると前回のブログはタイミング悪かったな、わはは笑
悪いけど前回のブログとは全く関係ないのでご心配なく。
とはいえなんか前回のも反響多かったからまあ補足する。
ずっと前から言い続けてるけど、バンドは飽きたらやめるよ。飽きてるのに続けても意味が無いからね。
だから君に変な期待はさせてはいけない。
軽々しい言葉で君を縛り付けても、君のためにならない。
音楽はよりどころにしてもらって結構だけど、あくまで僕と君は他人なのだから君は君の人生をしっかり生きて欲しい。
何事も終わらないものなんてないのよ。
でも、僕は今んとこUNISON SQUARE GARDENに一瞬も飽きてない。
僕のロックバンドへの執念をなめないで欲しい。
新しい音楽に挑戦したいとか、もっと進化したいとか、そんなことはハナからない。
物好き以外もとにかく多くの人に好きになってもらいたいですとか、一緒に共有したいですとか、そんなことも全く思ってない。
「好きなロックバンドをやる」ということ、それだけを目的にやってるの。
バンドをやる理由なんてそれだけでいいの。
未来のバンドマンたちも知っておくといいよ。バンドって本当に楽しいんだよ。それがないなら嘘だよ。
ライブやりたいなー。
ライブ観たいよね。
ではまた。小生田淵がよく喋る2018年11月 2018.11.07 UP
Catch up, latency。
新しいシングルである。
前作「春が来てぼくら」から半年ちょっとでのリリースとなる。
前も言ったけどMODE MOOD MODEまでの一連でちょっとさすがにリリースペースが早すぎたので落ち着けるべく間を空けようとは思っていたのだが、嬉しいことに我々の曲に作品を彩って欲しい、というオファーがあったのでありがたく引き受ける運びとなった。
CDについては詳しくは各所雑誌を読んでもらえたらと思う。雑誌は良い。
これぐらいキャリアがあると、いくら君が物好きとはいえ新曲のペースが速いというのはあまりいいことがないと思っている。
それでもカップリング含めて3曲、うまいこと仕上げることができたのは個人的には嬉しい。ホッとしている。
まだしばらくMODE MOOD MODEでいいやーって人がいるなら安心して聴き続けてもらって、いつか気が向いたら今回のシングルの曲も聴いてくれ。音楽は逃げない。
配信は例によって1週間遅れてしまい申し訳ない。この施策は個人的には本意ではないのだが、CDなんて時代遅れなものを欲しがる物好きが一番良い想いをしてくれること自体は、僕は嬉しいと思っている。なんか矛盾があるがまあすまん、あと1週間待っててくれ。できれば配信派の人もカップリングごと買ってくれ。良い曲なんだよ、全部。
「Catch up, latency」はこれまでの人生を踏まえた、とても良い言葉を書けたと思っている。
ずっと、世の中的な「正しさ」とは違う方向に好きなロックバンドを進めることに結果的になってきたと思っている。
昔はJ-POPのど真ん中に殴り込むということも過去に言った様な記憶があって、ひっくり返ったら絶対面白いのになーと思ってはいたが、いかにJ-POPというものが自分の好きなロックバンド人生にとって興味が向かないことなのかを思い知った(J-POPをディスってないし、田淵が負け惜しみ言ってると揶揄してもらって大いに結構)
自分の好きなロックバンドのあり方が、いかに今の時代の“ロックシーン”とされる場所に似つかわしくないものなのかもよくわかった。(ロックシーンをディスってないし、田淵はめんどくさそうだからあんまり近寄らないようにしようと思ってもらって大いに結構)
自分にとっての「あって欲しい言葉」はいつまで経っても世の中にとって「わからない言葉」のままだ。
「CIDER ROAD」で音楽界は土下座しに来なかったし、「春が来てぼくら」が作曲的な意味でどんなに傑作かと騒がれることもなかった。(たしかリリース当時そんなことを冗談半分で息巻いていたのだ)
全て身をもって思い知ったことだ。
それでも僕は好きなロックバンドのことしか考えてこなかった。
それが「正しさ」から外れていても、大いに結構だ。
この年になると「あと5年もしたら考え方も変わってくるかな」と思うことも増えてきた。仕事だけじゃなく物事を斜に見る癖は大抵無駄だと気づく時が来るだろうし、自分の道の選び方もきっと変わってくるだろうな、と不思議と今から思っている。
しかし「好きなロックバンドを徹底的にやる」という意地に関しては少なくともこれまでの人生の中でも宝物だし、これだけは変わらずにできれば一生持っていて欲しいなと、今は思っている。がんばれ俺。
