小生田淵がよく喋る2019年7月 2019.07.09 UP
まず、先日発売した「Bee side Sea side」のブックレット、誤植が数カ所あった。しまった。
なかなか発売前バタバタしてて僕に歌詞チェック来ないな~と思ってたらデータ的に一つ古い「プログラムcontinued(15 th style)」の歌詞が載ってしまった。斎藤君の歌入れの最中に最後書き換えたんだけど、その前のやつね。行替えとか表記とかきちんと整えないものが製品になってしまった。他にもちょろちょろ。
うーん恥ずかしい。そして悲しい。
まあ起きたことはしょうがないので「うわ~詰めの甘い田淵発見☆」ぐらいに思って指さして笑うがいいわ。
せっかく買ってくれたのにごめんね。
さて本題。
我々のトリビュートアルバム「Thank you, ROCK BANDS!」が7月24日にCD発売される。
7月24日は我々の結成日で、結成15周年の記念作品として5年前からずっと温めていた企画だ。
たくさんの愛すべきミュージシャンに快く協力してもらって、本当に素晴らしい作品ができた。
CDショップで2曲がランダムで試聴できる企画も始まっている。興味あれば行ってみてちょ。
僕らが愛したロックバンドたちはすごい、君もそれを知るべきだ。
今回はさらにCDの初回限定盤として音楽以外のクリエイターの作品も収録している
イラスト、マンガ、ドキュメンタリー、MVなど様々だ。
さらに我々本家がトリビュートされた楽曲を普段どう演奏しているかが分かるように、スタジオライブの音源も通常盤からつけた(初回限定盤は映像もついてる)。
個人的にも未だかつて見たことないトリビュートアルバムだ。
是非CD商品で買ってくれたらうれしく思う。
さてそんな中、報告が遅くなってしまったことがある。
今回トリビュートアルバムの配信での販売は1か月後の8月28日(水)になる。
君を騙すみたいで申し訳なかった。特にこのブログを読むはずも無い参加アーティストのファンの人からしたら発売日にwebに無いし情報も無いしで混乱させてしまうかもしれない。
なんとか伝えにいかなくては。きちんと発売まで何度でも言って伝える。
今回の配信販売スタートは8月28日。
これについては「今回CDで買ってもらえるようにスタッフ総出で並々ならぬ準備をしたので」という想いが第一に来るが、
個人的にまた別の大きな構想計画があり、その第一歩である。
先に言った方が話がしやすいと思うので
「我々の音楽を今の世の中的に一番便利な形で聴けるようにしたい」
ということであり、あくまで現時点の話にはなるが
「いつかサブスクリプションストリーミングサービス(以下サブスク)でも我々の音源を聴いてもらうため」
これがもう一つの目的である。
これには内々でも様々な意見があるので実現するためには多少時間をかけてステップを踏んで進めて行くことがベターだと判断したので、その第一歩なのだ。
というわざわざ言わないでもいい様な説明をしたいなと思ったのも、あまりにも今現在の状況がユーザーにわかりにくすぎないかと思ったからだ。
市場が色々渾沌としているのに、説明もされないから特に若いユーザーはわかりようがない。
少しでも音楽シーンの現状、発信側・ユーザー側双方の捉え方についてのあくまで個人的な考えではあるが、わかってもらえるように説明をしていく。
かなり長くなる。難しい内容なので興味なかったら読まなくていいけど、知らないより知っていた方がいいと思っていることだ。
よく考えないで誰かを崇拝したり、誰かを批判したりするのはあまり好ましく思ってない。
何回かに分けて読んでもいい。音楽シーンの現状について思っていることをできるだけ話す。あくまで個人的な意見なので参考にならないかもしれないけど、知ってくれたら嬉しい。
長いので下記目次書いたら論文みたい。ウケる。ミュージシャンウケる。
【1.何故これまでも配信スタート日をずらして来たのか】
【2.CDが売れた方が嬉しい理由はある】
【3.ユーザーにとってデータ購入は「便利」ということを忘れてはいけない】
【4.便利と使命の両立を考える】
【5.CDを買う楽しみを作り出す努力をする】
【6.再びCDとデータ販売の発売日について考える】
【7.CDランキングには興味が無い】
【8.「CD買ってね」って言いたい】
【1.何故これまでも配信スタート日をずらして来たのか】
まず、CD発売日と配信スタート日をこれまでもずらして来た経緯について。
我々は確かシングル「シュガーソングとビターステップ」から配信スタートを1週間遅らせるという手法を取ってきた。
レコード会社からの要望で、やはりCDを愛を込めて作っているので、まずCDを買ってもらえるのが嬉しいからという理由だった。良い音楽なんだからより良い作品としてユーザーに届けたい、と。
僕は最初反対した。発売日に配信サイトに行って売ってないとユーザーが混乱する。それは音楽ユーザーのためにならないと思ったからだ。
とはいえCDというものを大事に作っているのは同意見なので、配信スタート日を告知文言に入れてほしい、ポスターにも同じフォントサイズで入れてユーザーに混乱のないようにしてもらいたい、という要望を出して着地した。
それを期に今まで同様の形を取って配信リリースをしているのだが、どうしても宣伝ではCDの発売日ばかりが目立ってしまい、理想とするところまではまだ来れてない。
これには別の語り口があるので、後で話す。
【2.CDが売れた方が嬉しい理由はある】
まず強調しておくとこれからする「CDを作る意味」の話はユーザーに「CDを買うこと=お金で応援すること」と思わせてしまうと本意ではないのであらかじめ否定しておく。君自身が欲しいか、欲しくないか、それだけに関わる話と思って欲しい。
そしてこれまた大事な前提なので確認しておくが我々とレコード会社であるトイズファクトリーは強い信頼で繋がっているので、いろんな意見を尊重した上で裏切らない形で最善策を作り出す、というのが僕の信念だ。
先ほど話した様なレコード会社が「丹精込めて作ったCDが売れるのが一番嬉しいのでそのために努力をする」というのは会社の方針として批判するようなことではない。アーティストのためにも会社のためにもなるという熱意とこだわりによるところなので、その努力内容に対する良し悪しの判断は個々によるのである。
「音楽のためとか言って結局金のためか!」と文句を言うユーザーがいるだろうが、利益を上げるというのは会社というものの絶対命題で、あんまり考えずに否定するのはセンスがないと思っている。実際に金のことうんぬんではなく、本当にいい音楽をいい商品としてユーザーに届けたいという気持ちで大体の人は動いているのを僕は近くで見てきている。
世の中は色々な仕組みと構造があるのだ、わかっておこう。