なんにせよ曲を作るのは楽しい。
オリジナルアルバムはしばらく出さないから、昨年から出まくったシングル群も含めて、今一度よく聴いて過ごすのもまた一興かもしれない。
ライブは相変わらずやる。
そう、ライブの話だ。
ツアーMODE MOOD MODEがようやく終わった。本数こそ異常に多いなんてことはなかったけど、途中間がぽっかり空いてしまったのもあってずいぶん長い間やっていたような気がする。
とてもいいライブツアーだった。バンド3人も、スタッフも、とても具合が良い。
一つのライブを作り上げるのにあまりに手札がありすぎるのも、それを圧倒的センスでバンドが実現できてしまうのも、これまで続けたご褒美のようなものなのかもしれない。
思い知って欲しいロックバンド体験をしてもらえたらなと、これまた愚直にやってきた。
一体感至上主義みたいな音楽シーンの現象が僕は本当に嫌で、それをぶっ壊そうとずっと画策してきた。今もしている。
今回も少し進められた気はするけど、やっぱりまだ道は遠いなという気も同時にしている。
何がどこまで届いているかはわからない。それでも、今はある程度自信を持ってこれがロックバンドのライブだと、ちょっとは言えるようになってきたのかもと思えている。
君が安心して自由なやりかたを選べるように、できることはまだあるんだと思う。
それを考えながらバンドをやるというのも、案外楽しい。
年寄りの小言みたいな話になるがロックバンドのライブはいい。まだ見てないやつはいつか絶対観に行った方がいい。
屋外で一日に沢山のバンドをちょっとずつ見るというのが今の流行かもしれない。それも素敵な事だがあれは本当にロックバンド体験の一部に過ぎない。
好きなバンドは絶対ライブハウスに観にいけ。きっといい体験になる。
引き続き追加公演もある。今回のツアーに来れなかったやつに来てもらえたら、という趣旨ではあるので、演奏曲を全部一緒にするほど我々は性格が良くはないと思いつつあんまり演出変えすぎるのもなあ、と思っているので年末に出るライブDVDはもしかしたら見ないで来た方がいいのかもしれない。まあそこは自分のものさしで適当にやってくれ。
なんにせよライブをやるのは本当に楽しい。
どうせ来年もいっぱいライブやるから、気が向いたら観に来て欲しい。
我々はロックバンドなのでライブを当たり前のようにやり続ける。
さてそういえばいろんな雑誌でポロッとこぼしてしまったのだが、今年は何か大きな岐路に立たされたなと痛感する年だった。
具体的に書かないとわからないとは思うが、あえてそのへんをふわっと割愛するとなにかこう「見つかってしまった」感じがするのだ。
我々のような偏屈な音楽に反応してくれる人間が増えるのはとても嬉しい。ユーザーに限らず応援してくれる人がいるのは本当に感謝がつきない。
ただ、人気者などというものにはどうしてもなりたくない。
不特定多数の人間に必要以上に見られるというのは昔も今も本当にダメだ。
矛盾を感じてピンと来ない人もいるだろうし、何を子供みたいな事をと思う人もいるだろう。
別に国民的なヒット曲を出したわけでもないのにすごい変なこと言ってるぞお前とつっこまれたら「ホントですよね!」と愛想笑い100%で返さざるを得ないと思う。
だが僕にはなかなかに大きな問題なのだ。病気のようなものかもしれない。
そういうのも込みだけど今年はいろんなことがあって、ああもう来るところまで来たからこのバンドやめちゃおう、という条件は揃った感じがしている。これ以上続けるのは危険も大きい。
辛いという感覚はあんまりないのだが、危ないのだ。
君の不安を煽る意図はないのだが、好きなものを好きで居続けるのは結構努力がいるのだ。自分のスタンスはやはりはっきりさせておきたい。
ただ先にも書いたように僕はロックバンドが好きだ。UNISON SQUARE GARDENはすごいバンドだ。
この3人の才能を試せる場がまだ続いて欲しいし、この3人で作るライブの可能性を考えるのは面白くてたまらない。自分の未熟なところが今もいっぱいあるので、克服した未来もこの道の先で見れるなら見てみたい。
そして僕のロックバンドを続ける才能がこんなもんで終わってもらっては実にもったいないのだ。
そして幸いなことに、面白くするアイデアはまだまだちゃんと出てくる。
だからやめなくてもいい理由が上回り続ける限り、ロックバンドは続けられると、今は信じているのだ。
・・・すごい!なんかたちの悪いアピールみたいになってる!ダサぁい!
というか今回色々重たいな!ピュー!フワッフワッ!(急に軽さをアピール)
うん。物々しい物言いになってしまったが、そういうのをひっくるめてもヘラヘラできる、というのは僕の特技なのでまあ心配には及びません。
暗くなったので明るい話をして終わります。
僕の好きなロックバンドもいよいよ来年で結成から15周年。
10周年というのはあまり大したことないと思っていたのだが、15周年は何かこう、自分の中ではとても大きなアニバーサリーの最初の年にしてもいいのかなと思っている。
なので来年は大いに油断する。お祝いしてしてモードでいつも以上にヘラヘラしちゃおうかなと思っている。でも人気者にはならない。
君みたいな物好きには大いに覚悟しておいてもらいたい。
それではまた。小生田淵がよく喋る2018年9月 2018.09.03 UP
9月に入った。ツアーが止まってしまっていて寂しいが、嬉しいことにライブはたくさんあったので元気ではいられた。
野外でかなり人が入る会場でのライブも多くあった。それゆえに新しく出会えた人・これから出るイベントで出会う人もいるのかもしれない。はじめましてUNISON SQUARE GARDENです。
いきなりだけど。
もし最近どこかで我々のライブを見たという人へ。あいや我々じゃなくてもいいか、大型イベントで結構良いバンドを見つけたぞって人へ。
良いバンドを見つけたならその後絶対にライブハウスイベントやワンマンを見に行った方が良いぞ。
君の好きなロックバンドをもっと思い知ってくれ。
よろしくね。
さて、シングルが出るニュースも発表された。これはツアーをやりながら隙間で取り組んで、現在まで結構間が空いてるのでまだしっかりアタマをまとめ切れてない。またいつか話そうと思う。
今日は同時に発表されたMODE MOOD MODEの追加公演の話をしたい。
毎度のこと書き出すと長くなってしまったので今回の要約だけ先にまとめておく。
・来年2月3月にやる追加公演の話
・こちらの気持ち的には現在開催中のツアーに来れなかった人に向けたツアーだよという話
・そこではファンクラブ先行はあるにはあるけど「会員一人最低一枚公約」は適用しませんよという話
以上の3ポイントです。
ではどうぞ。
アルバムMODE MOOD MODEの追加公演が決まった。来年2019年の2月3月、全16公演。
アンコールツアーみたいな名称でまたライブをしにいくことができる。嬉しい。
これは「今やっているツアーに来られなかった人のため」を考えて実現することができたツアーだ。
ロックバンドは君の街でライブをしなければならない。
「このエリア売り切ったら近くのこの県にも行かせてくれ」
ということを今回のツアーの日程がでた際に色々お願いをしていた。
それを少しだけ叶えてもらったというのが、来年アタマのアンコールツアーになる。
行ってない街をコンプリートできてなかったりするのは恥ずかしい話だが、スケジュール面含めてベストなものを選んでもらったつもりだ。またすでに行った都市が結構あるのは、来れなかった人の数を想像するに、まあまあの大きさのハコは各エリア切らないとねという考えからではある。
というような釈明は一応嘘無くできるんだが、スケジュール面含め色々な大人的な事情も含まれるのも隠せない。
なかなか筋の通った実行と説明が難しいのは、僕の力不足だ。すまない。
だが久しぶりに行ける街もあるし、すでに行っている街も来れなかった人がいただろうし、また新しい人が来れるチャンスを作れたと考えると、とても楽しみだ。
最終的には誰が来ようと僕にとっては他人だらけなので何でも良いが、一応の本音は「来れなかった人が優先的にチケットを買えればいいのに」と思っている。そのための追加公演なのだ。
これは頭をひねればシステム作れそうなものなのだが、とりあえず現状実現が難しい。
「まあ俺行きたいけど今年のツアー行ったし最初の先行は見送って最後に余ってたら買おっかなー」みたいな人ばかりだったらその本音は叶えてもらえるのかもしれない。
しかしそんなこと言ったって行きたいものは行きたい、という気持ちがある人は止められないと思う。そこは我々にとって最高の賛辞なので、否定する気も禁止もするつもりはない。
また、そんなこと言ってみんなが汲んでくれた結果ある会場が先行で3枚しか売れてませんとかになるとこれまたスタッフが真っ青になって僕がまた嫌われてしまうので、やはりそこは自然に任せるのが一番いいのだ(そりゃあ僕もほどよく埋まって欲しい笑)
なので君の気持ちが一番向くままに、できるならほどよく謙虚に、価値観が違う人がいても自分の気持ちに胸を張れるように、今回のツアーを捉えてくれたらと思う。
良いライブしてるから、楽しみにしていてほしい。
さて次はファンクラブについての話だ。毎度この話をしてしまっていて関係ない人はマジで興味ないと思うが、今回の追加公演は「ファンクラブじゃない人間にもなんとかチャンスを作れないか」と考えたことも盛り込んでいるので、気が向けば読み続けて欲しい。
最初に発表した今年11月までのツアーに関してはファンクラブの会員にはきちんとした応募をすれば最低でも1公演は必ず当てるという約束は達成できたと認識している。
前回の反省を経てシステムを考え直し、何度も確認した。ので間違いないはずなんだけど笑
ただ今回について一つ伝えておくことがある。
もちろんファンクラブ先行は今回もあるが、
通常の公約「会員には必ず1枚は当てる」みたいなものは適用されないということである。
まあこの本数でそれは無理だよ、というのが端的な説明になるかもだけど、僕は一応それ以上の理屈は持っているつもりだ。