何故レコード会社がCDにこだわりたいのかは先にも言ったように「いい音楽をいい作品で」というのが第一ではあるけど、少し生々しい話も付け加えると1枚売れて得られる利益が配信・サブスクと比べて段違いだからだ。というか配信・サブスクリプションの1DL、1再生における利益は嘘みたいに少ない。
なのでCDが売れないと会社は困ってしまう。その利益のおかげで音楽制作のクオリティと環境がしっかり守られ、ひいては我々だけでなく未来の才能をサポートできるということは確かにあるし、色々困る事が起きかねないというのは筋が通っている。
サブスクにあることで認知が広がるからCDは売れる様になるよ!という人がいると思う。僕もどちらかというとそちら側ではある。
だがそれも確証がないので、色々な会社的な事情やそれまでのルールのようなものがあって(ここは伏せる。自分で考えて)、それを選択するエネルギーを払うよりこれまでのやり方を続ける方が良いという判断をするのも頷けない話ではないのだ。
ところでそんなことを考えているうちに我々の所属レコード会社の先輩アーティストも続々サブスクを解禁してるので君にはハテナが浮かんでるかもしれないのだが、国民の大多数に受け入れられているアーティストに対して僕らは大して流行ってない音楽家なので、色々事情が違うのだ。(自分で考えて)
【3.ユーザーにとってデータ購入は「便利」ということを忘れてはいけない】
では次にユーザーの目線から話をする。
配信やサブスクなどのデータ販売がユーザーにとってどういうものなのか、だ。これが今回一番大事な話。
ずばり一言、便利なのだ。
家に居ながらにして買える。すぐ聴ける。スマートフォンでも楽々。安い。
CDより、ずっと便利。
音楽を聴くのに、便利なのだ。
つまりCDは比べて「音楽を聴くのに便利ではない」のだ。僕がCDを「時代遅れ」と言い続けているのもここに論拠がある。
これは発信側も、CDを愛してくれるユーザー側も理解していないと話にならない。
物で買った方が思い入れがー、とか、音質がー、とか、ミュージシャンへの評価がー、みたいなのを言いたいのもわかるけど、全く別の話である。
ユーザーの消費行動は便利な方に流れる。これは大体の場合真理だと思う。
音楽は聴かれるため、それだけのためにあると個人的に思っている。
そして聴かれるためには便利であることはとても有利である。
サブスクというものは入ってきたころはあまり興味なかったし日本の人口数だと明らかに利益にならないので面白そうなサービスっぽいけど別に今はいいやと様子見していたけど
今中学生や高校生などの若い人の音楽の聴き方をリサーチしていくにつれて、youtubeはじめそういったサービスを第一に音楽を聴いていて、無ければ聴かない=バンドは気づいてもらえないという様なことも多々あることがわかった。
それぐらい便利が世の中の流れを変えたということなので、それを無視するのはあまり性に合わない。
便利な世の中に合わせないというのはそれ相応の理由と覚悟がいる。
理由と覚悟が無いなら、それははっきりと「ダサい」と思っている。
少なくとも僕は音楽を聴くのは絶対CDが一番、とは思ってないので、世の中に合せるのは望ましいという考えだ。
だから我々の音楽もサブスクで聴ける未来が来てほしい、そう思っている。
【4.便利と使命の両立を考える】
しかしそれでは話は解決しない。我々は今のレコード会社と強い信頼で繋がっているので近しい周りの人間を幸せにする使命がある。CD売れないと困るんだよ~と言われるとそこは課題として対策考えましょう、となるのは当然なのだ。
CDが売れなくても利益を出す、ということは今後時代的にそうなっていくだろうし、やり方もそんなに難しくないけど(これは話さなくていい話なので伏せる)、現時点では少なくともCDを買ってもらいたいと会社は思っていて、なにより僕もCDを選んで買った人がいるのであれば、それはとてもうれしい。
つまりCDが売れることを諦めてはいけない。
便利と使命を両立する必要がある。
そのためには努力をしなければいけないのだ。
発信側はただ鼻くそほじって適当にCD作って酒飲んで遊んで終わり、でうまくいくような世の中ではとっくにないのだ。
便利な世の中に合わせるなら、それだけがんばらなきゃいけない。
がんばらないなら「CD買わないやつバカ」だの「違法DL許さない」だの偉そうにする権利なんかない。
ちなみに違法DLというのも無視できない議題かと思うのでちょっとだけ。
違法DLの根本にあるのは同じく「ユーザーにとって便利」ということなのだ。
そりゃいけないことなので取り締まらなきゃいけないのはわかる。
けどいかんせんよく見るのはユーザーにとっての便利さを無視して「金払え」やら「音楽への裏切りだ」と言う人。個人的にはそうやって説教して満足しても根本は解決しないはずだし、対策を考えるのは少なくとも僕以外の人間の仕事だと思っている。
違法DL環境が実際に消滅したとして、じゃあその人が急にCD買いますとはならないでしょ。じゃあサブスクに金払おう、となる可能性も必ずしも高くない。みんながみんな十分に金持ってるわけじゃ無いの。何が言いたいかと言うと悪を取り払う事と状況の回復は別問題なのだ。
僕は違法DLがなくなることより、その人がどうやったらお金を払いたくなるのか、そっちを考える方が楽しい。
これはチケット転売問題も一緒である(ちゃんと法整備も進んでいるので、それ自体はいいと思うけど)。
音源をお金で買ってもらうためにどうするか、チケットがほしい人に行きわたるために何をがんばったらいいのか、そっちを考えて努力する方が楽しくないすか。
法律と道徳振りかざして安心、ってのはあんまり同意できないんですよね。
まあ、法律犯したらダメだよ。それだけ。
【5.CDを買う楽しみを作り出す努力をする】
さて、データで音楽を聴くのは「便利」、CDが売れたら嬉しいというのは「使命」であり、一応個人的には「ロマン」だ。
では「便利」と「使命≒ロマン」を両立するためにどうするのか。
サブスクでも聴けて、CDが欲しい人もちゃんと作り続けるようにがんばる。
これが現時点の僕の答えだ。
序盤でも言ったがくれぐれも「CDを買う=お金で応援」ということを訴えているわけではない。君自身が欲しければ買う、欲しくなければ買わない、その前提で話すね。
僕自身CDで自分の音楽が買われるのはとてもうれしい。僕がCDを買って手元に持ってとてもうっとりしていた経験をしているからというのも大きいが
やはり発売を楽しみに待ってくれるやつがいるというのはこの上無い評価だ。
しかしこれから世の中の基準はサブスクであって(あくまで現時点ではね)、便利な世の中はそこにあるのであれば、音楽はそこでも聴かれるべきである。
なのでサブスクを公開するかわりに我々の音楽を深く知ってくれる物好きにはCDを買ってもらえるよう、一層の努力をする。