それはさっき言った「追加公演は来れなかった人のためのもの」というので大体説明したけど、もう少し踏み込んで話す。
ファンクラブ会員については、そりゃお金払ってるんだからちゃんとした優遇はするよねということでチケット先行の様な策を用意している(チケットじゃなくてももちろんいいんだけど、熟考の末我々にはそれを一番に掲げるしかないと判断した)
ただ入ってない人だってライブを見たいやつはいる。入りたいけど入れない、バンドは好きだけど入るのはあんまり気が乗らない。とかとかあると思う。
毎度のツアーだと今現在の我々の立場だとどうしてもファンクラブを優先することを考えるのが当たり前なので、今回発表した追加公演はがファンクラブに入ってないやつが来れる可能性を上げるチャンスだと思った。
なので公演によっては最初からファンクラブの先行を設けない日も作っている。
その日は貴賤無し、皆平等にいっせーのせ、でチケット購入に参加して欲しい。
本当は「各種先行もなしの一般発売のみ、はい土曜日10時からドン!」というのをやってみたいんだけど、今のご時世転売なんちゃらがつけいりやすい環境はなるべく避けたいという理由があったので、そこは飲み込んで納得した。
もちろんファンクラブ先行がある公演の方が多いので、当たり前だけど見たいと思ってくれているなら遠慮せず応募してもらえたら嬉しいと思う。
「はい公約と違うー!嘘つきー!詐欺師ー!」と言う人間は出てくるのかなとも思うが、追加公演という名目なので付属してきたオプションだと思ってもらえたらと思う。
ファンクラブに入っている君たちは今やってるツアーにちゃんと来させることができたということに免じて、そこはどうか一つ我慢して欲しい。
同じくMODE MOOD MODEのツアーであることは変わりないので
少し待ってればまた別の形でライブツアーははじまる。また新しい気持ちで大いにやろう。
「じゃあ絶対に本ツアーとセットリスト変えずに同じことやれよなクソが」と思う人もいるだろう。
気持ちは重々わかるし、事実そんなに変えたらめちゃダサじゃない?と思ってはいるのでそんなにあまのじゃくな事を企むつもりはないが、我々も常に新鮮な気持ちでライブをし続けなければいけない生き物なのでそこそこ気まぐれに取り組むのはわかってもらえたらと思う。
君が完全に望む我々でいなければと思っていないので、君の言いなりにはならない。
偉そうな話をしているが、偉そうにするのもロックバンドの役目だ。
ルールめいた事例を多く作ってしまって後々首が絞まって辛くなる様な恐怖もあるのだが、
頭がキャパオーバーになったりならなかったりのギリギリの状況で都度ベストな選択を考えていくしかないと思っているので、とりあえず今のベストを選んで話させてもらった。
まあ時間とともに色々おさまっていくかなとも思っているので(いろんな意味で)、今日のところはこんな感じで。
ということでMODE MOOD MODEツアーはまだ続く。まだまだ君に会いに行く。
その先の事も、ちゃあんと、考えているんだぜ。
楽しくバンドが続けられたらいいね。
それではまた。小生田淵がよく喋る2018年4月 2018.04.10 UP
始まる。
我々の7枚目のアルバム「MODE MOOD MODE」のツアーである。
先日シングル「春が来てぼくら」がリリースされたので紛らわしいのだが、一応アルバムを掲げたツアーなのである。
アルバムというのはバンドの歴史を作り上げていくうえで何よりも大事なピースだ。
アルバムの歴史が、そのままバンドの歴史なのだ。
なかなかにシングルを連発してのアルバムだったが、そこに至るまでのあれこれも含めてとてもいい道のりだったと思う。
どうか我々が重ねてきた楽曲たちを改めて噛みしめてもらえたらと思う。
とはいえ君の街に行けるのは1年に1回くらいしか実現できてないかもしれない(それよりも低い頻度でしか行けてない街があるのは全くもってこちらの身勝手な都合であり、申し訳なく思う)
君がそのたまの機会に派手にやれればと思い、今回も圧倒的なセンスでライブが準備できたと思う。
バンドをやるのは本当に楽しい。大きな音を君の街で鳴らせるのが何より楽しみだ。
そして今回もきっと、初めて我々を見る人もいるのだろう。
当のこちらは誰が来ようが知ったこっちゃなく、毎回全ての人間が初めましてなのでまあ安心して君の好きな音楽を捕まえにくるといい。
そのかわり君は他の誰も気にすることなく君だけのやり方で音楽を受け取って欲しいのだ。
隣の人がだの、一体感がどうだの、手が挙がるかどうかだの、本当にどうでもいい。
他のライブの常識だのお約束なんか知らない。
他人への迷惑はまあ考えられた方が人として良いと思うので心がけてもらえたらと思うが、基本的に音楽は自由だ。
好きにやるぞ。
ロックバンドのライブはそれが許されるのだ。
全国各地でその街の君を待つ。遊びにきてちょ
さて、ここ最近というか数年というか、バンドの成長に併せて引き受けるべき立場というものがあり、信念が殺されない限りは流れに乗っかるというか、そうするしかないなと思うことがよくある。
結果的な態度や所作に嘘はないように心がけてはいるが、僕は仮面をかぶるのが上手なので逆に言えば元から断固として持っている意地みたいなものも、消えずに持っている自覚はある。
ある程度変わったこともあると思うが、変わってないものも多いはずだ。
ということで、たまにはめんどくさいこといいまーす
先日、アマチュア時代の楽曲が動画サイトにて全て公開されるということがあった。まあ無い方がいいのでしかるべき手段を取って削除させてもらった。
我々が10年以上も前にいわゆるリハーサルスタジオで歌がきちんと聴こえるようにマイクを立てて一発録りをした、その時の持ち曲を全て放出するという趣旨の楽曲たちである。