CDを買う体験、物として手元に置くこと、その楽しみを作り出す努力をするのだ。特典だったり発売日のわくわく感を作るだったりというのもその努力のうちの一つである。
特典に関しては人それぞれ意見があると思うけど、それぞれのダサいだろボーダーラインは違うので意見は違っていいと思っている。特典入るとケースでかくなるから通常版の方買う、みたいな人もいると思うので要は買う楽しみがユーザーにあればいいという話。
なので僕が発信側に立つときの話をするとこだわれるところまではこだわる。関わる人間が多いのもあっていろんな提案をしてもらうのだが、こちらのコントロールがほぼ不可能というのも実際あるので、こだわったところ以外はネガティブな意味で無く無の気持ちで受け入れるという塩梅で付き合っているつもりだ。
あと、複数買いは推奨してないよ、あしからず。
で、CD作りの努力の根っこは大体「CDで買ったやつが一番いい思いをする」というつもりで今までやってきている。
それはシングルだったら発売当日に初めてフルバージョンが聴けるという状況をなるべくつくるために、オフィシャルでyoutubeはMV事前公開はshortにとどめるということだったりした。
発売後しばらく経ったらフルMV出してもいい派ではあるしアルバムリードとかに関してはフルのほうがなんならいいと思ってるんだけど、これも各々是非について意見があるので僕の独断では決定できない。
その過程で再び話題にしたいのが「発売日」の話である。
【6.再びCDとデータ販売の発売日について考える】
先にも言ったとおり現状我々の音源はCD発売から配信スタートまで1週間遅らせていて、当初僕は反対派だったということは話した。ただCDで買ってもらえる方が嬉しいからという理由がそこの根本にあることもわかったので、やるなら配信発売日も絶対に明記して欲しいと思っていることも話した。ここまでがさっきの話。
で、今になって思うのはその発売日がしっかり明記されるのであれば「CDを買って欲しいから配信はずらす」という理由での差別化は昔ほど反対派ではなくなった。
尊敬している友達に「映画だったら劇場公開からパッケージ化とかサブスク公開まで時間は普通に空くよね」と言われてなるほどと思ったのがきっかけである。確かに僕も映画館で見た方が楽しいから映画館行くし、CD買う人も早く手に入るというアドバンテージは喜ばれるかもしれない。
もちろんそれだけがCDを買う理由じゃないという人もいっぱいいるとは思うけど、
CDの発売日とデータ販売日を一定期間空けることでCDの売り上げがしっかりと保たれる可能性があがるのであれば最初に話した「サブスク解禁」の夢の実現に近づくかも知れない。
そこで今回配信スタート日をいつもの1週間ではなく1ヶ月空ける、という形を提案するに至った。
報告が遅れてしまったのでここからきちんと告知していこうと思う。
【7.CDランキングには興味が無い】
さて以降はCDとサブスクについての考えの補足になるが
発売日をずらす、という事を思いついたときに気になったのが「何故CDの発売日を公式の発売日としなければいけないのか」という話。
世の中にとって便利な方を公式発売日として、CDを物好きが先に手に入る様にしちゃダメなのかと思ったのである。
CDを買いたい人は先に買えて、公式発売日にも告知はできるからそこでCDに気づいて買ってくれる人間もいる。そういう形でもいいのではないか。
もちろんこれが個人的な最終回答ではなくまだ考察中ではあるのだが、その疑問についてわりとすぐ思い当たったのが
「CD売り上げランキング(特に週間のような一時的なもの)を人気の指標にしているので、そこに不利になるようなことをわざわざ選ばない」からなのではないかなということ。
これに関しては個人的にははっきり異を唱える。怒ってるわけではないのだが「僕そういうの全く気にしてませ~ん」という心持ちなのである。
世の中的にはまだそれを指標にしているユーザーは日本中にいると思うので、確かにあって助かる人がいるのであれば存在意義はある。
ただ僕に関しては無の気持ちである。
CDは買いたいと思ってくれる人がいたら嬉しい、物でCDを買うのはとても素敵な体験というのは本心中の本心。
CDランキングが上だと嬉しい。これは全く中の全く思ってない。誤解されたくないし全くの無の気持ちである。
サブスクの再生回数ランキングとか配信ランキングとか、カラオケランキングとかならまだ興味ある方だけど。
あと作曲家やプロデューサーなどのクリエイターを加味したランキングとかも海外で始まったらしいね。とてもとても素晴らしいことだと思います。
あまり乱暴な言葉は使いたくないのでこのあたりにとどめるけど、ランキングと共にCDを宣伝するのであればそういうのも加味したらどうかなあと、要はそういう心持ちなのである。
なのでCDを買ったやつが一番いい思いをするなら、公式発売日より先に手に入る様にすればいいのでは?と思ったのである。
検討してみると発生しそうな問題は確かにあるので全然完璧な回答ではないのだが、少し自分の考えは整理できた。
別に我々の楽曲全部が全部サブスクになきゃというこだわりは無いのでそういう差別化の仕方もいいかと思うけど。
【8.「CD買ってね」って言いたい】
あともう少し個人的な話で、サブスクを解禁したい理由だけど
「CDめっちゃいいんで買ってくれよな」ということを大きい声で言いたいからというのがある。
今は便利なところに音楽が無い。その状況で「CD買ってね」と言うのは気が引けるのが正直なところだ。
念を押して説明するけどCDしか出さないことに明確な理由と覚悟があるならそれでいいと思っているよ。
けどそれだと「CD買って」と偉そうに言えないと個人的には思っている。
僕はシングルにしてもアルバムにしても曲のバランスや並びに絶対的なロマンを持っているからできるだけその意図通りに聴いてもらいたいし、物でCDを買う体験に喜びを感じてくれる人間がいるならそれは最大限大事にしたい。そのために努力も一層していく。
だけどユーザー的に便利な道を完全に封鎖する形では、大きい声で「CD買ってね」と言うのはどうしても気が引ける。
なのでユーザーにとって便利なところにもちゃんとある、というところから始めたい。
補足も長くなったが話は以上である。
改めて告知をするが、7月24日にCD発売のトリビュートアルバム「Thank you, ROCK BANDS!」の配信発売日は8月28日(水)午前0時になる。告知が遅れてすまなかった。
今回はいつも以上に真剣に商品を作る形になった。だって僕新曲書いてないからなんもしてないし笑
CDを買ったやつが一番いい思いをするように、誠心誠意作ったのだ。
もちろん1ヶ月待てば8月28日に配信でちゃんと買える。気分に合わせて選んで欲しい。
とにかく聴いて欲しいのだ。我々は素晴らしいバンドたちに愛された幸せ者だ。
併せて、これはユーザーにとっての「便利」と真剣に音楽作品を作り続ける我々の「ロマン」を両立するための大きな夢の第一歩だと思っている。
サブスクを解禁できたときに晴れて大きな声で「CD買ってくれよな」と言える日が来る。
その日を心待ちにしながら、奮闘しようと思う。
それではまた。小生田淵がよく喋る2019年6月その2 2019.06.21 UP
7月27日の15周年記念ワンマンライブ「プログラム15th」のチケットが明日10時から一般発売である。
アニバーサリーである今年の目玉であるイベントだ。
大阪の舞洲スポーツアイランド、野外だ。年明けにも書いたけど、僕は野外のライブが嫌いで、大きいキャパシティでライブをするのが嫌いだ。
ロックバンドは適した場所でやるべきであって、それを超えると音楽体験として不十分だというのを強い哲学でもって意地を張っている。
その理念に反するこのライブ会場を選んだのはいろいろ理由があるが、とにかく記念日の催しとして一番面白いものを選んだつもりだ。
僕にとって今年はバンドを続けてきて初めて「アニバーサリーでーす」と言える年だ。
息を抜いている。油断している。腑抜けている。
その分催し事の準備が大変に大変なのだが、いつもと違って穏やかな気持ちでバンド活動をできている。
なので去年にも来年にも言わないようなことだって平気で言えるのだ。
我々はいつも好き勝手ライブをやって君の街に行くだけなので
別に来てくださいなんて思ってないし、ましてや県外からも来て~なんて思ってない。
来たいなら来ればいいし、飽きたんなら来なければいい。
ロックバンドが必要なら来ればいいし、文句があるなら来なければいい。
これが普段の我々だ。
それが今年はたった一回の記念日ライブなのだ。
君の街にも行けない。
これはなんとも体たらく、いつもの我々ならそうだ。
しかし我々は15年間、よくやったのだ。たまには祝ってもらうんだよ。
世の中から見たら本当にどうでもいい我々の大好きなロックミュージックを
物好きな君が選んでくれるのであれば、たまにはこんな形で記念碑にしたいと、今日も真剣に考えている。
その日までもうそんなに時間がなさそうだ。
バスある
https://jtb-entertainment.net/tour/2019/unison-s-g15th/
明日6月22日、チケット一般発売。
待ってるぞ。
来てくれ。小生田淵がよく喋る2019年6月 2019.06.03 UP
UNISON SQUARE GARDEN/ラディアルナイトチェイサー
https://www.youtube.com/watch?v=OjJJjqkDkb4
B面ベストの宣伝施策として過去のカップリング曲のライブ映像を今日から5週間連続youtubeに放出する。
過去のカップリング曲は配信で売ってるので今現在でもそろえられる(サブスクリプションには現状無い、すまん)
なのでベスト盤のCDに買わなければ聴けないような音楽は入ってない。
それでも「しょうがねえな~買うか~」というところまでできるだけ持って行こうというのが今回の狙いである。
そのためには我々を忘れかけているやつ含めできるだけ気づいてもらわなければ始まらない。
所詮脇役、そのレベルの曲である。
しかし意外とあなどれない、と思ってくれるやつもいるだろう。
そう思ったやつがこのカップリングベストアルバムというのを面白がってくれるのであれば、本望である。
この後初回限定盤に付いてくるライブDVDからも数曲放出するので、それにピンと来たら初回限定盤を買うといい。
youtubeにいけばいつでも見れるから、秋から始まるB面縛りツアーの参考にもしてもらっていい。
いつもは買いたいやつが買えば、くらいのノリなのだが
今年はお祭りなので、乗っかってくれる奴には是非買ってもらいたいと思っている。
なので発売が楽しみになる仕掛けはできるだけ用意したい。
気づいてもらいたい。買ってもらいたい。
が、
僕は前に出て目立つのが嫌いだ。
僕の好きなロックバンドは世の中に見つかってもろくなことがないと思っている。
程よく物陰でブン回し続けるバンド人生であればと思っている。
なのでどこへでも出て行ってCD買ってくださ~いというのは、極力避けたい。
なので、
ここからを君に託す。
youtubeにいけばタダで聴ける音楽は沢山ある。
(公式のやつね。法に触れてるのもあるんだろうけど、私は知りません)
何でもかんでも金がかかる世の中だ。タダというのは人に勧めやすい。
たまのお祝いだ。
広めてくれ。小生田淵がよく喋る2019年5月 2019.05.12 UP
UNISON SQUARE GARDENのライブの登場SEとして長く使用してきたイズミカワソラさんの「絵の具」が、5月13日のfun time HOLIDAY7から代わる。
といっても曲はおんなじ「絵の具」。
この度ソラさんがリリースする「ソラベスト2」に収録されている「絵の具(r-r ver.)」
こちらのバージョンに切り替えて今後は使っていく。
背景を説明しよう。
元々の「絵の具」が入っていたCD「Scene1」が発売されたのは2005年。
そのCDを購入していた僕がUNISON SQUARE GARDENのSEに提案、メンバー的にもしっくり来て使い始めたのそれからほどなくして。
使っていることがご本人の耳に届き、お会いさせてもらったのが2007年。
初めてライブに来てもらったが恐らくメジャーデビューした2008年?(記憶が曖昧)
「Populus Populus」の発売の際にUストリームの番組でコメントをくれたのが2011年。
「mix juiceのいうとおり」でピアノコーラスに参加してくれたのが2016年。
そして今、2019年。
ずっとUNISON SQUARE GARDENのライブに大事な演出をほどこしてくれていた。
さて、その原曲が音源で欲しいという人間が沢山居たらしい。嬉しいことだ。
ただ一つ問題があった。
CDは既に廃盤しており、更に権利がソラさん本人の手元にないのだ。
この辺りは世の中の複雑な仕組みが絡み合っているので知らないでいいけれど、なんにせよ欲しい人に届けられない状況が今の今までずっと続いていた。
ソラさんにはもどかしい想いをさせてしまっていただろうと思う。
ソラさんは昨年歌手デビュー20周年を迎えた。
トリビュートアルバムもリリースされ、UNISON SQUARE GARDENも「サイボーグ99%」、斎藤君のソロで「絵の具」、僕の書き下ろし新曲「ソラまで」で参加させてもらった。
これね http://sorasora.com/wpwp/?page_id=29
その節目を超えた辺りで一区切りのベストアルバムを出すことにしたそうだ。
そこに改めて「絵の具」を再レコーディングして入ることになった。