一応その音源を作ったいきさつをざっくり話すと「そこかしこで大人の人に誘われて流通音源を出すか出さないか迷ってたらめんどくさくなってきたのでタダで全部放出する」ということであった。「音楽は聴かれるべきものだ」だのという意識の高い様なことを言っていた様な気もする。
HPのメールアドレスに希望する旨を送ってくれた人にダウンロードURLを教えるというシステム。
デイライ協奏楽団とかクローバーとかあったよね。
全然売れてなかった時代だったが、配布した当時も悪用する人間がいるかもしれないという事もきちんとの念頭に置いていたと思う。
それでも配布に躊躇が無かったのは「まあこっちは信用してお前に送るから、何か悪いことには使わないでくれよな」という気概だったからだ。いわゆる性善説的な考え方だが今振り返ってもそれは間違いだとは思ってないし、今もマインドはそんなに変わってないと思う。
今の気持ちで当時に戻っても同じことをすると思う。
そして時は流れ、今回の事例が起きる。
複雑な話になるので前置きを。
まずこれからする話で僕の気持ちとして一貫しているのは「何かに対して憤ってるわけではない」ということなので、変に取りざたして「田淵が怒ってる」と称すのは甚だ困るですね。
よく読んでから抜かせ。
動画サイトにUPした当人については、当時こちらが直接音源を渡した人間ではないと思う。
じゃあ誰から受け取ったのかというと友達にCD貸すノリで当時の音源もバンドの有名税の弊害で軽い気持ちで手渡され、徐々に広がっていったのだろう。一人先に渡ったら最初のこちらの気概なんか伝わってないも同然で、人間のそういうところは至る所で痛感しているので慣れている。
なのでそこに関して「信じて渡した音源をUPするなんて最悪」なんて思ってもない。
結論から先に言うと
「うしろめたいことやってんだから堂々と偉そうにしても得しないと思うよ」
と。
そういう事を言いたいとは思っている。
ただこれも、それを言って当人が見直すきっかけになるのであればラッキーという気持ちがちょっとあるぐらいで(こんなとこ見てないと思うけど)
逆に、当人に言って特に響くことがないのであれば「この手の話は通じない人だったかー」と思って、終わり。なのである。
じゃあ何故これを言うのか。今回の事例に関わる人たちに限るわけではない。
今回の事例で勝手に悲しい想いをした人間や、特に無関心な人間に対し総じて「なるほど田淵はこういうスタンス・線の引き方なのだな」というのを知ってもらうのが目的でもあるのである。
ここ10年20年の音楽市場の常識がめまぐるしく動きすぎたのもあって、世代によって価値観がかなり差があるのではと思っている。
しかも発信側がかなり説明を怠っていると思っている。全部ユーザーのせいにして無責任が過ぎないかとすら、少し感じている。
なので、言わぬが華かもしれないが言うことも必ずしも悪くないかと思い、今これを書いている。
今回の事例について
「オフィシャルでyoutubeにフルサイズ上げたりしてるんだから何がいけないの?」
そう思う人間がいても僕はあまり不思議じゃないと思っている。
こちら側が説明しなさすぎたのだ。
だからこちらのスタンスはしつこくても明確に示しておいた方がいいと、個人的には思っているのである。
偉そうに言いつつ僕も確かに説明を怠っているなーと責任は感じている。
「言わなくてもそんぐらいわかってくれよ」と高をくくっているのも否定できない。
自身のバンドに関しての話をするが、例えばyoutubeに何を公開して何は途中までで何はフルサイズでというのは
「こちらのタダで聴ける線引きはここまでだからわかっといてくれな」という意思表示だと思っていてほしい。「そっから先は金がかかるから、悪いけど興味あったら頼むな。」ということ。
幸い我々にはCDなんて時代遅れなものを楽しみにしてくれる愛すべき物好きがいるので、そいつらが一番いい想いをするようにだったり、どこまでタダで見せたらその先に興味を持ってくれるかなだったり、たまにはサービスしようやとか、色々なタイミングで細かくジャッジをしている。
なのでそこをはみ出す形でこちらの本意でない形でUPしたり取引されたり好き勝手にされてるのを見てしまうと、ちょっと困るなーということになるのは本音である。
しかし、まあ話してもわかんない人がいたらいたでしょうがないかと思うしかないと思っている
「他の曲は削除されてないのになんでユニゾンのは削除されるの?ケチじゃね?」だったり
「アニメの曲とかフルバージョン誰かがyoutubeに上げたりしてくれてるし、僕もUPして感謝されたい!」と思う人がいたりするだろう。
それを聞いて激しく怒る人もいると思う「犯罪だ!作者への冒涜だ!」と。
ただ僕のスタンスとしては先に述べた「うしろめたいことやってんだからわきまえようね」という気持ちなのである(容認してるかと言われたら、まあしてないよ)
似たような話でチケット転売問題とか違法DL問題みたいなのに関しても似たような意見でいる。
もちろん社会的正論なのでそれは問題視した方がいいと思うし、転売や違法DLが本当に撲滅できたら「うおーまじかよすげー」となると思う。
ただここに関しても「むかつく」とか「絶滅しろ」とかじゃなくて、同様に「うしろめたいことやってんだからそこんとこわかっとけな」という思いの方が強い(繰り返すけど容認はしてないのであしからず)。
僕はチケットの高額転売より沢山当選して良い席だけ残して残りを余ってますだのと不特定多数に喧伝して定価で売ったり取引の手札にしてる人種の方が理解できないので(なんで引き換えるんだ)、まあ発信側として受け取り方も一種類じゃないのよというのはわかってもらえた方が個人的には楽。
チケット転売問題はしっかりした会場を用意できない発信側の責任だし、売り切れなくなるまでやることができない発信側の責任だ。
その責任を棚に上げてユーザー側のせいにするのは、あまりいい事だと思ってない。
だからと言っても考えられる解決策にも限界があるから、頭を悩ませるばかりだ。
そんなこともあるので、撲滅のためにあれこれやっている人がいるのは個人的にも心強いと思う。
というぐらいの温度感で、それらの問題とは付き合っているつもりである。
話を戻す。
今回のネットにUPされた件も、別にネット上で著作権侵害されてたら申請出して消すことはできるし、チケット転売も発覚したらそいつ出禁みたいなのは簡単にできるよ。
ただそういうことじゃなくて、その気持ちに対してちょっと待ってくれと言いたいのだ。
「あのアルバムタダで落としたよ~!」
「最新のあの曲をyoutubeにアップしたんで皆さん聴いてくださ~い!」
「あのチケット20枚おさえたんで余ってます、だれかいりませんか~!」
「あのバンドのレアアイテム持ってるんで、僕が取れなかったチケットと交換してくださ~い!」
落ち着いてほしい。それは常識的にはあんまりでかい声で言っていいことじゃないんだ。
人からありがたがられたりしていい気持になるんだと思う。自分が認められた気がするんだと思う。
「ネットにUPするのと友達同士でCDの貸し借りと何が違うの?」と言われたら確かに僕は法律以外の手札では説得しきれないのかもしれない。
「チケットの取引は別に正攻法で悪いことじゃなくない?」と言われても「うむ、一理ある」と答えると思う。
ただ常識的に考えると100%敵を作らないわけじゃないんだから、そんなに自慢できることじゃないんだというのがわかってもらえたら、少し心持も変わってくれるのかなと思っている。
性善説に基づく考え方なので甘いことをと言われると思うが、これが本音である。
今回の件で勝手に悲しい想いをした人もいると思う。
まあそういう人にとっては僕が怒り狂って注意喚起したら「やった!田淵は俺たちの味方!」と溜飲を下げるのかもしれないけど
これまで話した通り僕はこのスタンスだ。君の味方ではない。
まあ君は今まで通り好きな音楽を自分の基準で愛していってくれたらこちらは音楽で返すよということで、大人しくこっちを向いていればいいんじゃないですかということでどうか一つお納めいただけませんかね。
こちらもアホではないので「常識の範囲だと解せないわな」と思えばやるべきことは誠意を持ってやるのでそこはまあ所作をもって意思表明とさせていただければと。
話をまとめる。
今回の件について関連する人間、悲しんだ人間、全く関心のない人間におしなべてこちらのスタンスが少しでも伝わっていればと思う。
そして「音楽が作られて、君が音楽を受け取る」という、音楽にとって一番大事なことからしたらマジでどうでもいい話なので
君は自分の好きな音楽を手に取って好き勝手やってるといいと思うのだよ。
よし、ではツアーにでよう。
ロックバンドが今年もやるぞ。
それではまた。小生田淵がよく喋る2018年3月 2018.03.05 UP
明後日、3月7日にシングル「春が来てぼくら」がリリースされる。
毎度のことながら配信派の君にはもう1週間待ってもらうことになりすまない限りだが、3月14日には配信もリリースなので期待して待っていてほしい。
楽曲に関しては各種雑誌で一通り話したので各種確認してほしい。インタビューっていいよね。
今回はCDを作るにあたって色々こだわったところがある。
まず楽曲だが、表題曲「春が来てぼくら」はロックバンドとしては中々に挑戦的な音像で作り上げた。ストリングスを監修してくれた秋月くんが今回も本当に素晴らしい仕事をしてくれた。おなじみピアニストの神佐さんも本当に見事。
楽曲が呼ぶ方へロマンを詰め込んでいった。幸いなことにMODE MOOD MODEの流れというのもあったのでこういった音像もさほど不自然に聴こえなかったかもしれないが(これは本当にラッキー)、それにしても個人的には最高沸点のアレンジメントだあなと、振り返って思っている。
なので「セルアウトぶっ潰す」系の君にはもやもやっと聴こえてしまったかもしれない。
ということでカップリングでボコボコにする、これがテーマであった。
ここ数枚のシングルで意図的に「く~B面っぽい~」というのを入れる事を心がけていて、それはそれで理想のシングルの作り方でもあった。
だがしかし、今回は表題が表題なのでそうもいってられない。
3曲合わせてUNISON SQUARE GARDENだと。そういうものになるように作り上げたつもりだ。
カップリング2曲もより良い形で君に届けるために、CDの初回限定版にはスタジオライブもつけた。これは配信では聴けないのだ、わはは。
この鼻息の荒さももしかしたら裏目に出てしまうかもしれないが、何はともあれ3曲とも聴いてもらえたらうれしい。
そしてジャケットにもいつもより熱をあげた。
昨年とても感動した絵があって、その流れでダメもとでジャケットデザイナーづてにその作者さんにオファーをさせてもらって、奇跡的に制作に参加してもらえることになった。
出来上がっていく過程を見るのはとても鳥肌ものだった。何かに一生懸命打ち込んでいる人間には遠心力のようなものが発生し、作品や周りの環境までにも影響を及ぼすというのは僕の人生訓でもあるのだが、今回はそれをまざまざと感じることができた。
CDを作るのって楽しいね。
うんまあ
買ってね。
そして前回も言ったがこのCDをもってようやく一区切りできる。曲を作るのは本当に楽しいし僕の生きがいだ。作れた曲もどれも妥協のないものになったので全てに満足している。