テンポもアレンジも全く変わってないけれど、純粋に再録音なのでソラさんの「今」になっている。
そのソラさんの「今」を、僕らとしても全力で応援したい。
なので、5月13日のライブからSEを最新版の「絵の具(r-r ver.)」に切り替える。
CD「ソラベスト2」は7月24日発売、5月13日のライブ会場でも買えるんだそうだ。
https://store.toysfactory.co.jp/pc/syousai.asp?item=TFCC-86677
彼女は自分の信念に沿って好きな音楽を続けてきた。
僕はそれに心を躍らせ、僕たちのライブはそれに後押しされてきた。
彼女の音楽の歴史を少しでも知ってもらえたらと思う。
twitterはこちら https://twitter.com/sora_sora_sora
白い月、オレンジの花。
これからもよろしく頼む。
fun time HOLYDAYが始まるよ。
それではまた。小生田淵がよく喋る2019年4月その2 2019.04.27 UP
また空いた間に新しい情報が公開されてしまった。
本題はトリビュートの話なので、詳細は後で話すとして
秋にカップリング曲縛りの全国ワンマンツアーをやる。
シングル曲もアルバム曲も一切無し。間違ってもそういうのが聴けると思ってチケット取っても君幸せになんないから気をつけてね。
今回発表されたのが前半で、これは物好き集団ことファンクラブしか入れないライブ。まだ発表されてない後半部分が一般の人にも開かれた仕様だ。
ファンクラブの人は応募すれば必ず当てるように仕組みを考えている。万が一溢れれば追加する。
前半も後半も大してセットリスト変わんないのでファンクラブに来れる人は一般の方はとりあえず最初の先行ぐらいは様子を見ていただいて、一般の人に譲ってあげて欲しい。
でもそういう余裕のぶっこき方をすると確実に売れ残る会場が結構あると思うので、もし何回か見たいなどという珍しいやつはチケットサイトに○が付いてたら「残ってるな~しょうがねえな~」という気持ちで来てくれると大体の人が幸せになる。
結構戦々恐々である。まあもうここでやって蔵に放り込む気満々の曲も沢山あるから、好きなとこ来てちょ。
あと7月の大阪のでかいやつも忘れないでね。ここだけはでかいツラさせてくれ、今年だけだからさ。
あれ大体喋ったか。
あ、あと前回話忘れたけど、B面ベストアルバムのボーナストラックとしてプログラムcontinued(15th style.)というのが収録される。
これは10周年の時に記念曲として作った楽曲だが、ノーシングルベストの新曲という形でしか収録されておらず知名度もそんなにないだろうので「いい曲だしここいらでもう一回聴いてもらおう」というつもりで歌詞を書き換えた。
これは全員に聴いてもらいたいのでyoutubeにしっかり出せる様にするのが第一目的である。そこはまあがんばるとしても、7月3日にアルバムを買ったやつが一番最初に聴けるようにする。
お待ちあれ。
さて本題。
7月24日、我々の結成日に15周年記念企画音源第2弾としてトリビュートアルバムがリリースされる。
トリビュートアルバムというのは我々の音楽を他のバンドがカバーしてくれて、それを集めたアルバムである。
この企画、10周年の頃から考えていたアイデアである。
おそらく実現のハードルが高いのは肌で感じていたのでその頃から相談していた。
「え、トリビュートアルバムって解散とか死んだりしてから出るやつじゃないの?」
というやりとりから始まったので(確かに元々はそう)共通見解を時間をかけて丁寧に作ってきたつもりだ。
おまけに僕は「15周年は絶対アルバム出さない。なんならMODE MOOD MODEから次まではめちゃくちゃ空けたい」とわがまま放題だったので、そんな僕のロマンと都合だけ言っててもみんなは楽しくならない。なので色々アイデアを考えた。
そして出てきたアイデアがやはり物好きが面白がって「しょうがねえな~CD買ってやるか~」というものを作ることだった。
音楽以外のトリビュート作品も入れる。
幸いな事に我々には沢山のクリエイターに応援されてここまで来ている。
その人たちにも協力してもらって前代未聞のトリビュートアルバムを作ろうとひらめいた。
バンドと同じく我々の曲を1曲選んでもらい、そのタイトルをつけてくれたら後は自由。それぞれイラストだったり映像だったり漫画だったりを作ってもらう。
数々のCDジャケットのデザインを手がけ続けてくれているいのうえよしひろさん。
メジャーデビューシングルから1stアルバムまでのジャケットを作ってくれた切り絵師の鈴木ヒロキさん。
アニメ「血界戦線」でお世話になった漫画原作者の内藤泰弘さん。
「春が来てぼくら」のシングルのジャケットを黒板アートで描いてくれた中島玲菜さん。
ライブ映像をメジャーデビューからたくさん作ってくれている野田竜司さん。
「天国と地獄」から大体のMVを作ってくれているフカツマサカズさん。
アニメ「夜桜四重奏」でお世話になった漫画原作者のヤスダスズヒトさん。
(50音順ね)
話し始めたらそれぞれ沢山のドラマがあってキリが無いのだが、どの面下げて「祝ってください」と言いに行ったか思い出すだに恥ずかしくなる相談を、皆快く引き受けてくれた。
こんなん見たことなくないですか。あったら無知を恥じますけど。
トリビュートアルバムというのはもちろん斎藤君が歌ってるわけじゃないので「え~斎ちゃんが歌ってないなら買わなくてよくない?」という人もいるだろう。
その気持ちはもちろん尊重するので押しつけないけど、我々が大好きなバンドたちがカバーしてくれた楽曲たちは本当にいろんな顔を見せてくれるはずだ。
その曲の解釈が変わったり、もっとその曲が好きになったり、そのバンドも好きになるかもしれない。
祝われて浮かれてる我々が思い浮かぶことうけあいの、出会いに満ちた音源になる。
おまけにこれも未だ聴いたことないんだけど、他のバンド目当てで聴いた人が我々の原曲もスタジオライブバージョンで聴けるという聴き比べ盤付きだ(これは通常版にも付いてくる)。
トリビュートアルバムなので我々が出しゃばってしまうのはどうかなと少し思ったけど、せっかくの機会だから面白そうな方を選びまくろうと舵を切った。
こんなん見たことなくないですか。
スタッフは現在進行形でむちゃくちゃ頑張っているが僕は全く何もせずふっかふかのソファーに座ってワッハッハと高笑いして浮かれてるだけなので逆ブラック企業と石を投げられそうではあるが
それもご愛嬌、かなりワクワクする作品になった。
石投げてくれても結構。こんなん楽しんだもん勝ちだ。
安い買い物じゃないからいつ買ってくれてもいいんだけど、初回限定版は数量限定なので早く買わないといけないかもしれない。
予約したら引き換え期限とかあるのかしら、それとも前金?