が、そうはいってもここしばらく出力過多に生きてしまい、正直さすがに疲弊した笑
なにより君を混乱させてしまったかもしれないというのが心残りだ。同じバンドの曲を大量に立て続けに聴くと、大体飽和して体に入ってきづらいものだと個人的には思っている。
だが、「Silent Libre Mirage」から続いた一連のシングルやカップリング、そしてアルバム「MODE MOOD MODE」。どれも我々が息をした歴史であり、大事な楽曲たちだ。
ここらで我々も一息つくので、改めてこれまでの楽曲たちを今一度楽しみ直してもらうというのも、また一興かもしれない。
ということで満を持して「MODE MOOD MODE」を掲げて我々は楽しい楽しいツアーにでる。
今回ファンクラブというものには(入っていない人には関係のない話ですまない)しっかり人数を把握して会場を切り、工夫をこらしながらなんとか落選を出さずに当選させることができた。スタッフにも大変わがままを言ってしまったが、乗り切れたのはそのスタッフたちのおかげだ。
色々な意見ももらった。こちらとしてもこだわりと理由をもってやったところに関しては、その意見には完璧には答えられないなというところもあるのは隠さず言っておきたいのだが、
中には全く気付いてなかったところについて指摘してもらえたこともあり、これは検討の余地があるなと思った次第だ。
なんにせよ様々な目線で意見をもらえるのは助かる。
全員が満足する完璧な回答などないのはわかっているが、こちらも全力で考えるので、まあライブには気楽に来てくれると嬉しい。
ということでチケットの一般発売だが、5月までの公演のチケットが3月17日に発売だ。忘れずにチェックしてほしい。
今日日電話で取ろうなんて思ってもあのシステムは我々の公演だけじゃないすべてのチケットを求める人間が殺到するものなので分は悪い。という個人的見解だけ伝えて各自考えるといい。
今回も色々頭をひねってロックバンドがやるべきものを導き出した。
気楽に派手にやるぞ。
ライブツアーって楽しいね。
うんまあ、
来てね。
ロックバンドは曲を作ってライブをするだけの生き物だ。
今年もモリモリかき回してまいりましょう。
それではまた。小生田淵がよく喋る2018年1月 2018.01.01 UP
MODE MOOD MODE。
モードムードモード。
アルバムである。
1月24日に発売する。配信スタートは1月31日。
この情報の解禁をもって2018年をスタートすることとなる。
少し変則な形での発表になる。発売はこのブログを書いてから3週間後だ。
CDは普通発売の2カ月前くらいには販売店に通達が行くことになるので、それがすなわち世の中への解禁とイコールとなることが例として多い。
それが今回このタイミングでの発表となったのは事情が色々ある。
制作背景の詳細も併せてざっくりと列挙すると
・バンドは全国ツアー中であり、そのツアー中に更なる情報が出るとそっちに興味が行ってしまうやつがいるのが嫌なので、解禁は出来る限り送らせたかった。
・発売日があらかじめ1月24日に決まっており、なかなか動かせないらしい。ツアー中にリリースすることに関しては本意でなかったので何度か意見交換をしたが、これは色々は事情があるので納得し飲み込んで着地した。
・残ってるツアー公演の発売後のものに関してもセットリストは絶対に変えないという意向は汲んでもらった。
・3月リリースになる「春が来てぼくら」の話が来たのはアルバムイメージがほぼ固まったタイミングで、これ以上シングルを入れるとアルバムのロマンが崩れるのでこの楽曲はアルバムに収録しないという条件で引き受けさせてもらった。(これについては後で書く)
・初回限定盤に最新ツアーの映像がまるまる入ったらめちゃかっこいいだろうという理由からスタッフ全員の素晴らしい協力もあってツアー半ばである11月の公演を収録することができた(ファイナルみたいな大きい場所でのライブ映像を形に残すのは現時点はあんまり本意じゃないというのもある)
・発売日の事情によりライブ映像の曲順は事前には出さない事を決めた(CDのブックレットには記載しなければということになったので、買う人は気を付けて欲しい)
・じゃあアルバムの曲目も当日まで発表しないというのはどうだろうかとふと思いたった。
・総じてなんか楽しそう
色々書いたが、すなわち「楽しそう」というのが結果的な理由である。
その「楽しそう」のためにスタッフから各雑誌等の媒体、CD店、全てに協力をお願いしてこの解禁から発売までの流れを作り上げた。
関わってくれた人たちには本当に感謝が尽きないし、ますます「楽しそう」が増す結果になっていれば嬉しい。
先にも書いた通り曲目は事前に発表しないので発売当日CD屋各店で判明することになる。
配信スタートの1月31日には公式で発表しようと思っているが、CD発売以降は各地で目撃することができるだろうと思う。
発売日以降写真等での曲順web流出は特に止めないので各自の判断で勝手にやってくれ。
アルバム成り立ちのあれこれについては各所インタビューでまとめてもらっているので細かくはそちらで確認してほしい。雑誌はとてもいい。
我ながら絶妙な揺さぶりをかけにいくアルバムになったと思う。
もうどれがユニゾンで、何がユニゾンなのか。わからなくさせるぐらいの作品になっていればと思うし
結局これがユニゾンなんじゃないか、とわかってくれるような作品になっていればと思う。
君がわかろうがわかるまいが、ロックバンドがロックバンドをやっている、その単純な答えだけは変えたつもりもないし、変わるつもりもない。