もしそうだとすると少しばかり申し訳ないが、いつでもいいから聴いて欲しい。
この15年間、ロックバンドはよくやったのである。
http://unison-s-g.com/15th/tribute/
よく見て。
沢山のご褒美をもらって今年は続いていく。
せいぜい楽しんでくれ。
それではまた。小生田淵がよく喋る2019年4月 2019.04.17 UP
ブログは書き出さないとずるずる後ろ倒しにしてしまうのでよくない。
というわけで書き出している。
毎度慌ただしくやることがずっと途絶えないがバンドなので楽しい。
7月3日発売のカップリング曲ベスト「Bee-Side Sea-Side」の話をする。
カップリング曲、というのはシングルの2曲目3曲目に入っている曲たちのことだ。
今配信サブスクyoutube全盛の時代になって「カップリングってMVがあるならまだしも音源だけなら要らなくない?」っていうド正論ミュージシャンがそろそろ出てきてくれないかなと思っているのだが
我々に関してだと、この時代遅れな制度を喜んで待ちわびる物好きが数多くいるので、アルバムを待たずにシングルを買ってくれたやつへのご褒美みたいな感じで今は捉えていて、アルバム曲とは全く違う認識でいる。
カップリングというものをどう捉えるかはミュージシャンによってスタンスが結構違うので、面白い。
で、カップリング曲にも気を抜かない、という感じの意地を張っているわけではないのだが先に言ったご褒美としてふさわしいものを積み重ねてきたつもりだ。
それをどこかのタイミングでまとめて出そうと思っていた。
我々は10周年の時には「ノーシングルベストを出したい」と企画したり15周年には「B面ベストだ」と抜かしたり、普通のベストアルバムを未だ出さず寄り道をしてきていて、レーベルの人的にはあまり快く思われていないかもな、と思っている。
おまけに「MODE MOOD MODEからはとにかく空けたい」だの「みんながみんな早いスパンで新曲を聴きたがってるわけではない」だのと偉そうに主張しているさなかにあんまり売れなさそうなB面ベストを出したいと言い出したもんだから、そろそろ靴を隠されたり食事に下剤を入れられたりするかもしれない。
ということもあって最初企画したときはあんまりいい顔をされなかった記憶がある。
そしてそもそもシングルベストやカップリングベストなどは、元から持っているやつからしたら全く不要なものであるだろうと思う。
今からシングル買い集めるのもめんどくさいからこれを期に買っちゃえというやつが沢山いたらいいなとは思っているが
単曲で配信でも買えるのだから、CDでわざわざ出す意味などないのかもしれない。
我々は特に広い大衆など見向きもしておらず物好きが飽きないようにぐらいしか考えていないのでベストアルバムというものはわざわざ出さなくてもいいのだろうという気持ちもある。
しかしアニバーサリーの企画として「なんか面白そう」とひらめいてしまったからには物好きが「しょうがねえな~」となるレベルまで企画を研ぎ澄ませていくのが我々の癖である。
先だって行ったMV総選挙もその一貫である。どうせ君が好きそうなことだが楽しんでくれていたら僕も同じ意見だ。
なんで結成初期に作った曲が人気あんだよと結構前からじわじわ評判を体感していたが、そんな曲を結構な金をかけてMVを撮った。
これは物好きな君に一早く見てもらいたい。
ということでこれはyoutubeには公開予定をとりあえず立てず、発売日にCDの初回限定盤を買ったやつが一番先に見れる様にさせてもらう。
我々からのせめてものご褒美だ。
そしてカップリングベストを出したからにはカップリングツアーもしてしまえというのを思いついた。
大して動員も盛り上がりも期待できないので、なかなかに博打だなーというのを他人事のように思っている。
このチャンスにあそこでもここでもやりたい!と最低限の希望を出したのだが
おさえた会場規模を見たときにところによっては「ええ・・・これ無謀すぎない・・・」と思った。スタッフが一緒になって博打を打つのもこのチームの面白いところである。
今年中にやるから覚悟しておいてね。
で、そのツアーでやることも通常通りのワンマンライブとさして変わらないので今回カップリングに収録される31曲は全部はできない。
じゃあ映像とツアー本編で31曲全部回収できるようにしよう。
そう思って来週あたりにやるライブをまるっと初回限定盤に映像で収録する。2日あるけど両方全く同じライブをするよ。
その映像とツアーに来てもらえれば31曲の中で聴けない曲というのはないようにした。
2度とやんない曲も多分あるだろうから、まあ聴きたいやつは捕まえておいてくれ。
そんなこんなで7月3日に発売する。これを買えば我々の側面のこれまでの歴史を網羅できる。
オリジナルアルバムだと勘違いして買われると我々の株が意図せず下がるので気をつけてね。
でもまあ、結構あなどれないよ。
よしカップリングベストの話は終わった。この「面白そう」に乗っかってくれるなら、買ってくれるといいよ。
次はトリビュートアルバムの話ね。
他なんかあったかな。そうそう
a flood of circleの新しいアルバムがとても良かったよ。
僕がプロデュースした曲も2曲あるけど、そんなの関係なくても仲間が今日も楽しそうにロックバンドやってるのは嬉しいね。
THE KEBABSもガンガン暇を潰す企みを続けているのでよろしくね。
他なんかあったかな。そうそう
この間友達が死んでしまったよ。
実は人生で友達が死んだの初めてで、とても説明のつかない気持ちを味わっている。
友達じゃなくても同じくらい悼めよって怒られると思うけど、僕は性格が悪いので完全に同じ気持ちにはなれないよ。
そしてやっぱり性格が悪いから、これからも誰かにできることは変えることができない。
ただ、酒飲んでくれる人が一人いなくなったので困っているよ。
ロックバンドは続きます。飽きるか、死ぬまでね。
じゃあまたね。小生田淵がよく喋る2019年3月 その2 2019.03.30 UP
もたもたしてたら間が空いてしまった。これ今年マジ忙しいな。
15周年企画、それぞれ着々と進んでいる。
今日も今日とてライブだった。ステージがあるのは楽しい。
来週は来週で台湾と韓国で初めてのワンマンライブである。
誰が我々の音楽を聴いてくれているのかもわからないし、何人来ようとしてくれているのかもさっぱりわからない。
しかしまあ一人も来ないって事はないと思いたいので、それなら行くことには意義がある。
あまり頻繁に行けるわけでもないから、我々の言うロックバンドのライブがなんたるかがしっかり伝わるライブをしようと思う。
ただただステージで好きな曲を大きい音で演奏しているのが我々、それを観て勝手にそれぞれのやり方で受け取るのが君だ。
楽しみに待っててくれたら、それだけのものは見せるつもりだ。
youtubeで聴ける曲もいっぱいあるから、とりあえずそれ聴いておいてくれ。
https://www.youtube.com/channel/UC1uZYgOfncA-Gnk0GsLVK5A
短い尺しか公開してなくてサブスクリプションもないので申し訳ないが、興味があったら配信販売はあるから買って聴いてくれ。
これ誰か訳してそれぞれの国の人に伝えておいて。
さて前回から空いてしまっている間にちょうど新しいライブの発表もあったので、そこの説明をしてしまおう。
4月14日大阪BIG CAT「 ACCIDENT CODE “R” 」
4月15日大阪JANUS「YU-JI ROCK TOWN 2019 SPECIAL NIGHT~chaqq全開uniっとbus~」
この2本のライブが来月開催される。
実はこれ、両方とも我々の意図が一枚噛んでいる。
まず4月14日のBIG CATの方。
今年15周年ということで普段はツンケンしてる我々が、色々協力してくださ~いとメディアの人に軽口を叩いている(実に偉そうだ)
大阪ででかいライブの開催を決めた大きな理由でもあるラジオ局FM802からも快い協力表明をもらって、色々企画している最中にこの話が来た。
「ちょうどFM802が30周年でBIG CATも20周年やねん、802とBIG CATとユニゾンとでなんかやらへん?」(原文ママ)
ワンマン、トークショー、ビンゴ大会、用途は自由らしい。
自由といっても客とチャラチャラ馴れ合うのはアニバーサリーにせよ断固不本意なのでやはりライブだろうと思ったのだが、
何をやろうか数日時間をもらい考えた結果
「世代の違うバンドのライブをライブハウスで体感してもらいたい」
という想いに至った。
よくあるイベントの形ではあるが、ここ最近思っている次の5年10年のテーマにも少しリンクしてくる。
やはりロックバンドをライブハウスで体感することの魔法に、僕は年甲斐もなくとりつかれている。
最近はすっかり野外での大型イベントというのがシーンの主流になってきて、youtubeでバンドを見つければ大型イベントで生で観るという形が一番効率がいいものになった。確かにあれだけ沢山バンド見れるのにリーズナブルだし、開放感もあって想い出にもなるし素敵な空間だ。
しかしそこからライブハウスへの導線があまり無いというのは個人的に大きな不満を持っている。というか用意できていない自分にとても歯がゆい想いをしている。
ロックバンドはライブハウスで体感して初めて完成する。
むちゃくちゃ意訳なので誤解があるかもしれないしうまい説明もできないのだが、そういうつもりでいたいと思っている。
大型イベントという素敵な空間のその先に、ちょっとした落とし穴を用意しておきたいのだ。
流行りはしなくてもいい。けれどそれでロックバンドをもっと好きになるやつがいるのなら、諦めたくはない。
話はそれたがせっかくもらったライブハウスの話だから、そこでロックバンドを見つけてもらうというイベントができたらと思った。
我々のキャリアではまだ全然表現しきれないロックバンドの魅力を伝えてもらうことを先輩のPOLYSICSに託した。
我々から抜け落ちてしまった純粋さ、それとばったり出くわしてしまうというアクシデントの可能性を後輩のズーカラデルに託した。
全てが違うバンドだ。ライブハウスはこんなに違うバンドが集まる場所なのかということも少し知ってくれたらと思う。
そしてきっと君にとってどのバンドの音楽も、聴き方や見方、体の動かし方がそれぞれ違うものであるはずだ。
周りの客なんか見てる場合じゃない。君だけのそのバンドの楽しみ方が、とある瞬間にうっかり見つかったりするのだ。その瞬間を逃して欲しくはない。
なんなら全てのバンドを事前に全く聴かず飛び込んでもいいぐらいなのかもしれない。
ロックバンドには魔法がある。ライブハウスには魔法があるのだ。
そして4月15日。
chaqq,そしてbus stop mouseというバンドとの3マンである。
これは我々がアマチュアの頃に多くの想いを共有したバンドで、言葉では説明できないストーリーが詰まっている。
メンバーそれぞれの中に並々ならぬストーリーがあるので、僕だけがあまり話してはいけない。特に鈴木君はこのイベントを雑味無く成り立たせるためにとてつもない情熱と執念を燃やしていたので、このイベントが雑味がなく開催できるのは彼によるところが大きい。
bus stop mouseは一度解散に近い活動休止をしている。その別れ際にも我々は立ち会っている。
その日のライブの打ち上げでトイレに行った際にふとサビの歌詞とメロディが思い浮かび作った「mouth to mouse(sent you)」という曲がある。(副題も大事)
実はライブで3回だけやったことがあり、音源化を打診する声もスタッフからあったのだが、「彼らが復活するまでは」と頑なに拒んできて今がある。
この曲にやっと魂が宿る。
当時を知る人たちにも少しだけ「あの3バンド相変わらずだな」ということが届けばいいと思っている。
というわけで今日はB面ベストアルバムの話だ。
とブログを書き始める際に書いたのだけど、さすがに長くなったから今日はやめとこう。
音源買ってくださ~いって言えば済む話なんだけど、書き出すとダメね。
それではまた。小生田淵がよく喋る2019年3月 2019.03.21 UP
ツアーが終わった。
楽しかった。ライブをするのは本当に楽しい。
やっと行けた街もあった。こういう形のアンコールツアーは実に有意義だ。
好きな街が増えてしまった。必ずまた行かなくては。
ここ数年ずっと考えていることだが
ロックバンドが生み出せる自由というものを、オーディエンスに向けてまだまだ体現していかないと、と思った。
自由っていっても限度はあるし人間的な最低限の礼儀は必要だけど、この辺りも人それぞれ解釈が違って迷宮入りするので説明はとりあえず省く。
ライブの体感の仕方は一人一人自由でいいのだということを、まだ全然伝えきれてない。
みんながしてても手をあげたくない人、手拍子をしたくない人
みんながしてない時にそういう事をしたい人
体を揺らしたい人、ジャンプしたい人、踊りたい人
後ろでぼーっと突っ立ってたい人、酒が切れたら買いに行きたい人
仕事や学校終わりでそのままの服装で来る人だってそうだ。
周りの人とあわせないといけないかもなんてふざけた空気が漂うのなら、ロックバンドはそれを壊さないといけない。(あわせるのが好きな人は、もちろんそれが一番だ)
その人がまだ見つけられてない自分だけの楽しみ方があるはずだと、まだ本気で思っている。
見つけるためのきっかけを作ることは、とても大切なのかもしれない。
言って済む話ではないから考え続けなければいけない。
5年10年かかるかもしれないけど、考え続けようと思う。
さてブログを書くのは新しい情報が発表されたからである。
しかし情報が多い。
●自主企画fun time HOLIDAYの共演者発表
●B面ベストアルバム詳細発表
●トリビュートアルバム発売決定