なので君も変わることなく好きな音楽を聴いて、好きなライブに行ってほしい。
どこかで交われば派手にやる。それだけでいいのだと、強く思う。
ということで、4月からの全国ツアーについて。
アルバムをだせばそりゃあ全国ライブツアーをやる。ふらっと物好きに会いに行く。
なかなかすべての県を回ることができずに申し訳ない限りだが、出来る限りこれからも必死に考えていくしかない。
そして今回も僕の想定の規模を超えた会場がある。観れないやつがいるなら観せる、という覚悟は前回言った通りだ。
いいこともきっとある。それはもう信じるしかない。
こちらからの希望で可能な限り選べる形は作った。何が好みかは僕の知るところではない。なので君は気の向くままに好きなところを選んでくれるといい。
そして入ってない人には関係ないがファンクラブの話だ。
前回のブログの際にきちんと反応してくれた人間がいたようで、色々なことを知ることができ、改めて対応を整え直すきっかけになった。
1人ツアーに1公演、できるだけ家から近いところの公演の当選に努める。
様々な人や会社の協力のおかげで、考えうる最大限の答えを導き出した。
完璧な正解や解決策はないかもしれないが、今回はこうするということでこれからもぬかりなく取り組みたいと思う。
色々調べてみると明らかに不正を働いている人間の存在もわかったし、個人的には「こんなやり方もあるのか…」と少々唖然とする様なアプローチをしている人間を見つけたのも隠さずに言っておきたい。
公平と言っていいのかどうかは解釈の分かれるところなのでこちらとしても先行の状況を見つつ慎重に対応させてもらえたらと思う。
当人(ほとんどの人は該当しないのでさほど気にせず)の捉え方によっては反感を覚える人もいると思うのだが、ここは一つ落ち着いて向き合ってもらいたい。
固いことを言ってしまって気後れさせてしまったら申し訳ないが、君に我々のいつも通りのライブを今年も見てもらうためにファンクラブ会員であれそうでない人であれできることは全力で考える。
前にも言ったが複数応募するのダメみたいなのは全くないので誤解しないでほしい。
その辺は個人のさじ加減で勝手にやったらいいし、僕は徹頭徹尾知らなくていい話だ。
奮って応募してしてー。
3月リリースのシングル「春が来てぼくら」の話を少し。
作品に対して何ができるか、を考えた結果「純粋以外のものは許されない」という縛りを自分に課した。
それでも我々のシングルとして成立するものを、とこねくりまわした結果、音楽作り手的な意味でも意義深い楽曲に仕上がった。
作詞も作曲も、人生の中でも奇跡のような輝きを放った一曲だ。楽曲の成り立ちについて誰か1冊本書いてほしい。
一方、聞く人の感覚によってはいつもの我々とは違う空気を感じる人もいるのかもしれないと思う。
そういう偏屈な物好きのために(僕はそういう人が嫌いじゃない)カップリングはいつにも増してボコボコ仕様に仕上げた。
この3曲が強烈なバランスで君に迫る。楽しみにしていてほしい。
3月リリースの3曲をもって、ユニゾンの制作は一呼吸つけるかなと思っている。さすがに曲を作りすぎて、君を混乱させすぎた。
2017年に立て続けに出たシングルのカップリングの曲たちもしっかり愛してくれたら嬉しいと思う。いい曲だから聴かれたいのだ。
全国を回っていればすぐ次のアルバムのイメージが湧いてくるだろうが、それはまた別のお話。
なにはともあれ結成14年。僕の好きなロックバンドが好きなままでいてくれて本当によかった。
最後に余談としてバンド以外の話も少し。新年なので饒舌が過ぎるのも許してほしい。
2月14日にイズミカワソラさんというシンガーソングライターのトリビュートアルバムにバンド名義、自身名義、斎藤君名義で計3曲参加する。
ライブに来てくれている人は知っているかと思うが始まる前に流れている楽曲を歌っている人だ。
何気なく使い始めたが、アマチュアを卒業してからもずっと使い続けてきた。
元はといえばただのヘビーリスナーであり、面識もなかったのだが不思議なご縁でお会いしたり、「mix juiceのいうとおり」では楽曲をご一緒させてもらった。
彼女は20年間、どこにいても自分の好きな音楽を作り歌い続けてきた。長くやりつづける人というのは思いつく限り何人か思い浮かぶ。
あまり尊敬とか憧れという言葉を普段使いたくないのだが、そういう人にそういう想いを抱いてしまうというのは隠すことではないだろう。
自身が書き下ろした新曲も、花束を贈るつもりで書いた曲だ。
彼女の20年間の活動を、少しでも感じてくれたらと思う。
そして僕がプロデュースという形で関わらせてもらったa flood of circleの新しいアルバムの1曲「ミッドナイト・クローラー」がある。来月発売だったかな。
彼らには本当に音楽をやり続けて欲しいし、何より僕が観続けたい。
その想いで楽曲を作り上げられたらと思い、僕の好きなa flood of circleを改めて作り直すつもりで好き勝手にやらせてもらった。といっても口挟んでただけだけど。
こちらも気が向いたら耳を傾けてくれたらと思う。
所属するQ-MHzもいい曲だけを作り続けている。毎回毎回わくわくしている。ネットであれこれして調べてみてね。
バンド含めてそうだが音楽に浸って生活ができるのは、長年自分を信じてきたご褒美の様で、とても幸せだ。
そして、気を引き締めるきっかけにもなる。今年も粛々と向き合っていけたらと思う。
というのを新年開幕に向けての言葉として、締める。
では、1月24日発売の「MODE MOOD MODE」をよろしく頼む。
それではまた。
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