全部書くといつも以上に長くなってしまうので日を分けて書こうかなと思う。
15周年なのでブログの頻度も上げていこうかなと思っている。
今日はfun time HOLIDAYの話。
我々の自主企画ライブイベントである。
君に観てもらいたいバンドがいる。
今年は愛知県で3回という形になった。
まあ大阪ででかいのあんだから愛知もなんかやろうや、とそんないきさつからである。
(大都市ばっかりでごめんね)
今回は今までやってそうでやっていなかった3バンドを呼んだ。バンドじゃないじゃんという野暮なツッコミは許さないわよ。
この満を持して感、アニバーサリーにふさわしいと思わないかね。
・5月13日 イズミカワソラ
ソラさんとこれまでやらなかったのは理由がある。
活動スタンスがそもそも違うからというのもあるが、音楽家として強い影響を受けているからである。
そういう人と同じステージに立つには、とても覚悟がいる。
10数年前に何気なくライブのSE(出囃子)にソラさんの”絵の具”を提案して以来、しっくり来て今の今まで使い続けている。
彼女の曲作りのポップさと音楽に対する純粋さに、僕は子供の頃から大いに影響を受けてきた。
ちなみに彼女のデビュー曲は「等身大の地球儀」だ。(引用に深い意味は無いが)
そんな彼女のライブは説明のできない幸せに溢れている。幸せな音楽だ。
ライブをする度にスタイルもセットリストの方向も変わるので、どういうやり方で来るかわからない。それが本当に楽しみだ。
彼女の音楽を体感してもらって、その後に我々がどうライブを見せるのか、強い覚悟をする必要がある。
見逃してもらうわけにはいかない。
・5月14日 SKY-HI
SKY-HIとこれまでやらなかったのは理由がある。
「えっ中学高校の後輩の日高君がAAAやっててさらにソロもやってんの?」
⇒「いぇーい仲間じゃーん」
⇒共演
この流れが安直すぎて嫌だからである。
彼がこれまでやってきたことを考えれば、一緒に並び立ってライブをやるには自分たちがそれ相応のことをある程度やり遂げてからでないといけないと考えていた。
その間にも彼はすごいスピードで道を切り開いてきた。
HIP HOPが持つ可能性を信じて、エンターテインメントの魔力を血肉にして
壁を壊し多くの人を巻き込んできた、そんな男だ。
音楽とそれにかける想いはこんなことも可能にするのかと、舌を巻くばかりだ。
しかし我々は我々で自分たちのやり方を強い自信でもって選んできたという自負がある。
今ならできる。
見逃してもらうわけにはいかない。
・6月19日 LiSA
LiSAとこれまでやらなかったのは理由がある。
ユニゾンがロックバンドだとするならば、LiSAはまるでロックバンドではない。
逆にLiSAがロックスターだとするならば、ユニゾンはまるでロックスターではない。
言葉の意味の話ではない、音楽でやろうとしていることが真逆だからだ。
真逆なので、一緒にライブをやる歪さを僕があまり好ましくないと思っていたからだ。
彼女は音楽で人を楽しませることを人の何倍も考えている。
我々は音楽で自分たちが楽しむことばかり考えている。
スタンスがまるで違うはずの彼女のライブは、いつも強い想いと挑戦心に溢れていて、いつも自分のプライドが揺らぎそうになる。
「お客さんの事考えてライブやりたいとか言うならLiSAぐらいやってみろよ」
と思ってるし
「お客さんの事考えなくていいライブをやりたいって言うならユニゾンぐらいやってみろよ」
と偉そうに言える日が来ればと思っている。
真逆を行く二つのライブは、お互いに本気を尽くすことで初めて成立する。それを確かめにいく日だ。
見逃してもらうわけにはいかない。
という3日間。実現することが少し怖くもあったライブに、このタイミングでたどり着いてしまった。
その先に何が見えるかで、ロックバンドはもっと楽しくなれるはずだと思っている。
目撃して、体感して、思い知って欲しい。お祝いモードはまだまだ続く。
浮かれてばっかりですまないが
たまには祝ってくれ。
では今日はこれで。小生田淵がよく喋る2019年1月 2019.01.01 UP
僕は大きいところでやるライブが苦手だ。
観たい奴が多くいる以上ある程度は仕方のないことと思い引き受けるようにはなったが、やはり程よい規模の会場で観てもらうに超したことはない。
ニュースだったりメディアの人がどうしても大きいところでやることだけ注目して取り上げがちになるのも、少し寂しい。
僕は野外でやるライブが苦手だ。
野外音楽イベントというものにも沢山お世話になっていて楽しい事ももちろん沢山あるので、ヘイト的な意味は全くないが
大体暑いし雨に濡れている人を見るのは昔から辛い。
2019年7月27日、大阪でワンマンライブをやる。
大阪府、舞洲スポーツアイランド。
とても大きい会場
で、
野外
だ。
はて?
この矛盾を回収しようとは思ってない。
僕の好きなロックバンドの結成15周年イベントを派手にやろうと一番面白い仕掛けを考えた。
去年も来年も、普段ならこんなことはしない。
たまの特別営業だ。大いに油断して大いに祝われる覚悟であれこれ準備してきた。
こういうことを言うともしかしたら「みんなでプレゼントを贈ろ~う」とか「みんなでHAPPY BIRTHDAYを歌お~う」と思う人間が出てくるかもしれないので、そういうこと言ってるんじゃ無いです、というのを一応強く言っておく。
そういうのは気持ちよく思ってませ~ん。
話が逸れたが。
2019年。UNISON SQUARE GARDENが結成15周年だ。
まだ道の途中だが、かっこいいロックバンドがこれだけ続いてくれた今を誇りに思う。
物好きの君を待つ。
祝ってくれ。お久し鈴木 2018.11.27 UP
スプラトゥーン甲子園っていう公式大会の近畿予選出てたんだけど、三回戦まで行けた!
ユニゾンて年中ライブも制作も入り混じってやってるんだけど、みんなが制作してる間とか俺は暇だからイカの練習ばかりやってて。
チーム練も根詰めて、それこそ最後の方は、遠くに行きたい…って呟きながら寝るくらいまでやってたから嬉しかったけど悔しさも同じくらい大きくて、やっぱり泣いたよね 笑俺は趣味がイカで暇な時は熱中してるけど、田淵はほんと音楽バカで音楽しか趣味が無いから、ユニゾンでやることない時も音楽やってたいのよ。
その事を田淵はきちんと俺たちに口にしてくれるから、別バンドやるって聞いた時はもちろん大丈夫?って少なからず思ったけど今不安は一切ないよ、俺も宏介も。
ちょっと違うけどスピンオフ作品みたいな?楽しめる人だけ楽しんだら良いし、それでユニゾンが変わる事もペースが下がることもないからね。天才だからな〜、心配もかけるけど大丈夫です。
一瞬も飽きちゃいないからさ〜〜シーサ〜〜
2019.07.09
2019.06.21
2019.06.03
2019.05.12
2019.04.27
2019.04.17
2019.03.30
2019.03.21
2019.01.01
2018.11.27